2008/03/24 - 2008/03/25
260位(同エリア1561件中)
SUR SHANGHAIさん
- SUR SHANGHAIさんTOP
- 旅行記919冊
- クチコミ6835件
- Q&A回答49件
- 5,849,312アクセス
- フォロワー234人
久々に訪れてみた西安の街とその周辺。
前編では、これまでに訪れたことの無かった乾陵(けんりょう)あたりまで遠出をしたSUR SHANGHAIも、この編では西安市街地の見所をいくつか再訪問してみます。
その手始めに訪れた大雁塔のあたりは、公園化が進んでいて大変貌。
ええ?! ウソみたい。(◎o◎)!
この分じゃ、SUR SHANGHAIが好きだった西安城内の清真大寺(モスク)や北院門街あたりの様子もすっかり変わってしまったかも?
ちょっとドキドキしながらその辺りへも行って、昼と夜の様子を見てみます。
この編では、便宜上、その時の様子を昼と夜に分けてまとめてアップしようと思います。
表紙の画像は、北院門街にある北院門144号民居の夜。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
これまでにも個人や客人連れで数度訪れていた西安。
今回は久しぶりに一人で歩いてみるので、懐かしの大雁塔へ。
ここは、西安に行く人は必ず訪れる場所になっているので、いまさら説明は要らないかと思いますが、ちょっとだけ。
大雁塔は、唐代の玄奘三蔵(『西遊記』の三蔵法師)が、天竺(インド)から持ち帰った仏教経典などを保存するために652年に建てた塔。
現在は西安城外南東の大慈恩寺境内にあります。
高さ64mという大雁塔の姿はあちこちから見えますよ。
今見る姿は、何度か補修された後の姿だそうです。
大慈恩寺境内に入る見学チケットは25元。
この大雁塔には上って行けますが、上記の25元のチケットとは別料金。
塔の下のブースで売っています。今回、そのお値段は未確認。
一度、てっぺんまで上ったことのあるSUR SHANGHAI。
でも、その時にはスモッグがひどくて、息を切らして上って行ったのに、何も見えなかった記憶が… (−−〆) …トラウマ〜。
今日はお天気はよさそうだけど、上に行くのは止めておこうと思います。
備忘録: カメラの日時の設定をし忘れたので、この旅行記の画像記録には2008年3月11日〜12日と出ていますが、実際には3月24日〜25日です。 -
大雁塔がある大慈恩寺境内。
大慈恩寺は、隋代には無漏寺と呼ばれていたんだそうです。
それが、唐の第3皇帝の高宗が太子だった頃、その母の冥福を祈るために再建し、≪慈恩≫という名を与えられたのだそう。
大雁塔の説明にも出した玄奘三蔵がその最初の住職になり、それによって仏教経典の翻訳作業が進められたようです。
現代の大慈恩寺は、観光客のほか、お参りに訪れる人も多数。
真っ赤なロウソクが立ち並ぶお堂前では、これまた真っ赤に色付けされた太いお線香に火を点しに来る人々の姿も。
この日はホンワカとした春の日差しで、お坊さんたちもお参りに訪れる人たちも、肩の力が抜けて表情が柔らかい気がする。(*^。^*) -
昨日、西安から遠出して訪れた乾陵のあたりでは、柳の新芽や梨の花、菜の花畑が春の訪れを告げていた。
大雁塔がある大慈恩寺境内にも来ていた春。
淡い空の色まできれいだね。 -
大雁塔がある大慈恩寺境内の一角。
真新しい仏像を前にして、ちょっと戸惑ったような感じの西洋人少年。
西安には、観光旅行でお父さんお母さんとも一緒にやって来たのかな?
そのそばにある売店で売られていたのは…、ン (・・? …これって、日本の絵馬のパクリ?
中国のお寺さんでこういうのが売られているのは初めて見たんだけど…。(~_~;)
恋愛有成、学業有成、事業有成、身体健康の4種類で、どれも20元だそうです。 -
大雁塔がある大慈恩寺周辺は、いつの間にやら現代的な公園風広場やショッピング・センターが整備されていて驚いた。(◎o◎)!
