![5日目、午後からは楽しみにしていたヴァチカンを訪れます。<br />ローマ市内にありながらヴァチカン市国は世界最小の独立国家です。<br /><br />カトリックの聖地、ヴァチカン。<br />美術品の宝庫でもあります。<br />ここは国全体が世界遺産です。<br /><br />ヴァチカン市国の大きさは0.44平方キロメートル。<br />日比谷公園3つ分だとか。<br />中1の時、クラス新聞の「世界最小の国は?またその面積は?」というクイズで、クラスでただ一人正解して景品をもらったことを思い出します。知っていたわけではなく地図帳の後ろの統計資料で調べただけなのでちょっと後ろめたかったのですが、その時以来「ヴァチカン市国」の名前は私の中にしっかり刻まれました.<br /><br /><br />そのヴァチカンを初めてこの目で見るのです。否が応でも期待が高まります。<br /><br />なお、ヴァチカン美術館とサンピエトロ大聖堂のことを書くに当たり、日本のガイドブックと、サンピエトロ大聖堂前のショップで買ったアーツ・イタリア・エディトゥリーチェの書籍「ヴァチカン」日本語版を参考にしています。<br /><br /><br /><br /><今回のスケジュール><br /><br />1日目 成田からミラノへ<br /> 夜、ホテル着<br /><br />2日目 ミラノ観光<br /> サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会「最後の晩餐」<br /> ドゥオモ<br /> ↓ バスで移動<br /> ヴェローナ観光<br /><br />3日目 ヴェネツィア観光 <br /> サンマルコ寺院<br /> ゴンドラで遊覧<br /> ↓ バスで移動<br /> ピサ観光<br /><br />4日目 フィレンツェ観光<br /> ミケランジェロ広場<br /> ウフィッツィ美術館<br /> ↓ ユーロスターで移動<br /> ローマで少々フリータイム<br /><br />5日目 ローマ市内観光<br /> ★ヴァチカン観光<br /> スペイン広場<br /> カンツォーネ・ディナー<br /><br />6日目 ナポリからジェット船でカプリ島へ<br /> 青の洞窟<br /> ↓ 船、バスで移動<br /> ポンペイ遺跡観光<br /><br />7日目 午前 ローマ発<br /><br />8日目 早朝 成田着<br /><br />※ ツアーメンバーの皆さん、頭の先や後ろ姿が写っている写真があるかもしれませんが、どうかご容赦ねがいます。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/57/17/650x_10571734.jpg?updated_at=1308673508)
2011/05/03 - 2011/05/10
123位(同エリア873件中)
ニッキーさん
5日目、午後からは楽しみにしていたヴァチカンを訪れます。
ローマ市内にありながらヴァチカン市国は世界最小の独立国家です。
カトリックの聖地、ヴァチカン。
美術品の宝庫でもあります。
ここは国全体が世界遺産です。
ヴァチカン市国の大きさは0.44平方キロメートル。
日比谷公園3つ分だとか。
中1の時、クラス新聞の「世界最小の国は?またその面積は?」というクイズで、クラスでただ一人正解して景品をもらったことを思い出します。知っていたわけではなく地図帳の後ろの統計資料で調べただけなのでちょっと後ろめたかったのですが、その時以来「ヴァチカン市国」の名前は私の中にしっかり刻まれました.
