2011/05/04 - 2011/05/08
425位(同エリア973件中)
そんざーさん
旅行3日目夕方から旅行5日目までの、蘇州滞在期間中のグルメについて、まとめて紹介します。
そもそも蘇州の食事は旨くないなどとよく言われているのですが、私がよく行くようになったこの3年間くらいの経験では、蘇州の食事も店さえ選べば、おいしいものが食べられるという印象です。
今回は一人旅ですので、基本は蘇州麺や小吃などが中心になりますが、老舗の松鶴楼や乞食鶏の王四酒家にも行きました。それから、蘇州に来ると、どうしても蘇州麺が食べたくなってしまいます。朱鴻興麺館の蟹粉ラーメン、これが私のイチ押しです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は、気ままな一人旅。好きなものを食ってきたい。しかし思い出すのは、1998年に初めて蘇州に行く前に、蘇州の飯は旨いのかと上海人に聞くと、「あそこの飯はだめだ」と決めつけるように言われたうえに、「どこで食っても旨くない。上海じゃ金が取れないような料理を出すんだぜ」とまではっきり言われたことです。
さて、蘇州の飯は不味いのか、私は決してそうは思いません。蘇州でも美味い店では美味いのです。このページでは、専ら「蘇州のグルメ」に焦点を当て、今回の旅行の三日目夕食から五日目昼食までを紹介しながら、10数年前のその上海人の言葉を否定したいと思います。
まず、旅行三日目の夕食です。この日、揚州から蘇州に移動してきました。蘇州で指折りの名店、松鶴楼に行くことにしました。
写真は観前街にある松鶴楼。入口にチャイナドレスのお姉さんが立っていて雰囲気がありますね。でも、こういう老舗の店って、一人で食事するのは少し気が引けます。そこで、私は、石路エリアに新しくできたホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)にある松鶴楼の支店に行くことにしました。ホテル内の支店ですと、老舗であろうと、一人でも入りやすいものです。 -
ホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)は、私が蘇州の定宿にしているホテルです。ホテルにある松鶴楼の支店にはもう5回以上来ています。何を食ったら美味いかなども、ある程度分かってきています。
そうした中で、この日私が選んだ料理ですが、まず、スープ代わりに蟹粉獅子頭を注文しました。これも蘇州料理では有名なものです。ほんのりと蟹の味もしますが、ベースは鶏肉です。この店の蟹粉獅子頭は絶品の味です。こういったいかにも蘇州らしい料理を食べると嬉しくなってしまいます。 -
前菜の定番は、クラゲの冷菜です。松鶴楼のクラゲは、日本では滅多に食べられないくらいの素晴らしいクラゲです。歯ごたえ十分でクラゲを食べている実感があります。酢が強いのですが、それがまた美味しいですね。でも、ちょっと甘いかなという味付けですから、とても全部は食べられるものではありません。
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続いて冷菜ですが、今度は豚肉です。鎮江肴肉ですね、これ。実は、今朝、揚州の冶春花園でも鎮江肴肉を食べたばかりですが、松鶴楼の鎮江肴肉は旨いので、ついつい注文してしまいました。
鎮江は、蘇州から長江(揚子江)に沿ってさらに南京方面へ行ったところにある街で、鎮江肴肉(豚もも肉の塩づけハム)には、これもまた鎮江名産の黒酢(鎮江香醋)をつけて食べます。
厚さ1cmくらいの薄切りにして出してくる店が多いですが、高級店の中には、ここ松鶴楼のように角切りにして出す店もあります。 -
鎮江肴肉は、豚もも肉の塩づけハムです。肉が腐ってはいけないので塩漬けして保存していた頃からの伝統料理です。この塩漬け肉を1〜2日くらいの間、生姜、胡椒や八角などと一緒に煮込んで作ります。
ここ松鶴楼の鎮江肴肉は、ハムの部分はしょっぱいですし、1〜2日煮込んだといえども少し脂っこいのですが、全体では味のバランスが良くて、食べやすいものになっています。酒の肴にいいですね。私好みの料理です。旨いです。前菜二つの中では、クラゲをはるかに上回る旨さです。完食してしまいました。 -
