2011/07/11 - 2011/07/11
186位(同エリア241件中)
まみさん
2011/07/11月 トビリシ市内観光
・聖エチミアジン教会(アルメニア教会)見学
・ツミンダ・サメバ(聖三位一体)教会見学
<ホテルをチェックアウト>
・メテヒ教会見学(ほとんど一瞬)
・スルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)見学
・ナリカラ城塞跡&聖ニコラス教会見学
・グルジアの母(カルトゥリス・デダ)の像の足元からトビリシ市を見下ろす
【20時35分時発トビリシ行きの一等寝台泊】
トビリシ、いやグルジア最終日にとっておいた(半分以上は結果としてそうなったにすぎないですが)、ホテル近くの教会めぐり。
黄金ドームの巨大なツミンダ・サメバ教会では、我ながらゆっくり時間をかけて撮影しまくってしまいました。
広々としていたので悠々と動き回れたから、ミサの最中ではじめは遠慮がちにしていたつもりだけど、時間がたつにつれてどんどん大胆になってしまいました。
代わりに、トビリシのシンボルともいうべき、ムトゥクヴァリ川の崖上に建つメテヒ教会の見学は、一瞬で終わってしまいました。
同じくミサの最中でも、小さなメテヒ教会は、信者でぎゅうぎゅう詰め!
タイミングが悪かったです。
立っているだけでやっとでした。
それでも、ミサに来た信者にとっては十分事足りるのかもしれませんが、見学したい私にとって、撮影したい私にとって、動けないのでは、意味がありません。
いや、言葉は分からなくても、正教会のミサは、美しいです。
司教さまの説教や、アカペラによる祈りの歌など、音響の良い教会内で、とても聞き応えがあります。
だけど、空調も扇風機もなく、風通しが悪くて人口密度の高い空間は、真夏はきついです。
私も原因になっているから文句は言えないのでしょうが、とにかく、汗と体臭で、むんむん!
長くはいられません(苦笑)。
由緒ある正教会のミサは、真夏は我慢大会みたいなものかもしれません。
現代に新しく建てられた教会ならそれなりの規模を誇ると思いますが、昔ながらの正教会は小さくて、そして信者はずっと立ったままミサに参加しますから。
気分が悪くなって、意識がもうろうとなって、恍惚状態になって、倒れてしまう人が続出しても無理ないでしょう。
でも、信仰の強さによっては、そこまで我慢したご褒美のように、神の啓示のようなビジョンが見えたりするのかもしれません。
よく、悟りは苦行の中から生まれると思えば。
というわけで、目当ての1つだったメテヒ教会は、残念ながらろくに見学できませんでした。
代わりに、見晴らしのよいところに建っているので、メテキ教会前から周辺の眺望を少しだけ楽しんだあと、すぐに次の教会へ向かいました。
次といっても、はじめはそのまますぐにナリカラ要塞へ行くつもりでした。
でも、そのふもと、旧市街の中心のゴルガサリ広場にあるアルメニア教会(スルプ・ゲヴォルグ大聖堂)が、今まで何度か通りかかっても門が閉ざされていたのに、トビリシ最終日の本日になって、入ることができたのです。
今にして思えば、ミサが終わってまだ間もなかったからかもしれず、そうでない時間帯はやっぱり中に入れてくれないのかもしれません。
でも、なんだか私にとって、トビリシ最終日なので、サービスしてくれたように思えてしまいました@
世界で1番最初にキリスト教を国教化したアルメニアの、カトリックともギリシャやロシアの正教会とも違う、独自のアルメニア教会。
独自といっても、私にはどう違うかよく分かりませんが。
グルジアの教会も、カトリックやロシア正教会と比べても、かなりエキゾチックでしたが、そちらの方がもう少し明るいかんじがしました。
それに対して、スルプ・ケヴォルグ大聖堂は、もっと重厚で、古めかしくて豪華なのに、木やニスを思わせるダークブラウンの全体的に沈んだ色調が、落ち着いた雰囲気も醸し出していました。
日本人の色彩感覚やわび・さびを考えると、エキゾチックなのに、どこかなじみやすいかもしれないと思いました。
あるいは、イコンや聖人の壁画が、光と影の画家カラヴァッジョを思わせるような、暗闇の中に沈んだような絵だったことも、そう感じられた一因かもしれません。
他に、アルメニア教会は、午前中にツミンダ・サメバ教会へ向かう途中、アヴァラバリ地下鉄駅のすぐそばの聖エチミアジン教会も見学することができました。
アルメニアにあるエチミアジンの大聖堂の分家みたいな教会でしょうか。
