2011/04/11 - 2011/04/11
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世界攻略者さん
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「よし、エベレストを見に行くぞ!」と決めたものの、トレッキングを開始するまでにやることが沢山あります。ネパールへの移動、ビザ、カトマンズでの宿探し、両替、各種手続き、ルクラへのチケット、ガイドやポーター、足りない装備の購入などなど...。この辺り、ツアーに参加すれば大半の問題は心配無用ですが、個人旅行者を想定して細かく語りたいと思います。
**情報は2011年春のもの。1ネパールルピー= 1.2円で計算。
== エベレスト・トレッキングのすすめ シリーズ一覧 ==
① 入門編 (ルート、費用、シーズン、高山病対策)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581163/
② 準備編 (TIMS、ガイド、ポーター、装備、ガイドブック) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581170/
③ ルクラからナムチェへ - 日本人の残した小さな宝物
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597198/
④ ナムチェ・バザール 完全ガイド (シャンボチェ、ターメ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597202/
⑤ パノラマ王 チュクン・リへの道 (タンボチェ、ディンボチェ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597206/
⑥ カラパタール vs エベレスト・ベースキャンプ (ゴラクシェプ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597215/
⑦ 男の勲章 チョラパス越え (チョラ峠、ゾンラ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597226/
⑧ ゴーキョ街道の歩き方 (ゴーキョ・ピーク、マチェルモ、ポルツェ)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10597238/
⑨ 雑学編 (節約術、通信事情、自然、シェルパ族、ポーター)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581179/
⑩ エベレストの見え方研究 (マウンテン・フライト、カラパタール)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10581184/
変更:
2013/01/04 - 2012年秋の状況を反映
-
[目次]
ネパールへの道 - 航空券、景色
空港 - ビザ、両替、携帯電話、タクシー
タメルに滞在 - 宿、食事
準備・手続き - TIMS、飛行機チケット、お金
ガイド・ポーター - 役割、相場、雇い方、パッケージ
装備 - バックパック、靴、寝袋、レインウェア、防寒着、他
ガイドブック、地図
まとめ -
[ネパールへの道 - 航空券、景色]
==航空券==
まずは日本からネパールまで行かなけばなりません。この旅行記を書いた時点では、中国南方航空 (往路広州で一泊)の3週間FIXが総額6万円台で最安でした。2012年9月、改めて「トラベルコ」で調べてみると..何と中国東方航空(上海、昆明経由)が三週間FIXで往復35000円、片道25000円というとんでもない料金を出しています。タイ便より安いってどういうこと?
その他、航空会社のマイレージを使う方法もあります。ユナイテッドやデルタ系のプログラムだと、5万マイルで、日本-ネパール間を往復できるはずです。 -
アジアから安く行こうとすると、バンコクや昆明・成都辺りから飛ぶのがベストでしょう。2011年春の相場はだいたいこんな感じです。 サーチャージ、空港税込みの料金。
昆明発(elong調べ)
- 中国東方航空 片道2万3000円
バンコク発(旅行会社調べ)
- ビーマン (ダッカ経由)往復33000円、片道2万円
- ネパール航空 往復45000円、片道2万5000円
- エアインディア (デリー経由) 往復43000円、片道2万6000円
ビーマン以外は全然安くありません。逆にネパール発の片道チケットを買う場合、ネパール航空のバンコク便(2万円)が最安。たまにジェット・エアーがデリー経由で安い料金を出しています。その他の便は、来る時の料金よりずっと高くなってしまいます。ネパールから西に向かう場合は、格安航空会社エア・アラビアが2万円ほどでドバイ行きの便を飛ばしています。