今はどこでもそうなのよね…。
昔の中国っぽさがどんどん消えていって、ちょっと寂しいと思うのはSUR SHANGHAIだけかなあ。
お次の陝西歴史博物館に向かおうと小寨東路に出ると、大雁塔の倒影が噴水池に映っていたのが何となく悲しかった。 -
西安の地図を見ると、大雁塔がある大慈恩寺と陝西歴史博物館の間はとても近いように見えるんですが要注意。
西安市街地は、1ブロックの規模が大きいんです。
チラッと地図を見て、歩いて行けそうな距離と思って歩き始めると、ずいぶん遠かったりしてびっくりしますよ。
ともかく、歩いて向かった陝西歴史博物館は…、
…よかったですよ〜。(^◇^)
建物設備も新しくなったし、展示物も展示方法も一流。
これまで歴史の教科書なんかで見た覚えのある展示物が間近に見られて撮影もOK。
これで35元は安いと思います。
お勧めの見所です。西安まで来たら、是非どうぞ。
ここでは、中国の某TV局から突撃インタビューを受けてびっくり。
「日本人ですか? 西安には個人旅行? 中国古代の歴史文化に興味がありますか?」的な質問だったっけ。
「必ずしも放映されるとは限りませんから、リラックスして。」と言いながらも、マイクとカメラをバッチリ向けて来るのでドキドキ。
ただでさえ下手な中国語がしどろもどろ…(−−〆)。
そのあと、その番組を見るのを忘れていたので、SUR SHANGHAIがテレビに映ったかどうかは未確認。(~_~;) -
大雁塔がある大慈恩寺と陝西歴史博物館を見終わったあとは、西安必見の地の一つ兵馬俑を見に行くんだろうとお思いでしょうが、これまでに何度か行っているのでこの日はパス。
で、ここは何かと申しますと、西安城内の北院門街。SUR SHANGHAIは、西安に来た時には必ずここに行きます。
北院門街は、西安回民街とか回坊風情街とも呼ばれていて、小さいローカル食堂やお土産屋さんがびっしり並ぶ道。
近くには鐘楼や鼓楼、清真大寺(大モスク)もあるので、まとめて見て行くのが○。
モスク風ゲートになっているのは、このあたりにはイスラム教を信仰している回族の住民が多いから。
従って、食堂で出している食事の内容も、一般的中華よりアラブ系の食べ物多し。 -
西安城内の北院門街。
ローカルな食堂は、お店の中でも食べられるほか、店先が屋台にもなっていてお持ち帰りもOK。
数元程度であれこれ並んでいるので、うれしく迷いながらどうぞ。
この画像で青い看板には≪餡餅≫と出ていますが、日本の≪あんころ餅≫を想像して頼むと、全然違うものを渡されてびっくりすると思います。
この≪餡餅≫というのは、小麦粉の皮で肉餡を包み、鉄板で揚げ焼きにしたもの。焼き小籠包の親戚と思えば、当たらずと言えども遠からず。
パクッと口に入れると、中の熱いスープがビュッと飛び出してやけどをしたり服を汚したりするのでご用心。
皮を先にちょっと噛み切って、中のスープを吸いだしたり、レンゲに受けてから食べ始めると安心安全。 -
西安あたりでは、混血の程度にもよるんでしょうが、回族と言っても新疆ウイグル自治区の回族ほど濃い顔立ちの人は少ない。
でも、その食べ物は、中華料理の域をすでに超えてシルクロードや中近東風。
西安は、昔はシルクロードと関わりの深い長安の都だった歴史を思い出させてくれる品揃え。
竈で大小さまざまに焼いたナンの屋台もよく見かけます。
右側の画像の看板に大きく書かれた文字が、ナンの中国語漢字表記。
発音はNANGの二声で尻上り。
同じ看板に≪清真≫と出ているのは、≪イスラム教の≫を意味しています。たとえば、モスクも中国語だと清真寺と言いますよ。
これは食べ物のお店なので、≪イスラム教の教えに従って、豚肉やラードは使っていない≫の意味に取れます。 -
西安は、小吃(スナック)が多いことでも有名。
北院門街の店先は、いろんな食べ物があれこれ。
SUR SHANGHAIも全部は食べたことがありません。
自分の目で見て、気になるものがあればお試しして、お気に入りの小吃を見つけてみるのが一番。(^_^)v -
SUR SHANGHAIがこの日食べたいと思っていたのは羊肉泡[食莫]。