こちらは、内装はずっとシンプルで、採光も良くて、明るい教会でした。
教会の前には、すばらしいハチュカル───アルメニアの十字架石碑がありました。
ハチュカルは、次のアルメニアでたくさん見たり写真を撮ったりするのを楽しみにしているものの一つです。
これらの2つのアルメニアの教会見学で、明日からのアルメニアが、ますます楽しみになってきました。
他に本日は、ナリカラ要塞から戻ってくる途中で、トビリシに残ったのは唯一だというモスクにも入ることができました。
イスラム教の世界は、私の日常からあまりにかけはなれているがゆえに、あこがれがあります。
いつでも気持ちを前向きにさせてくれるような、でも過剰すぎないあの色彩感覚とすばらしい文様の世界を、ひさしぶりに味わうことができました。
そして、この旅行の立案時にほぼ並行して計画していた、次の秋のウズベキスタン旅行が、とても楽しみになりました。
※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
PR
-
地下鉄アヴァラバリ駅前の聖エチミアジン教会(アルメニア教会)
約1週間前のトビリシ初日に、新市街からホテルに戻るのに地下鉄を利用したときにこの教会を見つけて、いずれは見学したいと思っていました。
本日午前中、ホテルをチェックアウトする前にごくごく軽装でツミンダ・サメバ教会見学に向かう途中で、ちょっと寄り道しました。
初日の夕方に撮影した聖エチミアジン教会の横顔
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/23150753/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/23150754/
関連の旅行記
「2011年コーカサス3カ国旅行第3日目(4)トビリシ:アヴァラバリ地区からムトゥクヴァリ川と旧市街のゴルガサリ広場の夕景・夜景」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10601256 -
聖エチミアジン教会(アルメニア教会)の入口へ
-
中ではミサの最中だったけど……
なんと、この教会には、礼拝堂と信者席の間にあるイコンの壁「イコノスタシス」がないです。
アルメニア教会は、私の中でおおざっぱに分けたキリスト教の分類(カトリック、プロテスタント、正教会)の中では正教会に属すると思っていたのですが、単純にそういうものでもなかったようです。
世界で二番目にキリスト教を国教化し、アルメニアの隣であるグルジアの教会が、正教会らしくイコノスタシスがあったので、てっきりアルメニア教会もそうなのかと、勘違いしていました。 -
主祭壇とろうそく
後日、アルメニアのエチミアジンに日帰り旅行して、アルメニア正教の総本山ともいえるエチミアジン大聖堂を訪れるのですが、あちらでもイコノスタシスはありませんでした。
ウクライナで初めて見学したアルメニア教会も、写真を改めて見てみると、イコノスタシスはなかったです。
関連の旅行記
「2009年ウクライナ旅行第11日目(4)リヴィブ:リヴィブに戻った後、ちょっとだけ街散策とアルメニア教会」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10419209/ -
主祭壇の聖母子像
現代的な聖母子像です。
この聖母子像と、いや、この主祭壇とほとんど同じ主祭壇を、翌日のアルメニアの首都エレヴァンのスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂でも見ることになりました。
スルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂は、エレヴァンで最も新しくて最も大きい教会で、こういう比較はなんですが、まるでトビリシにとってのツミンダ・サメバ教会のようなものです。
ちなみに、アルメニアのエチミアジンの大聖堂の方の礼拝堂はこういうかんじではありませんでした。 -
十字架の石碑であるハチュカル
こういうの、大好きです@
これはアルメニア独特なものです。
明日からのアルメニアで、いろんなハチュカルを見るのが楽しみです。
ちなみに、アルメニア語でハチュカルの「ハチュ」は十字架、「カル」は石の意味だそうです。
聖エチミアジン教会の写真はここまで。 -
