2011/06/04 - 2011/06/04
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今年度のガイドの会の市外研修は益田市です。
市外どころか県外です。
益田が選ばれたのは、雪舟ゆかりの地だから。
行ってみたら、雪舟終焉の地としての気合いの入れ方が山口とは全然違うのが、よく分かったのでした。
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朝8時半に山口市を出発。
途中、日原の道の駅で休憩後、最初の見学地は高津柿本神社です。
柿本人麿(通常は柿本人麻呂と表記するようですが神社は人麿表記)を祀っています。
こちらで、益田観光ガイド友の会の会長さん方と合流です。 -
階段を上がって行きますと楼門が見えてきました。
平成17年に大改修工事がなされたそうです。 -
山門の額は、有栖川宮の筆によるものだそうです。
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地元の小学生が、色々な詩を吊るしています。
柿本人麿限定ではなくて、自分の好きな詩らしくて、なかなかバラエティに富んでいました。 -
階段を上がってちょっと移動して拝殿。
参道側に拝殿の正面がきていないのは、本殿が津和野に向かって建てられているから。
江戸時代に現在の地に社殿を移した津和野藩主が拝むためらしいです。 -
奥の本殿。
檜皮葺ですね。 -
元々人麿神社は、柿本人麻呂が没したとされる鴨島に建てられていたそうです。
が、地震と津波により流され、神社に祀られていた像が松崎の地に流れ着いことから松崎に再建、その後江戸時代に現在の高台へと移転したそうです。
鴨島については伝説として残っているもののどこにあるかわからず、過去に海底調査がされたそうで、クマが乗っかってる岩はその時見つかったものだそうです。
日本海でも津波が起きるんですね・・・ -
人麿像。
万葉集の時代の人だから、実際の御本人と似ているかは?です。 -
コハネウツギが花盛りでした。
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続いてバスに乗り込み、万葉公園を移動。
横を走る自動車道は、たしか無料実験区間だったんですよね。
その割には、あんまり走っているように見受けられません。
高速無料が終了した後は、どうなっているんでしょう? -
島根県立万葉公園到着。
実のところ、先ほどいた柿本神社も公園に隣接しているそうですが、なにせ広いのでバス移動となりました。
蟠竜湖を中心に広がっています。
昔独身時代にここの万葉植物園に来たことがありましたが、そこはほんの一部。
昭和57年から整備を初めて、最終的に全体が完成したのが平成20年だそうです。 -
バスから降りて、しばし散策です。
ちなみに日頃見かけないデザインのこのバス、周防大島から来たそうです。
参加者多くて50人乗りのバスを大隅交通(地元のタクシー会社、観光バスもやってます)に手配したら、手持ちがないから県内で探して手配されたんだそうです。
益田までの往復と、周防大島から山口までの往復、どっちが時間がかかったんでしょう? -
6月初旬とは思えない好天の中を散策開始。
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太陽の広場までの道を散策ですが、道がつながっているので健脚の人はどうぞということで、途中にある人麻呂展望広場とまほろばの園も見に行ってみます。
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展望広場の散策路には、人麿の歌碑があります。
一番手前に、一番有名だろう百人一首の歌。
あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を 独りかも寝む
こちらでは、「柿本人麻呂」表記になってました。 -
見るからに曲水の宴用ですね。
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太陽の広場到着。
ここの近くの駐車場でバスが待って・・・いません。
運転手さん、勘違いして最初におろされた場所近くの駐車場で待機されてました。
電話しても気付いてもらえないもので、健脚な人が呼びに行く羽目となりました・・・ -
ちょいとのんびりやな運転手さんでしたが、次に行った雪舟記念館へは、狭い住宅地の道を大型バスで切り返しなしに巧みに運転、皆の拍手喝さいをあびておりました。
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住宅地の奥まったところに記念館が造られたのは、この近くに雪舟の墓(伝承)があるから。
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思ったよりずいぶん小規模だった雪舟記念館は、時間の都合で立ち寄らず。
奥へと進みます。 -
雪舟の像。
全身立像は珍しいんだそうです。 -
雪舟のお墓。
あくまでも「伝」です。
山口市観光ボランティアガイドの会といたしましては、「雪舟は山口市の雲谷庵で亡くなった」説をとってますから。 -
とはいえ、これだけの力の入れっぷりを見ますと、山口は負けてるなと正直思います・・・
近くには、ガイドの方々が運営されている休憩所もありました。 -
雪舟が没した(益田説)と言われる東光寺が焼失後に建てられた大喜庵で
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東光寺で焼失を免れた観世音菩薩像にお参り。