羊肉泡[食莫]と言うのは、春雨や野菜が入った塩味羊肉スープに、細かくちぎった[食莫]と呼ばれる素焼きのパンも入れてちょっと煮込んだ食べ物。
お店によっては[食莫]が別に出て来て、ちぎりながらスープに浸して食べたりします。
●注:この羊肉泡[食莫]の≪泡≫の字には、浸す、漬けるという意味があります。
この日入ってみたお店では、これまでとは違った方法で出されたのでご紹介。
まず最初に会計を済ました後に渡されたのは、空の丼と二切れの[食莫]。
どうすればいいのか分からずにウロウロしていたら、この画像のおばさんが次のように教えてくれました。
1.自分がもらった空の丼に[食莫]をちぎって入れます。おばさんによると、煮込み羊肉泡[食莫]の[食莫]は半焼けの物を使うので、なるべく細かくちぎるのがよし。そうすると出来上がりがおかゆのようになって消化がいいんだそうです。
2.自分が好きな分量をちぎり終えたら、キッチンの窓口へ自分で持って行きます。
3.引き換えの券をもらい、煮込みが終わって自分の番号が呼ばれるのを待って取りに行きます。
4.SUR SHANGHAIは一枚分しか[食莫]を入れなかったので、左下の画像のように量が少ない出来上がりでした。
見た目はパッとしませんが、これがおいしいんですよ〜。
羊肉好きな方はお試ししてみる価値あり、です。数元程度でお値段もお手ごろ。 -
北院門街には、ローカル食堂のほか、お土産屋さんも並んでいます。
これは虎を象ったぬいぐるみ。
その鮮やかな色やデフォルメされた虎の顔が可愛いんですが、手に取って見てみると縫いや仕上げが荒いのがちょっと気になる一品。 -
今回、賑やかな北院門街で発見したのは、ポッカリと異次元のような雰囲気の≪北院門144号民居≫という邸宅。
あれ? これまで気付かなかったけど、前は非公開だったのかな?(・・?
この≪北院門144号民居≫は、明の祟禎年間に建てられたのだそうですが、清代になってからは高岳崧という西安出身の名士の邸宅になったのだそう。
今ではその内部が見学できるので、寄ってみるといいですよ。
●注: 高岳崧の≪崧≫の字が文字化けしていますが、これは、山の下に松と書きます。
鼓楼方向から行くと、上の方の画像に出したモスクの絵が付いたゲートをくぐって100mちょっと位。
左手に、≪北院門144号民居≫の石造りの標識があるのでお見逃し無く。
チケット15元。石造りの邸宅を一通り見ると30分はかかります。
インテリアや家具、建物の細部を見たければ昼に行くのがお勧めです。
夜には提灯の灯りのほの暗さがが何ともいえない風情なので、その様子はこの旅行記の後半でご紹介します。 -
≪北院門144号民居≫の一室では、伝統の人形駅劇も見られます。
上演時間を確かめて行ってみては?
これはチケットが別に必要で、入場チケットの15元のほかにプラス15元だったと思います。
劇が上演される一室の片隅には操り人形がずらり。
『西遊記』の一場面が見られるのかな、と思ったら…、 -
…≪北院門144号民居≫で見られたのは、皮影(皮製の影絵)の劇。
さまざまな登場人物を切り抜いて彩色された皮影は、上の画像のようにお土産屋さんでも額に入れて売られています。
下の画像は、この日見た影絵劇。タイトルは何だったかな…。(~_~;)
キセルをくわえた人形が、もわ〜っと煙を吐き出したりして、そのトリックはどうなっているんだろうと思ったSUR SHANGHAI。 -
イチオシ
上記の影絵人形劇に合わせて二胡を演奏してくれたおじさん二人。
かっこいいなあ。
自分の家でも演奏してもらいたい。(*^。^*) -
食堂や土産物屋が並ぶ北院門街まで来たら、やっぱり清真大寺にも寄って行かなくっちゃ。
中国語で清真寺と言うのはイスラム教のモスクの事。
ついでに言うと、中国語ではイスラム教は伊斯蘭教、ムスリムは穆斯林と言います。
西安の清真大寺は西安城内の鐘楼や鼓楼近くにあるので、是非行ってみるといいですよ。北院門街からもすぐ近く。
清真大寺の所在地:化覚巷211号 化覚巷という路地は、小さいお土産屋さんが軒を並べているバザール風の場所なので、見学前後はお買い物も楽しめます。