トビリシの象徴ともいうべきメテヒ教会へ
ツミンダ・サメバ教会から戻ってきたときに寄りました。
もちろんこれはグルジアの教会。
「丘の上から町を見下ろす メテヒ教会
ムトゥクヴァリ川のほとり、小高い丘の上に建つ小さな教会。何度か再建されてはいるものの、設計自体は創建の5世紀以来変わっていない。回りを取り囲んでいた要塞は、19世紀に監獄として使われ、ゴーリキーもここに幽閉されていたという。
現在は観光客にメッカで、もと監獄といった位雰囲気はない。5世紀後半のイベリア王でトビリシの創設者、馬に乗ったワフタング・ゴルガサリ像が立つテラスからは、旧市街のよい写真が撮れる(後略)。」
(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より) -
一部は修復中とはいえ、わくわくしながら向かうと
「メテヒはカラ(旧市街)を見下ろす戦略的な要地。ここにも古くから砦があったが、12世紀のバグラト朝の時代には宮殿となった。今のメテヒ(聖母)教会は13世紀後半にその一部として、当時の王デメトレ2世が建てたもの。帝政ロシア時代は一時牢獄、またソ連時代には劇場に転用されたが、独立後は教会として活動を再開している。前にある騎馬像は、5世紀末にトビリシへの遷都を決めたイベリア王ヴァフタング・ゴルガサリ(452〜502)だ。(後略)」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より) -
中ではミサの最中で、信者でぎっしりでむんむん!
こりゃ、だめだ。
移動はできない、混雑ぶり。
長居はできない、息苦しさ。
見学はあきらめるしかありませんでした。 -
メテヒ教会前からナリカラ要塞を眺める
別の機会にさっさと見学していればよかったです、メテヒ教会。残念。
でも、午後はあそこに行くもーん! -
メテヒ教会前のヴァフタング・ゴルガサリ王の像とムタツミンダ山
午前中はよく晴れていたのに、昼近くになったら曇ってしまいました。
ナリカラ要塞からの見晴らしの写真を撮るには、天気がいい方がいいのにナ。 -
メテヒ教会前から眺めた旧市街とナリカラ要塞
右手にあるとんがり屋根の教会は、スルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)です。
ここは何度か通りかかっても、いつも扉が閉まっていて入れなかったのですが、この日はタイミングが良かったのか、中に入って見学することができました。
この後、ホテルに戻って、シャワーを浴びて、荷物をもとめてチェックアウトした後、スーツケースをホテルの受付に預けて、午後の観光を開始しました。 -
ゴルガサリ広場のすぐ上にあるスルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)へ
扉が開いているのに気付いたので、入ってみることにしました。 -
中に入ってぱっと目についた、重厚なイコノスタシスと教会の形をかたどった王座
-
イコノスタシスに正面から向き合って
イコノスタシス(イコンの壁)の真ん中の扉が開いている……と思ったけれど、この壁自体が祭壇の一部で、他の正教会のイコノスタシスのように、祭壇のある礼拝堂と信者の空間を分けた壁というかんじではなかったです。 -
金の浮彫のイコンと、イコンに捧げられたろうそく
イコンは、分かりづらいですが、馬に乗った聖人と、その聖人を指さす天使と、その聖人の前でひざまづいて手を差し出す人の姿が浮彫となっています。
聖人が誰か、何の場面かはよく分からないです。 -
柱に描かれたアルメニアの聖人
スルプ・ゲヴォルグは聖ジョージとか聖ゲオルグの意味なので、この教会の名のもととなった聖人かもしれません。
いかにもアルメニア教会の司教らしい衣装を身につけています。 -
柱に描かれたアルメニア語の聖書のフレスコ
グルジア文字もアルメニア文字も全く読めませんが、グルジア文字は大文字小文字の区別がなくてみんな小文字みたいで、もう少しやわらかくくねくねした文字が多いのに対し、アルメニア文字は大文字小文字の区別があり、こんな風にかぎ爪みたいな形の文字が多いです。
思いっきり幼稚な説明@ -
重厚豪華なイコノスタシスとシャンデリア
-
真ん中があいているタイプのイコノスタシス
と呼んでよいのでしょうか。 -
ドーム天井
-
アルメニア語の聖書
-
静謐な雰囲気のある十字架磔の絵
