2009/02/21 - 2009/02/22
994位(同エリア2515件中)
ショコラさん
1日目の夕方、ホテルへもどる前にジャンダルメンマルクトに立ち寄りました(ここからホテルへは歩いて数分)。そして夜はシュプレー川の北側にあるレストランでディナー。ここが大当たりで大満足!(このレストランについては旅行記「冬のベルリン散歩(2)」でまとめています)。
2日目はベルリンの歴史をたどって町を歩きました。
◆ベルリンの旅で役に立った本
『ドイチュラント~ドイツあれこれおしながき』(山田庸子著/ピエ・ブックス)
(タイトルはドイツですが、取り上げられているのはほとんどがベルリン。ガイドブックには載っていないようなディープな情報が満載)
◆ベルリンの旅の前後に見るのにお薦めの映画
『ベルリン 天使の詩』
(映画の内容もさることながら、壁崩壊前の西ベルリンの様子を知ることができて興味深い。詩的な味わいと不思議な雰囲気をもった作品。87年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞。ヴィム・ヴェンダース監督)
《旅程》
■2/21 ベルリン東地区散策(博物館島、ミッテ界隈、ニコライ地区)〔ベルリン泊〕
■2/22 ベルリン東&西地区散策(ベルリンの歴史をたどる)〔ベルリン泊〕
□2/23 ベルリン西地区散策(クーダム周辺)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ここがベルリンで一番美しい広場と言われている《ジャンダルメンマルクト》。
中央の堂々たる建物はコンサート・ホール(Konserthaus Berlin)。この建物の両側には、まるで双子のようによく似たフランスドームとドイツドームが建っています。
たしかに美しく整った広場だけど、期待したほどじゃないなぁと思っていたところに、広場を囲む街灯に灯りが灯って―― -
わ〜っ、なんかすごくロマンチックじゃないですか♪
そういえば、ジャンダルメンマルクトの夜景はとても美しいって、どこかに書いてあったな。 -
イチオシ
このクラシックな街灯、雰囲気よすぎ〜。
-
こちらが、コンサートホールに向かって右手にあるフランスドーム。
もう一方のドイツドームは修復真っ最中で絵にならないので省略。。。 -
-
2日目の朝は雪まじりの雨に。
旧東ベルリン・エリアの歩行者用信号には、今もアンペルマン君(ランプ内に描かれている男の子)を見ることができます。
かわいいので、見つけるたびに写真を撮りたくなってしまう。
【アンペルマン・コレクション1】
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[追記]
テレビ東京の番組「YOUは何しに日本へ?」にこの写真を提供(2017年9月4日放送) -
【アンペルマン・コレクション2】
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【アンペルマン・コレクション3】
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【アンペルマン・コレクション4】
しつこくてすみません。これくらいにしておきます(^^;) -
★壁博物館(チェックポイント・チャーリー・ハウス)
ベルリンの壁の歴史を詳しく紹介した博物館。ベルリン封鎖当時の町の様子、命がけで西へ逃れようとした人々の姿などがパネルや写真などで説明されています。
見ていると胸が苦しくなってしまうけど、過去を忘れないために、そして二度とこのような悲劇を生まないために、わたしたちが見ておかなくてはならない場所だと思う。 -
道の真ん中にある建物は、東西ベルリン分断時代に市内の東西境界線上に置かれていた国境検問所(チェックポイント・チャーリー)の跡。
復元された検問所の屋根の上には、片側にソ連軍兵士の写真、反対側には米兵の写真が掲げられています。こちらの写真はたぶんソ連軍兵士。 -
チェックポイント・チャーリーの前に軍服を着た人たちが。
実は、彼らは観光写真用のモデルさんです。一緒に写真を撮るには1ユーロ必要。 -
博物館見学のあとはポツダム広場へ。
←途中に通ったツィマー通り(Zimmerstr.)
東西分断時代、この通りに沿って壁がありました。通りのところどころにオブジェのように壁が残されています。当時は、写真手前が西ベルリンで、この壁の向こう側が東ベルリンでした。 -
この通りには係留式の気球がありました。
この天気だからか、どうも運行していない様子。
天気がよかったら乗ってみたかったな。 -
今も壁がそのまま残る場所に来ました。
壁博物館を見てきたばかりなので、さらにリアリティを感じます。
東西を分断していたこの壁の全長は155kmにもなるそう。高さは最高で4.1mあったそうです。 -
この壁がどれだけの悲劇を生んだのかを考えると、胸が痛みます。
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こんなところにもクマがいた。
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工事中かと何気なく見たら、梯子に登っているのは人形だった!