チケット売り場が画像のように門の外側にあります。
季節によってお値段が異なるようで、3月〜11月は25元、12月〜翌年2月は15元と出ていました。8:00〜18:00。
暑い夏でも肌の露出が多い服装は慎んだ方がいいと思います。 -
イチオシ
西安の清真大寺は、742年(唐の玄宗の時代)に創建された中国最古の清真寺(モスク)。
西安では最大規模の清真寺のようです。
東西250m、南北50mの敷地に建物が色々あるんですが、仏教のお寺さんと同じような見かけの建築なので、初めて行く人はちょっと驚くかも。
SUR SHANGHAIが訪れた3月下旬は、敷地内の白木蓮や紫木蓮が花盛り。
今回は、どこに行っても花盛りだあ。(*^。^*) -
西安の清真大寺は、出入り口は東の端にあって、メインとなる礼拝大殿は一番西側にあります。
メッカに少しでも近い西側に礼拝場所を置いたんだろうな、と思ったSUR SHANGHAI。
上の方でも言ったように、東西250m、南北50mの清真大寺敷地には建物がいろいろ。
これは、礼拝大殿に向かって右手にある講堂の通路。
講堂と言っても、教室位の大きさなんですが、その建物は黒レンガ造りに瓦を乗せたスタイル。
モスクに付随した建物というより仏教のお寺さんの脇にある建物風なんですが、よく見ると違いがいろいろ。
壁に凝った浮き彫りがあるなあと思うとアラビア語のカリグラフィーだったり、ここで見えている門もどこかエキゾチック。 -
清真大寺の東西に細長い敷地の中心軸にはまっすぐな通路があって、一番西の奥にある礼拝大殿まで続いています。
その通路途中には、鳥居のような形の門やら、明の時代の塔かと思う形のミナレットが並んでいるのも不思議な構造。
訪れる人たちは、それらの建築物を通って礼拝大殿へと向かいます。
入り口に近い側から木牌楼、二門(五間楼)…と続いて、この画像に出ているのは、石牌坊と呼ばれる門。
これだけ見たら、モスクに来たと思う人はいないでしょうね。 -
上の画像の石牌坊の次に目にする建物は、このお堂のような三道門。
あ、清真大寺に礼拝に訪れたらしいグループが出て来た。
皆さん、観光客ではない回族の方のよう。 -
イチオシ
紫木蓮の花をバックに、清真大寺礼拝記念写真を撮りあっていた人たち。
そのうち、このおばさんのファッションは、紫木蓮のほころびかけた蕾と色も形もそっくり。
おばさん、ナイス・タイミング! (*^。^*) その色のスカーフにして良かったね。
恥ずかしそうに笑うお顔も春の日差しの中。 -
清真大寺の三道門で振り向いて見た碑亭。
この画像を見ても、やっぱりモスクの敷地にある建物とは思えない。
初めて西安に来たのは、90年代半ばだったかな。
あの頃はずいぶん埃にまみれた建物ばかりと思ったのに、今回はすっきりして見える。
植え込みが増えて空気がしっとりしてきたせい? -
三道門をくぐった所に立っているこの塔が省心楼。
清真大寺の敷地のほぼ中心に立っているこの建物は、なんとミナレットなんです。
ミナレットと言うと、細い尖塔を思い浮かべる人が多いでしょうが、ここではやはり明代の亭のような形。
上からは敷地全体が見えそうですが、上れません。残念。(^^ゞ -
いよいよ礼拝大殿に近づいたところにあるのが石造りの四道門。
新緑の中、手前両脇の碑も、壁面のアラブ風浮き彫りも美しい。 -
四道門の辺りまで来ると、礼拝大殿に向かって左手には南展堂という建物が長く延びています。
ちょっと寄り道して行ってみると…、
あれ? これって井戸だよね。もう使われていないみたいだけど。
石造りの蓋付き井戸って古風だなあ。
桶には鎖と縄が付いていて、この巻き上げ機を手で回して汲み上げていたに違いない。 -
同じく清真大寺の南展堂のあたり。
その壁面に彫られた浮き彫りは、絵柄は中国風でも、あちこちにアラビア語が紋様化されて入っていました。
う〜ん、これもシルクロードの東西文化が融合された具体例? -
さて、礼拝大殿の手前にあるのは鳳凰殿。
もう向こうに礼拝大殿の青緑色の瓦屋根が見えています。
ん? 鳳凰殿? (・・?
