３Ｐ　その７　入国と出国編

2011/08/09 - 2011/08/09

　一緒にヨルダンの出国とイスラエルの入国審査に臨んだ世界一周中の高橋氏は、１時間待つ限りイスラエルには入国してこなかった。察するに、イスラエルと敵対するイランへの入国の痕跡があったこと、出国する航空券の提示ができなかったからではないか？　小生にも求められたから。

　またＴシャツの下に隠していた現金入れの大事袋の提示を求められ、後でポケットに入れている全てのものを検査された。ハンカチしかなかったのだが…。係官は丹念にかつ淡々と職務をこなした。

　国境付近を動画で映し、写真を撮ろうとしたら係官に呼び止められた。昔なら凄い剣幕で怒られるのだろうが、イスラエルとヨルダンの関係が比較的良好であるためか、物腰も穏やかで、動画を削除したらすぐに解放してもらえた。

エリア エルサレム(イスラエル)

きれいな家が見えたので、いわゆる占領地内の入植地かと思ってシャッターを切る。イスラエルとアラブ諸国が和解するためには、（かつてのエジプトがそうであったように）いわゆる領土と平和の交換しかありえないだろう。その意味でイスラエルは入植地の拡大を即時停止しなければならない。（アメリカもそれを求めているが、イスラエルは凍結する素振りは見せていない）

　今年９月の国連総会において、パレスチナ独立宣言を目指す動きがあるようだが、個人的にはこの動きを支持したい。
　イスラエルやこれを支持するアメリカはこの動きを歓迎していない。
　一方でイスラエル国内ではパレスチナ側と断固共存を拒否する右派、一部の土地を手放してでも共存を目指す左派との対立が高まっているともいう。
　テルアヴィヴに到着した日、デモ行進のようなことが行われていたようだが、これに関するものではないかと推測する。

　再びダマスカス門から旧市街へ

　店先にはフリーパレスチナのＴシャツ。荷物の中にあったら間違いなく没収されるだろう。

　一方でこのように３つの占領地全てをイスラエル領としているＴシャツも。

　再び聖墳墓教会へ。自分は特に信じているわけではないが、イエス様にパレスチナの地と世界平和を祈った。

　その後は分離壁をみるためにラマラへ。
　写真は、「お金が落ちたよ」と教えてくれた男の子。

　見えてきた

　まるでかつての東西ドイツ国境地帯のようだ。高さは８メートル以上というから、それ以上だ。

　イェルサレムから出る往路は何もなかったけど、入る帰りには一旦バスを降りて審査があった。小生の顔を見て「ビザを持っているか」と聞くので、ヨルダンのビザとアレンビー国境のページを見せたら、怪訝そうな顔をしながらも通してくれた。

　「テロリストの侵入を防ぐため」にこのような壁が本当に必要なら、いっそのことその地（ヨルダン川西岸地区）を切り離したらいいのに。

　嘆きの壁、岩のドームにももう１回訪れ、パレスチナと全世界の平和を祈った。今回の旅で使ったお金はイスラエルでの宿泊料５５０シェケル（カード払い）、そして６２６米ドルの合計￥６４，３４６でした。

　ベン・グリオン空港では、噂に聞いていたとおり、目の前の３人が入れ替わり立ち替わり同じような質問。「荷物はそれだけ」「はい」、「隣のグループは５日間であれだけの荷物なのに」（コノヤローそんなの俺の勝手だろう）「重い荷物は好きでもないので」。「家族はどうして一緒じゃあない」「彼らは忙しいから」。「タオルは何のため（肩にかけている）」（そこまで突っ込むか）「暑いから」。
　帰国した岡山空港でも珍しく荷物を丹念に調べられた。

　写真は大韓航空で出たビビンバ。

　２回目の機内食。忘れられていて、アテンダントが帰る際に合図したら、恐縮すること。３回も謝ってくれたので、「ケンチャナヨ」（韓国語でドンマイ）。

　仁川空港

　行きと同じように王様の行列が始まる

　岡山行きの飛行機　大韓航空の値段は合計で￥１６５，０９０でした

　朝日新聞も買えた。