スペイン銀の道パラドール紀行　：　シウダ・ロドリコ（行程・街歩き編）

2011/09/03 - 2011/09/04

銀の道（RUTA DE LA PLATA)は、スペインを南北に北のヒホンから南のセビージャまで繋がる道。
昨年行った北部のオビエド、レオン、も、その道沿い。
今年はサラマンカからセビージャに南下して行きました。

銀の道を南下する途中の町には、素敵なパラドールがいくつもあります。パラドールの公式サイトで、すべてのパラドールを動画で見ることができるので、どのパラドールに泊まろうかな、とルンルン探していたら銀の道から少しはずれるけれど、古城の素敵なパラドールがありました！

それがシウダ・ロドリコ（CIUDAD RODRIGO)のパラドール
このパラドールに泊まりたくって、シウダ・ロドリコまで、はるばるやって来ました。

この町に来る日本人は少ないでしょう。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

マドリード、チャマルティン駅から８：４５発のサラマンカ行き列車に乗ります。
列車のチケットはネットで購入済み。１９．８５ユーロ
１０分ぐらい前に行くと、すでに入線していた。
チケットにはCoche１と書いてあるので１号車、端っこまで歩かなくちゃ。

帰国後、TVスペイン語講座見ていたらネットからサラマンカ発マドリードまでのチケット購入するシーンがありました。（なぜかその前に電話で予約状況と運賃確認という不自然なことしていた）

RENFEのMEDIA　DISTANCIA　（スペイン国鉄・中距離）の車内。
広くてゆったりしています。

チケットにはPlaza:０３５という座席が指定されていました。

３５A、３５B　とかでないの？
座席の横の壁に、こんな表示。
つまり座席一つづつ違う番号。　VはVentana（窓）PはPasillo？（通路）
私は窓側でいいのね。
・・すいていたので、隣はいなかった。

発車後、まもなく検札に来ました。

ホテルFOXA25は朝食付きでないので（８月中のネット予約は無料で朝食食べられた。９月２日の宿泊、残念）
駅のカフェでイベリコ豚の生ハムの挟んであるボカティージョ買ったので車内で食べます。
テーブルの長さとほぼ同じ長さ！
これを食べるのに１５分ぐらいかかりました。

３．５５ユーロ

途中、AVIRA駅に到着。
走りだしてしばらくすると、反対側の窓からアビラの城壁が見えました！

一昨年、MILFLORESさんに連れてってもらいました。

ずっと、こんなような風景の中を走り続け（タラッラ・ララ・〜世界の車窓から）

列車は１１時２２分、サラマンカ駅に到着しました。
駅の外観。　古い町だけれど意外に新しそうな駅。

ここからバスターミナルへタクシーで移動します。
それならマドリードからバスでくればバスターミナルに到着するのでタクシーの移動の必要がないと思われるでしょうが、列車が好きだしバス２時間半も乗って、また何時間乗るかわからないバスに乗るのが嫌だった。
それに、チャマルティン駅なら空港から地下鉄で来やすく、昨年利用した駅から近く安くて素敵なホテルがある。

タクシーの運転手に、シウダ・ロドリゴ行くと言ったら９０ユーロでそこまで行くから前の座席に移りなよと言われたけれど、高い！私は金持ちじゃないと言って断った。
一時間ぐらいで行けるという情報GET。

サラマンカのエスタシオン・デ・アウトブス（バスターミナル）

インフォメーションのお兄さんにシウダ・ロドリゴ行きのバスはどの窓口で買うか聞いてEL　PILAR社の窓口へ。往復と言うと帰りは向こうで買ってと言われました。料金は、わずか6.1ユーロ。スペインのバスは安い！

ついでにALSA社の窓口へ行って翌々日のカセレス行きのバスチケットも買っておきました。

この左側を降りると、バスの発着所があります。

ここも帰国後にTVスペイン語講座の一回目見直すと（ちょうど今期のテーマがサラマンカ）に出てきていました。

バスは１３：００発。１時間待つので上の写真奥のカフェでちょっと食事。
寿司屋のネタが入っているケースのような所を指差し注文できます。
トルティーヤ（スペイン風オムレツ）とプルポ（タコ）を選ぶと、それぞれにパンが付いてきたので結構なボリューム。これだけでお腹いっぱい。
一皿、わずか１ユーロです。安い！

店内WiFi無料と書いてあったのでPC出して４トラできました！

さて、１０分前になったので階段降りてバスのりばへ。
PILAR社のバス・・６番に停まっていますが、チケット買った時、５番と言われ、掲示も５番。しばらくして隣の５番に到着したALSA社のバスがシウダ・ロドリゴ行きでした。