***2012年9月現在、エアアジアがクアラルンプールからカトマンズまで定期便を飛ばしています。片道1.5万円程度。さらに、インドのIndiGoがバンコク-カトマンズ便を開設しています。デリー乗り換えで片道14000円から。 -
==景色==
バンコクや昆明からのフライトは、ヒマラヤの南側を平行に飛行します。かなり遠めではありますが、隠れたマウンテン・フライトといえるでしょう。席はもちろん右端で。遠くに並ぶ雪山の中でひとつだけ「何か別格だな」というのを見つけたら、それがエベレスト(8848m)です。右隣がロチェ(8501m)。
写真: 飛行機から見たエベレスト。(かなり拡大) -
[空港 - ビザ、両替、携帯電話、タクシー]
==ビザ==
とりあえずカトマンズに到着したことにしましょう。まず最初にすることはビザの取得です。通常、ネパールのビザは空港や国境で取得します。2011年4月の時点で、観光ビザは15日(25ドル)、30日(40ドル),90日(100ドル)です。カトマンズ滞在を含めて15日以内に収めるのは厳しいので、30日ビザが適当でしょう。
もし、予定外にトレッキングが長引き、ビザが足りなくなったとしても、焦る必要はりません。カトマンズやポカラで簡単に延長できます。 延長日数は最低15日($30)。オーバースティしていた場合は日数に応じたペナルティを払います。合わせると、延長日数 x $2(最低30ドル) + 延滞ペナルティ (延滞日数 x $3)になります。 -
==両替==
入国手続きの後は、とりあえずの両替です。空港内には両替所が2軒、建物を出たところに、さらに1軒。300メートルほど離れた大通りにも両替所があります。空港内の両替所では、100ドルにつき200ルピー(240円)の手数料を請求すると書かれています。そうなると、最終的なレートはドルでマイナス5〜6%程度になります。他の2軒はコミッションなし。いずれにせよ、タメルの両替屋や銀行で両替した方がお得です。
空港にはATMが3台。ビザ処理の代行をしているRastriya Banijya銀行のATMが、入国審査前に一台、空港ビルの外れに一台。Global IME銀行のATMが空港ビルの外に一台。前者は今(2012年11月)のところ、引き出し手数料(400ルピー)を徴収していません。今ここで必要なのはタクシー代だけなので、細かいドル紙幣を持っていれば、それでも用が足ります。 -
==携帯電話==
空港を出たらすぐ、プリペイドタクシーの隣にNCELLの支店(写真)があります。SIMフリーの携帯を持っていれば、ここでプリペイドのSIMを購入することができます。手続きに顔写真が必要ですが、費用はたったの100ルピー(120円)。あまり知られていませんが、エベレスト街道の大部分で携帯電話が使えます。NCELLについては、こちらのページを参考にしてください。
2012年10月、再びネパールを訪れると、NCELLの横にNTC(ネパールテレコム)の支店もできていました。エベレスト地区ではなく、アンナプルナをトレッキングするのであれば、こちらがオススメです。
カトマンズ通信④ ネパールの携帯電話事情
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10566797/ -
==タクシー==
さて、次は市内への移動です。ほとんどの人はホテルの集まるタメルを目指すでしょう。2011年4月時点では、30分に一本、タメルへシャトルバス(100ルピー)が出ていました。今も継続しているかは不明です。いずれにせよ、このバスは待たされることが多いので、タクシーの方が便利です。
空港のプリペイド・タクシーが500ルピー。実際の相場はその半分の250ルピー(300円)くらいです。早く市内に戻りたいドライバーなら200で行くかもしれません。200の内訳は、ガソリン代100ルピーと空港の駐車料金10ルピー。儲けがたったの90ルピー(110円)と聞くと、ケチるのも悪い気がしてきます。たまに、100ルピーでいいぞ!と言い寄ってくる運転手がいますが、後でホテルを執拗に紹介されたりして面倒な目にあう可能性があります。カトマンズのタクシーについての豆知識は、こちらのページをご覧ください。
カトマンズ通信⑤ タメルのどうでもいい事情
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10566509/
**2012年11月 - 現在、ガソリンがリットル125ルピーもしますが、やはり250ルピーで行けます。 -
[タメルに滞在 - 宿、食事]
==宿==