イチオシ
そして、河エビの炒め物(油爆蝦)です。ここ江南エリア(上海、蘇州や杭州一帯)では、湖沼が多く、例えば上海蟹とか桂魚とか、湖沼の素材が多く使われます。この河エビもそうした湖沼の素材です。
料理名に「爆」という字が入っているので、高温の油で瞬間的に熱を通していると思います。いいですね。さらっとしていて、カリカリの食感です。噛めば噛むほど河エビの味が出てきます。甘みとうまみが何とも言えません。絶品の味です。この料理も旨いですね。それに、熱いうちに食べると皮も硬くないので食べやすいです。これも完食してしまいました。 -
イチオシ
松鶴楼といえば、有名な料理は松鼠桂魚(桂魚の丸揚げ甘酢あんかけ)です。松鶴楼に来て松鼠桂魚を食わないというのは邪道だと思いながらも、一人で食べる夕食ですから、30cm以上もある松鼠桂魚を一人で食ったら他の料理が食えなくなるという思いがあって、この日は注文を見送りました。(後日、来店したときに松鼠桂魚を食べています。そのときの写真を紹介しておきます。)
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旅行四日目の夕食は、乞食鶏を食べに王四酒家に行きました。
王四酒家は、蘇州最大の繁華街である観前街の一本南を走る太監弄という通りにあります。
老舗らしい落ち着いた雰囲気があります。場所は、松鶴楼のすぐ近くで、観前街から来る場合は道教寺院の玄妙観のある角を南に曲がって、太監弄を右折したところにあります。
ここ王四酒家の看板料理といえば、何と言っても叫化童鶏(乞食鶏)です。こじき鶏は中国江南地域の名物料理ですが、この変わった名前にはこんな謂れがあります。
清の前期、常熟(蘇州のすぐ近くの都市)で一人の乞食が鶏を一羽盗んだものの、調理道具を持っていなかったため、蓮の葉で包みそれをさらに黄土の泥でくるんで火の中に入れて焼いた。泥が乾いてから割ってみると、蒸し焼きにされた鶏の美味しそうな匂いがあたり一面に漂った。
以来、この料理は叫化鶏(「叫化」とは乞食を意味します。)と命名され、周囲に広まったというものです。 -
確かに、この江南エリアには蓮の花も多いし黄土もありますので、この伝説の舞台、常熟でもできますし、ここ蘇州や杭州といった江南エリアなら、どこででもありえる話です。したがって、今や、叫化童鶏(乞食鶏)は、蘇州でも、杭州でも、そして、上海でも、いろいろなレストランが名物料理として挙げるメニューの一つになっています。
蘇州には何度も来ている私なのですが、実は蘇州で叫化童鶏(こじき鶏)を食べたことがありません。今回も一人旅なので叫化童鶏(こじき鶏)を食べるのは重たいのですが、やはり食欲には勝てません。
王四酒家のメニューを開くと、最初のページに叫化童鶏(こじき鶏)が1ページ全体を使って紹介されていて、その後にその他の蘇州名物料理が並んでいます。この日、注文したのは、叫化童鶏(こじき鶏)を含めて4品。ちょっと食い過ぎになってしまいますので、ビールや紹興酒といったアルコール類を摂らないことにしました。蘇州の銘茶、碧螺春を注文です。 -
まず、出てきた料理は精製肴肉です。いわゆる鎮江肴肉です。鎮江肴肉については、昨日も松鶴楼で食べたばかりなのですが、私の大好物なので、また注文してしまいました。
この料理は冷菜の豚肉で、酢をつけて食べます。薄切りですけど酢をつけないと結構脂っぽいです。酢をしっかりつけるとさっぱりした味になって食べやすくなります。この店の肴肉は、松鶴楼の肴肉に比較すると、薄切りではありますが脂っこいですね。酢をたっぷりつけて食べました。個人的な感想ですが、松鶴楼の方が格段に旨いと思います。 -
蘇州料理といえば、やはりカニやエビといった湖沼の素材を使った料理が欠かせません。今日は、翡翠蝦斗という料理を注文してみました。茹でたムキエビが上品に盛られて出てきました。川エビについては、私はやっぱり茹でたものより炒めた料理のほうが口に合いますね。それ以前の問題として、エビに新鮮さが感じられません。見た目は綺麗ですけど、私の味覚的には、ちょっと失敗かな。
