2011/05/13 - 2011/05/19
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アルデバランさん
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帰りのフライト時間は7時なので午後もタップリ時間があります。
郊外は車だと便利です。
友人夫妻はリッチモンド近くのテムズ川のほとりにあるハンプトンコート・パレスに連れて行ってくれました。
ヘンリー8世の居城として有名なこの宮殿はもともと先代から仕えてきて、
その外交手腕でチューダー朝のイングランドをヨーロッパ・一部リーグに引き上げた枢機卿トマス・ウルジーのお屋敷でした。
なんせ外交の為には宮殿顔負けのお屋敷が必要なんで…
話変わって、ヘンリー8世は妻のキャサリン・オブ・アラゴン、あのスペインのアラゴンのフェルナンド2世とカスティリアのイザベルの娘よりも
なぜか妻の侍女だった「アン・ブーリン」の方が気に入っちゃったんだよねー。
そこでウルジーにローマ教皇から離婚の許可を貰って来いと命じたけど、貰えるわけないよね当時の神聖ローマ皇帝はキャサリンの甥の
スペイン王カルロス5世だったから。面倒なことに昔は市役所じゃなくて教皇のところに許可を貰いにいったんだ。
だいいち、カソリックは離婚禁止なんで結婚そのものが無効だったと屁理屈つけて離婚するんだけど、
彼の場合は兄のアーサーの後釜だったんで特別許可で結婚したから…
でも、ヘンリーは無理を承知でウルジーに命じたんですね、きっと。
で、ウルジーが失敗すると例によって財産没収!
ということで、ヘンリーはまんまとこのお屋敷と莫大なお宝・コレクションもそっくりいただき!
- 旅行の満足度
- 5.0
-
駐車場に車を入れて、まず向かったのはバラ園(ローズガーデン)
バラの香りが辺り一面
むせ返ります。 -
白バラ、赤バラどちらが綺麗でしょうか…
-
ハンプトンコートといえばヘンリー8世のテューダー朝
その始祖、父ちゃんのヘンリー7世は白バラのヨーク家に対し、ランカスター家代表として赤バラを用いて、ヨーク家から妻を娶り、双方を融和統一するため象徴的にテューダー・ローズを記章としました。
このローズガーデンはこうした歴史的な意味がこもっているんでしょうね。
考え過ぎか… -
ローズガーデンから横の建物に入ってチケットを買います。
他にショップもありましたが、帰りにまたよることにして先に進みます。
チケットショップを出てみると…
その建物は異常なくらい長が〜い建物でした。
ウィリアム3世の兵舎です。 -
芝生をキレイに刈りこんで宮殿前は開放的でただ広いだけの広場でした。
さすが、正門から建物の間は歩くと疲れるぐらいあります… -
芝生はきれいなはずです。
こいつで行ったり来たり。
兵舎の大きな入口がチケット売り場とショップです。 -
さてやっと入口に到達しました。
正面入り口からいよいよ入場です
この建物は宮殿を訪れた客の宿泊所になっていたとのことです。 -
その前に。
せっかくですので、振り返って…
近衛騎兵隊のながーい兵舎を確認。 -
ちょいと左に転じると…
宮殿のすぐ横にはテムズ川です。 -
こんどこそ入ってみましょう。
おーお、社会科見学の小学生でしょうか。
ぞろぞろ出てきました。 -
入口を入ると早速中庭です。
ベースコート。
一塁ベースのように四角くなってるからそう言うんでしょうか…
真ん中辺りにイギリスには似合わない洒落たデザインの噴水があります。
そして、正面にアン・ブーリンのゲートハウス。左の大きな妻壁とステンドガラスはグラート・ホールです。 -
ヘンリー8世のワインの噴水です
お騒がせヘンリーは気前が良かったんですね。
蛇口からワインが出て皆に振舞ったんですかね。
その隣はビールで、その隣はコカコーラとか…
ANAの飲み物サービスも真っ青。
史上最大の会見と言われるカレーでのフランソワ1世との「錦野の会見」でもこの噴水があったという事です。 -
「あーあ…
ねちゃってるよ。
もしもし