空港から約20分、タメルに到着です。まずは宿探し。ゲストハウスは無数にあり、500円以下の安宿から小奇麗なホテルまでいろいろ選択できます。ボリュームゾーンは、トイレ・シャワー付きで500円-1000円くらい。ここ最近の変化として、WiFiが一気に普及したことがあります。安宿を含め、ホテルに無線LANがあって当たり前。もちろん無料。タメルのネットカフェの相場が1時間100ルピー(120円)することを考えると、これはお得です。ただし、スピードは128Kからとかなり遅め。
ここでトレッキングするわけでもないので、カトマンズでの滞在は一見無駄なように思えます。しかし、高度1400メートルのカトマンズに1,2泊することは、この先の高度順応に一応役立っています。 -
カトマンズに来てまず驚くのが停電の問題です。電力の大部分を水力発電に依存しているため、モンスーンの時期以外は慢性的な電力不足に見舞われます。停電時間は時期により異なり、10月後半で一日2時間くらい。これが12月になると、一日8時間と一気にパワーアップ?します。
幸いこの問題は、よりグレードの高いホテルに泊まることによって、回避できます。激安宿でなければ、電灯も24時間使えます。使えないのは、テレビやパソコン、カメラの充電などのコンセントを使用する機器だけ。なお、大半のWiFiシグナルは、停電開始と共に"消えます"。
カトマンズ通信① ネパールの停電対策 (計画停電)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10442708/ -
==食事==
カトマンズ・タメルは、バンコクのカオサンと並ぶアジアの旅行者街。食事環境は良好です。ネパール料理に、中華/韓国/日本の料理店、ベーカリー、サンドイッチ店、ステーキ屋など、よりどりみどりです。ただし、下痢だけは避けたいので、トレック前は無難な店で無難な料理を注文しておくのがいいでしょう。
写真: 豚キャベツ定食 220ルピー(260円) -
[準備・手続き - TIMS、ルクラ行き航空券、お金]
==TIMS==
タメルに腰を落ち着けた後、さっそくトレッキングの準備にとりかかりますす。ネパールのトレッキングは、TIMS(Trekking Information Management System)カードの取得が義務付けられています。これは登山届けみたいなもので、トレッカーの歩行予定コースや緊急連絡先、保険番号などをあらかじめ登録しておきます。このカード、これまで無料でしたが、現在は個人トレッカー(グリーン)が20ドル、旅行会社でアレンジしたトレッカー(ブルー)が10ドルとなっています。
カトマンズだと、タメルから徒歩30分の観光局の建物内でTIMSを取得できます。必要なものは顔写真2枚とパスポートのコピー。旅行会社に代行してもらえば100-500ルピー程度の手数料を取らます。2011春の時点では、国立公園入り口のチェックポイントでも取得可能でした。
写真: グリーンのTIMS -
申請書類には、現地連絡先、本国連絡先、保険会社の契約番号と電話番号などを書く欄があります。まあ、厳格にチェックされるわけではないので、適当に書いてかまいません。例えば、現地連絡先は滞在ホテルや旅行会社。旅行保険に関しては、保険付帯のクレジットカードの情報で十分でしょう。そもそも何もなければこのカードは役に立たないし、何かあったらその時にちゃんと対応すればいいだけですから。
TIMSに加え、サルガマータ国立公園の入園料(3000ルピー=3600円)も観光局内で購入できます。こちらも、公園入り口のチェックポイントで支払ってもかまいません。
写真: 公園入り口のチェックポイント -
==ルクラ行き航空券==
次に必要なのが、ルクラ便チケットの購入です。エベレスト・トレッキングのスタート地点、ルクラまでは通常、飛行機での移動となります。この路線は、TARA, SITA, AGNIなど複数の航空会社が小型機を飛ばしています。2011年4月時点でのチケット相場は、タメルの旅行会社で片道110ドル程度。ここからどれだけ割り引けるかの勝負になります。往復で-5ドル程度ならあっさり応じてくれますが、-10ドルにOKしてくれた旅行会社は1つだけでした。往復を210ドルで売ると利益はたったの4ドル程度とのこと。このフライト料金は、トレッキング費用の大きな部分を占めるものの、節約は難しそうです。
写真: AGNIのドルニエ228。 -
==お金==
最後に現金の準備です。前もって考えておかなければならないのは、山にいくらお金を持っていくか。タメルにいる間は、少しずつ両替するか引き出せば用が足ります。それがエベレスト街道に入ってしまうと、ルクラとナムチェ以外では、ちゃんとした両替施設はありません。逆に余分にルピーで持っていっても、余ってしまい面倒です。ルピーから外貨への再両替は簡単にはできないからです。
ですので、(予想される一日の費用 x 日数) + 予備費5000ルピー + ドル100ドルという感じがいいかもしれません。ロッジによってはレートは悪いですがドルの両替をしてくれます。カトマンズでは、滞在費や買い物、トレッキングの手配などで、何かとお金が出て行きます。少しでも両替レートにこだわるのであれば、以下のページを参考にして下さい。
