内蒙古から和歌山へ

2011/05/11 - 2011/05/13

　先月、中国内蒙古自治区の中国人３名を和歌山へ案内しました。
　マイカーにて、岐阜から白浜へと行ってまいりました。大学生活？、本当はヨット部生活を送った、愛すべき和歌山なのです。
　外国人ゆえ、思わぬ説明を必要とする場面もありました。私のガイドにお付き合いのほど、皆様よろしくお願い申し上げます。

　初日は、雨の振る中、和歌山市へたどり着き、和歌山城のみ散策いたしました。壊れた傘をあわてて持っていったので、すれ違う人々から、「お気の毒に」、と何度も声を掛けられました。３８年振りに見る和歌山城内、自分の記憶が薄れていることに、驚きました。

　二日目午前、海南市の「和歌山マリーナ」へ立ち寄りました。うわさには聞いていましたが、ここまで大規模だとは思っておりませんでした。外国へ来たような感じがしました。３８年前には、このような施設はなくて、小さな漁港があるのみでした。私たちは、台風が来たときに、クルーザー（あだ名…ゲンゴロウ）を安全な場所へと、この漁港へ移動したのです。

エリア 南紀白浜(和歌山)

• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　京大白浜水族館へ到着して、しばらく魚と会話をいたしました。


　ところで、お前さんたちどっから来たんだね？

　中国内蒙古だって？

　へーえ、俺に会いに来たのかね？

　物好きだねえ！

　道理で、あんたの日本語下手なんだ！

　しっかりと、ガイドしなよ！

　うるさいなあ、あんたたち！

　訳の分からないことばで、大声出すんじゃねえよ！

　俺たちゃ昼寝の真っ最中なんだからね！

　千畳敷です。ここは、柔らかな砂岩ですから、簡単に地面などに落書きができます。「落書きをしないでください！」という看板を発見しましたが、効き目が無いようです。反面、「落書きできなかったら、誰もここにはこないだろうなあ！」、なんて不謹慎なことを考えてしまいました。ごめん！

　４０年前の私たちの落書きを探しましたが、有ろうはずがないですね！

　白良浜です。
　４０年前の夏、クルーザーで沖から３００ｍくらいのところまで接近しました。この広い浜が、人で埋まっていましたよ！

　この近くに宿をとり、近くの居酒屋さんへ行きました。中国語を話しながら、席に着いたのは良いものの、女将さん曰く、「席に着くのはいいけれど、中国人ばかりではねえー！」。
　一瞬、なんと答えればよいのかと考えました。
　慌てて、「私は日本人ですよ！和歌山大学ヨット部のＯＢですよ！」なんて、必要の無いことまでしゃべってしまいました。

　４０年前にこの近くの民家へ、航海中に釣ったカツオとボラを差し上げて、風呂に入れさせてもらったこと。その後、セメントの防波堤で、四方に蚊取り線香を点けて、一晩眠ったこと、などを女将さんに話しました。場所からすると、成瀬さん宅ではないかと、女将から聞きました。
　

　岐路に、またも海南市の「和歌山マリーナ」へ立ち寄りました。

　他校の学生たちから大声で、「こんにちは！」と挨拶を受けました。
　ものすごく嬉しかった。ヨット部の伝統が生きていると思いました。海の上では、大声を出さないと相手が聞き取れないのです。自然と、大声を出す習慣となるのです。

　この写真は早稲田大学！

　各校の学生さんたちと会話しました。でも、彼らにとって３８年も前のＯＢなんて、ピンと来ませんよね！

この写真は、関西大学！

この写真は、鹿屋体大学！


　後輩たちにはまたも会えず、でも、３６年振りにヨット（艇種…スナイプ）を見て、大満足しました。
　中国人のお客さんにも、会話を同時通訳しました。彼らにとっては、異次元の世界と映ったことでしょう！

　ではまた、良い旅を！