2011/05/03 - 2011/05/10
74位(同エリア589件中)
ニッキーさん
ミラノから東へバスで2時間半、ヴェローナの町へやって来ました。
ヴェローナというとジュリエットの家があることぐらいしか知らず、ヴェネツィアへ向かう途中のおまけぐらいに考えていたのですが、いざ訪れてみると、アディージェ川のほとりに広がるレンガ色の街並みはまるで小フィレンツェ。中世の雰囲気が残る、すてきな街でした。
それもそのはず、ヴェローナ市は街全体が世界遺産に登録されています。
公開中のアメリカ映画、「ジュリエットからの手紙」の舞台がまさにこのヴェローナです。映画の影響でヴェローナを訪れる人が増えていると言います。映画の中でもヴェローナの街の風景を堪能できることでしょう。
人口27万人のヴェローナは大きすぎず、ぶらり歩きが楽しい街です。
私たちは一部しか見られませんでしたが、今回のイタリア旅行で、フィレンツェ、ヴェネツィアと並んで私のお気に入りの街になりました。
<今回のスケジュール>
1日目 成田からミラノへ
夜、ホテル着
2日目 ミラノ観光
サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会「最後の晩餐」
ドゥオモ
↓ バスで移動
★ヴェローナ観光
3日目 ヴェネツィア観光
サンマルコ寺院
ゴンドラで遊覧
↓ バスで移動
ピサ観光
4日目 フィレンツェ観光
ミケランジェロ広場
ウフィッツィ美術館
↓ ユーロスターで移動
ローマで少々フリータイム
5日目 ローマ市内観光
ヴァチカン観光
スペイン広場
カンツォーネ・ディナー
6日目 ナポリからジェット船でカプリ島へ
青の洞窟
↓ 船、バスで移動
ポンペイ遺跡観光
7日目 午前 ローマ発
8日目 早朝 成田着
※ ツアーメンバーの皆さん、頭の先や後ろ姿が写っている写真があるかもしれませんが、どうかご容赦ねがいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.5
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ミラノを後にして東へ165km、バスで2時間半走って次の目的地、ヴェローナへ向かいます。
途中の景色を楽しみにしていたのですが、車窓からの景色はまあまあというところ。
この辺りは工業が盛んなようで、車窓からは工場がたくさん見えました。 -
途中、ヴェローナ近郊の住宅地の中にあるギフトショップ「エトルリア」でトイレ休憩とショッピング。
日本人がよく使うお店だからでしょう、入口に「日本人のみなさまへ」として、東日本大震災のお見舞いと復興を願うメッセージが貼ってありました。
従業員にも日本人がいます。
お値段は少し高めだけれど、品質の良いものを揃えているお店だそうです。
特に食品類と石鹸、化粧水関係が充実していました。
チョコやビスコッティ、カラスミやオリーブオイルなど、どんどん試食させてくれるので安心して買い物ができます。 -
夕方5時半近く、バスはヴェローナ市街へ入って来ました。
ジュリエットの家があることぐらいしか知らなかったヴェローナ。
あまり注目していませんでしたが・・・。
あれ?
