2011/06/02 - 2011/06/03
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funasanさん
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エクシブ鳴門に宿泊する前後、周辺観光として「大鳴門橋遊歩道:渦の道」と「大塚国際美術館」を訪れた。前者が自然の驚異とするなら、後者は日本の技術の驚異であろう。特に大塚美術館はじっくり鑑賞するなら朝からまるまる1日は必要だと思う。
写真:大塚国際美術館「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」
私のホームページ『第二の人生を豊かに―ライター舟橋栄二のホームページ―』に旅行記多数あり。
http://www.e-funahashi.jp/
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エクシブ鳴門をチェックアウトして「大鳴門橋」(写真)にある遊歩道「渦の道」に行く。エクシブからは鳴門スカイライン(無料)を通ったほうが早い。
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入場料(500円)を払って橋の下に作られた遊歩道(写真)を進む。この遊歩道は先端の展望室まで450m続く。
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先端の展望室は渦上45mにあり、渦潮や観光船(写真)がよく見える。
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大型の帆船(写真)は淡路島から渦潮観光に来ている。
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畳1枚くらいの大きさのガラス床から海面を見ると、水の流れに段差(写真)ができている。これは海底の岩で出来た段差ではなく急激に満潮から干潮に変わる時に生じる自然の水の落差という。
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渦潮観光をしてから橋のたもとにある小さなレストラン「郷土料理:潮風」(写真)に入る。全面ガラス張りの窓から大鳴門橋が良く見える。
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妻は軽めの「鳴門わかめうどんセット」(750円)を注文。こしの強いうどんがうまい。
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私は「桜鯛刺身定食」(1500円)を注文。鳴門は鯛が名産であるが、この時期に捕れる鯛は産卵前で体がピンク色に染まるという。それ故、桜鯛と呼ばれる。食べてみると適度に脂がのり柔らかくて実にうまい。日頃スーパーで買う鯛とは別物である。
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産卵を終えた秋の鯛は「もみじ鯛」と言われる。恐らく、鯛の人生の旬(しゅん)を過ぎた残りのような淡泊な味になるのであろう?旬を過ぎた我々夫婦で鯛論議をする。
写真:郷土料理店「潮風」からの眺め -
エクシブ鳴門に宿泊するまえに大塚国際美術館(写真)を訪れる。入館料3150円を払って中に入る。大塚美術館は西洋名画の現物と同じ大きさの陶板名画美術館なので、ヨーロッパの美術館に行ったのと同じ感覚が味わえる。
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最初に訪れて驚嘆するのが地下3階にある『システィーナ礼拝堂天井画および壁画』(写真)である。ローマ市内にある独立国「ヴァティカン」にあるシスティーナ礼拝堂を忠実に復元されている。
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システィーナ礼拝堂の天井画(写真)は教皇ユリウス2世の命によりミケランジェロがほとんど助手も使わずに1人で完成させたという。絵の内容は「天地創造」「人類の誕生」「人類の堕落と刑罰」等。(1508-12年制作)ベンチに寝転がって天井画を鑑賞する。
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システィーナ礼拝堂の天井画完成からおよそ四半世紀後、ミケランジェロは同じ礼拝堂の奥壁に『最後の審判』(写真)を描いた。(1536-41年制作)
本物の礼拝堂は超満員であるがここではゆっくり鑑賞できる。 -
北イタリアのパドヴァ市にある『スクロヴェーニ礼拝堂壁画』(写真)「聖母マリアの生涯」「キリストの生涯」などジェッドによる壁画で埋め尽くされている。ブルーの天井が印象的である。
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オランダのハーグのマウリッツハイス美術館にあるフェルメールの『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』(写真)。「北のモナ・リザ」「オランダのモナ・リザ」と言われることもある。1665年頃制作
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現存しない幻の祭壇画、エル・グレコの『大祭壇衝立(ついたて)画』(写真)。かって、スペインのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院にあったが19世紀初頭のナポレオン戦争で破壊、散逸し幻の祭壇画となった。その復元である。1600年前後の制作
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美術鑑賞とお勉強は疲れる。地下3階のシスティーナ礼拝堂の前にカフェ「テ・ペル・テ」(写真)がある。早くもコーヒータイム。営業時間10:00〜16:45
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地下2階に上がる。ここはルネッサンス期の名画の宝庫だ。レオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナリザ』(写真)。パリ、ルーヴル美術館所蔵。1503-06年制作。モナリザの現物の写真は私の旅行記「パリ滞在記⑥(ルーヴル美術館)」参照
http://4travel.jp/traveler/funasan/album/10364662/ -
レオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』(写真)これは修復前の『最後の晩餐』で現存しない幻の作品である。1495-1498年制作。
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修復後の『最後の晩餐』(写真)。本物はイタリア、ミラノの「サンタ・マリーア・デッレ・グラーツィェ修道院」にあり、見学は完全予約制でなかなか鑑賞できない。
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ボッティチェッリ作『春(プリマヴェーラ)』(写真)イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵、1477-78年頃制作。異教的、官能的なテーマの絵画であり、フィレンツェ・ルネサンスの最盛期を告げる。
