2011/08/21 - 2011/08/21
2位(同エリア99件中)
旅猫さん
この夏、青春18きっぷを買ったものの、仕事に追われてまったく使えていない。苦肉の策として、近間に日帰りで出かけることにした。目指したのは野州烏山である。4年前にも訪れ、今回が3度目となる。関東でも、気軽にローカル線気分に浸れる烏山線に乗るのも魅力である。とは言え、最大の目的は、前回と同様に、地酒を購うのが目的でもる。
(2023.08.21投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大宮駅を10時56分に出る快速列車で宇都宮駅へと向かう。いつもながらののんびり出発だ。宇都宮駅では、10分の待ち合わせで、12時10分発の烏山行の列車に乗り換える。烏山線は、宇都宮駅のふたつ先の宝積寺駅が起点なのだが、宇都宮駅へ乗り入れる列車もあるので便利である。
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宝積寺駅を出て烏山線に入ると、車窓は急に長閑となる。広がる田圃の稲も、少し色付き始めたようだ。
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50分ほど揺られ、13時01分に終点の烏山駅に到着。ホームはふたつあるが、ひとつはもう使われていないようである。
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改札口に、親子蛙の置物があった。『無事カエル』の像である。ホーム側を向いていることから、烏山を訪ねる旅人のためのようだ。
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駅舎を出ると、生憎の雨。趣のある駅舎がローカル線の終点に相応しい。
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駅前からは、以前、JRバスが馬頭などへと走っていたのだが、最近廃止されてしまい、撤去されたバス停だけが残されていた。バス路線自体は那須烏山市が引き継ぎ、一部路線は健在である。
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4年前に訪れた時には、焼きそばなどを売っていた駅近くの店を訪ねてみる。ところが、やめてしまったのか、昼時なのに人の気配が無い。当時は聴こえてた子供たちの賑やかな声が、遠い昔の記憶の様に感じた。
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駅近くでひと際目を引くのが、大谷石で造られた倉庫群である。地元の烏山通運の倉庫として使用されているもので、昭和14年から昭和15年の間に建てられたものだそうだ。
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倉庫には、小さな欠円型の出入り口がたくさんある。どれも小さく、高さは2mもにも届かず、幅も1.87mとかなり狭い。だが、荷物の運搬が大八車だった当時では十分な大きさだったようだ。
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大谷石の壁に、朱色の花が映えている。近代化遺産の倉庫も、石で出来てるので自然と上手く調和している。最近の建物では、こうはいかない。
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倉庫群の先には不思議な踏切がある。すぐ先が行き止まりで、どう見ても列車が通ることは無いのであるが、立派な踏切になっているのだ。
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反対側を見れば、郷愁を感じる烏山駅が望める。関東でも、旅気分が十分に味わえる旅情溢れる駅である。
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目抜き通りへと向かう途中に廃屋があった。壊れかけた壁からは、緑が顔を出している。いつか、ここも緑に呑まれていくのだろう。
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そして、目抜き通りへ出た。目的地である酒蔵は、この道沿いにある。
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途中には、古い民家もいくつか残っている。土蔵造りの建物も多いのだが、木造の建物が結構点在している。
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格子窓に風情を感じる建物もある。
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土蔵造りの建物には、大谷石を使ったもの散見される。
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そして、『東力士』で知られる嶋崎酒造に着いた。ここを訪れるのも、3回目となった。
(株)島崎酒造 専門店
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早速、試飲をさせていただく。『どうくつ貯蔵酒』が人気であるが、これはいつも試飲だけで購入したことは無い。
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今回選んだのは、『東力士 純米吟醸』。濁り酒が旨いのだが、新宿でも飲めるので、定番のものを購入したのだ。