結構いいかも。 -
わ、宮殿みたいな建物やコロッセオみたいな建物もあります。
ヴェローナを過小評価していたみたいです。 -
立派な教会。
後で調べるとこれはサンフェルモ・マッジョーレ教会。
レンガ造りで所々に白い横縞が入った建物です。 -
ヴェローナで私たちを迎えてくれたのはイタリア人のガイドさん(男性)。
ガイドさん、よろしく。
一同バスを降りてこれから街歩きをします。 -
街を歩くと道路の下にいきなり昔の遺跡が。
遺跡が見えるように石畳の一部を切り取って、周りに手すりがこしらえてあります。
ヴェローナは昔から商業が発達し、都市国家として栄えてきた街だそうです。こんな風に昔の遺跡の上に街が建っているんですね。 -
遺跡の穴の周りに自転車を止めちゃってますね。
この道をまっすぐ歩きます。
向こうの方に塔が見えます。 -
昔の壁だけを残して隣に新しい建物が建っています。
昔の遺跡だから壊せないのでしょうね。
でも、この街に合ってます。
ガイドさんによると、これはレオーニ門。
町へ入るための門の遺跡だそうです。 -
ジュリエットの家にやって来ました。
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」は15世紀ヴェローナの街が舞台。
お話の中で対立するニ大名家、モンタギュー家とカピュレット家はヴェローナにあったモンテッキ家とカプレーティ家がモデルだと言われていて、ここがジュリエットの家とされています。
ジュリエットはお話の中だけの人物ですが、日本にもサツキとメイの家があるように、こういう場所があると夢があっていいですね。
13世紀のゴシック様式の建物だそうです。 -
ジュリエットの家のバルコニー。
ロミオとジュリエットの中では、このバルコニーの上と下から愛の言葉をかわすのでしたよね。
「おおロミオ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」のせりふはあまりにも有名。
私はオリヴィア・ハッセーとレナード・ホワイティングの映画「ロミオとジュリエット」を見ました。
美しくてせつない音楽も有名。
よくフィギュアスケートの音楽に使われています。 -
ジュリエットのブロンズ像。
右胸に触ると愛がかなうとか言うそうで、観光客に大人気。
一緒に写真を撮る人が絶えません。
ジュリエット像の後ろにはヤツデの木が。天狗がうちわにする葉です。ヤツデって日本的な木だと思ってましたが、ジュリエットの後ろにあると、洋風に見えるから不思議。 -
ジュリエット・クラブ
ジュリエットに手紙を出すと、ここジュリエット・クラブのスタッフが読んで返事をくれるとか。最近ここを舞台にした「ジュリエットからの手紙」という映画が公開され、世界中からここを訪れる人が増えたとテレビで言っていました。
日本語のできるスタッフもいるので、手紙は日本語でも大丈夫だそうですよ。
そういえば、王様のブランチのリリコさんも、映画の取材でジュリエットの家を訪れていました。 -
ツタがからまる石畳の中庭。
お店もあります。
ジュリエットの家がある中庭へ通じる通路の壁には落書きがいっぱい。
愛が成就するようにと落書きするのでしょうけれど、ちょっと汚らしいのが残念。
歴史ある建物に落書きされないように、別に恋人たちの壁を作ればいいのになって思いました。 -
ジュリエットの家の中庭に面して高級レジデンスの入口もありました。
あまりにお洒落なので、入口だけちょっと撮らせてもらいました。 -
頼めばその場で名前のミシン刺繍をしてくれるお店があり、ツアーのメンバーで頼んでいる人もいました。
小さいハート型で6ユーロ(720円)。
他にもいろいろ商品があります。
添乗員さん、何回か来るうちにこのお店のマダムと知り合いになったようで、久しぶり〜って感じでハグと頬ずりキスしてました。イタリアの人は男女問わず、こういう挨拶をするのだそうです。 -
ジュリエットの家を出てまっすぐ歩くとエルベ広場に出ました。
エルベとは野菜のことだそうです。
ローマ期に、ここにフォロ(公共市場)がありました。その跡は今は地下3.5mの地中に埋まっているそうです。
今も建物に囲まれた長方形の広場に白い屋根のテントを張って、野菜や日用雑貨、土産物を売っています。
雰囲気あっていい感じ。
なんだか気分が高まってきます。 -
イチオシ
この塔は「ランベルティの塔」。
石とレンガの塔で、ガイドさんによると高さは86メートルだとか。
かなりの高さです。
エレベーターで登ることもできるようです。 -
剣でまっすぐ天を指す女性(女神?)。
かっこいい。 -
コスタのアーチ門
この向こうにシニョーリ広場という広場があり、昔の市庁舎、県庁舎、裁判所などがあります。 -
門の下にぶら下げてあるのは何だろうと思ったら、鯨の肋骨(コスタ)だそうです。
それでコスタ門と言うのですね。
何かのおまじないかシンボルなんでしょうかね。
グループはここで一時解散。自由に見て回ります。 -
私たちはお店を見ながら広場の奥の方へ行ってみることにしました。
ここではエルベ(野菜)広場の名前のとおり、今も野菜や花を売っています。
庶民の活気を感じさせる広場です。 -
どれどれ、どんな野菜を売ってるのかな?