モスクって、動物を紋様化して装飾に使っちゃダメなはずだけど、鳳凰は想像上の動物だから名前に使うくらいならいいのかな? -
鳳凰殿を通り、最後の鳥居風の石の門をくぐると、お目当ての清真大寺礼拝大殿。
左上の画像のように、青緑色の瓦屋根が印象的。
石畳の広場は月台と呼ばれるテラス。
低い柵が礼拝大殿入り口付近にあって建物内部へは入って行けないんですが、ギリギリまで近づいて見学するのはOK。
右上の画像は、その礼拝大殿正面入り口。
額になって出ているアラビア語の金色のカリグラフィーがやっぱりエキゾチック。
中国語で≪認主獨一≫と落款風に一緒に書いてあったので、アラビア語のほうもそれと同じ意味の言葉になっているのかも?
間違っていたら、罰当たりで申し訳ありません。m(__)m
礼拝大殿内部は暗くてよく見えなかったんですが、1000人以上の収容規模があるそうです。
外側にも、右下の画像のように絨毯が敷いてありました。
左下の画像には時計が五つも見えていますが、これは礼拝時間を示す時計。
礼拝大殿入り口に出ていました。
そういえば、イスラム教って1日5回の礼拝があるんですよね。 -
清真大寺の礼拝大殿は裏庭もあるようなんですが、そこへ行く門の扉が閉まっていたので見学できず。
で、SUR SHANGHAIは、敷地内の花を愛でながら入り口方向へ。
紫木蓮の花が咲き乱れる中、物思いの少女が一人。
なんか絵になる。 -
春の景色の清真大寺敷地内。
清真寺は≪寺≫という字が使ってあってもモスク。
その清真寺に属する土地を≪境内≫と言うのはおかしいかなと思って、ずっと≪敷地≫と呼んでいますが、失礼でしたらお許しを。m(__)m
こちらの白木蓮の花の下には、熟年女性が2人、なにやら世間話の風情。
さっきから、白い帽子の回族の人たちがやたらに増えてきたなあと思っていたら…、 -
…清真大寺入り口近くの木牌楼そばの建物では、いつの間にか回族のお葬式が始まっていた。
モスクでお葬式を見るのは初めて。
この写真を撮った後、カメラをしまって隅っこから見ていたところ、「外国人に私たちの風習を見てもらうのはいい事だ。こっちから見ていきなさい。」と言ってくれた信者さんもいましたが、「外国人に見られたくない。」と反発する信者さんも。
厳粛な儀式の席で争いの元になっては大変なので、どちらにも頭を下げてその場を立ち去りました。 -
夜に入って、今度は旦那とも訪れた西安城内。
旦那も中近東料理に近い回族の食べ物は大好きなので、北院門街(=西安回民街、回坊風情街)へ行ってみようと思います。
この画像の建物は、昔は大太鼓を鳴らして時を告げたと言う鼓楼で1380年に建てられたんだそう。間近で見ると圧倒されるその大きさ。
その下をトンネル風に貫いている通路を向こう側に出れば北院門街なんですが、その前に夜景を見ながらちょっとだけお散歩してみます。 -
西安城内の鼓楼と鐘楼の間は、鐘鼓楼広場になってずいぶん整備されていた。
記憶の中の街や人はその時のままで変化しないから、久しぶりに出会うとその変化に驚くのよね。
新しい建物が増えて、鐘鼓楼広場沿いの大きいレストランの夜景がずいぶん派手になったなあ。
大雁塔を建てた玄奘三蔵がこれを見たら何だと思うだろう。(^○^) -
夜になって旦那と一緒に戻って来た北院門街。
昼に見たモスク型ゲートも、夜になると照明で雰囲気一変。
同じ場所とはちょっと思えない。 -
北院門街にずらりと並ぶ食堂も、夜になると電飾や提灯でこんな雰囲気。
お祭りのようというより、ちょっと怪しげと思う人もいるかも? (~_~;) -
イチオシ
北院門街にずらりと並ぶ食堂の店先は、夜に入ってからも大賑わい。
店内で食べるほか、小吃(スナック)類はお持ち帰り用に包んでもくれるので、自分の目で見て気になったものはあれこれ試してみるのが一番。
結局は好みの味ではない物もあるかも、ですが、旅は経験第一。
さあ、今日の夕食は何にしよう。
SUR SHANGHAIも旦那も羊肉を使った料理は好きだから、羊肉串や烤羊排のお店がいいな。
注: 烤羊排の(烤)の字が文字化けしていますが、これは火ヘンに考。
羊肉串はその名の通り、羊肉の串料理。一口大の肉を刺してあります。
最近は油で揚げるお店もありますが、炭火焼が香ばしくて○。好みによって辣椒粉(唐辛子の粉)も振ってもらいましょう。
火はよく通してもらうと安心。 -
羊肉串のほかに頼んだ助?羊排は、リブ部分をやはり炭火焼にしたもの。