カトマンズ通信③ タメル 両替屋のひみつ教えます
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10438076/ -
[ガイド・ポーター - 役割、相場、雇い方、パッケージ]
==ガイド・ポーターの役割==
ガイドやポーターの手配も、かなり重要な仕事です。まず、ガイドとポーターは全く違う職種だというのを理解する必要があります。ガイドは基本的に顧客の荷物を背負いません。道案内、日程やルートの相談、話相手、ポーターへの指示、こんなところが主な役割です。ピンキリですが、ポーターよりはずっと英語が流暢です。気が合うガイドならば、旅のパートナーとして心強い存在となるでしょう。大人数でもない限りガイドは一人で十分です。
一方、ポーターは顧客の荷物を運ぶ人。必ずしも客と同じペースで歩くわけではありません。さらにはポーターガイドというジャンルもあります。これは、ポーターにガイド的な役割を期待するものです。ポーターは当然道を知っていますし、ほとんどの人が最低限の英語を話します。よって、彼らを「ポーターガイド」として雇うことにより、ガイド代を浮かすのです。ポーターは最低でも2人分の荷物を背負えるので、2人のグループならポーターガイドがひとりいればいい計算です。
写真: ガイドとポーターは荷物の量で簡単に判別できます。 -
==相場==
相場はポーターで一日750-1000ルピー(900円-1200円)、ポーターガイドで1000-1500ルピー(1200円-1800円), ガイドで1500-200ルピー(1800円-2400円)。 値段に幅があるのは、その人の能力と、どこで雇うかの違いです。例えば、英語ガイドが一日20ドルのところを、日本語ガイドなら30ドル、といった感じです。これらの相場は、アンナプルナへのトレッキングと比べて、すこし高めです。というのも、エベレスト地区のほうが、ロッジの食事が割高だからです。ポーターやガイドは、日給から自らの食事代を捻出しなければなりません。
写真: 一服するポーターの一団 -
==誰を雇うか==
ガイド、ポーター、ポーターガイドをどの組み合わせで雇うかはトレッカー次第です。いろいろなパターンが考えられます。
1. いずれも雇わない。 - トレッキング慣れした男性グループに多い。絶対数は少ない。
2. ガイドのみ。荷物は自分で背負う。- #1のタイプの人が利便性や旅のコンパニオンとして雇うケースです。
3. ポーター又はポーターガイドのみ。- 一人でトレッキングしている女性に多い。2人で雇うと最もコストパフォーマンスが高くなります。
4. ガイド + ポーター。 - 旅行会社経由でアレンジしたグループに多い。最も一般的。
エベレスト街道は、人通りが多く、ルートも単純。道に迷うことはまずありません。それでも、ネパールのトレッキングが全く初めてであれば、少なくともポーターは雇ったほうがいいでしょう。長期間のトレッキングは結構疲れるものです。
写真: ポーターのみ雇う女性。荷物のハンディは大きく、このような女性に歩き負けることが何度かありました。 -
==どこで雇うか==
ガイド・ポーターの数を決めたところで、手配に移ります。最も一般的なのが、カトマンズに山ほどある旅行会社でアレンジする方法。英語以外のガイドを雇うとすると、現地で見つけるのは困難です。多くの場合、ガイドはカトマンズ在住なので、彼の飛行機代(割安なネパーリー料金)も負担する必要があります。ポーターやポーターガイドだと、現地の人を雇うか、カトマンズから連れて行くかは旅行会社次第。ちゃんとした会社ならガイドやポーターに団体保険をかけているはずです。
写真: カトマンズの旅行会社 -
もうひとつ、現地に着いてから自分で探す方法もあります。ルクラのロッジではガイドやポーターの斡旋も行っています。あるロッジで相場を聞いてみると、ポーター750ルピー, ガイド1500ルピー。まあ、妥当な値段です。現地で雇う場合、ひとつ問題があります。TIMSでグリーン(ガイドなし)を申請しておきながら、チェックポイントを通過するときには、ガイドやポーターを連れているという矛盾です。この点について、問題になったと聞いたことがないので、恐らく何とでもなるのでしょう。
どこで雇うにしても、そのガイドやポーターガイドと一度会ってみることをお勧めします。そこでその人の性格や語学力をチェックできるからです。
写真: ルクラの空港出口で、客や仕事を探すフリーのポーター達。 -
==パッケージ==
旅行会社によっては、ガイド、ポーター、装備レンタル、トレッカーの宿代・食費・水代すべて込みで一日毎にXXドル。というパッケージを薦めてきます。これは一見割安なようですが、あまりお勧めできません。それは、内訳が不透明だからです。食費込みといっても、好きなだけメニューから注文していい訳ではありません。これはOK、これはダメといろいろ制限があります。自分の空腹度、メニューの割高感に応じて自分で判断するのが一番スッキリします。パッケージに意味があるのは、コックが帯同するキャンピングのツアーだけです。
