2011/10/03 - 2011/10/12
128位(同エリア182件中)
haneさん
2度目のブータン、最後の朝。
昨夜遅くまでパロの街で飲んだくれてたわりに、二日酔いでもなく目が覚めました(笑)。やっぱり標高のせいで酔いやすいけど、量的にはそれほど飲んだわけではないので大丈夫なのかな? とはいえ、やっぱり高地ではアルコール注意!
バンコクへのフライトは午後なので、午前中はのんびり。
朝ごはんの後は、荷物を片付けて帰国準備。ブータンに嵐を巻き起こした(?)馬は、ツェリンさんの甥っ子のもとへ貰われて行きました。マスク・ダンス大好きだから、きっとあれを被って踊ってくれるでしょう(笑)。でも、あの馬のマスク、すんごい視界が悪いんだよなぁ〜、気を付けて踊ってね。
パッキングを終えても、ドライバーのカルマさんがお迎えに来てくれる時間まではまだまだ。結局昨夜はウダン・ワラの我々の部屋に泊まったツェリンさんはお部屋でのんびり、相棒M嬢は向かいの高級ホテル・シワリンに散歩に出、私は当てもなくホテルの敷地や辺りを散策したり。
道に出てシワリンの入り口の所まで来ると、川の方に下りていく細道を発見! 舗装もされてなくて、途中は小川で遮られちゃってるけど行ってみよ〜! ってことで、まずは小川を渡るために裸足に。ここまで来るひとは殆どないのか、ゴミも無いし、足ケガしそうな物もありません。川底の石は藻がはってて、すんごく滑りやすいので歩くのが大変なのと、普段の運動不足がたたってか、小さい石が足の裏のツボにぐいぐい入って痛いけど。あとは牛と犬の糞さえ気を付ければ大丈夫です(笑)。
ここも水がキレイでほんと冷たい! 正真正銘、ヒマラヤからの湧水&雪解け水! 石に川海苔がくっついてたので収穫もしたし。前回来た時に食べた、ブータン名物川海苔のスープの苦さにびっくりしましたが、採れたてのも・・・やっぱり苦い。とりあえず、自分で川に入って収穫できたので満足としよう(笑)。
そんなこんなで一人遊びをしてるうちに、ウダン・ワラを出発する時間。マネージャーさんにご挨拶して、パロ市街の外れにあるお寺へ。名前は・・・なんだろ? 歩き方どころか、ロンリープラネットにすら載ってない、小さなお寺。ツェリンさんも、ここに観光客を案内したことはないそうです。完全にローカル。でもパロのメインストリートのはじに在り、アーチェリー場やドゥルク・チョルテンもすぐ側なので、パロに行った事のあるひとなら絶対見かけてるはずの場所です。本当に小ぢんまりとしてますが、ブータン人の日常的な信仰をうかがう事の出来る場所でした。
お次は伝統様式の橋、ニャマイ・ザムへ。ザムっていうのが橋という意味です。そういえばツェリンさんの本名はツェリン・ザム。橋さんやったか・・・。あ、でもブータンの一般人には姓が無いので、名字ではありません。ザムというのは、一般的に女性に付けられる名前なんだそうです。
そういえばパロは何度も行来きしてるけど、なぜかこの有名な橋だけは今までスルーでした。ちょっと外れてはいるけれど、パロ市街から歩いていけないわけじゃありません。空港にも近いので、誰もが1度は目にするはず。この橋と、背後の山の中腹にあるリンプン・ゾン、そして地震で一部崩れてしまった国立博物館・・・パロを代表する風景です。
そして、8日間に渡る2度目のブータン旅も終りのとき。
空港へ向う車の中で、既に泣きだすM嬢。前回も泣いてたけど。
へんに天の邪鬼なので、泣くもんか! と思う私。前回は泣かなかったし。
・・・あ〜、でも今回は無理や。
空港ターミナル内へは、ガイドとドライバーは入れません。入口でお別れ。ピーク・シーズンとあってターミナル前はたくさんの車と観光客でごったがえしている中、ハグして泣いて別れを惜しんでるのは我々だけだけど。
「帰りたくな〜い!」って叫びは、ほんと心からの叫びです。
ブータンといえば国民総幸福量(GNH)を掲げる、精神的な豊かさを求める国・・・というイメージが先行しています。確かにその通りです。でも物質的な豊かさに対する憧れや、外的要因による社会の変化は止めようがありません。既に歪は生まれつつあり、まだ大きくはありませんが貧富の差もあり、決して幸せだけの国ではないのです。人だけでなく、国も生き物。良い方にも悪い方にも、常に、緩やかに変化し続けています。そんな部分も含めて、ブータンという国と、そこに住む人々が大好きです。
でも、この国にずっと住みたいか、っていうと、不思議なものでそういうわけではありません。私はもちろんブータンが大好きですが、いつか帰る旅人だからこそ、感じるものや見えるもの。また来たい、って思えること。ただいま、っていう気持ちでこの国へ再びやってくること。そんな関係が心地いいのです。
次にただいま! って言えるのはいつになるやら。少なくとも3年後、ツェリンさんが結婚する時には絶対招待するって約束してくれたので、その時には行けそうだけど!