酔っ払ってねると風邪ひきまっせ…」
親切に介抱してあげるアルデバランさん -
さて、まず向かうのはヘンリー8世のキッチンです。
彼ってキッチンパパだったわけではありません。
大工の棟梁の庭(マスター・カーペンターズ・コート) -
こんな感じで狭い路地になってます。
フィッシュコート。
日が当たらないよう狭い通路で生鮮食材の貯蔵庫が集まってます。 -
中に入ると…
食肉部牛肉課ですね。
もちろんレプリカですが、当時の様子をリアルに再現してます。 -
でかいアーチと木の梁そして漆喰壁の広いグレートキッチン。
-
煮炊きの竈もありました。
全体の規模からすると小さいです。 -
圧巻はこの竈
実際に火を入れてます。 -
どうですこの串刺しの肉。
でも、こんな肉ばかり塩、胡椒だけで食べていたからイギリスではローストビーフしか発展しなかったんだね。
ドーバーの向こう岸では洗練された三ツ星レストランが沢山できていたのに… -
胡椒を求めて遥かマラッカ海峡方面まで行けたけど…
-
薄暗いと思ったら、こちらはワイン保管庫
-
キッチンを出たと思ったら芝生のファウンテン・コートです。
周りを瀟洒なジョージ王朝時代のアパートメントとメアリー2世のアパートメントに囲まれたキレイな場所です。
もともと、ヘンリー8世の私的なアパートメントだったものをクリストファー・レンによってバロック様式に建替えられたものですが
淡泊ですね。丸窓とアーチにさりげなく彫刻が施されてますがそれより、整然とした窓の配列が印象的です。 -
ヘンリー8世のキッチンが暗かったので明るく開放的なこの空間がより一層引き立ちます。
-
少し戻って…
室内装飾がすばらしいロイヤル・チャペルは撮影禁止でした。
特にオークの大飾壁とヘンリー8世が取り付けた天井の扇形ヴォールトは一見の価値ありです。 -
撮影禁止なんでチャペルの外で一枚…
「お嬢ちゃんたち、おじさんも連れてって…」
ちなみに礼拝堂入口にかかる一際立派な石造りの紋章に注目
ヘンリー8世の三番目の奥さん、ジェーン・シーモアの紋章です。
彼女は跡継ぎエドワードを産んですぐここハンプトンコートで亡くなってしまいました。 -
リッチモンド・パークで歩いたし、既に1時になります。
ヘンリー8世のキッチンの隣のプリヴィ・キッチンで昼食です。
チューダー・ソーセイジ・サーブド・インナ・ロールとスープ・オブ・ザ・デイ…を頼みました。
これで、帰国便の機内食までばっちり持ちます。 -
昼食を食べて、つぎ行ってみましょう。
まずはウィリアム3世のアパートメント。
正面入口右側の階段を登ると… -
なんだこの壁やら天井やらの絵画は!
訪問客のドキモを抜くための趣向ですねこれは。
背が異常にチビだったオレンジ・ビリーことウィリアム3世は高いところにあこがれてたのかな?
なんせ、カアチャンのメアリー2世より12センチも低かったというから… -
彼はイングランド議会の出張要請にオランダから船団を率いて乗り込んで、義父のジェームス2世をドーバーの彼方に放り出しちゃった。
いわゆる名誉革命ですね。
そこでクリストファー・レンに命じてこんなの作ってハンプトンコートに居座っちゃった… -
2階に上がってみたら更にぶっ飛びました。
衛兵の間。
でも、いざという時にあんな高い所にかけてたら届きません… -
謁見の間
これは国王が面会者に謁見する時の椅子でしょう。 -
天井からずいぶん低くシャンデリアが下がってます。
長い歴史を経る中でコードが伸びちゃった訳ではないですよね… -
で、肝心の御大はというと…
白馬に跨ってました。でも彼、モグラの穴に馬が蹴躓いて落馬したのが原因で亡くなっちゃったんだよね。
怒られただろうね、馬とモグラは… -
一見、額の装飾かと思ったけど見事な木彫り装飾です。
絵より立派で出来がいい! -
王室は19世紀になるとハンプトンコート宮殿を省みなかったので、ここは衰退の一途をたどっりました。
信じられないことに多くの広い部屋は住居用に分割され国家に使えた人の未亡人や既婚女性に無料で貸与されたということです。
無料だよ!無料!