写真: テント泊のキャンプツアー。普通の人は安上がりなロッジに泊まります。 -
[装備 - バックパック、靴、寝袋、レインウェア、防寒着、他]
==装備の購入==
日本から直接来た人を除き、必要な装備が揃っている人は少ないでしょう。バックパック、寝袋、防寒着、レインウェア、靴など、欠かせないアイテムがいくつかあります。でも心配は無用。タメルに星の数ほどあるトレッキング用品店(写真)で購入すればいいだけの話です。日本よりは、ずっと安価で装備が揃えられます。また、旅行会社によっては、顧客に装備をレンタルすることもあるので、そちらもチェック。
ここでは、どの装備が実際に必要なのかを簡単に語りたいと思います。タメルのトレッキング用品店については、以下のページを参考にして下さい。
カトマンズ通信⑥ トレッキング・グッズ購入ガイド1 大物・衣類編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10571988/
カトマンズ通信⑦ トレッキング・グッズ購入ガイド2 道具編
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10571993/ -
==バックパック==
これは自分で背負うか、ポーターが背負うかで変わってきます。ポーターが運ぶのならそれこそスーツケース以外なら何でもかまいません。どんなに運びにくいカバンでもポーターが工夫して運んでくれるでしょう。また、旅行会社でアレンジした場合、会社側でダッフルバックなどを用意してくれるかもしれません。
自分でかつぐとなると、ある程度ちゃんとしたバックパックが必要になります。もし持っていなければ、タメルで購入(2000-4000ルピー)するか、レンタル(35-60ルピー/日 程度)することになります。容量はどれだけ余分なものを持っていくかによりますが、寝袋込みで50-75リットルくらいが目安です。
== 靴 ==
理想的には底の厚い、防水のトレッキングシューズが最適です。タメルで2000-5000ルピーくらい。ほとんどの道は歩きやすいものの、デコボコ、湿った道を歩くこともあります。普段履いている靴、例えばスニーカーでも可能かといえば、不便ながら恐らく可能でしょう。万年雪や岩場をよじ登るような場所はチョラ・パス以外にありません。 トレッキング用靴下、トレッキング・スティックも必要ならば、購入します。 -
==寝袋==
「寝袋不要論者」の私としては、不要と言いたいところですが、やはり必要でしょう。ネパールのトレッキングは基本的にティーハウス・トレッキング。簡素ながらゲストハウスに泊まりベットも布団もあります。実際、私はランタン(11月)、アンナプルナ(内院、ジョムソン街道,12月)を寝袋なしで旅して何の問題もありませんでした。
それでも必要だと思うのは、エベレスト地区の場合、4500メートル以上の場所に泊まる必要があることと、ピーク時に部屋が取れない可能性があるからです。実際のところ、ポーターの半数は寝袋を持たず、ロッジ提供の布団で寝ていますが、我々は彼らと同じ寒さへの耐性を持ち合わせているわけではありません。旅行者には寝袋+布団でちょうどいいくらいです(写真)。
寝袋を持っていない場合、タメルで購入(4000-11000)、レンタル(40-60ルピー/日)するか、手配した旅行会社から借ります。恐らくマイナス20度対応のものが適当でしょう。 -
==レインウェア==
秋は晴れた日が多いので、それほど重要に感じませんが、問題は春です。特に4月中盤を過ぎると、低地(ナムチェ以下)で雨、高地では雪がよく降ります。雪の方は、粒状の乾燥した雪なのでフリースでさえ凌げてしまいますが、雨の方はどうにもなりません。4月前半は、たまにパラパラ降っていた程度でしたが、ゴールデンウィークの頃には土砂降りでした。
というわけで、ゴアテックス製品(写真、1500-4000)があれば重宝します。そんな投資はしたくない、というのならばカッパでもかまいません。春でも雨や雪が降るのは午後だけなので、スケジュールを調整すればなんとかなるからです。バックパック・カバーもなければ購入を。
==防寒着==
基本的には3レイヤーあれば十分な気がします。保温性シャツ + フリース/ウィンドストッパー + ダウンジャケット/ゴアテックスのアウター。各ウェアは、品質により値段もいろいろ。お店の人と相談してください。帽子、手袋なども必要です。 -
==その他==
その他、薬、カメラ、充電器(プラグアダプターは不要)、日焼け止めクリーム、サングラス、水ボトル、タオル、シャンプー、ヘッドライト、トイレットペーパーなど。余裕があれば食料や暇な時に読む本も持って行きます。
