2011/05/13 - 2011/05/19
54位(同エリア177件中)
アルデバランさん
- アルデバランさんTOP
- 旅行記551冊
- クチコミ8件
- Q&A回答7件
- 922,001アクセス
- フォロワー67人
城壁都市ヨークのシンボルとしてその壮麗なゴシック建築を今に伝える大聖堂、ヨーク・ミンスター。
かのヨーク出身の船乗りにして驚くべき冒険家、ロビンソンクルーソーも絶海の孤島でポン友になったフライデーに「プロテスタントの合理主義的な倫理」と
ヨーク・ミンスターの凄さを語ったのだが、どれだけ理解されたか。
あの空間、高み、垂直な直線と曲線、そして外からの光…
分からないだろうねフライデーには。
なんせこの目で見て、その場に身を置かなければ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ヨークミンスターの入口は南袖廊から入ります。
一番上にばら戦争にちなんだバラをあしらったステンドグラスのばら窓。
中から色を見ないとわからないけどね。 -
入ってすぐ交差廊を経て対面の北袖廊が目に入り、その空間、高さ、そして明るさに息を呑みます。
-
振り返ると先程入るとき見上げた袖廊のばら窓のステンドグラス。
「白がきれいか、赤がきれいか」で30年間も戦争した挙句、「どちらもきれいだがヒマワリが一番だ」という事で真ん中にヒマワリ、周りに交互に赤バラ、白ばら…
30年と言ってもずっと戦ってたわけじゃないけどね… -
ここまではタダで見れますが、中は有料です。
折角だから塔にも登れるチケットも買うと、10時45分に階段のところに来いとのこと。
9時だからまだ1時間45分もあります。
ゆっくり廻りましょう。
ちなみに、入場料は9£、タワーが5.5£
「向う12ヶ月間は塔も含めて無料です」と書いてある。
もう来ないって… -
先程の南袖廊のステンドグラスと天井のリブ
そしてリブのボス。
1984年だから、ついこないだだよね、火災で南袖廊は焼けちゃったんだって。
バラの花びらは全て落ちゃったけど、大丈夫だったみたい…復元してます。
天井は焼け落ちてしまったのでボスは新調されたとのことです。
よーく見ると金ぴかじゃない奴が数個あるんだけど…
なぜかって、やっぱメリハリが必要だよね。 -
交差廊とクワイヤ(聖歌隊席)の間にはクワイヤスクリーンがあり、
そこにずらりと並んだ歴代の王たち。
ええーと、ノルマンから来たムッシュ・ウイリアムからヘンリー6世まで。
ヘンリー8世は捜してもいないよ、
なぜかってこれ造った時はまだ生まれてなかったから。 -
その王たちのうち一番右のヘンリー6世はヨークの人たちが勝手に外してしまったとか
なぜかって、それはヨークの人たちに聞かないと… -
反っくり返って中央塔の真下の交差廊のリブを見上げます。
結構の美しさは明り取りからの光とリブの複雑な組み合わせ、そして金ぴかのボスのなせる技だろう。
中央の一際でかいボスは聖ペトロとパウロという事だけど、
なぜボスはイエスじゃなくてペトロとパウロかってそれは天井に聞かないと…
く、首が痛くなってきた… -
交差廊で聖歌隊席、東の内陣方面を見上げる
十字架が下がってます。
だあーれ?あんな所にタオルかけたの… -
ついでだからこの交差廊の真ん中でぐるっと回ってみましょう。
北袖廊は「五人姉妹の窓」13世紀に完成のここでは最古の窓。
グリザイユで描かれてるけどなんせ細かくて、何を表してるのか皆目わかりません。 -
そしてグレート・ウエスト・ウインドウ…
両側、側廊上部のクリアストーリーにステンドグラスがズラリと並ぶんで暗い感じはしません。
天井のリブは一見石造りのように見えるけど木造です。 -
聖歌隊席と内陣奥のステンドグラス
中世のステンドグラスでは自称’世界最大級という「グレート・イースト・ウインドウ」は生憎修復中で絵柄の幕で養生してました。
これが良く出来ておりというか我輩がうかつなのか、近くで見るまで気がつきませんでした。 -
鳥の背中が譜面台なんてのがあったら洒落てるんだけどなあ…
-
ストールはみな指定席になっているようですね。スクリーンには紋章があります。
でも、前の方はパイプ椅子…。この差は何でしょう?