これもイコンの一種でしょうか。あるいはふつうに聖画かな。
まるでカラヴァッジョが描くキリスト教美術のようです。 -
豪華なシャンデリアとイコノスタシス
-
イコノスタシスの真ん中にある祭壇部分
-
イコノスタシスの真ん前にある王座
-
スルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)の外に並んでした、浮彫彫刻の破片
再び晴れてきました、バンザイ@
これらの浮彫の破片は、この場所にあった古い教会か何か別の建物のものだったのかもしれません。 -
見事な獅子の浮彫
-
聖人や聖杯や十字架などの浮彫
-
ナリカラ要塞に向かう途上で見下ろしたスルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)
-
ナリカラ要塞前から眺めたメテヒ教会と、彼方には黄金ドームの巨大なツミンダ・サメバ教会
午前中にゆっくり見学したツミンダ・サメバ教会でまとめた旅行記はこちらです。
「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(1)トビリシ:正教会がこんなに巨大なんて!───黄金ドームを抱く、真新しいツミンダ・サメバ大聖堂」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638223
このあとナリカラ要塞を散策し、グルジアの母の像の足元まで足を伸ばしましたが、その写真は次の旅行記「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(3)トビリシ:ナリカラ要塞&銀色に輝くグラマラス巨人のグルジアの母の足元へ」にて。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638853/ -
ナリカラ要塞から降りる途中で見えてきた、トビリシに唯一残るスニト・モスク
「(前略)(アバノトゥバニ(ハマム))の上にある方形の塔は、町で唯一残る19世紀のスニト・モスク。この辺りの住人はアゼルバイジャン系やクルド系などムスリムが大半で、実は浴場で働く垢すり人にも多い。モスクからナリカラ要塞へは、歩いて10分ほど。」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より) -
スニト・モスクに入る
モスクの前の道が狭いので、良いアングルで撮れませんでした。 -
さわやかな色彩のスニト・モスク内部
見学料は特に要求されませんでしたが、帽子をかぶり、靴を脱ぐように言われました。
帽子がなければ、スカーフでもよかったろうと思います。おそらく頭にかぶる、そういったものであれば。
モスクは土足禁止なのを忘れていました。
絨毯の上を靴を脱いで歩くのは、気持ち良かったです。 -
メッカの方角を示すくぼみ(ミフラーブ)とその傍らにある説教台の階段(ミンバル)
ミフラーブはモスクの中で一番胃重要な部分です。 -
文様がたとえようもなく美しい@
-
モスク内部を3つに区切るアーチの壁の一つ
-
古めかしいストーブとコーラン用の書棚がある側廊
-
床を覆う美しい絨毯
この後はホテルの最寄りのレストランで夕食をとりましたが、旅行記は、時間をさかのぼり、ナリカラ要塞に行ったときの「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(3)トビリシ:ナリカラ要塞&銀色に輝くグラマラス巨人のグルジアの母の足元へ」へと続きます。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638853/
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まみさんの関連旅行記
トビリシ(ジョージア (グルジア)) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
トビリシ(ジョージア (グルジア)) の人気ホテル
ジョージア (グルジア)で使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ジョージア (グルジア)最安
1,401円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
39