古都奈良散歩と伊賀街道から鈴鹿峠を越えてゆく【２】～「しあわせ回廊なら瑠璃絵」と西の迎賓館「奈良ホテル」ステイ～

2012/02/10 - 2012/02/12

【旅の１日目後半。しあわせ回廊なら瑠璃絵（所要約２時間半）】

１日目の夜は、ここ奈良で2010年から始まり、2011年・2012年と今年が３回目の開催となる「しあわせ回廊なら瑠璃絵」を観るとともに、西の迎賓館とも呼ばれる奈良を代表するクラシックホテルである奈良ホテルに宿泊します。

この「しあわせ回廊なら瑠璃絵」は、奈良を代表する三社寺（春日大社、東大寺、興福寺）を幻想的な瑠璃色の「光の回廊」でつなぐ冬のイベントで、最終日（2/14）には花火の打ち上げもあるそうです。

（この日もかなり肌寒い中でしたが）暗闇の中で光に照らされた社寺は、昼間に観るものとはまた趣が異なる魅力を醸し出しており、とても感興をそそられるものがありました（ただ、三脚がないので夜景の撮影には四苦八苦しましたが…）。
また、奈良ホテルは、明治時代に建てられたの施設自体も優雅さが漂うものですが、ホテルの伝統に裏打ちされたサービスも素晴らしく、滞在中とても心安らぐ時間を過ごすことができました。奈良に来たら一度は訪れてみることをオススメします。

〔１日目後半の行程〕
・奈良ホテル①（到着）～（ならまち散策）～奈良ホテル②（しばしの休息）～しあわせ回廊奈良瑠璃絵（奈良国立博物館～東大寺～奈良公園/新公会堂～春日大社）～奈良ホテル③（夕食）～奈良ホテル④（朝食）
※ところどころで、１日目前半の旅行記と時系列的にオーバーラップする箇所がありますがご容赦ください。

〔１日目前半の旅行記～町屋の風情が残る「ならまち」から高畑周辺を巡る～〕
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10646119/
〔２日目前半の旅行記～西ノ京散歩①・世界遺産薬師寺と唐招提寺編～〕
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10648734/
〔２日目後半の旅行記～西ノ京散歩②・「歴史の道」をゆき秋篠寺から西大寺へ編～〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10650472/
〔３日目前半の旅行記～伊賀上野城と俳聖松尾芭蕉の生誕地を歩く～〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10653580/
〔３日目後半の旅行記～関宿伝統的建造物群保存地区の街並みを歩く～〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10654676/

エリア 奈良市(奈良)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

〔奈良ホテル①（到着）〕

JR奈良駅にお昼過ぎに到着し、本日宿泊する奈良ホテルを目指して、三条通りから興福寺・猿沢池をあたりを歩いてきました。

荒池を先にある門から敷地内へ入ってゆくと、やがて２階建の建物が見えてきました。

1909年に建造された木造の本館からは、クラシックな優雅さが漂いますね。

予約していたのは新館シングルルームだったのですが、（この日は空きがあったのか）無料で本館ツインルームに変更してもらえました！！！
思いがけずこの雰囲気を満喫できることに｡｡｡

吹き抜けのエントランスからすぐの大階段をあがって２階へ…。

壁の随所に（とても価値があると思われる）絵画が飾られています。

赤絨毯の先にある部屋へゆきましょう。

こちらが今日宿泊するツインルームです。

現在は使えませんが、創業当時のマントルピース（暖炉）が設えられています。

こちらはまだまだ現役の装飾がなされたスチーム暖房機です。
初めて見ましたが、（想像以上に）部屋が暖まります｡｡｡

部屋を探索するのはこのくらいとしておいて（そうしないとずっと部屋にいてしまいそうなので）、さっそく「ならまち」散歩へ出かけましょう。

（古都奈良散歩と伊賀街道から鈴鹿峠を越えてゆく【１】〜町屋の風情が残る「ならまち」から高畑周辺を巡る〜：http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10646119/）

〔奈良ホテル②（しばしの休息）〕

白毫寺を最後に、17:00過ぎにホテルの部屋に戻ってきました。
あたりが暗闇に包まれるまで、しばしの休息です…。

この木の温もりが感じられる窓枠と暖色系のライトの光が、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しますね～。

