
2011/05/13 - 2011/05/19
207位(同エリア823件中)
アルデバランさん
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街全体が世界遺産だというエディンバラの旧市街を例えると、「骸骨のうつぶせ」というのはどうだろうか…
頭が「キャッスルロック」の岩山、背骨が「ロイヤル・マイル」、背骨から伸びるあばら骨は南北へと小路の「クローズ」
そして腰骨は広大な「アーサーズ・シート」
エディンバラの住民は数々の侵略に対して城壁内に立てこもり、壁が破られると、このあばら骨の中に縦横に巡らされたウサギ穴のようなトンネルに隠れ、侵略者の勝利をむなしいものにしたという。
今では表通りは観光客用に小じゃれた店やパブ、
挙句の果てはスタバやマクド、タリーズ、吉野家、すき屋にセブン、ローソン(そこまではないか…)が並び、きれいに化粧を施されています(躯体や壁は昔のままだろうけど)
でも、あばら骨にあたる「クローズ」と言う小路に足を踏み込むと、そこはまさにオールド・タウンの名にふさわしい中世のマンハッタン。
見上げる首と足は疲れるけど、上に下に探索して廻りました…
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ウエイバリー駅は谷間のようなところにあるのでオールドタイウンに行くには坂道を登らなくてはなりません。
そのオールドタウンとニュータウンをむすぶノースブリッジ
なんせ、かつてこの谷間はノー・ロッホという湖だったというから… -
ニュータウンを作るとき削った土を谷間に積み上げたThe Moundの横にあるスコットランド国立美術館
-
左側、エディンバラ城の方を見ると、エディンバラ大学神学部いわゆる「ニューカレッジ」の黒っぽい塔がそそり立ちます。
-
その丘の先の岩山に建つエディンバラ城
-
Market stとNorth Bank stの交差点から見た高層建物
こんなのがそこかしこに… -
なにやら観光客らしき人が路地に…
後をついて我輩も建物と建物の間の細い階段を登ります。 -
着いた所は作家博物館。
日曜日の為か開いてませんでした。 -
足元にはスコットランドの作家達の言葉が彫られてます。
代表して… -
さらに路地を登ると…
でました、The Royal Mile
別名エディンバラ観光街
正面は市内のどこからでも目立つハイランド・トルブース・カーク
中はハブといってチケットセンターになってました… -
とりあえずエディンバラ城を目指します。
これは看板表示のとおり、ウイスキー・エクスペリエンス
残念ながら酒にはあまり興味がないのでパス… -
で突端まで坂を登るとありました、エディンバラ城
入口前の広場はエスプラネードっちゅうて、かの有名なミリタリー・タトウー会場となる場所。
軍楽隊が競い合う場所 -
そのエスプラネードから城下を見下ろす。
リーバス警部シリーズで頻出するロウジアン・ロードはあの高層建物の谷間です。 -
目を転じてグラス・マーケット方面
塔を伴ったジョージ・ヘリオット・スクールの四角形の建物が目立ちます。 -
そしてアーサーズ・シート!
このエディンバラは今、立っている「キャッスル・ロック」と呼ばれる岩山とこの画の「アーサーズ・シート」の丘の間に町が展開しています。
そのアーサーズ・シートの切り立った断崖、ソルズベリ・クラッグズ
ここもリーバス警部でおなじみです -
エスプラネードの一角は工事現場と化しており早くも8月に開催のミリタリー・タトウー会場の準備か…
世界中からお客さんがやってきてお金を落とすから力も入るわね -
それではエディンバラの日曜日の午後、ロイヤル・マイルを中心としたいわゆるオールド・タウン周辺巡りをして見ましょう。
まずは広場を出てすぐ右側の「キャノンボール・ハウス」
窓と窓の中間辺りの壁にエディンバラ城からの砲丸が突き刺さってる -
これが砲丸?
よーく見ると、丸いことは丸いが… -
その向かいの建物
地下もありその昔は水道の貯水槽だったのを改造して、
今では城下で一番の立地のお土産物屋さん兼タータンの織布工場 -
壁には人の首に巻きついた蛇がパンジーの実物を睨むというような不気味なブロンズ
上の説明では「魔女が火あぶりでどうのこうの」と書いてあるようなんで気味悪いから行こうっと… -
お、おーっと!
いました、メル・ギブソン!
