2011/09/15 - 2011/09/15
175位(同エリア190件中)
WT信さん
須賀川市芭蕉記念館で頂いた案内図を片手に、須賀川市内の芭蕉と等躬所縁の地の散策を開始。
市内散策を開始して先ず目に付いたのは、商店街の各軒先に飾られている、俳句と俳画を配置した素敵な外燈や、町角の置かれた木製の燈楼。
夜、俳画が浮き彫りになった光景を観たかった。
その他にも町のあちこちにポケットパークが配置されており、芭蕉と曾良の銅像あり、番所風の休憩所あり、はたまた物語ボックスと称する案内紙芝居が置かれているパークもある。
しかも使用素材はクラシックなのに町の雰囲気は明るくモダンな感じさえ与える。
長松院に向かう途中、円谷プロダクションの白いビルの前を通った。
モダンな感じを与えるのは、須賀川生まれの円谷英二が生んだ超モダンな”ゴジラ”的発想の影響が有るだろうか。
芭蕉達は須賀川に着いた足で相良等躬宅を訪れ、等躬宅で7泊の長逗留をする。
等躬は本名相楽伊左衛門、須賀川きっての俳人でもあり、俳号が等躬。
相楽家は須賀川最大の郷士で、その長男に生まれた伊左衛門は問屋を営み、江戸へも再三赴き、その折に俳人として、芭蕉を訪れた。
芭蕉がその等躬を訪れた際、早々に等躬から「白河ではどんな句を詠んだか」と問われ、芭蕉は「白河の景観と、この景観を詠った古の歌人たちに思いを巡らせてしまい、いい句を思案出来なかった」と答えている。
しかしそれでは余りにも素っ気ないと思い、次の句を等躬に披露する。
それが我々の旅で既に何度か目にした次の句である。
風流の初めや奥の田植歌
折りしも等躬家は翌日田植えが行われ、当日はその準備に追われていたと思われる。
その日の翌日にかけて、芭蕉、等躬、曾良との歌仙を興行する。
等躬宅跡は現在NTT須賀川のビルが建っており、案内板以外に何も見当たらないが、近くの”軒の栗葉園”と云うポケットパークに、等躬像と等躬の由緒が書かれた案内板が有り、その案内板に芭蕉達3人の興行した歌仙で詠んだ句も掲げられている。
芭蕉は須賀川到着の翌日の夜、可伸庵を訪れている。
可伸は芭蕉が敬慕する西行と似通った隠遁者的生き方をしていた僧らしい。
可伸庵は現在も残されていて、旧等躬宅のとなりにあり、たわわに実を付けた栗に木の木陰に佇んでいた。
可伸庵の玄関前の直ぐ左手に、芭蕉の句が有る。
世の人の 見つけぬ花や軒の栗
更に次の日も芭蕉は可伸庵を訪れる。
その日は等躬初め、地元の俳人5名と芭蕉と曾良併せて7名で歌仙を興行している。
等躬の墓ある長松院を訪れる。
ここも3,11地震の爪痕が残り、無残にもなぎ倒され、横倒しになった等躬の墓を改修の真っ最中であった。
長松院のある一帯は天正年間(16世紀後半) 二階堂氏が建てた居城が有り、今回の3,11地震で崩れた土壌は二階堂氏の居城のお堀を埋め立てた所らしい。
二階堂氏の居城跡にはここも地震の被害で近づけない小さい二階堂神社が残るのみだが、神社の前に、興味深い”二階堂氏居城時代の須賀川城と町割り図”があった。
須賀川市内散策の最後は、芭蕉が須賀川滞在中に訪れたと云う十念寺。
この寺には2基の句碑あり、一基は「田植塚」として市民に親しまれており、句は芭蕉が須賀川で詠んだ最初の句
風流の初めや奥の田植歌
もう一基は句が判読し難くなっていたが
終に行く 道は何処ぞ花の雲
何れも芭蕉を敬愛して已まない須賀川の女流俳人市原多代女が1855年奉納したもので、後者の句は多代女自身が詠んだものとの事。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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