2011/07/11 - 2011/07/11
236位(同エリア296件中)
まみさん
2011/07/11月 トビリシ市内観光
・聖エチミアジン教会(アルメニア教会)見学
・ツミンダ・サメバ(聖三位一体)教会見学
<ホテルをチェックアウト>
・メテヒ教会見学(ほとんど一瞬間)
・スルプ・ゲヴォルグ大聖堂(アルメニア教会)見学
・ナリカラ城塞跡&聖ニコラス教会見学
・グルジアの母(カルトゥリス・デダ)の像の足元からトビリシ市を見下ろす
【20時35分時発トビリシ行きの一等寝台泊】
本日は寝台車でアルメニアに向かう、トビリシ、いやグルジア最終日です。
夕方にはホテルからタクシーを拾って、トビリシ駅に向かわなくてはならないため、この日のためにとっておいた(!?)、ホテル徒歩圏内の教会や目の前のナリカラ要塞を回りました。
行きたいところが、ちょうどホテルとムトゥクヴァリ川を真ん中に挟んで両側にあったので、午前中は川を渡り、アヴァラバリ地区のツミンダ・サメバ教会へ行きました。
ホテルに大半の荷物を置いたまま、カメラと貴重品と地図だけ持った、非常に身軽なかっこで。
トビリシの観光客が回るようなエリアならどこからでも見える巨大な黄金ドームのツミンダ・サメバ教会は、正教会と思うと、びっくりするほど巨大でした。
カトリック教会なら、このくらい巨大な教会は、その国自慢の1位2位を争う教会として、見かけないこともないです。
でも、信者がミサの最中に立っていて、信者席が必要のない正教会は、カトリックやプロテスタントの教会に比べて、たいていずっとコンパクトです。
町一番の大聖堂ですら、カトリック教会の規模と比べると、えっ、と思うくらい、小さいときもありましたから。
ツミンダ・サメバ教会に到着したとき、ミサの最中でした。
だけど広々としていて、写欲をそそられるものがたくさんあったし、敷地内には他にも小さな教会があったりしたので、1つの教会見学にしては、実にのんびりと、2時間近くもかけて見学してしまいました。
ツミンダ・サメバ教会があるのは、トビリシの中でもアルメニア人地区だったところでした。
そんなところに敢えてこれだけ巨大なグルジア正教会を建てた背景には、かつてはアルメニア人の都市といってよいほどだったトビリシから、アルメニア人を威嚇して追い出そうとする意図もあったろうと思います。
コーカサスの因縁深い複雑な歴史をいまさらのように思い出させられて、ミーハーに観光を楽しんでいるだけなのが、申し訳なくなるくらいでした。
と、そんな風に思ったのも、実は、翌日、アルメニアの首都エレヴァンで、アルメニア人の現地ガイドさんと話をしたからでした。
歴史はどちらの立場の言い分が正しいということはありえず、立場変われば意味がガラッと変わります。
今までの東欧旅行以上に、そのことをつくづく考えさせられました。
「(前略)通りをそのまま進むとアヴラバリ広場がある。このあたりは数百年の歴史を持つアルメニア人地区で、そばには1804年建立の聖エチミアジン教会が残る。なお、北に見える真新しく巨大なツミンダ・サメバ大聖堂はグルジア正教のもの。アルメニア人墓地の敷地に建てられたことで、大きな軋轢を生んだ。」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)
※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ツミンダ・サメバ教会の、まるで要塞城のようなゲート
堂々とした絵になるゲートです。
あの車がなければ、もっと絵になったのに……(苦笑)。 -
ゲートをくぐると
目の前に広がる巨大な空間。圧倒されました。 -
ゲートのそばにあった鐘楼
これで1つの教会といわれても、むしろ納得できそうです。
正教会ならこのくらいのコンパクトな教会は珍しくないと思うから。 -
でかい!