アーティチョーク、レッドキャベツ、サニーレタスなど。
アーティチョークは日本ではあまり食べませんね。
昔アメリカで食べたことがあります。蒸して肉厚のガク?を歯でしごいて食べましたけど。 -
アスパラガス、ズッキーニ、玉ねぎ、トマトなど。
ホワイトアスパラガスもあります。
新鮮でおいしそう。 -
エルベ広場の真ん中にあるマドンナの噴水。
14世紀、ボニーノ・ダ・カンピオーネ作。 -
広場の奥に建つマッフェイ宮殿とガルデッロ塔。
マッフェイ宮殿の一階にはラコステのお店が入っていました。 -
マッフェイ宮殿の前に建つ翼を持つライオンの像。
-
マッフェイ宮殿は17世紀に建てられたバロック様式の建物です。
細かい装飾が階ごとに異なっていて美しい。
建物の上にギリシャ神話の神々の像が6体乗っています。 -
ガルデッロ塔は14世紀に建てられたもので、中世の雰囲気を漂わせています。
-
どうですか?
街歩きをしたくなるような路地でしょう?
ケイタイ電話で話しながら片手で自転車に乗る女性が行き過ぎます。
ながら運転は危ないけれど、すごくお洒落でかっこいい!
ここがエルベ広場の一番奥です。ここから引き返すことにします。 -
この家並みも古そう。
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イチオシ
建物の壁に赤っぽい顔料で神話伝説のフレスコ画が描かれています。
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広場に面してレストランやカフェ、バールが店を出しています。
テントの土産物屋ではスカーフ、ベルト、バッグ、Tシャツ、仮面、ガイドブックなどを売っています。
日本語のガイドブックもありました。ヴェローナのガイドブック、買っておけば良かった。ちょっと後悔。 -
しばらく自由行動だったメンバーが一度集合、今度は一緒にブラ広場へ向かいます。
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足元の石畳はヴェローナ産のピンクの大理石です。
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宗教家、ドン・ピエトロ・レオナルディ(1769〜1844)の生まれた家
壁の上の方にローマ神話の「狼の乳を吸う双子、ロムルスとレムス」のレリーフが見えます。どういう関係があるのかわかりませんが。 -
素敵なお店が並ぶ通りを500メートルほど歩くと、アレーナ(円形劇場)があるブラ広場へ出ました。
-
イチオシ
アレーナ。
ローマ時代に建てられた円形劇場で、実際には楕円形をしているそうです。
前に立っているツタンカーメンみたいな人は芸人さんで、遠くから写真を撮るのは問題ありませんが、一緒に写真を撮る時は缶にお金を入れてあげます。 -
BC1世紀に建てられた建築ですが、非常に保存状態が良く、もともと3階建ての客席のうち1階と2階が残っています。
今でも夏になるとオペラが上演されるのだとか。
すごいです。こっちの方が一回り小さいけれど、ローマのコロッセオを彷彿とさせます。 -
この人たちおもしろい。
これ、動いてなくてぴたっと止まってるんですよ。人形かと思ったら芸人さんでした。身体も服もびくとも動かないんです。速足で歩いているかのように洋服がなびいていますが、まるでストップモーションのように身体も洋服も、ズボンのしわまでぴたりと止まっているんです。洋服の中に針金でも入れてるのでしょうかね。
添乗員さんが「この人たち、新宿で見たことがある」って言って芸人さんに話しかけました。するとちょっと前、東京へ行って同じパフォーマンスをやっていたそうです。東京の人たちもさぞかしびっくりしたでしょうね。 -
アレーナの隣は何の建物でしょう?