電車の中からも見えたんですが、実はこれはヒマワリ畑！
もう少し前だったら、素晴らしい景色が見られたんでしょう。
残念。
思ったより背の低い小さいヒマワリでした。

町の中に入って来ました。何やら古い教会のような建物の脇を通って

シウダ・ロドリゴのエスタシオン・デ・アウトブスに到着！
タクシーの運転手の情報どおり、サラマンカから一時間ぐらいでした。

タクシーが２台停まっていたので、パラドールまで乗って行きました。

パラドールは、別の旅行記にまとめます。

パラドールにチェックイン後、町の観光に出かけます。
フロントで地図をもらうと、観光施設のタイムテーブルもくれました。
これは助かる！　

でも、今は１５時ちょっと前。シエスタ時間でほとんどクローズ。
なので、城壁の上を歩いてみます。一周ずっと歩けるのかな？

ここにも、ウェディング写真を撮っているカップル。

マドリードをでるとき、雨が降っていたのでショックでしたがシウダ・ロドリゴはいいお天気。直射日光が当たる所は暑い！

でも、何組か観光客が歩いているので写真を撮ってもらいました。

城壁の所々、出っ張っていたり階段があったり・・

カテドラル

城壁と城壁の間には大砲が隠されていました。

城壁の上を一周してパラドールが見えてきました。

次は、町の中を見たり、観光施設に入ったりしてみましょう。

ここは、この町の中心。プラザ・マヨール

前の写真奥の建物。
土曜の午後で閉まっていましたが、インフォメーション、市役所、警察署等が入っているようです。

１６世紀の建物

たぶんCasa del primer Marques de Cerralbo

カテドラルのファザードの像。
観光パンフレットに大きく載っています。

カテドラル　１２世紀から１４世紀に立てられたそうです。

カテドラルの回廊

カテドラルの前にあった美術館。
陶器の美術館？　
MUSEO　DEL　ORINAL　と書いてあります。
私は後でORINALを辞書で引いてわかったのですが
MILFLORESさんは爆笑するでしょう。

まあ、入ってみましょう。

２ユーロ

ポスターに、こんなような素敵な絵柄のポットが載っています。

いろいろな絵付けのポットがあります。

何のMUSEO（美術館、博物館）か、この椅子を見てわかって笑ってしまいました。

みなさんも、これを見ればわかるでしょう。

もう、笑いがとまらない・・！

こちらは近代的。

入り口で、このMUSEO特製の小さなポット売っていたので、お土産に購入。
３ユーロ
このポットの本来の用途を知る前はバター入れにいいかと思ったのですが、それには使いたくなくなりました。

小さすぎて実用にはならないので、トイレの棚に飾りました。

Casa de los Vazzquez 閉まっていましたが、この尖った部分は郵便局みたいです。

Iglesia de San Agustin

Iglesia de San Pedro/San Isidoro

内部はかわいい。
中にいた管理人？のおばさまは、ボニート（素敵・かわいい）でしょ？と言ってました。

さっき、城壁の上から見たConento de las Granciscanas Descalzas　

Palacio de los Aquila

無料。パティオは１階、２階みれます。

パティオの浮き彫りをよく見ると、変な絵

柱には、こんなのも潜んでいます。

鼻のように見えたけれど、エクスカリバーと書いてありました。
鼻に見えたのは岩で、剣が刺さっているんですね。

お店の名前？

建物の角に盾がくっついている。
落ちそうで危ない（実際はかなり分厚くてしっかりしているみたい。）

MUSEO　DIGITAL　１．５ユーロ

ここは、ちょっと・・
この町の歴史を映像で流している部屋がいくつかあるだけ・・
むろん音声はスペイン語だけ。

MUSEO DIGITAL、
この階段を上がって行きます。

パラドールからちょうど反対側にある門を出て見ました。

城壁の外に観光バスが何台か停まっています。
団体の観光客も多かったので、土曜日とあってバス日帰りツアーにでも着ていたのかな？

ついでに、城壁外を歩いたら変わったマンホールあるかな？
と外回り半周して橋まで歩いてみました。

ここはポルトガル国境に近い。

左：ポルトガル。右：サラマンカ

結局マンホールなかった・・

遠い〜歩いたことを後悔。
やっと橋が見えました。

でも、橋からパラドールまで戻るには登らなくてはいけない。

登って・・城壁にあいた入り口までやっときたけれど登っているうちにパラドールを離れてしまい、またまた結構歩いてやっと戻れました。

外周まで歩くのはお勧めしませんが（笑）シウダ・ロドリゴの城壁内は歩くのに最適な大きさ！
今回のスペインの旅で、一番気に入った町でした！

この後はパラドール編で。

翌日、パラドールからタクシー呼んでもらって、慎重なことに３０分も前にバスターミナルへ。

タクシー降りた途端、このおじいさんが近づいてきてバスは１１：３０しかないよ、ターミナル内に入ると窓口を指さし、今日は日曜日だからチケットはバスで買うんだと教えてくれた。
さらにターミナル内のカフェを指さし、コーヒーおごるからおいでという。
お言葉に甘えてカフェ・コン・レチェおごってもらいました。
寂しいおじいさんだったようです。
どうもありがとう