昼間は観光客が大勢来るからいいけど、夜は怖いだろうねだだっ広く、真っ暗になって。
そりゃ、お化けの話もでるわ…
そして、1986年に悲劇が起こりました。
この最上階で火災がおこったのです。 -
こちらも木彫り彫刻の装飾、凄いですネエ。
威厳ある立ち姿はジェームス6世(1世)の長女にしてチャールズ1世の姉ちゃん、エリザベス・ステュアートです。 -
ここウィリアム3世のアパートメントの2階からは南側の美しいプリヴィ・ガーデンを一望できます。
-
アパートメントの各部屋の南側は通路になっていて奥(東側)に行けば行くほど王室のプライベートな部屋になります。
高官や親密な人ほど奥に入れると言うことです。 -
大寝室
なにが大かというと…
よく判りません。 -
上を見上げると…
バロック様式の壮麗な室内装飾です。
まるでサンルーフですね。
いながらにして夜空を眺めることが出来ます。 -
で、隣室はと言えば
小寝室…
なにが小か
よく判りません。 -
さらに、奥に行くとこれしかないね。
寝室の奥は…
宝石箱じゃないよ。
ある意味宝石箱といってもいいけど。
ウィリアム3世ご愛用の品だそうです。
ヘンリー8世なんぞ室内用便器をコレクションしていたというから臭いやっちゃネエ。 -
一番奥には狭い階段がありました。
手摺なんぞ洒落てます。
私的な空間だったのでしょうか… -
階下に下りると…
ここにもありました、使用料無料の住居。 -
“grace and favour”制度っちゅうんですね。
-
ウィリアム3世の私的な部屋が有りました。
-
広い回廊を歩きます。
左側は美しいプリヴィ・ガーデンです。
あちこち回ったのでどこがどうだか方角が判らなくなってきました。 -
ウィリアム3世の私的な食事室です。
ノミの夫婦だったウィリアム3世とメアリー2世。
イングランドにおける共同統治者のメアリー女王が先に逝くと
嫁さんのコレクションだった『ハンプトンコートの麗人達』を壁に掛けて食事を楽しんだ?
あんまし趣味いいとはいえませんネエ、オレンジ・ビリー -
中庭のクロック・コートまで戻りました。
-
ヘンリー8世の天文時計っちゅうけど何がなにやらさっぱり判らない文字盤です。
だいいち、今何時? -
ちょいとしょぼいチャペル・コートの中庭
緑と白はテューダー家のカラーです。
奇怪な飾りは着色紋章獣 -
そして次に行ったのはグレート・ホール
壁という壁にタペストリー
ヘンリー8世はタペストリーもコレクションしていたから… -
天井はハンマービームですね…
エディンバラ城のグレートホールのハンマービームと比べるとこってりとした装飾はやはり時代が時代だからでしょうか…
それとも、イングランドとスコットランドの違い? -
ベース・コートから見えていた妻側のステンドグラスは何のことはない
ヘンリー8世が描かれたステンドグラスでした。
テューダー・ローズの青が冴えます。 -
このグレート・ホールは普段は大食堂として使われていたそうです。
まさか彼はここでは食べなかったよね。
誰の席でしょう…
ちょいと座ってみましょう。 -
最初に見たキッチンのすぐそばの2階だから、あの厨房から料理を運んで従業員が皆で食べたんでしょうね…
まるで、学食か、社員食堂です… -
隣の部屋では社会科見学の小学生達が説明員から講義を受けてました…
-
2階をさらに進むと居ました、御大が…
「THE TUDORS」(背徳の王冠)のヘンリー8世とはずいぶん違います。
他にもいろんな絵が展示されてます。 -
で、ここホーンテッド・ギャラリーのもう一人の主役は
5番目の嫁さん、キャサリン・ハワード。
彼はこの若き19歳にゾッコンだったけど、若い娘は信用ならないのね…
不義の動かぬ証拠のラブレター
タイミングよく、ちょうど『THE TUDORS シーズン4』が始まりました。
トマス・カルペパーどうしょうもないですね。
キャサリンも悪い! -
キャサリン・ハワードはヘンリーに無実を訴えようとしましたが、廊下でこの衛兵に逮捕。
哀れロンドン塔で従妹のアン・ブーリンと同じ運命。
なので、いまでも彼女の幽霊がこのギャラリーに出没するというけど…
それにしても『THE TUDORS』の処刑シーン、なんであんなに残酷なんでしょう。 -
ヘンリー8世一家の絵もありました。
唯一の息子エドワード
三番目の妃でエドワードの母ちゃん、ジェーン・シーモアが並びます。
ホントはエドワードを産んですぐ亡くなっちゃったけど…
ちょいと!ヘンリーのおじさん。
社会の窓が開いてまっせ… -
さらに距離をおいて柱の外側に娘のメアリーとエリザベスが並んでます。
こんな按配に…