宮殿のように立派です。
博物館?
市庁舎? -
これも何かわかりません。
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イチオシ
広いブラ広場にはレストランやカフェ、バールが並びます。
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イチオシ
飲み物を飲んで一息ついてる人々を観察していても面白いです。
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ショーウィンドーのディスプレイ
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この街には観光のオープントップバスが走っています。地図をみると、赤と青、2路線あるようです。
この街はS字型に流れるアディージェ川のほとりにサンピエトロの丘がありお城があって、風向明媚な街です。川にはアーチ橋がかかり、レンガ色の街並み、小高いサンピエトロの丘の様子はまるでフィレンツェか中欧を思わせる美しい景色です。
私たち、川辺の景色は、バスの車窓からほんの少ししか見られなかったのが残念です。写真も撮り損ねてしまいました。 -
ブラ門。
この門を抜けるとコルソ・ポルタ・ヌオーヴォ通りがまっすぐ鉄道の駅まで伸びています。
歩いて晩ご飯会場へ向かいます。 -
夕食はここ。
リストランテ・ピッツェリア・マレチアーロ
http://www.marechiaroverona.com/
屋外席もありますが、私たちは室内の席でした。 -
プリモはツナのパスタ。
なかなかおいしいです。
やっぱり量は多め。
食事のたびにいろいろなメンバーと相席になるので、だんだん知り合いが増えていきます。
どこから来たのか、今までどういう旅をして来たのか、地震の時どうしてたか、この旅で思うことなど、旅の仲間同士どんどん話がはずみます。 -
セコンドは白身魚オーブン焼き&つけ合わせ野菜
人によっては分厚くて食べやすいのもあったようですが、私のは舌平目かなんか薄い魚で火を通し過ぎ。
かちんかちんのぱさぱさで食べにくかったです。 -
デザートはアップルケーキ。
あっさりして食べやすかったです。
私はこの旅行中、「挨拶」、「お礼」、「○○、ください」の表現だけはイタリア語で言おうと思っていました。
挨拶はボン・ジョールノ、
お礼はグラッツェ、
「ください」は「ペル・ファヴォーレ」。
ところが、「○○、ください」に当たるペル・ファヴォーレだけは英語のfavorと結びつけて覚えようとしても、なかなか覚えられませんでした。
いつも、「あれ?何だっけ?」となっっちゃって、なんとか言えるようになったのは旅行の最後の方でした。とみに記憶力の低下を感じます。 -
食事の後、外に出たら、外から見える窓辺にデザートが並べてありました。
どれも美味しそう。
左上の薄緑色の丸いのが特に気になりました。
何なんでしょう?
お餅みたいですが、そんなわけないし。 -
ヴェローナ1番のメインストリート、コルソ・ポルタ・ヌオーヴォ通り。
ここからバスに乗って今夜の宿へ向かいます。
午後8時。
イタリアはサマータイム制を採用しているので、まだ明るいです。 -
ヴェローナから東へ90km。
夜9時頃、今夜の宿、パドヴァのシェラトン・パドヴァ・ホテルに到着。
今回のツアーはすべて旅行社のスーペリア・ホテル泊なのでどこもそこそこのホテルで安心。
私たちの部屋は203号室。
イタリアでは1階を0階と呼ぶので、203号室は3階です。 -
今日一日、ミラノとヴェローナを観光しました。
ミラノではレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」とゴシックの壮大な建築、ドゥオモが見られて感激しました。
ミラノでは駆け足旅行になってしまってもう少し見たかったのですが、ヴェローナが期待以上のすてきな街で、トータルで満足感のある一日になりました。明日は6時にモーニングコールが入ります。明日に備えて休んでおかねばなりませんが、少し興奮状態。ベッドに入るのはやはり12時を過ぎてしまいました。
明日はヴェネツィアとピサへ行きます。
明日も盛りだくさん。
はてさて、明日はどんな旅になるのでしょう?
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