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内側から見たゲート
こちらが順光側なので、クリーム色の壁の色がきれいに撮れました。 -
太陽を背にしてそびえ立つツミンダ・サメバ教会
ちなみに、ツミンダ・サメバとは、聖三位一体という意味です。
父と子と聖霊の聖三位一体。 -
ツミンダ・サメバ教会前から眺めたゲートと鐘楼と、テレビ塔のあるムタツミンダ山とグルジアの新市街
昨日行ってみたばかりのムタツミンダ山。
なので、下から眺めるこの姿は、感慨深いです@
関連の旅行記
「2011年コーカサス3カ国旅行第8日目(3)トビリシ:眺望を求めてムタツミンダ山に行ってみたら……!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10630014 -
白地に十字の旗が翻る
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グルジアの国旗が翻るおしゃれな明かりと鐘楼
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堂々たるツミンダ・サメバ教会
正面の扉からは入れないようなので、向かって右脇の扉の方へ回りました。
そちらから出入りする信者がいたおかげで、そちらから入れると気付きました。
この正面の扉は、特別な機会にしか開かないのかもしれません。 -
こちらの扉から中に入れる
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エキゾチックな浮彫模様のある木製の扉
建物全体は真新しく見えたツミンダ・サメダ教会ですが、扉は一定の年月を経たようないい色をしていました。 -
中ではミサの最中
ミサのときだけ扉が開くイコノスタシス(イコンの壁)の中央の王門が開いています。 -
イコノスタシスと比べても、なんて天井が高いの!
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イコノスタシスの向こう側では、司教さまたちが祈りを捧げている最中
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香炉ポットが吊り下げられて
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イコノスタシスの向かい側の、本来の正面入口のある方を見ると
聖ニノの十字架の旗(向かって左)とグルジアの国旗(向かって右)が掛けられていました。 -
扉が開いているイコノスタシスと、祈りのイコンが掲げられた豪華な台
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中世グルジア王国最盛期を築いたバグラト王朝のタマラ女王の巨大なイコン
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バグラト王朝創始者でタマラ女王の曾祖父のダヴィド4世建設王のイコン
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王座の後ろからイコノスタシスを眺める
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イコンの前で祈る3人の助祭たち
まだ若くて初々しいBOYたちでした@ -
金箔の板に鋲打ちの豪華なイコン
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側廊も広々と
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大天使ミカエルのイコン
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聖バルバラのイコンと人工大理石の壁や柱
グルジアでは、聖女バルバラはなかなか人気があるようです。
彼女のイコンをよく見かけます。
ひょっとしたら、別格の聖母マリアやグルジアに初めてキリスト教をもたらした聖女ニノの次くらいに人気があるのかもしれません。 -
福音書記者の1人のイコン
福音書記者はヨセフ、ルカ、マタイ、マルコと4人いますが、これがそのうちの誰かは、グルジア語が読めないので分かりませんでした。
他の宗派では、たいていこの4人のうちの誰かが分かるシンボル的なものが一緒に描かれていそうなものなのに。
つまり、ヨセフには天使、ルカはワシ、マタイはウシ、マルコはライオン。
でもグルジアの正教会のイコンでは、そういうのは描かれないようです。
あるいは、この方は福音書記者ではないのかしら。 -
つくづく巨大な教会で、ため息が出そう
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ミサのときにしか開かない王門を中心に
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側廊から、イコノスタシスの方を望む
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聖ニノの7本目の柱の奇跡のエピソードのイコン
キリスト教会を建てるのに必要な最後の柱を誰もどうしても立てることができなかったところへ、聖ニノが祈りを捧げると、天使が天から運んできた、というエピソードのイコンです。
人の手によって立てられた柱ではないので、柱は宙に浮いているように描かれるそうです。
この話は、デヴィッド・ガレジャ修道院の現地ガイドのナティアに教えてもらいました。 -
シルバー製のエルサレムの模型・その1
グルジア語の札は読めなかったけれど、エルサレムは行ったことがあるおかげで分かりました。
模型というより、これが礼拝の対象そのものかもしれません。
1番とある建物は、聖墳墓教会だと思います。 -
シルバー製のエルサレムの模型・その2
1998年にエルサレムを旅行したとき、ガザ地区だと思いますが、前日にテロがあったせいで、見学できなかったイスラム地区側です。
手前の目立つ建物は、イスラム地区の中心の「岩のドーム」。
いつか再訪したいものです。 -
イコノスタシスを脇から覗く
階段からは一般人の立ち入り禁止のエリアのはずなので、上ったりしていませんよ。 -
開かれた王門の扉の半分
-
聖女達のイコン
手前のイコンの左の女性は、おそらくタマラ女王。右の女性は分からないです。
はじめは聖母マリアとその母の聖母アンナか、あるいは洗礼者ヨハネの母エリザベスかと思ったのですが、それにしては左の女性の衣装が豪華すぎるので。 -