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ポツダム広場に着きました。
東西分断の当時、壁はポツダム広場を南北に貫いていました。
写真手前が旧東ベルリン側。 -
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壁が語る歴史はとても重い……。
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ポツダム広場横のソニーセンター。
建物を覆うテント屋根は迫力あります。 -
ソニーセンター内にある《カフェ・ヨスティ(Cafe Josty)》。
ここでランチをしようと決めていました。
このカフェ・ヨスティは、かつてはポツダム広場の真ん中(現在の場所から200mくらい離れた所)にあった伝説的なカフェで、そこにはハイネやグリム兄弟など多くの芸術家たちが集ったそうです。画家 Paul Hoeninger が描いた「Cafe Jostyにて(1890年)」では、その当時のカフェの様子が垣間見られます(http://en.wikipedia.org/wiki/Caf%C3%A9_Josty)。
映画「ベルリン天使の詩」でもこのカフェの名がでてきます。年老いた詩人が「ここにカフェ・ヨスティがあったのに……」と言いながらさまようシーンは印象的でした。
当時のカフェは1930年で閉店しましたが、ここソニーセンターにて再オープンしました。
★《カフェ・ヨスティ(Cafe Josty)》
http://www.josty-berlin.de/ -
現在のカフェは昔とはまったく別物になっていますが、店内の壁(2階奥)に掛けられている1920年代のカフェ・ヨスティの写真から、当時の雰囲気を知ることができます(写真右側の壁)。
かつてのカフェは、ドイツの児童文学作家エーリヒ・ケストナーの『エーミールと探偵たち』にも登場しています。エーミールから金を盗んだグルントアイス氏が半熟卵を注文した場所です。
ケストナー自身、このカフェの常連客で、『エーミールと探偵たち』もここで執筆したのだとか。ただし、ケストナーが通い、作中にも登場しているカフェ・ヨスティはポツダム広場にあったお店ではなく、ブンデスアレー(ツォー駅から南に下った所)にあったほうのお店(支店?)だそうで、現在はありません。 -
朝食を食べ過ぎてあまりおなかがすいていなかったので、かぼちゃのスープとパンなどで軽くすませることに。
-
窓際の席は全面ガラス張りなので眺めがいいです。
←店内(2階)からソニーセンターの広場を見た様子 -
ランチのあと、ブランデンブルク門へ向かいました。
その途中には「ユダヤ人犠牲者記念館」がありました。 -
虐殺されたユダヤ人を追悼するモニュメントで、2711基の石碑が並んでいます。この地下には展示室があるそうです。石碑は高いものは2m以上あり、石碑と石碑の間は自由に通り抜けができます。
波打った地面に迷路のように立ち並ぶ無数の石碑……。戦争という悲劇の波にもまれ、彼らがたどった運命を見るような思いがしました。 -
ブランデンブルク門の手前で見かけた十字架の列。
これも慰霊碑でしょうか。 -
ブランデンブルク門にやってきました。
これがあの門なのか!
今はベルリン一の観光名所で、写真を撮る観光客で賑わっているけれど、東西分裂時代にはくぐることができなかった門。観光客が自由に行き来している今の様子を見ると、そんな時代があったことを忘れそうになります。 -
ブランデンブルク門の西側の道に埋め込まれているプレートだけが、かつてここに壁があったことを物語っています。
-
このプレートがなかったら、壁があったことにも気づかないくらい、あたりには平和な風景が広がっていました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- frau.himmelさん 2020/07/26 11:04:54
- カフェ・ヨスティ
- ショコラさん、こんにちは。
次の旅行記で「カフェ・ヨスティ」の歴史を調べておりましたら、ショコラさんの旅行記にたどり着きました。
ずっと前に見せていただいていたご旅行記でしたが、改めて拝見させていただきましたら、本当に詳しく調べていらっしゃいますね。感激しました。
そこに、まさに20年代のヨスティの写真が壁に飾ってありました!。
これから仕上げに入りますが、ショコラさんのご旅行記、参考にさせてください。
himmel
- ショコラさん からの返信 2020/07/26 23:41:15
- RE: カフェ・ヨスティ
- frau.himmelさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます!
ベルリンの旅行記を見つけてくださっていたのですね。ありがとうございます〜。
カフェ・ヨスティの情報、お役に立てたのでしたらうれしいです(^.^)/
実は、このカフェのことは、家にある旅本『ドイチュラント ドイツあれこれおしながき』で触れられていたので、個人的に調べた情報は半分程度かも(^^;;)
frau.himmelさんこそ、レーゲンスブルクの旅行記に書いていらした情報が詳しくて、読みふけってしまいました♪
調べていろいろなことがわかると、訪れた場所への理解もより深まりますよね。
レーゲンスブルクは行きたい場所のひとつなんですが、旅行記を拝見してますますその気持ちが強くなりました。
ベルリンの旅行記のほうもまた訪問させてもらいます〜。
ショコラ
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