そのヴァチカンを初めてこの目で見るのです。否が応でも期待が高まります。
なお、ヴァチカン美術館とサンピエトロ大聖堂のことを書くに当たり、日本のガイドブックと、サンピエトロ大聖堂前のショップで買ったアーツ・イタリア・エディトゥリーチェの書籍「ヴァチカン」日本語版を参考にしています。
<今回のスケジュール>
1日目 成田からミラノへ
夜、ホテル着
2日目 ミラノ観光
サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会「最後の晩餐」
ドゥオモ
↓ バスで移動
ヴェローナ観光
3日目 ヴェネツィア観光
サンマルコ寺院
ゴンドラで遊覧
↓ バスで移動
ピサ観光
4日目 フィレンツェ観光
ミケランジェロ広場
ウフィッツィ美術館
↓ ユーロスターで移動
ローマで少々フリータイム
5日目 ローマ市内観光
★ヴァチカン観光
スペイン広場
カンツォーネ・ディナー
6日目 ナポリからジェット船でカプリ島へ
青の洞窟
↓ 船、バスで移動
ポンペイ遺跡観光
7日目 午前 ローマ発
8日目 早朝 成田着
※ ツアーメンバーの皆さん、頭の先や後ろ姿が写っている写真があるかもしれませんが、どうかご容赦ねがいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
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昼食の後、近くでツアーバスを降り、ヴァチカン市国の塀に沿って歩きます。
ローマ市の中にありながら、独立の主権国家であるヴァチカン市国って独特ですよね。
私たちのヴァチカン美術館の予約時間は13時45分です。
すでに5分ほど過ぎてしまっているのですが、大丈夫なんですかね。
イタリア人のガイドさんが焦っていないところを見ると、きっと大丈夫なんでしょう。 -
見えている門は北側にあるヴァチカン美術館の出口です。
入口はこの左手にあり、いよいよここからヴァチカン市国に入国(?)することになります。
私たちはヴァチカン美術館→システィーナ礼拝堂→サンピエトロ大聖堂→サンピエトロ広場の順で見学します。 -
最初にセキュリティ・チェックがありました。
-
チケット売り場
-
いよいよ見学開始。
隣には階段もありましたが、私たちのグループはエスカレーターを上がります。
階段ホールは吹き抜けになっていて、天井はガラス張り。
ヴァチカンってこんなにモダンなのかといささか意外です。 -
予想外のモダンさに戸惑っていると、突然雰囲気ががらりと変わりました。
柱が美しいゆるやかな階段を登ります。
いよいよ聖なる領域に足を踏み入れるのだという気がします。
ヴァチカン美術館とひと口に言っても、中には大小24もの博物館や美術館があり、全部見学するとコース全長は7kmにもなるそうです。
私たちのツアーではポイントを絞って回ります。 -
ピーニャ(松ぼっくり)の中庭に出ました。
エスカレーターと階段を登って来たはずなのに、上がった所にこんなに広い中庭があるとは。
建物に沿って、美術館の解説用写真パネルが3枚ひと組で何セットも置かれていました。ガイドさんは空いているパネルを使って見学前に説明をしてくれます。 -
ピーニャの中庭の中央にあった球体のオブジェ。
アルナルド・ポモドーロ作 「球の中の球」
ここで、困ったことに私の「耳太郎(ガイドレシーバー)のイヤホンの調子が悪くなってしまいました。添乗員さんが、急きょ別のタイプのものと取り換えてくれましたが、音が割れて聞きづらい。
これ以降、私だけガイドさんの解説がほとんど聞こえなくなってしまいました(涙)。 -
この中庭の名前の由来になっているピーニャ(松ぼっくり)のブロンズ像。
両端にはクジャクの像。
なんで松ぼっくりなんでしょうかねぇ。
松ぼっくりの像は高さ4mでかなり大きい。
古代ローマ時代には噴水として利用されていたそうです。
古いものなんですね。 -
最初に見学したのはピオ・クレメンティーノ美術館。
ヴァチカン所蔵のギリシャ・ローマ時代の作品の中でも最も重要な彫刻の数々を収めた美術館です。
そしてここはピオ・クレメンティーノ美術館の「八角形の庭」。
ここも展示場の一部なんです。
庭の周りには彫刻が展示されています。 -
あっ、これ、知ってます。
「八角形の庭」にのっけからいきなり有名作品があって大慌て。
カメラ、カメラ。
これは「ラオコーン」です。