の、前に、次はもっと東を目指した〜い!
<本日のメニュー、8日め!>
◆朝食のあと、ホテルの敷地内や辺りを散歩。川へ下りる道を見つけて、裸足で徘徊。
◆川の水、キレイだけど痛いくらいに冷たい! 川海苔、収穫。
◆パロ市街のはずれにあるお寺へ。最後の礼拝。
◆伝統様式の橋、ニャマイ・ザムへ。
◆パロ国際空港へ。ツェリンさん、カルマさんともお別れ。ターミナルの入り口前で大泣きする。
◆インド・ダージリン、バグドグラ経由でバンコクへ。パロを飛び立って30分もしないで空気ががらりと変わってインド・・・。
◆バンコクで夕ごはんのあと、M嬢と解散。バンコクからは違うフライトなので。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
PR
-
パロだと実家からいつもは通ってくるツェリンさん。
でも昨夜は夜遅くまで飲んだくれてたので、私たちの部屋にエクストラ・マットレスを入れて寝てました。
部屋が無いわけじゃないけど、もう3人で寝るのが当たり前なかんじ(笑)。
ウダン・ワラは部屋が広いので、エクストラもダブルサイズ。 -
部屋のバルコニーから。
ここでも夜、野犬が吠えてなかったです。
前回7月は毎夜毎夜うるさくて寝付けないくらいだったのに。
朝夕冷えるから、野犬も活動がにぶいのかな? でも昼間は相変わらず道でゴロゴロ寝てるけどなぁ・・・ -
コテージ、相変わらず1棟しか出来上がっておらず。
でも乾季のせいか、庭の雑草が減って、だいぶスッキリした印象。
まぁブータンですからね。
そうそうすぐに変わりません。 -
ウダン・ワラの庭と、山の間にある川。
ここらへんから細くなるので、けっこう急流。
そしてこのボロボロの橋・・・ -
この橋、現在は主に野良犬たちの通り道。
きれいに修繕したら、向こう側に散歩に行くのにいいのになぁ・・・ -
ウダン・ワラのお庭、整備すればすごくきれいになる・・・ハズ。
-
乾季の水はほんとにきれい。
川はそんなに深いわけじゃないけど、澄んだエメラルドグリーン -
桃の木につながれた仔牛。
ウダン・ワラ・ホテルはお客さんに出す食材用の畑を持ってます。
・・・じゃあコレ、バターとか用にお乳搾るのか? (仔牛だけど) -
気持ちのいい朝。
最後のお散歩にもってこい。 -
近くの民家。
屋根にはやっぱり唐辛子天日干し中。 -
道の途中で小川を渡らなければならなかったので、靴脱いじゃいました。
タオルもないので、このままゴー!
やっぱり裸足はキモチいい〜! -
河原まで降りてきました。
シワ・リン・ホテルのすぐ下のところ。 -
石はつるつるなので、滑るの注意。
-
イチオシ
青い空、きもちいい。
-
水は・・・冷たい!