ブレイブハートのウィリアム・ウォレス -
カメラ・オブスキュラの横のRamsay Laneを下った左側はRamsay Garden
-
ラムゼイ・ガーデンちゅうても庭があるわけではありません。
キャッスル・ロックの高台に立つ19世紀のアパート群
石造りのオールドタウンの建物の中に白や茶の建物はモダンな感じを与え
プリンシズ・ストリートからも一際目立だちます。 -
Ramsay Laneを下ると道はMound Placeになります。
そこで振り返りラムゼイ・ガーデンを見上げます
左側の建物はニューカレッジに続く学生寮です。
北側を小さくぐるっと1周したことになります。 -
小道の階段を上がってゆくとそこはMilne's Courtで建物の地下道をくぐって上がります。
-
そのトンネルのような地下道。
オールドタウンにはこのような地下道が縦横にあり、狭い地下室や墓地をめぐるウオーキング・ツアーなども沢山あるとのこと -
地下道は一旦、中庭のような場所に出ます。
くぐった建物を振り返ると入り口が中央に一箇所あり、一見アパートのような感じですが、エジンバラ大学の学生寮です。 -
その証拠に…
ホントかどうか知りませんが学生がおべんきょしてるそうです。
ここで疑問。
下の文字はいったい何語でしょうか…
建物を眺めてたら若いカップルが入ってゆきました。
さすが観光地に隣接しているだけあって慣れてるんですね、怪しげなオヤジがうろうろしていてとがめられません… -
再びロイヤル・マイルに出ました。
-
基本的に通りに面した建物は明日のお楽しみとパスして通りを下ります。
-
ピーヒャラ♪
聞こえてきました。
ほっぺを膨らませ演奏です。 -
これはデビット・ヒュームの像です
大きすぎて届かない為、みな足の親指を握るので
そこだけピッカピカ… -
ロイヤル・マイルからは北側・南側双方にこのような「close」や「wynd」と呼ばれる小路が無数あります。
今度はその中のフィッシャーズ・クローズを南に入ります。 -
するとビクトリア・テラスに出ます。
そこはVictoria stが弧を描いており、テラス状の上から眺める街並は絵に描いたような美しさです。
ビクトリア・テラスの美しさは工事中の部材も気にならないほど素晴らしい! -
West・Bow辺りのビクトリア・テラスから振り返る。
テラスは食事ができるような飲食店が並んでます。
(時間が3時半だからでしょうか、ガラガラで空いてます…) -
下におりて見るとただの商店街です…
-
その一角にあるPUB
その名も「Finnegan's Wake」
いいですねェ!
入ってみたいけど酒は全くダメだもんね… -
さらにWest Bowをくだるとグラスマーケットに出ます。
その昔、ここには絞首台があり処刑は公開で行なわれていたとか。
そして何十人もの長老派教会主義者がここで死をむかえた… -
グラスマーケットは広ーい通りでレストランやPUBがより取り見取り並んでます。
かつてここは汚れてみすぼらしい街でした。と言うよりオールド・タウンのほとんどが美容整形を必要としてました。
でも、街はつねに変わり続けている…
パブの前に喫煙者が群がって立っているほどだから。
我輩の言葉ではありません、イアン・ランキンが言っているのです。 -
各店はその由縁や有名人逗留はたまた伝説のたぐいまで持ち出して説明書で客寄せ・宣伝に必死です。
さすが観光地… -
その中でも貫禄で他を圧倒している老舗が「White Hart Inn」
-
かのロバート・バーンズが滞在していたところだそうだ。
伊豆にも川端康成とか夏目漱石が滞在という旅館があるけど… -
通りにはこんな看板もありました
スティーブンソンとかミュリエル・スパークとかの作家由縁のパブ巡り
イアン・ランキンのオックスフォード・バーはありません。 -
グラスマーケットの突き当たり地点では
ジョンストン・テラス越しに岩山に立つエディンバラ城を見上げることができます。
ここからロウジアン・ロード、プリンシズ・ストリートまで南西北の三面から見上げるエディンバラ城は断崖の上に建ち難攻不落の城におもえます。 -
4時なのに酔っ払いと遊んじゃいました…
-
グラスマーケットからはさらに進んでロウジアン・ロードまで行くという手もありますが、
オールドタウンから外れるので、突き当たり左にあるThe VENNEL(ヴェンネル)の階段を上ります。 -