祈りのろうそくが捧げられた、グルジアでとても人気のある聖ニノ
彼女の髪が巻き付いた、聖ニノの十字架を手にした若々しい姿で描かれています。
カッパドキア出身の聖ニノは、グルジアにキリスト教を広めにやってきたときは、まだたったの14歳の少女だつたそうです。 -
宝石がたくさん埋め込まれたり飾られたりしている聖母マリアの豪華なイコン
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こんなに飾られた聖母マリアのイコン
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現代っ子は熱心に祈りを捧げたあと、携帯でパチリ@
グルジアでは、いやアルメニアでもそうでしたが、よく見かけた場面です。
写真撮影は、教会によっては厳格に禁じられていますが、国中から巡礼者がたくさんやってくるようなポピュラーな教会では、熱心な信者も参拝記念に写真を撮ったりしているので、私も撮りやすかったなんてことがよくありました@ -
香炉ポットとろうそくが捧げられた聖母子のイコン
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中央の王座の前に戻ってきて
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参拝のときにはたいてい信者が必ずここで祈りを捧げる、メインがある台
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教会のメインのイコンと、イコノスタシスの聖母マリアのイコンと、扉が閉まってしまった豪華な王門
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グルジア十字がちりばめられた、美しい文様の建設王ダヴィド4世のイコン
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司教に祝福してもらおうと信者が集まる
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ゴルゴダの丘らしい岩の台座の上に木の十字架磔像
正教会のグルジア教会なので、十字架磔像は平面的です。 -
にっこりほほ笑む聖母マリア
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その聖母子のイコンの細かな金の装飾と真珠の縁取りがとっても豪華@
幼子イエスの小さな手が聖霊のハトに祝福を与えています。 -
幼子イエスの小さな足@
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壮大なツミンダ・サメバ教会を脇から仰ぎ見る・その1
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同じ敷地内にあった、赤い屋根のピンクの教会
せっかくなので、こちらの教会も見学することにしました。 -
アルメニアの首都エレヴアンのバラ色の壁を思わせるピンクの教会
入口前では、修道女さんがお友達とおしゃべりしていました。 -
ピンクの教会の白いイコノスタシスとメインのイコン
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聖母子のモザイクのイコン
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イコンの前のろうそく立ての後ろから
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壮大なツミンダ・サメバ教会を脇から仰ぎ見る・その2
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もう一つの併設の教会
こちらは扉が閉まっていて、中には入れせんでした。
背後に、ムタツミンダ山の中腹の聖ダヴィド教会が見えていました。 -
たくさんの鐘が吊り下げられた鐘楼
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ゲートを出る直前
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ゲートを出る前に、もう一度、ツミンダ・サメバ教会を眺める
9時すぎに教会に到着して、ゲートを出たのは11時となりました。
この後は、急いでホテルに戻り、さっとシャワーを浴び、荷物をまとめてホテルをチェックアウトしました。
延泊料金をとられないように、12時前に。
そして、レセプションにスーツケースを預けて、最後のトビリシ観光を続けました。
「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(2)トビリシ:グルジアとアルメニアの正教会とイスラムの聖堂めぐり」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638772
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この旅行記へのコメント (2)
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- eahawkさん 2012/01/17 22:12:38
- 大きいですね!
- まみさん
今晩は!
とても綺麗で大きな教会ですね。広場も広くて確かに此処なら何時間でもいたいなと思わせる感じがします。
併設のピンクの教会、気に入りました。
行ってみたいです!!
eahawk
- まみさん からの返信 2012/01/19 08:40:31
- RE: 大きいですね!
- eahawkさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
はい、このツミンダ・サメバ教会は大きかったですよ〜。
広々としているので、ゆっくり散策できます。
って、教会は散策の場所ではないですけどネ。
ただ、正教会だからあいにくとイスがないので、疲れたら教会で休ませてもらう。。ということが、西欧でできたけど、できないところがちょっとつらい@
大きくて見どころがたくさんある教会も良いし、コンパクトで可愛らしい教会も良いですね!
ピンクの教会のピンクの壁は、エレヴァンで良く見ました。でもこの教会は可愛らしい外観でした@
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