この旅行記へのコメント （4）

• natusoraさん 2012/01/02 14:07:59

  銀の道

  夏さん、
  
  ご無沙汰しています。しばらく4traを見ていなかったので銀の道旅行記を年が明けてから読ませてもらっています。
  今年もよろしくお願いします。
  
  シウダ・ロドリーゴにはサラマンカから行けるのですね！！いつか行ってみたいです。私はマドリードからサラマンカへはバスで行った事があります。バス旅、途中の街並みが素敵で私はバスが好きかな（笑）小さい村を通るので細い路地とか通った記憶があります。
  今回の旅行記、たくさんのパラドールが出てくるみたいなので楽しみです♪
  早速シウダ・ロドリーゴのパラドール編を見にいかなくては！！
  
  それにしてもトイレの美術館、面白かったです。昔はあれでピソの窓から捨てたりしてたのかな〜（笑）
  
  natusora
  

  夏への扉さん からの返信 2012/01/04 22:38:25

  RE: 銀の道

  natusoraさん、あけましておめでとうございます。
  今年もよろしくお願いします。
  
  シウダ・ロドリゴのパラドールに泊まりたいと思ったのが最初で
  それから、調べて何とか行けそうだと自分にゴーサインを出しました。
  こんなマイナーな町、さすがに日本人いなかったのがまた良かった。
  バスで２時間ぐらいかかると思ったけれど（発着時刻表は見つかったけれど所要時間とか到着時間は書いてありませんでした）１時間で、ほんと助かりました。
  この町、本当に良かったので、ぜひ行ってください。
  
  こんな感じの町、また見つけて行きたいと思いました。
  
  > それにしてもトイレの美術館、面白かったです。昔はあれでピソの窓から捨てたりしてたのかな〜（笑）
  
  そうそう、フランスの小説かなんかで、そういう場面があってウッソー！
  と思ったんですが、スペインでも？
  衛生面では、江戸の町の方が進んでいたそうですね。
  シウダ・ロドリゴ行ったら、この美術館にも行ってみてください。
  
  なつ

• Mirabellaさん 2011/10/02 02:20:14

  私も城壁で写真撮りました！

  夏さん、こんばんは。
  
  まずは、サラマンカのレンフェの駅が新しいのが衝撃的でした！
  サラマンカに居たのはずいぶんと昔だから当然なのですけど、今はコルテイングレスもあるんでしょ？
  
  シウダ・ロドリゴは三月に祭があって、その時にサラマンカから車で連れて行ってもらいました。祭りでは闘牛もあったのですが、その時一緒に行ったドイツ人家族は全く興味示してなかったです。どちらかというと、嫌悪感持ってる感じでしたね。
  その時に、私達も城壁で記念写真撮りました。
  
  もちろんORINAL美術館があるなんて知らなかったですけど、あの椅子型のトイレはビエルソのパラシオ・デ・カネドってレストランで使われてました。
  まあ、ジョークですよね。
  写真は撮ったんですけど、せっかくの良い雰囲気をぶち壊してしまいそうで旅行記には使いませんでした。
  これだけコレクションが揃っていると、見応えありますね。これもスペインが歩んできた歴史の一面！
  
  ロドリゴの写真さほど持っていないので、あぁこんな町だったんだと必至に記憶を呼び戻そうとしています。
  
  Mirabella

  夏への扉さん からの返信 2011/10/02 12:51:57

  RE: 私も城壁で写真撮りました！

  Mirabellaさん、こんにちは
  
  サラマンカの駅、きれいでした。
  住んでいた方にとっては、観光名所より、こういった写真のほうが面白いんですね。
  すぐタクシー乗っちゃったので、エルコルテ・イングレス見なかったか、見ても普通と思って気にしなかったのか・・？
  
  こういう小さい町でのお祭りや闘牛、楽しそう
  
  お祭りの日は町中、人で埋め尽くされていませんでしたか？
  
  城壁を歩くのって、面白いですね。景色いいし凹凸あるし。
  一人旅慣れてきたので、知らない人に自分の写真を撮ってもらうのも気軽に頼めるようになりました。
  
  洋式のトイレは、ああいう椅子から発展していったんですね。
  というか、そもそも、なぜ普通に座ったまま用をたそうと考えたのでしょう？
  レストランのトイレにあったんですか！
  まさか、Mirabellaさん、使ったとか・・・？！
  
  今、サラマンカの旅行記の写真を選んでいますが、一度選んだ時点でまだ１００枚以上。やっぱり旅行記２編になりそうです。