ホテルの窓から眺める夕日もだいぶ落ちてきました｡｡｡

フロントにあった「なら瑠璃絵」のパンフレットの地図を見て、どう廻ろうかとしばし思案（こんな時間が楽しいものです）。

地図を確認すると、興福寺から東大寺・春日大社と会場が広範囲なので、全部まわるのか厳しい感じではあります。

〔しあわせ回廊なら瑠璃絵〕

ライトアップの点灯時間が17:30からということで、その時間に合わせ、厚手のコート・マフラーそして手袋と完全武装のうえ出発します！

まずは、春日大社一ノ鳥居横から奈良公園に入ってゆきます｡｡｡

奈良公園 公園・植物園

〔奈良国立博物館〕

奈良国立博物館の新館壁面をスクリーンに見立て、奈良時代？の絵巻物が投影されていました。

奈良国立博物館 美術館・博物館

〔東大寺〕

だんだん陽も落ちきってきた頃、ちょうど東大寺南大門前に！！！

陽が完全に落ちきる前の瑠璃色の空に、ライトアップされた木造建築が映えます。

門の左右に屹立するのは、左側に阿形（あぎょう）と。

右側に吽形（うんぎょう）ですね〜。

光の回廊に導かれるまま、中門から左に折れてゆきます（中門からまっすぐ先の大仏殿へは進めなかったです）。

戒壇院では（建物自体はライトアップしていませんでしたが）夜間拝観（拝観料600円）を行っていたので、かの有名な四天王像を見てみることに。

東大寺 寺・神社・教会

戒壇院の石庭はライトアップしていました（そうしないと暗くて歩けないですし…）。

東大寺 寺・神社・教会

〔奈良公園/新公会堂〕

東大寺を後にして次に向かったのは、そのとなりの浮雲園地会場です。
このあたりがメイン会場のような感じになっていて、新公会堂までは光の回廊でつながっています。

紫がかった深い瑠璃色の飾りが皆をお出迎え…。

イメージは「現代版かがり火」の道といったところでしょうか？

さらに人波に流されるままに進んでゆき、新公会堂の中庭へ。
大型スピーカーからジャズの音が流れる中、さまざまなライトアップがなされています。

庭園の池にかかる橋も｡｡｡

こちらは「冬七夕ツリー」で、七夕の木と同じように願いごとを書いた短冊を結ぶことができるそうですが…これはちょっと暗くてよく分からないですね〜。

でもお庭に広がるこの瑠璃色のイルミネーションは綺麗です。

こんな感じのものも。

さらに庭全体が光に包まれた遊歩道を進んで外へ出てきました。

さてさて、今日は春日大社のご本殿に参拝をしてそろそろ終わりにしましょうか｡｡｡

春日大社 寺・神社・教会

〔春日大社〕

新公会堂から南に進み、左右を（渋い）明りに照らされた春日大社の表参道を歩いていると、突如光が乱舞する空間が！

春日大社 寺・神社・教会

とても幻想的な感じに…。
みな足を止めて見上げていました。

朱色に照らされた春日大社の南門に到着。さすがに春日大社の表参道は長いですね〜。
禰宜さんにご挨拶しながら中へ（この寒い中正装で大変そうです…）。

春日大社 寺・神社・教会

春日大社本殿内の夜間特別参拝「春日吊灯篭」が開催（参拝料500円）されていたので、さっそく入ってみることに。

回廊の両側には暖かい光が灯る灯篭が連なっています…。

春日大社 寺・神社・教会

繊細な文様がうかび上がっていますね〜。

灯篭の光に先に中門が見えてきました。

こちらも朱色が美しい中門です。

ここからご本殿に参拝を｡｡｡

さすがに夜なので、すべての場所を見れる訳ではないですが、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を感じることができます。

東大寺や新公会堂そして春日大社と広範囲に廻ったので、けっこう時間がかかってしまいました（戒壇院が遠かったか…）。
ディナーの予約時間が迫っていたので急ぎ足でホテルへ（興福寺を見れなかったのが唯一の心残りです）。

金曜日の夜だったためか、思っていた以上に観光客が集まってきていて、とても盛況な感じでした。来年以降も続いて欲しいですね〜。

〔奈良ホテル③（夕食）〕

ちょっと焦りましたが、なんとか20:00の５分前にホテルに到着できました。

奈良ホテル 宿・ホテル

さっそくメインダイニングルームの「三笠」へ。

まずはオードヴルとともにワインで乾杯を！

今日のメインは「ビーフシチュー奈良ホテル風」です。
鉄鍋に盛り付けられてますのであつあつの状態でいただけます。
お肉と大きめの野菜に濃厚なデミグラスソースが絡み合ってとてもおいしかったです。

奈良ホテル 宿・ホテル

最後のデザートはいちごのケーキと紅茶で。
（普段からこういう高級なお店には行かないので、あまり説明になっていませんね…）

部屋に戻ってくると、散策した心地よい疲れと少しの酔いのためか、シャワーを浴びてすぐ寝てしまいました｡｡｡

〔奈良ホテル④（朝食）〕

朝食も同じく「三笠」で奈良名物の茶粥定食をいただきました。

奈良ホテル 宿・ホテル

朝食後、同じく１階にあるロビー「桜の間」でしばしの休息。

こちらは1922年12月にホテルに宿泊したアインシュタイン博士が弾いた（由緒ある？）ピアノだそうです。
ちなみに、皇室の方々も奈良ホテルが定宿のようで、廊下にはその際の写真などが展示されていました。

奈良ホテル 宿・ホテル

ノスタルジックな感じが今も残るロビーですね〜。
もう少しのんびりとしていたいところですが、残念ながらそろそろ時間のようです｡｡｡

9:00前にホテルをチェックアウト。
ホテルの方々のサービスも素晴らしく、またいつかゆっくりと訪れたくなる場所です。

今日はこれから西ノ京の散策へ向かいます。

西ノ京駅 駅