塩味+孜然(クミン・シード)風味です。手に持って豪快にかぶりつくのがお勧め。
注: 助?羊排の(助?)の字が文字化けしていますが、これは火ヘンに考。
付け合せに頼んだはずのピザ風ナンやチャーハンがずいぶん量が多いし、どれも野菜類が全く付いて来ないのが難。
で、画像右上の青菜とトマトのスープを追加。
どれもおいしいけど、野菜不足にならないようにご用心。
これに飲み物を付けて2人で100元ちょっと位だったと思うなあ。お店の名は失念。m(__)m -
昼の部でご紹介した≪北院門144号民居≫の入り口。
入り口の門は狭くて両隣には商店があるので、西安市の保護文物になっていると書いてあるこの石碑をお見逃し無く。
碑の後ろ側には中国語の説明も出ていますよ。
チケットは昼と同じく15元。
夜には提灯の薄明かりが独特の雰囲気を作り出すので、昼に行った人ももう一度行ってみては? -
≪北院門144号民居≫の入り口から敷地内に続く通路。
この通路も狭いので、その敷地内にある邸宅敷地の思いがけない広さにびっくりすると思います。
総面積は2310?あるんだそうです。 -
≪北院門144号民居≫の建物細部や調度を見学するなら日中がお勧めですが、夜の暗闇に浮かんで奥へと誘ってくれる提灯も捨てがたい風情。
-
イチオシ
≪北院門144号民居≫の窓辺に下がる赤い提灯。
不思議に心落ち着く色と明かり。 -
次々に目の前に現れる≪北院門144号民居≫の部屋の明かり。
この窓辺に部屋の中の人影が映ったら風流だな、と思って待ってはみたけど待ちぼうけ。 -
さ、そろそろお宿に戻ろうかな。
≪北院門144号民居≫の門を出る。
ここの門にも抱鼓石がある。
抱鼓石というのは、門の柱を支える基礎の石が外に露出した部分に装飾を施した物のうち、こんな丸い形のものをそう呼ぶんだそう。 -
北院門街にびっしり並ぶ食堂も、そろそろ夕食時のピークが去ったらしい。
店の表に出した大鍋と薬缶。
湯気だけが盛大に立つ鍋と、薬缶のかかった七輪の火がやけに静かに見える時間。
今日もお疲れ様。 -
北院門街から一歩踏み出して西大街に出ると、そこには現代の西安の夜景が。
ん? なんだかいきなりタイム・トリップした不思議感覚…。
SUR SHANGHAIもその旦那も一瞬呆然。 (@0@)(@0@)
このあとは、宿になった西安喜来登大酒店(SHERATON XIAN HOTEL)に戻って、今回の西安周辺旅行もおしまい。
次に来るのはいつだろう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- トモとアックさん 2011/04/24 09:47:38
- 西安
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは
西安の旅行記、いつもながら
楽しく拝見させていただきました。
改めて中国の地図を見たら、
やはりかなり西にあるのですね。
さすが唐の都、古今東西の多彩な文化・風俗が
随所に残っているようで、行ってみたくなりました。
トモとアック
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2011/04/25 07:05:17
- RE: 西安
- おはようございます。おひさしぶりです。
ご訪問、ありがとうございました。m(__)m
唐の都の長安という名前には、昔の旅人も魅了されたんじゃないでしょうか。
西安と名を変えた今も、シルクロードの起点・終点と聞くとワクワクさせられますよね。
西安までおいでになったら、そこから先にも踏み出して、トモとアックさんの視点でのシルクロード再発見をなさってみてはいかがでしょう。(*^。^*)
> SUR SHANGHAIさん、こんにちは
>
> 西安の旅行記、いつもながら
> 楽しく拝見させていただきました。
>
> 改めて中国の地図を見たら、
> やはりかなり西にあるのですね。
>
> さすが唐の都、古今東西の多彩な文化・風俗が
> 随所に残っているようで、行ってみたくなりました。
>
> トモとアック
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
SUR SHANGHAIさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
46