木馬の中にギリシャ人が隠れていることを見抜いたトロイの神官ラオコーン。戦いの女神アテナはギリシャをバックアップしていたので、ラオコーンに2匹のウミヘビを送り、二人の息子共々絞め殺させてしまったという話に基づいています。
解説書によると、これは1世紀ごろの作品で、ギリシャのオリジナルをもとにしてローマで大理石の彫像としてコピーしたものだそうです。この彫像をユリウス2世がヴァチカンで買い取らせるや、強い関心を示したのはかのミケランジェロだったとか。筋肉のよじれや関節の形を完璧なまでに表現していますから、筋肉大好きのミケランジェロにはたまらない魅力があったのでしょう。
この像の前はさすがに人がいっぱい。常に誰かが記念写真を撮っているので、どうしても全体像の写真が撮れませんでした。 -
ピオ・クレメンティーノ美術館、「ムーサ達の間」の美しい天井画。
いきなりの豪華さに、またもや慌てて写真が逆さ。 -
はーっ、細密さに感嘆の溜息が出ます。
-
同じく「ムーサ達の間」
ムーサとは芸術を司る女神たちのこと。
楽器を奏でたりいろいろな女神の像があります。
筆を持ったこの女神が一番かっこいいと思ったので写真を撮りました。 -
イチオシ
隣の部屋は、18世紀、ミケランジェロ・シモネッティがネオクラシック様式で造った「円形の間」。
柱の間に一つずつ彫像が置かれて格調高い雰囲気です。
この部屋、本当にすてきです。
中央にあるのは直径5メートルの水盤です。一枚岩で作られているそうです。 -
クーポラの天井画の模様が、昨日見たサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会のクーポラのとそっくりです。
どういう意味のあるパターンなのかわかりませんが。 -
「円形の間」の彫像
この若者の像、どこか甥っ子に似ていて気になったので写真を。
若者なんて言ってはいけませんね。
神様ですよね。 -
イチオシ
「ギリシャ彫刻のよう」という例えがありますが、この像はその形容にぴったり。
なんと神々しく凛々しい女神の姿でしょう。 -
床も立派ですよ。
「円形の間」の床は大理石のモザイクになっています。
このモザイクの床自体も、3世紀にオトリーコリの浴場跡から出土したのを移して来たものです。 -
次は「ギリシャ十字架の間」
エジプトの像が天井を支えています。 -
「ギリシャ十字架の間」
-
「ギリシャ十字架の間」の床モザイク。
ローマ郊外で発見されたもので、3世紀の作品。
囲いのロープが張ってありました。 -
「燭台のギャラリー」
ギリシャ彫刻をコピーした作品が並びますが、ここでは彫刻より天井画に目を奪われます。 -
「燭台のギャラリー」の天井画
金で縁取られた絵画は優雅でなんとも豪華です。 -
こちらも。
-
この部屋では彫像より天井に魅せられて、みんな上ばかり見ています。
天井画は19世紀に描かれたもの。 -
床も見事です。
大理石の床。 -
燭台のギャラリーを通り抜けると、先にはタペストリーのギャラリーが続きます。
タペストリーを保護するため少し薄暗くしてあります。
写真はフラッシュさえ使わなければ撮っても構いません。
ここの天井画はまるでカメオのようです。 -
タペストリー「キリストの復活」。
ガイドさんが
「この絵はどの方向から見てもイエス・キリストがこちらを見ているように見えます」と。
なるほど、部屋のどこから見てもイエスの目が追って来ます。 -
ガイドさん、
「この絵のテーブルはどうして斜めに描かれていると思いますか?」
「正面から見ないで右の方から見てください。すると不思議なことに、テーブルがまっすぐ前に来ているように見えるでしょう?」
やってみると、本当にそのとおりでした。
フィレンツェのウフィッツィ美術館にもそのような斜めの遠近法を使って描かれた作品がありました。絵やタペストリーは掛ける場所によってちゃんと見えるように絵柄が計算されているのですね。
ガイドレシーバーの不調でガイドさんの声がよく聞き取れません。他の話は聞き逃しました。 -
ここから「地図のギャラリー」になります。
見てください。この華やかな天井!
ここを歩くだけでもうっとりです。 -
額縁がいくつも不規則にはめ込まれた間をいろいろな色の地で埋め、金や大理石のレリーフがつけてあるのです。
賑やかなこと。 -
地図の間」の壁には16世紀に作られた40枚の地図のフレスコ画が描かれています。
-
シチリア島の地図