そして一番左に一際豪華な席が。
大司教座!なんせイギリスには44の大聖堂があるけど、
ここに座るヨーク大司教は「イングランドの首位聖職者」だからね。
でも、「おいら達の大司教は一番だ!」と鼻高々なのはヨークの人たちだけ。
なぜなら、「全イングランドの首位聖職者」っちゅうのがカンタベリーに居るから…
全世界の首位聖職者とか銀河系の首位聖職者はまだいないみたいね、アングリカンチャーチは。
いくら今の大司教がウガンダ出身のJohn Sentamuさんだからって。 -
あらら、反対側にも司教座がありました…
こちらは副司教座だよねって勝手に決めつけます。 -
机には教科書が置かれてました。
今日やる授業のページに栞がはさまってます。 -
グレート・イースト・ウインドウは修復中なのでステンドグラスは外して展示してありました。
近くでよく見れます… -
こんな感じで…
でも、ステンドグラスはやはり外からの光を通して窓にはまった全体を見るもんだよね。 -
側廊を歩いていると地下が見えました。
地下に人がいるようだけど…
半開きの扉から覗いてみます。 -
覗き込むと、地下にこんなアーチが…
これがノルマン時代の地下聖堂ですね。
後で南袖廊に入口があり、降りることが出来ました。 -
ここの売りの一つはステンドグラスの窓のようです。
聖ウィリアムウィンドウ -
その下は…
こんなんがいくつも並んでます。
その中でもこれは紋章だらけ。
これらを見ていると、ここが礼拝の場所だという事を思い出させてくれます。 -
北袖廊の奥にあるチャプターハウスにやって来ました。
-
またまたステンドグラスです。
美しすぎます -
放射状リブの天井も美しい
-
聖歌隊席と同じように木彫りの装飾に囲まれて参事会の人たちは、この八角形に向かい合って座って会議したんですね。
-
でも座るところは聖歌隊席と違って石です。お尻が冷たそ…
-
床は大理石のきれいな幾何学模様ですが、なぜか溝が…
-
屋根の架構の勉強も出来ます。
1285年に建てたというから、この頃はイングリッシュ・オークのいい材がふんだんにあったんですね。 -
北袖廊のチャプターハウスの入口にかかる鐘時計。
15分ごとに人形が鐘を鳴らします。
君達は一体いつから鐘を鳴らし続けてるの? -
北袖廊にはもう一つ時計があります。
これがまた対極をなすモダンな時計
1955年にグリニッチのアトキンソンさんがデザインしたという天文時計
いるんですネエ、イギリスにも田中儀衛門のような人が。
東西南北が逆になって分かり難いけど城壁、ウーズ、フォス川そしてヨークミンスターが描れてます。
飛行士になってヨークの上空を通過している図なのかな。
ヨーク見ないと分かりません。
「大切なものは目に見えないんだよ」と言ったのはキツネだったか… -
五人姉妹の長があーいランセット窓の真下です。
まじかで眺めますが、かろうじて花びらが描かれている他は細かすぎて分かりません。 -
身廊から西の窓。
西向きに正面入口があります
グレート・ウエスト・ウインドウはトレーサリーがハート模様になっているんで
「ヨークのハート」と呼ばれ(ていないか…)有名なステンドグラス。 -
正面入口の壁
あーら、こんな所で手旗信号送ってる人がいます。 -
身廊から交差廊を見ます。
-
おんや…
この飛び出ている龍は何でしょう?