益田で亡くなろうが山口で亡くなろうが、時代的に雪舟も拝んでたことには間違いなさそうです。 -
さて、お昼です。
島田家(益田国際観光ホテル)でお食事です。
近くにはアユ釣りで有名な川が流れています。
ちなみにこの近辺でも数年前に水害があったそうで、再建が大変だったようです。島田家 宿・ホテル
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昼食代自己負担1000円でした。会から+αがあったかどうかは定かでありません。
益田のガイドの会の方との交流も兼ねての昼食です。 -
午後からの見学は、昼食会場近くの三宅御土居跡から。
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地面の印は、昔の建物跡だそうです。
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続いては、歩いて移動。
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萬福寺です。
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本堂は国の重要文化財だそうです。
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本堂前には雪舟像。
萬福寺は雪舟が築庭したというお庭があります。
かなり自画像に似てますね。 -
御本堂内。
写真、どうぞどうぞ状態です。
山口県でも大抵そうなんですが、かなり撮影に寛容なお寺が多いです。
このあたりが、京都奈良との大きな違い。 -
こちらは幕末の四境戦争(第2次長州征伐)の益田口(石州口)での戦いの際、幕府軍の陣営となっていたそうで、銃痕が残っていました。
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このあとは二手に分かれて見学です。
最初は平安時代に建てられたという長い歴史のあるお寺、あちらこちらに昔のものが展示されています。
宝物庫には津波で流された人のシャレコウベまで・・・
ちなみにその辺も撮って大丈夫なようでしたが、恐れ多くてできませんでした。 -
一番のお宝は、やっぱりこちらでしょうね。
雪舟のお庭。 -
山口市常栄寺のそれと比べますと、ずいぶんと小ぶりですが落ち着いた雰囲気です。
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須弥山世界(仏教の世界観)を表わしているんだそうです。
手前の池は心字池です。 -
端っこからも拝見。
よくお手入れされています。
そういえば、以前予約ガイドで常栄寺に行きました時に、常栄寺の植栽の刈り込み具合を批評されてたのは、萬福寺のお一行様だったような。
と思ったら、受付のところにいらっしゃいました(汗)
向こうも覚えていらして恐縮しきり。
言ってらっしゃったことはかなりごもっともだったので、こちらは気にしてなかったんですが。
まさかその後、住職の交代により常栄寺の雪舟庭が変貌しようとはその時には思ったなかったですしねえ・・・ -
萬福寺で二手に分かれてから、次も2グループに分かれて移動です。
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染羽天石勝神社(そめばあめのいわかつじんじゃ)の本殿。
国指定文化財だそうです。
三間社流造の社殿は、山口市の八坂神社のと同じ様式です。 -
続いては、医光寺。
こちらの門、元々は七尾城の大手門を移築したものだそうです。 -
こちらも雪舟庭が有名なんですが、ただいま修復工事中で見られませんでした。
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敷地内には、雪舟を火葬したという灰塚があります。
こういう史跡が多いあたり、雪舟が亡くなった地として負けてるなあ、と思っちゃいました。 -
お庭はこの裏手だったんですが、またいつか見る機会はあることでしょう。
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最後の見学地は、道路からちょっと入ります。
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竹林の側に津和野藩と浜田藩との境の碑。
このあたりで、第二次長州征伐の石州口の戦いの口火が切られたそうです。
なぜ、本来長州との境であるはずの津和野のあたりで戦いにならなかったかといえば、津和野を長州軍が通るときは素通りさせてもらってたからだそうで、 -
こちらにあった扇原関門で初めて戦いとなったのでした。
関門を守っていた岸静江国治(きししずえ くにはる)は、多勢に無勢で負けを悟ったとき、部下と農民を逃がしてひとりで戦い壮絶な死を遂げたそうです。
合掌。
といっても、お墓の方は -
道路の関係で、ちょっと離れたところに移されていたのでした。
ちなみにこのお墓は、岸静江の戦いぶりを称えた長州がお金をだしたんだそうです。
こういうことを会津でもしていれば、今みたいな確執(これも研究者によっては長州が行ったとされる行為は別の藩がやったという説があるようです)は起きなかったような気がするんですけどねえ・・・
こちらで益田のガイドの会長さん方とはお別れしまして、山口への帰路へと着き、予定より少し遅れつつも無事に帰ってこれました。
お別れ直前、益田のガイドの会の方の車がパンクするというハプニング。
あのあと大丈夫だったのかが、気がかりだったのでした。
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