地図なんですが、中に帆掛け船や天使の絵が描き込んであって美しい。 -
この他にも、ヴァチカン美術館の中には「ピナコテカ(絵画館)」、「ラファエルの間」「エジプト美術館」などがあるのですが、今回はそちらへは行かず。
この後、システィーナ礼拝堂へ行きます。 -
システィーナ礼拝堂の中は写真禁止だったので、本の写真でご紹介します。
システィーナ礼拝堂は長さ40.2m、幅13.4m、高さ20.7mの礼拝堂です。前部は少し高いステージになっていて、向かって右側の壁には聖歌隊席があります。また内部には聖職者席と一般席を分けるためのネット状の仕切りがこしらえてあります。
左右の壁にはボッティチェッリやペルジーノらによるモーゼとキリストの生涯の絵が描かれています。特に有名なのは、ミケランジェロの天井画と正面の壁画「最後の審判」です。
部屋の中は暗く、人がひしめいています。システィーナ礼拝堂の人気の高さがわかります。人いきれの中、私たちは部屋の隅に石の座席を見つけて座り、持って来たミニ双眼鏡で天井画を眺めていました。暗いので、ミニ双眼鏡もあまり役には立ちませんでした。 -
天井のフレスコ画「創世記」はミケランジェロ30代の頃の作品。
ミケランジェロ最大の傑作で、重要な文化遺産です。
真ん中の列の9つの長方形の絵は、旧約聖書を元に天地創造からアダムとイヴ、大洪水、ノアの方舟による人類の再生を描いています。中でも神がアダムに命を吹き込もうと互いに手を伸ばした瞬間を描いた「アダムの創造」が有名です。 -
システィーナ礼拝堂の正面の壁画「最後の審判」はミケランジェロ晩年の大作です。世界の終りにキリストが降臨し、あらゆる人を裁くという予言に基づいた絵です。
この絵に関してはかなり下調べもしていました。一部分ずつ見て行くと本当に興味深い絵です。でも、ミケランジェロ晩年のこの作品ではイエスも人々もちょっと太めに描かれているうえグロテスクな部分もあるので、私は天井画や他の壁画の方が好きでした。 -
システィーナ礼拝堂を出た後、ゆるやかな階段を降ります。
システィーナ礼拝堂の中の喧騒が嘘のようです。 -
ここはシスティーナ礼拝堂からサンピエトロ大聖堂への抜け道。
中庭を通り抜けてこのままサンピエトロ大聖堂へ向かいます。
中庭には昔の教皇の像がありました。 -
サンピエトロ大聖堂、玄関ホール(アトリウム)。
アトリウムは、ファサードも設計したカルロ・マデルノの作品です。 -
サンピエトロ大聖堂の右側の聖堂の扉、「聖なる扉」
25年に一度の聖年のたび教皇自らの手で開け閉めされます。
聖なる扉をくぐると犯した罪を免れるとされることから、聖年の一年間に多くの人が訪れるそうです。
次の聖年は2025年だとか。 -
カトリックの大本山、サンピエトロ大聖堂に入ります。
ここからは自由行動です。 -
世界最大級の教会建築と言われるサンピエトロ大聖堂、とても大きいです。
長さ(奥行)187m、身廊の幅58m、翼廊の幅140m、中央身廊部分の一番高い所は46メートル、16階建の建物に相当する高さになるそうです。
入るとまず、その大きさに圧倒され・・・ -
次にその豪華さに圧倒されます。
-
これこれ。
入ってすぐ右手の礼拝堂に有名な「ピエタ」があります。
ミケランジェロ24歳の時の作品です。
この像の前は人がいっぱいです。
像自体はガラスで保護されていて近づくことはできません。 -
死んだイエスを聖母マリアが抱いています。
息子を失った悲しみはさぞかし深いものであろうに、マリアの顔はむしろ穏やかで慈愛に満ちています。深い深い悟りでイエスのなきがらを包み込んでいるかのようです。
24歳でこれだけの作品を作ったミケランジェロの才能に驚かされます。
本当に心が震えるような感動を与える像です。 -
サンピエトロ大聖堂の由来ですが、2世紀半ばに聖ペテロのお墓の上に小さな礼拝堂が建ったのが始まりだとか。
サンピエトロとは、つまり聖ペテロのこと。
324年にコンスタンティヌス帝がカトリックの大本山として大聖堂を建て、現在の大聖堂はユリウス2世が1506年から120年かけて建て直したものです。再建の際は、ミケランジェロやラファエロ、ベルニーニも設計に参加しています。 -
聖ペテロはイエスの一番弟子で、イエスから「天国の鍵」を託された人物です。
イエスの死後、殉教の際にイエスと同じように十字架にかかるのはもったいないと、自ら逆さ磔を望んだそうです。 -
こちらがその聖ペテロの像です。