名付けて曰く「飛び出し龍」 -
アーチのスパンドレルには盾がズラリと…
かのエドワード1世がスコットランドとたたかった時に従軍した貴族たちの紋章です。
ほらあの、ブレイブハートで悪役に仕立てられたイングランド王にして
ウイリアム・ウオレスを処刑したエディ君
イングランド屈指の名君という噂もあるけど、あの「運命の石」を
スコットランドからかっぱらった犯人だからねェ。
トニー・ブレアが700年ぶりに返したけど。
なに?大英博物館には返さなくっちゃならないもの他にも沢山とある? -
まだ、塔に登る時間になっていないので先に地下を見ます。
この階段を下ればいいのね。 -
地下の基礎部分は補強、補強の連続
壁はどでかいボルトだらけです。 -
こんな地下の閉ざされたところで…
ガラスアーチストが作品を作ってました。
もらった、名刺を見るとDAWN DOUGLASさん。
「do Glassか」としゃれを言ったけど通じませんでした… -
彼女の作品…
値段を見て諦めます。 -
先程、東側廊から地下を見た、その地下に立ちました。
-
古代の遺跡とボルトの奇妙な組み合わせ
-
さて、時間になりました。
いよいよタワーに上ります。 -
らせん状の石段をぐるぐる、ぐるぐる…
-
おっ、着いたか?
いえいえ、南袖廊の階段を登ったんでそのままでは交差廊の上にあるセントラルタワーには出れません。
こうして、屋根伝いに中央塔のところまで行きます。 -
西正面鐘楼
下が側廊の屋根、右側にフライングバットレスで支えているのが身廊の壁です。 -
屋根伝いで高度感はありますが、このようにパラペットと手摺があり大丈夫です。
-
ここで記念写真とか撮ってたら、一番最後になってしまいました(どうやら狭いんでタワーへは時間制で登るようです)
そして、監視カメラで見ているようで「そこのおっちゃん…。うろうろせんと、はよー行なはれ」と放送されてしまいました。 -
今度はセントラルタワーの螺旋階段をぐるぐる、ぐるぐる。
-
そして、塔の上に着きました。
でも、これじゃあ鳥篭だよね… -
ヨークの街には高層ビルはありません。
したがって、この塔はどこよりも高く、見晴らしは最高です。
天気もまずまず…
彼方には緑濃いNorth York Moorsが広がってます
ヨークのムーアと呼ばれる荒野です。
そして、真ん中にネスレのチョコレート工場も見えます。 -
こちらは東側
城壁とモンク・バーが見えます。 -
こちらは南側
クリフォード・タワーも見えます。
屋上でゆっくりしてたら、プレハブの警備室があるんですね屋上に。
警備のお姉さんに「そろそろおりなはれ、次の人たちが登るから…」
と促され下りました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- yukibxさん 2011/08/03 05:11:48
- エデインバラとヨーク
- はじめまして、アルデバランさん。
エデインバラとヨークの旅行記を拝読させていただきました。
きちんと整理された旅行記ですね。読みやすいし、私の全く
知らなかった国の雰囲気が伝わってきます。
5月なのに、まだまだ春の日差しみたいなのですね。落ち着いた街並み
です。
こんなところに1年位住んでみたい、と思いました。
興味深い内容の旅行記、読み応えがあります。
ありがとうございました。
yukibx
- アルデバランさん からの返信 2011/08/03 20:44:05
- RE: エデインバラとヨーク
- yukibxさんこんにちわ
エディンバラの落ち着いた灰色、黒っぽい石造りの高層建物、
いいですよー。
アンダルシアの白を基調とした明るい街の風景、咲き乱れる原色の花
そしてカラっとした暑さ、これはこれですばらしいですが…
わたしも、一昨年に大学4年の娘と二人でまわりました。
(また是非再訪したい)
コルドバの街歩き、メスキータ…
まだ、2年しか経っていませんが懐かしい風景が沢山ありました。
メディナ・アサーラにも行かれたようですね。
かの地の報告、お待ちしてます…
また、「メスキータ」につきましてはyukibxさんの旅行記にて
コメント入れさせていただきます。
アルデバラン
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アルデバランさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
54