ネパールの薬局では、インド・ネパール製のジェネリック薬品を安く購入できます。役に立ちそうなのは、風邪薬、頭痛薬(痛み止め含む)、下痢、のど飴、咳止めシロップ、バンドエイド、抗生物質、DIAMOX, 経口補水塩(ORS)あたり。必要な量だけ購入可能です。個人的には、一番避けたいのが下痢。風邪を引いても、寝るとき咳き込むくらいですが、下痢になると歩くのもしんどいですから。
写真: タメルの薬局 -
[ガイドブック、地図]
これで大方、準備が整いました。あと必要なものといえば...地図とガイドブックです。地図は最低でも、一枚購入することをオススメします。値段は200-400ルピー(240-480円)くらい。これは、ルート・チェックに使用するだけでなく、山の確認にも使えます。ほとんどの人は、地図がないと見えている山の名前さえわかりません。
エベレスト・トレッキングに話を限定すれば、地図だけでも個人トレッキングは可能です。しかし、地図には詳しいルート説明、見所、街の特徴などの情報は載っていません。
写真: 本屋の地図コーナー。テーマ別のマニアックな地図もあります。 -
それらの情報を得ようとすると、いわゆる「トレッキング・ガイドブック」の購入が必要です。現在、実用的なガイドブックは2冊だけ。トレイルブレイザー社の「Trekking in the Everest region」(1250ルピー前後=1500円、写真右)とマイルストーン社の「Everest Trekking - map and complete guide」(880ルピー=1050円、写真左)。いずれも英語です。前者は英国の登山家が書いたもので、各集落の地図や、冒険的なルートが詳しく書かれています。後者はインドの作家が書いたもので、写真を多用し文化的な情報が充実しています。
ガイドを雇えば、道案内としてのガイドブックは不要です。でも、これらの本を読み込めば、より充実したトレッキング・ライフが送れることでしょう。おすすめは縦長の「Everest Trekking」。地図を含んでこの値段は格安です。しかも、エベレスト版には105分のDVDまで付いていて、映像で旅のハイライトを再確認できます。
**2012/11 - マイルストーン社のトレッキングシリーズは、最近表紙が刷新され、同時にエベレスト版からDVDがなくなりました。 -
[まとめ]
これで準備完了です。あとは出発するだけ。試しにバックの重さを計ってみると計10キロ。これに水の重さが加わります。ちょっと余計なもの入れすぎたかな..。まあ、なんとかなるでしょう。実際のトレッキングの様子は後続の旅行記で詳しく紹介する予定です。
写真: 道端の体重計屋さん -
[リンク集]
==ネパール・トレッキング==
最速のアンナプルナ 全8作 (2009年秋)
http://4travel.jp/travelogue/10444950
エベレスト・トレッキングのすすめ 全10作 (2011年春)
http://4travel.jp/travelogue/10581163
ポカラ・ザ・トレック 全4作 (2013年春)
http://4travel.jp/travelogue/10759203
トレッキング装備購入ガイド 全2作
http://4travel.jp/travelogue/10571988
==ネパール旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=771&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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この旅行記へのコメント (7)
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- willyさん 2013/12/11 17:24:36
- プラグアダプター?
- はじめまして。
年末、ジョムソン街道を予定しているwillyと申します。
最速の〜・・からネパール関連、一気に拝見しています。
目線も表現も大変素晴らしくていらっしゃり、讃嘆しております。
ただ歩くだけではつまらないので、自分で考えて登ったり見たりして
忘れられない良い旅にしたいと思っているので、各駅の視点など
大変参考になり、また賛同いたしました。
さて、気になる記述がありましたのでコメントを書かせていただきました。
大概のものにはプラグ・アダプターが必要とあるようですが、
世界攻略者様のおっしゃっている「不要」というのはエベレスト街道に
限ってのことなのでしょうか。
長い間考えていてやっと実現するので、カメラはがんばって一眼と思っていますが、やはり気になるのがバッテリーと充電です。
- 世界攻略者さん からの返信 2013/12/14 21:25:44
- RE: プラグアダプター?