並ぶ順番に意味があるんでしょうね。 -
中庭のファウンテン・コートと広大なグレート・ファウンテン・ガーデンに面する
メアリー2世のアパートメントにやって来ました。
ここはメアリー、妹のアン女王、ジョージ2世のキャロライン王妃と続く3代の女王、王妃がアン・ブーリンの古いアパートメントをリニュアルし、
最終的にバロック様式の華麗なる装飾を施した部屋に仕立て上げた一角です。
まずは衛兵が頭で支えるマントルピースの“The Queen's Guard Chamber”衛兵の部屋 -
威厳も漂いきまってますが…
ヘアースタイルがまるでイングリッシュ・コッカー・スパニエルですネエ。 -
壁のイタリア絵画とこれまた豪華な紋章が特徴のマントルピースの部屋は舞踏室です。
-
女王の接見室ではタペストリを前に、キュレーターの解説でしょうか、それともガイドの説明でしょうか、なにやら熱心に聞き入ってました。
-
そして壁と真上の天井が絵画だらけの客間
17回も妊娠したけど子宝に恵まれずステュアート朝最後の君主となったアン女王の旦那で、カンバーランド公ジョージ・オブ・デンマークがスッポンポンの裸ん坊でイルカに乗ってるの見っけ! -
天井には真ん中でアン女王がブリタニアとネプチューンに冠を被せてもらおうとしてます。
壁に目をやるとジョージ・オブ・デンマークは今度は凛々しく艦隊を指揮してます…
なんせ海軍司令長官だったから -
この東側に面した2階の部屋からは彼方のロング・ウオーターまでハンプトンコート宮殿のもう一つの売りの広ーい庭を見下ろすことが出来ます。
-
大理石のマントルピースの横に対になって並ぶ変わった形の花瓶。
なんでこんな形になってるの?と案内してくれたポン友に聞くと、
なんでも、メアリー女王の旦那さん、ウィリアム3世の実家オランダのデルフト焼きで
チューリップをさすのだそうです… -
一番奥にある“Queen Mary's Closet”を後に階下に降ります。
-
庭園への出口ではショップなどもあり、
入ってくる人のためチケットチェックをしてますが、出る場合はそのまま出ることが出来ます。
ということは庭園までは無料ということです。 -
庭に出てみました。
目の前にグレート・ファウンテン・ガーデン
イチイの奇妙な形の巨木が並びます。 -
こちらは建物の東側。
テムズ川まで続くプリヴィ・ガーデン
あのスマートに尖ったイチイが300年ほどでグレート・ファウンテン・ガーデンの明治製菓「きのこの山」になるんですね… -
プリヴィ・ガーデンの両サイドは一段高くなっており、
一方は「ブロード・ウォーク」という数百メートルの歩道、もう一方はこのように緑のトンネルです。 -
緑のトンネルの中を覗いてみました。
想像どおり緑の中に木漏れ日があふれてました。 -
建物に沿って回り込むとこれでも庭ですかね。
ロワー・オランジュリー・ガーデン
単に鉢植えを並べただけのような気がしますが… -
正面にテムズ川沿いに建つ「バンケティング・ハウス」を臨む
ポンド・ガーデン
名前のとおり元は池だったようですね。 -
おやおや、庭のはずれになにやらガラス温室です。
-
中に入ると年代物のブドウの木でした。
ワインの年代物っちゅうのはあるけど、ブドウの木そのものはネェ… -
ハンプトンコート宮殿といったら、ヘンリー8世が作った室内テニスコート場が有名ですが
ありました!
ちょいと覗いてみましょう… -
由緒正しき現代のジェントリーが汗かいてました…
-
遅ればせながら地図の掲示がありました。
下がテムズ川、右に庭園(グレート・ファウンテン・ガーデン)
今いるところは当たりまえながら「You are here」の表示があるところです。
これから、 「The Wildewness」という所を通って名物庭園の「The Maze」に向かいます。 -
おやおや、このあたりは観光客が来ないのか草ぼうぼうです…
「The Wildewness」
ここをぐるっとまわって「The Maze」に行きました。
いわゆる生垣で作った迷路ですが有料でしたのでパス。
駐車場の近くですが、ショップまで戻ってお土産を買って帰ります。 -
ハンプトンコートからヒースローはすぐですが、レンタカーの返し場所というか事務所が分かりません…
空港の周りをぐるっと回っていると、見覚えのあるレンタカー会社のバス、発見。
後を付いてゆき事なきをえました。
ポン友のM夫妻には今日一日、案内役をかって頂き、大変お世話になりました。
感謝感激しながら出国しました。
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