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ボッティチェッリ作『ヴィーナスの誕生』(写真)イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館所蔵、1485年頃制作。この絵は、ギリシア神話で語られている通り、女神ヴィーナスが、成熟した大人の女性として、海より誕生し出現した様を描いている。
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アイヴァゾフスキー作『第九の波濤』(写真)ロシア・サンクトペテルブルクのロシア美術館所蔵。私が感動した一作。
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地下2階にはモネの大睡蓮を囲むように池が配置され、モネの故郷「ジヴェルニー」の雰囲気を醸し出している。詳しくは私の旅行記「パリ滞在記④(モネの家・ジヴェルニー)」参照
http://4travel.jp/traveler/funasan/album/10364048/ -
池には赤と白の睡蓮の花(写真)が咲いている。モネは日本の絵画の影響を強く受け、モネの家には彼が集めた膨大な浮世絵コレクションが展示されている。
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そして巨大なモネの『大睡蓮』(写真)。モネ( 1840年-1926年)は、印象派を代表するフランスの画家で「光の画家」の別称がある。時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した。
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モネ作『ラ・ジャポネーズ』(写真)アメリカ・ボストン美術館所蔵、1876年制作。モネの作品の中で最も顕著にしかも華麗に日本趣味を取り入れた作品である。
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モネの池の出入り口に「カフェ・ド・ジヴェルニー」(写真)がある。ランチ、ティータイムにいい。特に、モネの池に面したテラス席がお勧めである。営業時間:10:30〜16:00
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地下1階に上がる。ゴヤ作『着衣のマハ』(写真)スペイン・マドリードのプラド美術館所蔵。1803年-1806年頃制作。マハとは特定の人物を示す固有の氏名ではなくスペイン語で<小粋な女>を意味する。
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ゴヤ作『裸のマハ』(写真)スペイン・マドリードのプラド美術館所蔵。1797年-1800年頃制作。厳格なカトリック国家で、裸体表現に極めて厳しかったフェリペ4世統治下のスペインにおいて制作された非常に希少な裸婦像作品。ゴヤは本作を描いた為に、制作から15年近く経過した1815年に異端審問所に召還されている。
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ゴヤ作『1808年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺』スペイン・マドリードのプラド美術館所蔵。1814年制作。マドリッド市民の暴動を鎮圧したフランス軍銃殺執行隊によって400人以上の反乱者が銃殺刑に処された場面を描いたものである。
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ダヴィッド作『レカミエ夫人の肖像』(写真)パリ・ルーヴル美術館所蔵。幾多の文芸者や政治家、そして時の権力者ナポレオン・ボナパルトをも魅了したとされるレカミエ夫人、気品があり実に美しい。
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ドラクロワ作『民衆を導く自由の女神』(写真)パリ・ルーヴル美術館所蔵、1830年制作。。1830年に起きたフランス7月革命を主題としている。
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ルノワール作『都会のダンス』(写真左)と『田舎のダンス』(写真右)パリ・オルセー美術館所蔵。洗練された都会の夫人と素朴な田舎の夫人との対比がおもしろい。
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ルノワール作『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』(写真)パリ・オルセー美術館所蔵、1876年制作。パリ郊外のモンマルトルの丘にある庶民的な店での楽しい雰囲気を表現している。
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ミレー作『落ち穂拾い』(写真)パリ・オルセー美術館所蔵、1857年制作。豊かな農民が収穫を終えたのち、貧しい農民が彼らの土地でおこぼれ(落ち穂拾い)にあずかるという階級差を表現している。
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一瞬ドキッとするマネの話題作『草上の昼食』(写真)パリ・オルセー美術館所蔵、1863年制作。着衣の男にまじって全裸の女が平然と座っている構図が大胆不敵。
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ゴッホのコーナー(写真)モネ同様、ゴッホもジャポニズムの影響を深く受けている。パリのオルセー美術館にはヨーロッパ印象派の作品が一同に展示されている。詳しくは以下の私の旅行記参照。
パリ滞在記③(オルセー美術館)
http://4travel.jp/traveler/funasan/album/10363094/ -
1階に上がるとピカソの『ゲルニカ』(写真)が大きな壁一面に描かれている。スペイン・マドリードのレイナ・ソフィア国立美術館所蔵、1937年制作。ゲルニカの町に対するナチスドイツの無差別爆撃に衝撃を受けたピカソが、この怒りの大作をわずか1ヶ月で完成させた。
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1階には広い庭園と「レストラン・ガーデン」(写真)がある。大塚美術館内には1000余点の原寸大名画があるので1日がかりの美術鑑賞が必要である。
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レストラン・ガーデンでは落ち着いてランチがとれる。ランチメニュー(写真)は高くない。営業時間:11:00〜15:30
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〈大塚美術館の情報〉
開館時間:9時30分〜17時
休館日:月曜日(7・8月は無休)
入館料:小・中・高生…520円
大学生…2100円
一般……3150円
写真:1階の広い庭園
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