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試飲に時間を取り過ぎ、列車の時間が迫っていたので、急いで駅へと戻る。途中の空き地では、雨に濡れた草花が綺麗であった。
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何とか間に合い、13時59分発の宇都宮行に乗車。次の駅は『滝』と言うのだが、その名のとおり、駅近くに『龍門の滝』という立派な滝がある。列車からは、駅に着く前、左手に滝の落ち口だけが見える。
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大金駅で、下り列車と行き違う。烏山線では、今では滅多に見られないタブレット交換が健在である。ある意味、電気信号よりも安全に思える。
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行き違いの列車が到着すると、昭和のローカル線のような光景となった。このような光景も、近いうちに味気の無い車両ばかりとなり、その風情も失われてしまうことだろう。
※現在、古い車両は運行されていません。 -
終点の宇都宮駅で途中下車。目的は、もちろん餃子である。駅ビルの餃子小町へ行ってみたが、4軒中、一番空いていた『さつき』に入ることにした。2年ほど前は、確か『来風』だったはずだが、また店が変わったようだ。『来風』は気に入っていたので残念である。『さつき』は有名だが、好みではなかった。
※現在『餃子小町』はありませんが、別の餃子の店が残っています。 -
駅ビル内の店で、『とりめし』と手作りポークジャーキーを購入。『とりめし』は、かの松廼家のもので、とても美味しかった。ポークジャーキーもなかなかであった。青春18きっぷの消費と地酒の買い出しだけの小さな旅であったが、短いながらも楽しめた一日となった。
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この旅行記へのコメント (6)
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- あるき虫さん 2023/09/18 15:27:01
- 烏山。。
- 旅猫さん、こんにちは。
昔の烏山線、懐かしいですね…と言いますか、烏山線にはまだ、キハ40型気動車が現役で走っているのではないかと、思いこんでいたりしつつ。
私も何度か、烏山線を訪問したコトがありますが、烏山の街をゆっくり歩いたコトがありません。地酒のお店には、ぜひ行ってみたいと思いました。
大谷石の街並も、久々に見に行きたいなと思いました。。
あるき虫
- 旅猫さん からの返信 2023/09/19 14:22:15
- RE: 烏山。。
- あるき虫さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
烏山線も、新しい車両になってしまいましたね。
新しくなってからは、一度も訪れていません。
そろそろ、お酒の買い出しに行かないと(笑)
烏山は、そこそこ古い建物も残っていますので、少しは風情がありますよね。
旅猫
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- rupannさん 2015/09/19 19:23:24
- お酒を求めて〜
- まぁ なんて羨ましい〜〜〜
旅猫さん、こんばんわ〜
>いつか、ここも緑に呑まれていくのだろう。
緑に呑まれる...人の作るものなど自然の力にはかないませんね
お酒〜おいしそぅ♪
by rupann♪
- 旅猫さん からの返信 2015/09/26 08:32:02
- RE: お酒を求めて〜
- rupannさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
お酒を買いに行く旅、いいでしょ。
関東平野にありながら、のんびりローカルムードが味わえる貴重な街です。
鉄道も、電化されていませんからね。
人間の作ったものなんて、ほっとけばすぐに緑に包まれてしまいますからね。
街も鉄道も道路も、使われ無くなれば元の森に帰って行ってしまう。
自然の方が圧倒的に強いですよね。
謙虚に生きねば。
旅猫
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- eibonさん 2011/09/26 22:17:18
- のどかですね!
- 旅猫さん
はじめまして、eibonです。
いつもご訪問並びに投票ありがとうございます。
のどかですね!
私も一度だけ栃木でローカル線に乗り
東京から1時間一寸でこんなにも景色も
雰囲気も変わるのかと驚いたことがあります。
栃木も含む北関東3県は色々な顔があって
面白そうですね!
今後とも宜しくお願い致します。
- 旅猫さん からの返信 2011/10/01 09:42:33
- RE: のどかですね!
- eibonさん、はじめましてこんにちは。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
お返事が遅くなりすみません。
烏山線の沿線は、ここが関東?って思うくらい長閑ですよね。
電車じゃないのですから(笑)
たまに、息抜きに乗るとホッとします。
群馬・栃木には、温泉や豊かな自然があるのでお気に入りの場所です。
特に草津温泉と草津白根周辺は日帰りで行くには最高です。
奥日光も魅力的ですね。
旅猫
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