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野菜もとらねばということで注文したのが、これ、黄韮と玉子炒めです。これは実にさっぱりした美味しさで、大正解です。精製肴肉にしても、叫化童鶏(こじき鶏)にしても、適量を食べる分には脂っこく感じませんが、何せ、この日は一人での夕食です。量が多いので脂がこってりと感じてきてしまいます。こんな時、この黄韮と玉子炒めがさっぱりしていて口直しに良いのです。
中国のにらは旨いですね。前2品の味は、特に翡翠蝦斗の出来が、あまり良くなかったのですが、この黄韮と玉子炒めは上出来です。さっと10秒くらい素早く炒めただけの簡単な料理ですけど、旨いです。 -
そして、出てきました。叫化童鶏(こじき鶏)です。
ウェイトレスがワゴンで運んできました。先ほど紹介した伝説さながらに、黄土で包まれていて、それを木槌で割ったところです。この王四酒家では、鶏を蓮の葉でくるみ、それを新聞紙で包んで、さらに黄土の土でくるみます。黄土を割ると、新聞紙が出てきてしまうのはちょっと興醒めですが、衛生的に考えれば、土が鶏肉にかからないようにするためにはやむを得ないことです。 -
蓮の葉も取り、鶏肉を皿の上に載せたうえで、ウェイトレスが鶏肉をナイフで小さく切って、食べやすくしてくれます。先ほどの伝説ではありませんが、蒸し焼きにされた鶏の美味しそうな匂いがあたり一面に漂います。
食欲が湧いてきます。 -
そして、ウェイトレスが叫化童鶏(こじき鶏)を皿に盛り付けてくれました。半羽なのですが結構な分量です。
早速一口食べてみます。かなり旨いです。叫化童鶏(こじき鶏)については、蘇州では食べたことはありませんが、杭州や香港で何度か食べています。それを思い出して比較しても、この王四酒家の叫化童鶏(こじき鶏)は旨いですね。炭火で蒸し焼きをしていて、鶏肉を食べているとほのかに炭の香りがしてきて絶妙な味わいです。鶏肉も上質です。 -
叫化童鶏(こじき鶏)のアップです。ジューシーな味を思い出してしまいます。
さて、この王四酒家の全体的な印象・評価ですが、叫化童鶏(こじき鶏)は確かに旨かったですけど、その他の料理はちょっと期待はずれでした。黄韮と玉子炒めも旨いとは言え、まあ言ってみれば簡単な家庭料理で、老舗レストランならではの料理とは言えません。
ここ蘇州とか上海とか杭州あたりを旅行するなら、ぜひ一度は叫化童鶏(こじき鶏)を味わってもらいたいと思いますが、蘇州で食べるならこの王四酒家がおすすめということになります。私の場合、海外旅行の出発前に一番悩むのがどこでご飯を食べるかということです。あのレストランでこれを食って、あのレストランであれを食って、あそこの食堂であの小吃をつまんで、などと悩むのが海外旅行の楽しみなのです。蘇州はそうした悩みがどうしても深くなってしまうほど、行きたいレストラン、食堂が揃っています。
私なりの結論を書けば、本格的な蘇州名産料理が食べたいということであれば、どうやら松鶴楼の方が無難なようです。もし、蘇州で何回も食べる機会があって、かつ、叫化童鶏(こじき鶏)を食べたいのであれば、王四酒家も選択肢に入れて良いのかなという感想です。 -
蘇州での夕食の紹介は以上にしたいと思います。
ここで、私の中国旅行中の食事の考え方についてお話しします。通常は、朝食は点心または粥を中心に、外で軽い食事をとります。ただ、蘇州での宿泊はいつもホリデイイン・ジャスミン蘇州(蘇州茉莉花暇日酒店)で、ここの朝食はなかなか良いものですから、蘇州では実はホテルの朝食を食べてしまっています。昼食は、点心か麺類といった小吃系のものを食べます。夕食までにお腹が空くような程度にしか食べないようにしているのです。そして、夕食は老舗や人気レストランで、その地その地の本格料理を食べるのです。
したがって、蘇州での食事については、夕食の本格料理を紹介しましたので、残るは昼食です。
蘇州には「蘇州麺」という素晴らしいラーメンがありますので、私の蘇州での昼食は蘇州麺が中心です。
蘇州麺の老舗と言うと、まず名前が挙がるのが、ここ同得興です。観前街の朱鴻興麺館とあわせ、私のおすすめの蘇州麺店です。