でも昨晩飲んだくれて、ぼんやりした頭にはこれくらいがちょうどいい。
・・・けどやっぱり痛いくらいに冷た〜い!
そろそろホテルに戻らないと。
10時にカルマさんがお迎えに来てくれる予定。
カルマさんあの後、私たちをホテルに送ってから友達か親戚の家に帰りました。
強いなぁ・・・ -
ホテルで足洗って、マネージャーさんに挨拶して、ウダン・ワラを出発!
まだ飛行機の時間までだいぶあるので、パロのメインストリートの端っこにあるお寺へ行きました。
ここは特に有名なお寺でもないので、ツェリンさんも観光客を案内したことはないそうです。 -
静かな境内。
王太后様のお伴をしている、有名な尼さんが参拝に来てました。 -
観光客の多いシーズンですが、ほんとに地元の人ばかり。
すぐ隣は商店街の端、道を挟んで向こう側はアーチェリー場。もひとつ向こう側は結婚式の踊りの練習をしている宮殿。
なのにここだけ、取り残されたかのように静か。
でもときどき、飛行機が離発着する爆音が聞こえたり(笑) -
商店街側の道からみるとこんな感じ。
パロに行ったことのあるひとなら、絶対に見たことがあるはず。
でも、中に入ったことのあるひとは殆ど居ないはず。 -
今日も踊りの練習で学生たちがいっぱいの宮殿前。
踊りって言っても、学生が踊るのは伝統舞踊じゃなく、B-POP(ブータニーズ・ポップ)的な軽いノリのモダンなやつでした。
町のお母さん(おばちゃん?)たちのは、レトロな感じの音楽が聞こえたけど。 -
イチオシ
ゾンの下の橋、ニャマイ・ザム。
有名な橋です。 -
観光客もいっぱいですが、この橋は生活道路(徒歩だけど)。
牧草を運ぶおじいちゃんや、石を運ぶ女性たちや、たくさんの人が行き来してます。
ちなみにツェリンさん、学生時代はここが通学路だったそうです。
ツェリンさんちはこの橋を渡って、長い階段を上がったところにあるゾンのそば。確かに学生たちもたくさんいます。 -
橋の上から、ゾン。
けっこう急ですが、階段で行くことができます。
車道だと、橋が1か所しか無いので、かなりの遠回りをしないと行けません。 -
標高の高いブータン。
乾季の太陽は強く、影が濃く落ちます。 -
石を運ぶ女性たち。
働き者だな。
地震でダメージを受けたゾンとかの修復に使うのかな? -
そしてパロ空港。
途中からすでに泣き出していたM嬢。
私は泣くもんか!って思ってたけど、いざターミナルでツェリンさんとカルマさんと別れる時、「帰りたくない〜!!」って大泣きです。
名残惜しいけど、8日間も新婚の奥さんと会ってないカルマさんを解放してあげないとね。
きっとカルマさん、ツェリンさんを実家に送り終わったら、あの崖の上の道を全速力でティンプーに帰ったことでしょう(笑)
ツェリンさんは3年後に結婚するとき(たぶんね)、絶対招待してくれるって約束しました。魔性のオンナ疑惑のある現代っ子のツェリンさんと、年上の職業:先生で超のつく真面目な彼氏。
・・・3年て長いよなぁ、ツェリンさん、大丈夫かな、もつかな(笑)
※後日。
3年後じゃなかったです。3ヶ月後に結婚しちゃいました(笑)。彼氏のKTさんがオーストラリアに留学することになり、急きょ結婚。新婚生活はオーストラリアの首都キャンベラで。 -
ピークシーズンで観光客がいっぱい!