階段は急階段ではないものの息が切れます。
途中振り返って民家越しにエディンバラ城を見ながら、のんびり上がります。 -
高くなるにつれ全貌が見えてきます。
-
階段を上がった先にはFlodden Wall
-
そして
Telfer Wallがずっと続きます。 -
壁越しにエディンバラ城
-
ローリストン・プレイスにあるジョージ・ヘリオット・スクール
エディンバラ城から見た四角形の敷地、四角形の建物までやってきました。
フェンス越しに覗くとどうも裏門のようです。
エディンバラ城から見た、北側が正面なのか -
Lauriston PlとForrest Rdの交差点は坂の上で、このナイチンゲール・ウエイを南に200m下るとメドウズの公園、
その南が、かのリーバス警部のフラットがあるアーデン・ストリート… -
フォレスト・ロードを北に下ってブリスト・プレイスが交差する地点にあるベドラム劇場。
閉鎖された教会でリーバス警部の第15作目『Fleshmarket Close』(なぜか邦題は『獣と肉』」)のクライマックスで
キーパーソンとなる人物が隠れていた…
ジョージ4世橋という広い道路に面して、グレイフライヤーズ・カークとスコットランド博物館が向かい合ってます。 -
通りの名前はRdやらPlやらStやらTceやらいろいろあって、
通りから入る路地は「Close」
挙句の果てにはこの大通りは単に「ジョージ4世橋」
なにがなにやら判りません… -
そしてスコットランド博物館
溜池のJTビルの屋上塔屋そっくりの屋上にはリーバス警部も女性を誘って食事するレストランTower
また、第12作の『THE FALLS』(邦題『滝』)のモデルになったアーサーズ・シートの棺から発掘された人形はここで展示されている。
ホームページでも公開してるけどね… -
そしてスコットランド長老派教会主義者が多数息絶えた(イアン・ランキン)というグレイフライヤーズ・カークの教会
-
入口には土産物店?
そして、CITY of the DEADというウォーキング・ツアーの受付もやっているようです。
でも閉まってる… -
ここに眠っている有名人のリストが有りました。
でもだれも知りません… -
そこでこの品のいい夫婦に聞きました
「この中で最も有名なのはだ〜れ?」
コペンハーゲンから来たという大学教師のM教授が答えて曰く
「最も有名なのはこのリストには載ってないし、墓は外にある…」 -
そうです
彼がそのボビー君
ワンちゃんなんで墓地に入れてもらえなかったとか。
なんせ正面から写真を撮ろうとするとバックに
その名を冠したパプが入って宣伝になってしまうという微妙なポーズ。
これって、やっぱグレイフライヤーズ・ボビーズ・バーの主人が造ったんですかね。 -
「ボビー君は反則。2番目に有名なのは?」と聞くと
M教授が案内してくれたのが、「ジョン・グレイ」
なんや、ボビー君の主人やないか… -
コペンハーゲンでスペイン語の先生をしてる奥さんとも、はいポーズ…
最初「コペン平原」ちゅうから「どこの平原ダス?」なんて聞いてしまいました… -
でも、よく見るとチャーチの真ん前、一等席にボビー君の碑がありました。
あれ?墓は外にあるというM教授の説は?
リーバス警部は「主人の墓を離れなかった忠犬ボビーは、
ほかに行きどころもなく、ほかにすることもなかったというだけの、ただの犬である。(『死せる魂』)」と貶してる。
へそ曲がりで皮肉屋のリーバス警部ならではの言葉です… -
教会の周りは大なり小なりの墓石が点々
その墓石を台にチェスを写真に撮ってる怪しげな輩
聞けばコマーシャルフォトを撮ってる写真家だそうな。 -
先程、ヴェンネルの階段を上がったところのFlodden Wallと同じものが
ジョージ・ヘリオット・スクールをはさんで反対側にもありました。
壁面は墓としてだいぶ使われてるけど… -
グレイフライヤーズ・カークからもそのジョージ・ヘリオット・スクールは覗けます…
-
英国国教会に抵抗したスコットランド長老派信徒の亡霊たちは自分達よりも、小さな忠犬の銅像の為に、この教会が有名になったことに、さぞ口惜しい思いをしているのではなかろうか。(リーバス警部『滝』)
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