写真は十全街にある同得興です。店構えも立派ですね。 -
同得興は蘇州市内に数店舗ありますが、ここで紹介する同得興は十全街にあります。十全街は蘇州のショッピングストリートの一つで、地元の雰囲気が味わえる街ですが、旅行者にとってはあまり縁のないエリアですので、世界遺産の網師園に行くついでに寄ってくるのが便利だと思います。網師園からは、歩いて5分程度です。
同得興の入口からの写真です。入口に橋があったりして洒落ています。
写真では見づらいのですが、営業時間がドアに貼ってあります。立派な入口ですね。朝7時から昼13時10分までと、夕方5時から7時までが営業時間となっています。営業時間が限定されていますので、注意が必要です。 -
同得興2階の様子です。
席に座ると、店員がオーダーシートを持ってきてくれます。オーダーシートは中国語でしか書いてありませんが、次のような仕組みになっていると分かれば、漢字から類推してオーダーできると思います。
1.ベースとなるラーメン
こってり系(紅)かさっぱり系(白)かに○をします。
この日はさっぱり系の白に丸をつけました。
2.トッピング
肉やうなぎなどのトッピングを選択します。
お店のお勧めは紅?肉と白?肉でした。
ここでは紅?肉を選択、青菜なども追加できます。
3.その他
ビールなどの飲み物やおつまみ程度の料理もあります。 -
イチオシ
注文の品が出てきました。スープはさっぱりした鶏がらスープです。胃にやさしいスープです。紅?肉はトロトロに煮込んだ豚肉です。旨いです。スープの中に入れておくと、麺を食べ終わる頃には紅?肉の味がかなりスープにしみこんできます。これに青菜を加えました。彩りも良くなって豪華版です。青菜もスープに良く馴染むので旨いです。同得興では、白スープに紅?肉、プラス青菜がおすすめです。
そして麺ですが、これもさすがに期待通りの味です。細麺でしこしこ、まさに蘇州麺です。 -
同得興のある十全街に沿って流れる運河です。
十全街は下町ですから、蘇州の地元の雰囲気を味わうための散歩をするには絶好の場所です。今回の旅行ではその機会はありませんでしたが、私はよく十全街を歩き、地元の人のためのお店を冷やかしたり、庶民的な食堂で食事をしたりしています。夕方ここの街を歩き運河に架かる橋から街を眺め涼しい風に当たっていると、道路を通る車の音などは相変わらず騒々しいのですが、心は何か落ち着いてきます。そんなやさしい雰囲気のする街です。 -
さて、私が最終日(5日目)の昼食に選んだ店は、朱鴻興麺館という蘇州麺の老舗です。ここで昼食を取ったら、すぐに浦東空港行きの直通バスに乗り、夕方5時に出る成田行きのフライトに乗るのです。つまり、今回の旅行の最終の食事になるわけです。
私はこういう場合、まず冒険はしません。初めての店に行ったり、注文したことのない料理を食べたりすることはないのです。何故ならば、旅行の最後には、後味の悪いグルメ経験はしたくないからです。そうした意味で、ここ朱鴻興麺館は、私にとって間違いのない選択なのです。
朱鴻興麺館も蘇州最大の繁華街である観前街の一本南を走る太監弄という通りにあります。手前の黄色い看板は、好人民間小吃という四川系の小吃店、坦々麺などが食べられます。右側の緑色の看板は、緑楊ワンタンというワンタンの店で、ワンタン以外にも色々なメニューがあります。この日、私が目指したのはワンタン屋の先にある蘇州麺の老舗、朱鴻興麺館です。 -
朱鴻興麺館の入口です。立派な入口ですね。ラーメン屋だろうなどと、たかをくくってはいけません。蘇州麺といえば中国を代表する麺で、朱鴻興麺館はその蘇州麺の老舗中の老舗なのです。
この日食べる料理、すなわち、今回の旅行の最後の食事は、朱鴻興麺館の蟹粉ラーメンです。これは、何度食べても美味しい蘇州麺で、私が絶対に後悔することのない注文なのです。 -
朝11時半くらいの店内の様子です。ラーメン屋さんとはいえども、蘇州を代表する老舗です。明るく清潔観のある店内ですね。
これから昼になると、一気に込んできます。込む時間帯を避けてゆっくり味わうのが、私の小吃店の活用法です。一人旅をしているときには、11時くらいに食べて、午後3時か4時くらいに食べて、夕食を8時以降にする場合もあります。勿論、朝食も食べますから1日4食になりますけど、夕食以外は小吃にすれば、そんなに食べ過ぎにはならないと思うのですが、やっぱり食べすぎでしょうか。 -