「祝福する聖ペテロの像」 -
-
-
身廊と翼廊が十字架の形に交差する中央に、ブロンズ製のどっしりした大天蓋がありました。
大天蓋の下、地下に聖ペテロのお墓があるのだそうです。
キリスト教で最も聖なる場所です。 -
人がいっぱいなので、まっすぐ写真を撮るとどうしても人の頭や顔が写真に入ってしまいます。
というわけで、これは苦労してトリミングした写真です。
が、トリミングしたため、ほとんど訳わからない写真になってしまっています。
左から大天蓋、主祭壇(光のように見えている所)、聖ペテロのブロンズ像(頭の部分)です。 -
大天蓋の上には壮大なクーポラ。
クーポラには登ることができます。
登って内部を見下ろすこともできますし、てっぺんまで登れば外の回廊に立ってサンピエトロ広場を見下ろすこともできます。
クーポラに登る時間がないことがとても残念です。
ヴァチカンに一日かけられれば、かなりしっかり見ることができるのにと思いました。 -
クーポラの窓から光が差し込んで大天蓋を照らします。
大天蓋の向こうに光のように見えているのが主祭壇。
ベルニーニの傑作「司教座の祭壇」です。
光の中央に聖霊の鳩。そこから広がる光の筋の周りに金色の雲が広がり天使たちが舞っていて、その下に聖ペテロの司教座がこしらえられた華やかで荘厳な祭壇です。
実際、この司教座の内部には聖ペテロが使っていたと伝えられる木製の椅子がおさめられているそうです。
これより先、この日は立ち入りを制限されて近づくことができませんでした。 -
イチオシ
大天蓋の下には教皇祭壇とコンフェッシオーネと呼ばれる部分があります。
映画「天使と悪魔」、最後の怖ーいシーンが蘇ります。
どんなシーンだったかは、映画のネタバレになるので詳しくは書きません。 -
このブロンズの大天蓋は、1632年ベルニーニ作。
高さ29メートル、天に昇って行くイメージで造られています。
4本のねじれた脚に支えられています。 -
天蓋の上には金色の天使の像。
-
大理石の床がツカーっと光っています。
クーポラに登れば上から見下ろせて、大聖堂内部のスケールの大きさがわかると思います。
ホント、クーポラへは登りたかったです。
次にヴァチカンへ来ることがあれば、一日かけて絶対にしっかりと見学したいです。これがみんながよく言う「リベンジ」ってことですかね。 -
ゆっくり見ていけば、身廊の左右にたくさんの礼拝堂があり祭壇やモニュメントがあるのですが、人の多さに圧倒され、また、一つ一つが何だかよくわからないものですから、後で見るとあまり写真を撮っていませんでした。
また中が暗いため、ピンボケ写真も多く、ここに載せられる写真があまり多くはありませんでした(涙)。やっぱりサンピエトロ大聖堂はリベンジしなきゃ。
中には「プレイヤー・オンリー(お祈りする人だけ)」と書かれていて観光客が入れない礼拝堂もありました。
集合時間です。外に出ます。 -
圧倒的なスケールのサンピエトロ大聖堂でした。
世界中から年間数百万人の信者や観光客が押し寄せると言います。
人の多さも並大抵ではありませんでした。 -
私たちはこれからサンピエトロ大聖堂前の広場を歩きます。
-
-
サンピエトロ広場は17世紀にベルニーニが設計したもので、台形の部分と円柱の回廊で囲まれた楕円形の部分から成っています。
よく航空写真を見ますよね。
台形の部分には椅子が並べられていて何かの行事か式典が行われるようでした。 -
広場に立つとサンピエトロ大聖堂のファサードが正面に見えます。
ファサードはカルロ・マデルノの設計です。
ファサードの上の欄干に並ぶ彫像は高さ6mもあるそうですよ。そんな風には見えませんね。6mってすごい高さなんですけど・・・。
後ろにミケランジェロが設計したクーポラが見えています。
クーポラは頂上に立つ十字架までの高さが136.57mもあるそうです。 -
広場の中央にはオベリスクが立ち、左右に噴水があります。
-
中央にあるオベリスクは高さ25.31m。
広場には中心から周辺へ敷石が放射状に並べられ、オベリスク自身が日時計になっているそうです。 -
円柱の回廊には高さ15メートルの柱が前後4列になって並びます。
柱の数は全部で284本だそうです。
二つある噴水のうち、こちらはサンピエトロ大聖堂に向かって左側の噴水。
ベルニーニの作品です。
ちなみに向かって右側の噴水はマデルノ作です。 -
円柱の回廊の上には欄干の上に140体の聖人の像が並んでいます。