チェックインカウンターは長蛇の列。
アメリカ人、ドイツ人、スペイン人、フランス人、台湾人、台湾人、台湾人・・・多いなぁ、台湾人。 -
出国審査の裏側から。
あれ、PCの画面、google だ(笑) -
出国審査後の待合室から、外。
このうす紫色のガラスから見る風景、前回も眺めてました。
すごく悲しくなるんだよな〜・・・ -
売店においてあったザクロの実。
売り物なのか、売店の人のおやつなのかは不明。 -
ランプ(飛行機が停まっている制限区域)の入り口、ゲート。
臨時便が多くてタイトな運航スケジュールなため、遅延が続発。
前の便はかなり遅れてるらしく、機内食がゲートで配られてました。
私の乗る便も、出発時間になってもゲートは開かず・・・。っていうか、飛行機自体が到着してないかも。バンコクから日本への乗り継ぎ時間はたっぷりあるし、まぁのんびり待ちましょう、ってことで。 -
待合室にあるフリーのWifi。
PCも2台あります。
・・・でも台湾人のおじさんにずっと占領されてた(笑)
いいもん、iPhoneあるもん。 -
テコテコ歩いて、飛行機へ。
-
タラップの上から。
いよいよブータンともお別れ。 -
機内は大混雑。
インド・ダージリン、バグドグラ経由バンコク行き、KB130便。 -
座席。
あちこちガタガタ(笑)。みんなお下がりだし、しょうがないか。
安全に飛んでくれればいいんです・・・。
そういえば昨日飲んだくれてたときに知り合ったドゥルク・エアのパイロット、この次の夕方便に乗務って言ってたなぁ。残念。この便だったらコックピット遊びに行けたかも・・・(セキュリティ上問題なければ)。 -
さようならパロ!
さようならブータン!
次はいつになるやら・・・ -
ブータン上空の空は澄んできてキレイ。
-
ヒマラヤ山脈は残念ながら反対側。
相棒M嬢は反対側の窓際席だったので、ばっちり見えたみたい。いいなぁ・・・ -
パロからインドのバグドグラは30分くらい。
水平飛行に入ることなく、上昇→下降であっという間。
だけど一応おやつが出ます。マンゴージュースとピーナッツ。
すぐ着いちゃうので、多少上昇中でも電光石火に配りまくる客室乗務員。。。
写真は機内誌「TASHI DELEK」とピーナッツ。 -
眼下の風景が明らかに変わってきました。
ブータン上空はとにかく山と谷の連続。でも空気は澄んでる。
インド上空はほぼ平たんで緑豊か。でも上空までぼんやりとした薄茶色い空気で、ちょっと濁った感じ。 -
バグドクラ空港に着陸。
インド・ダージリンにある小さな空港。
インド軍と民間の併用のため、あちこちに軍用機。
いちおう機内アナウンスでは写真を撮らないようにって言ってるけど、まぁまず見つかることはないです。
けっこうここで降りるひとも居ました。
先ほどパロの空港に大量に居た台湾人の団体さんも、半分くらいが降機。遠くから来ている欧米の観光客はインドも廻るのか、けっこう降りてました。 -
バグドクラ空港を出発。
ここでもけっこう乗ってきたひとがいました。満席にはならなかったけど。
そして夕暮れ。 -
バンコク上空へ。
タイもけっこう上空が濁った感じです。やっぱり都会は空気がキタナイ・・・。
そして2011年10月、夏から続いた大雨による洪水で、バンコクの都市機能は半マヒ状態。
この日も、湿気もあってかかなりモヤモヤ。
上空もひどいタービュランス(乱気流)。飛行機に乗りなれないひとたちの悲鳴が響く機内・・・ -
上空がモヤモヤ。
日が暮れてきているので、刻々と窓の外の色が変化してきます。
とにかくモヤモヤなので、太陽光が拡散して、乳白色の絵の具を溶いたなかにいるみたい。
キレイなんだけど、いかんせん絶好調タービュランス中(笑) -
今度はオレンジ色。
だいぶ暮れてきたんだろうな・・・とは想像できるけど、視界がきかないのでわかんない。
翼はかろうじて見えるけど。 -
あっという間に、太陽が隠れたみたいです。
そして次に現れたのは月。
明日は満月。
でもやっぱり、ちょっとぼんやり。 -
間もなくバンコク・・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
haneさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
48