この日、私が注文したのは、蟹粉麺。
数あるメニューの中で、一番高いものですを。中国で蟹といえば上海蟹ですが、上海蟹の最高級品は陽澄湖の蟹です。そして、その陽澄湖というのは蘇州市にあるのです。ということで、上海蟹の本場である蘇州で蟹粉麺を食べるというのは、それなりに熟慮した結果の選択です。
出てきました、蟹粉麺。麺と具が別々に出てきます。凄い量の蟹粉で、感動的です。そして、カニ料理には欠かせない生姜も添えられています。 -
蘇州麺です。細麺でおいしいです。縦横に綺麗に盛り付けられています。有名店では、こんな風に出てくるところが多いようです。スープは薄味の鶏がらスープです。あっさりしたラーメンが好きな人には喜ばれそうなスープです。でも、私的には、蟹粉を入れなかったら、ちょっとパンチ不足かなという感じのスープです。
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そして、蟹粉です。こんなに出てくるとツナみたいに見えますけど、しっかり蟹粉です。沢山あるので、麺にかける前に、蟹粉だけ賞味します。旨いです。
蘇州麺では、麺と具が別々に出てくる場合とそうでない場合がありますけど、別々に出てくる場合は、後で麺にかけるとしても、最初は具だけで食べても問題ありません。 -
イチオシ
そして、蟹粉を麺にかけ生姜を散らしますと、こんな感じで蟹粉麺の出来上がりです。
先ほどスープはあっさり系だと書きましたが、蟹粉を入れると濃厚蟹ラーメンになります。蟹粉とスープの相性が凄く良くて、私好みのスープになります。「札幌や函館などで食べる蟹ラーメンは一体何だったんだ」と叫びたくなるような、濃厚な蟹スープです。
麺に蟹粉を絡ませて食べると、これがまた旨い。うーん、絶品の味です。 -
因みに、ご参考までに朱鴻興麺館の他のメニューもここで紹介してみます。
紅?肉麺が、例によって蘇州麺と紅?肉とが別皿で出てきました。紅?肉の入った麺は蘇州麺の老舗、同得興の看板料理ですが、果たして朱鴻興麺館の味はどうでしょうか。 -
紅?肉はトロトロに煮込んだ豚肉です。紅?肉を蘇州麺に乗せて、さあ食べるぞという体制です。
朱鴻興麺館の紅?肉麺も美味しいですが、紅?肉自体の脂が強いですから、スープと一緒になるとちょっとしつこい味になります。私は好きな味ですが、人により好き嫌いは出ると思います。紅?肉を蘇州麺と一緒に食べるなら、同得興の白スープ(さっぱりしたスープ)に入れた方が食べやすいかと思います -
こちらは蝦仁麺です。蝦仁はエビのことで、蘇州、上海や杭州では一般的にムキエビになります。エビが小さいですね。小さいというか細かいという印象です。
中国江南地域でのエビ料理というと、清炒蝦仁とか龍井蝦仁などが有名です。私が上海、杭州や香港で食べた清炒蝦仁とか龍井蝦仁とかはもう少し大粒でプリプリ感があったのですが、蘇州で食べたムキエビは小粒で柔らかいようです。 -
エビを麺に載せると、旨そうに見えます。さあ、食べてみましょう。
やはり見たとおり、エビが小さくてプリプリ感がないので、食感にパンチが不足しますね。表現は悪いですが、グニャグニャのエビです。これは、蘇州の他のラーメン屋さんでも同じでした。
ということで、食感はイマイチですが、味はしっかりエビの味です。スープにもエビの香りが徐々にいきわたってきて、おいしい味になります。
結論としては、朱鴻興麺館では、やはり蟹粉麺が一番旨いですね。ですから、旅行最後の食事として私は蟹粉麺を注文したのです。
また、同得興との比較ですが、私は朱鴻興麺館の方が好きです。やはりここの蟹粉麺の魅力でしょうか。また、麺自体も朱鴻興麺館の方が口に合います。肉を乗せる場合の肉そのものは同得興の方が旨いですね。
どっちが旨いかなどと考えるより、両方の店で食べてみてください。きっと満足します。
次回からは、蘇州での観光について紹介します。
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