この像はそれぞれ高さが3.2mあるそうです。 -
柱列回廊
前ローマ法王のヨハネ・パウロ2世の展覧会か何かやっているようでした。
私たちが訪れる直前の5月1日、ここサンピエトロ広場でローマ法王ベネディクト16世が、前ローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世を「福者」に認定するミサを行ったばかりでした。
「福者」というのは「聖人」になる前の段階で、死後6年で福者になるのは異例の早さなのだそうです。 -
前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の大きな写真。
-
円柱の柱が前後に4本ずつ並ぶ柱廊ですが・・・
-
「コロネイド(柱廊)の中心」と書いてあるこのポイントに立って柱列回廊を見ると・・・
(ちなみにこの写真は他の方の足を撮らせてもらいました) -
4本の柱が一列に並んで、まるで一本の柱のように見えます。
広場が楕円形なので、柱廊の中心ポイントは左右2カ所にあります。
考えてみれば楕円形に2カ所の円の中心があるのは当たり前のことですが、こういう遊びが作ってあるのが楽しいですね。 -
最後にもう一度サンピエトロ大聖堂をしっかり見ておきます。
-
ヴァチカンは美術館もサンピエトロ大聖堂も、大きさも数も美しさも、何もかもスケールがけた違いでした。
-
この後、私はサンピエトロ広場を出た所のショップでヴァチカンの本を買いました。
しばしの自由時間の後、また全員集合してバスへ向かいます。 -
イチオシ
サンピエトロ広場からまっすぐサンタンジェロ城、テヴェレ川へ続くコンチリアツィオーネ通り。
団体客はこの通りでバスを待ちます。
向こうに見えるのは観光用のオープントップバス。
手前はイタリアでたくさん見かけた二人乗りの小っちゃな自動車、ベンツのスマート。
めちゃめちゃ小さいです。
日本でも流行りそう。 -
バスに乗って車窓から最後に見たサンピエトロ寺院の柱列回廊(外側)。
私たちはこれからスペイン広場へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- crossさん 2011/06/19 00:25:44
- ヴァチカンは凄い!凄い!
- ニッキーさん、遅くにこんばんは♪
この写真は凄いですねぇ!
キレイに光が祭壇を照らしてます〜♪
27年前に訪れたはずなのに、全然覚えてません。凄いところだったって記憶はあるんですが、
この旅行記を見ると改めて凄いと感じます。
ボクも撮った「ピエタ像」は、ミケランジェロが24歳の時の作品なんですね。
これまた驚きです。流石に天才は違いますね。
ニッキーさんが選ばれたこのツアーは、ホントに充実してるなぁ〜と感じます。
cross
- ニッキーさん からの返信 2011/06/19 13:23:52
- RE: ヴァチカンは凄い!凄い!
- ヴァチカンは小さい国なのに、スケールがけた違いで凄い所でした。カトリック信者にとっては聖地。でも普通の人にとってもやっぱり特別な所ですよ。
私はハイライトしか回れなかったんですけど、美術館と大聖堂、庭など一日かければヴァチカンのほとんどを見て回れるので、フリーで行けたら良かったなと思いました。
crossさん、27年前のことあまり覚えてないんですか?他にもたくさん見たからかな?でも凄い所だと思ったってことは、その時相当な衝撃を受けたと思いますよ。よく、写真を撮るよりちゃんと見て帰った方がいいとか言うけど、やっぱり写真に残してないとどんな所だったか忘れちゃいますよね。
crossさんも見られたのでしょうけど、ピエタは本当にすばらしかったです。ミケランジェロは普段自分の作品にサインをしないのだけど、ピエタが他人の作だという噂が流れたか何かあったので、こっそり夜中に忍び込んで聖母マリアの肩ひもにミケランジェロと署名したっていう逸話がありますよ。
「天使と悪魔」、帰ってからもう一度見たらおもしろいかも、なんて話してましたよね。
で、もう一度見てみたんですよ。そうしたら、サンピエトロ寺院、ローマの街、一度行った所なんでおもしろくて。サンピエトロ寺院の地下に歴代の教皇のお墓や資料庫があるらしいこともわかってすごく楽しめました。この方法、お勧めです。
ニッキー
- crossさん からの返信 2011/06/19 14:37:39
- RE: RE: ヴァチカンは凄い!凄い!