- Willyさん
こんにちは。その記述は、エベレスト街道に限っての話です。エベレスト街道の場合、多数差込口のついた延長コードを1つか2つ用意している場合がほとんどで、複数のプラグ形状に対応しています。一方、ジョムソン街道やネパール全般では、部屋やキッチンに最初からついているコンセントを使って充電することが多く、そのコンセントの形状は日本式のものに対応していません。ですので、ネパールに旅行されるのであれば、プラグアダプターは必須です。また、ジョムソン街道沿いの村では、たいてい客室にコンセントがあるので、その辺を確認しながらロッジ選びをすればいいと思います。
蛇足ですが、昨年マナン側を含め、アンナプルナ一周してきました。やはり、マナン側の方が眺めがよく、トレッカーの人気も高いようです。ただ、ジョムソン側が劣るというわけではなく、交通がより確実で、村歩きという点では、こちらの方が楽しめます。もしマナン側をメインにしていれば、各駅トレックのような旅行記は書けなかったでしょう。ご参考まで。
- willyさん からの返信 2013/12/14 22:51:18
- RE: プラグアダプター?
- 世界攻略者様
ご返信ありがとうございます。なるほど、やはりそうですか。よく分かりました。
反時計回りで1周というのが理想ですが、時間がなにしろ足りませんので、まずデビューは一番確実に、と思った次第です。
最初はとにかくナヤプルからジョムソンまで全部歩ければ良いと思っていたのですが、だんだん欲が出てきて、自分だけの絵を描ければと思うようになりました。
世界攻略者様の記事には大変影響を受けまして、結局車を使うことも入れて、ABCメイン、ダウラギリアイスフォールによれたらよって、とにかくジョムソンまで日程内にいって帰るという基本プランにしようと思っています。
そして、できればシンハにも行ってみたいです。
タトパニしか知らなかったので、とても参考になりました。
一線を画するクオリティの旅行記、これからも楽しみに拝見させていただきたいと思います。
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- Hiroさん 2012/05/23 16:02:47
- ガイドブック取り寄せました。
- お薦めのガイドブック
Milestone社の「Trekking Map & Complete Guide」を出版元より取り寄せてみました。
一週間で到着。
本体12.5USD+送料8.0USD=20.5USDで邦貨では1,686円でした。
必要にして充分な情報があり、これだと安心です。
おまけに付いてきたDVDの情報量も相当なものです。
- 世界攻略者さん からの返信 2012/05/26 00:15:42
- RE: ガイドブック取り寄せました。
海外発送もしてくれるんですね。いつも現地で買っていたので知りませんでした。もう一方の雄、トレイルブレイザー社のものはアマゾンでも購入可能です。2冊を比較してみるのもいいかもしれません。さらには、ロンリープラネットの「Trekking in the Nepal Himalaya」というシリーズもありますが、内容は地球の歩き方に毛が生えた程度です。
http://www.milestoneguides.com/
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- Hiroさん 2012/03/04 17:42:35
- ゴーキョへのトレッキングを計画中です。
- 新しい情報大変参考になります。
今年の11月ごろにガイドレスでゴーキョへ行きたいと思っています。
足りない装備をぼちぼちと揃えて、体力づくりを始めています。
93年ですので、18年前にランタン谷をソロトレッキングした経験があります。
クーンブ地方はランタンより雪や寒さが厳しいようですね。
- 世界攻略者さん からの返信 2012/03/08 04:23:38
- RE: ゴーキョへのトレッキングを計画中です。
- そうですね。シーズン中ほとんど雪は降らないと思いますが、標高が1500メートルほど高い分、それなりに寒くなります。トレッキング環境はかなり改善されてきているので、ソロトレッキングでも全く問題ないでしょう。ぜひ楽しんで来てください。
> 新しい情報大変参考になります。
> 今年の11月ごろにガイドレスでゴーキョへ行きたいと思っています。
>
> 足りない装備をぼちぼちと揃えて、体力づくりを始めています。
>
> 93年ですので、18年前にランタン谷をソロトレッキングした経験があります。
> クーンブ地方はランタンより雪や寒さが厳しいようですね。
>
>
>
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