- ニッキーさん、こんにちは♪
> crossさんも見られたのでしょうけど、ピエタは本当にすばらしかったです。ミケランジェロは普段自分の作品にサインをしないのだけど、ピエタが他人の作だという噂が流れたか何かあったので、こっそり夜中に忍び込んで聖母マリアの肩ひもにミケランジェロと署名したっていう逸話がありますよ。
そんな逸話があったなんて初耳ですね。勉強になりました♪
> 「天使と悪魔」、帰ってからもう一度見たらおもしろいかも、なんて話してましたよね。
> で、もう一度見てみたんですよ。そうしたら、サンピエトロ寺院、ローマの街、一度行った所なんでおもしろくて。サンピエトロ寺院の地下に歴代の教皇のお墓や資料庫があるらしいこともわかってすごく楽しめました。この方法、お勧めです。
「ローマの休日」とかも面白いかもしれないですね。
イタリアは映画の舞台になってるところが多いのでいろいろ見て楽しんでください。
ロンドンも「ノッティング・ヒルの恋人」が録画してあるので見てみようと思います。まだ旅行記を作ってないんですけどね...。
cross
-
- がりさん 2011/06/18 17:47:07
- 絵になるフィレンツェ
- ニッキーさん、こんにちは。
中国から無事、帰ってきました〜。
気付けばニッキーさんのイタリア旅行記も随分、進みましたね!
フィレンツェからローマ、ヴァチカンへ。
僕も行ってみたいところだらけです。
フィレンツェは本当に絵になる街ですね〜。
京都に似てるって、確かに同じ世界遺産の古都…、相通じるものがある気がしますね。
でもやっぱりヨーロッパの都市は街全体で景観を保護してるので見事です!
日本の場合、文化財は保全されても周りの街は開発されちゃってるところが多いので。
赤い屋根の街並み…で、先日行った中国の青島の街を思い出しました。
青島も低層の建物は赤い屋根にしないといけない、って条例があって街の景観が保たれてるんですよ。
同じく綺麗な街でした♪
それにしても、ユーロスターにも乗れたり、ほんと充実した内容ですね〜。
僕もそろそろヨーロッパへ挑戦したい…と思ったりしますが、やっぱツアーの値段とか見ると、う〜んアジアに比べると高いなぁ!って思う。。(笑)
なので今は、ニッキーさんの旅行記でヨーロッパ気分を味わわせていただきました♪
- ニッキーさん からの返信 2011/06/18 23:34:10
- RE: 絵になるフィレンツェ
- がりさん、お帰りなさい。
無事ご帰国、何よりです。
6都市2千何百キロとかいうことで、大丈夫だったかなって心配してましたから。
さっきがりさんの中国の旅、 北京の2編、見てきましたー。
今回も歩き回ってますね。万里の長城、ド迫力ですね。あの路地裏の雰囲気が昔の中国映画に出てくるシーンみたいで惹かれますね。
さて、私のイタリア旅行の話。
一つ一つをじっくり見る時間がなかったことは、こだわり派の私としては残念だったんですけど、至れり尽くせりのフルコースで大満足でした。
それに全食事がついているので、楽と言えば楽、絶対に食べ損ねることがない。困った点は、毎食ごちそうだから帰国後体重計に乗ったらガーン。
それはそうとがりさんの晩ご飯、いつも大丈夫なのかと冷や冷やしますよ。でも、私も一人旅だったら、きっと食事をする時間も惜しんで歩き回っちゃうと思います。
フィレンツェは山のふところに抱かれたすてきな街でした。歩いて回れる街なので、わかりやすいですよ。見て回る所はいっぱい。どこかで線引きして割り切らないと仕方がありません。でも、思い残すことなく観光するためには、やはり2日は欲しいと思いましたね。
ローマも街全体が歴史、みたいなすごい街でしたよ。ヴァチカンにはせめて1日かけられたらなと思いました。私はサンピエトロ寺院の上に登ってみたかったです。あの広場、上から見てこそ全体像が見えると思うので。
深夜特急で沢木耕太郎さんが感動したヴァチカン、サンピエトロ寺院のミケランジェロ作ピエタも見て来ました。昔と違ってガラスの覆いがあり、近くへは寄れなかったんですけどね。
私が今ヨーロッパに行くのは、エコノミーで片道12時間以上のフライトは年を取るほどきつくなると思うから。行けるうちに遠い国をまず制覇しておきたい、近い国はもう少し先でも行けるかなと思うからです。
若い頃にもっとあちこち行っておくんだったなと思います。無理だったんですけどね。がりさんぐらいの年頃にはもう子育てで手一杯でしたから。
だからこの年になって初めてイタリアへ行って、今まで知らなかったイタリアに感動です。ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ、ヴァチカン、見ごたえありですよ。
逆に中国はまだ全然知らないので、がりさんの旅行記の続きを待っていますね。青島も楽しみです。
ニッキー
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