2010/07/11 - 2010/07/11
683位(同エリア783件中)
まみさん
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2010/07/11日 リガ観光2日目
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<トロリーバスを乗り間違えてしまい、旧市街に歩いて戻る>
・ブリーヴィーバス大通りとゲルトルーデス通りの交差点近くの教会見学
・救世主生誕大聖堂(ロシア正教会)見学
・大聖堂は12時〜14時までミサのために入れず
・聖母受難教会見学
・英国教会見学
・国立歴史博物館見学&写真撮影
・聖ヤコブ教会見学
・リーガの歴史と海運の博物館見学&写真撮影
・大聖堂オルガンとチェロ・コンサート鑑賞
・聖ペテロ教会前のブレーメンの音楽隊の像を見に行く
・ガレリヤ・セントゥルス(デパート)を見に行く(食品売り場でミネラルウォーターを買うついで)
【リガ泊:ホテル・イリーナ(Iriena)】
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首都の市内観光といえば、昔は1番楽しみにしていたのは国立美術館でしたが、今は専ら国立歴史博物館です。あるいは、国立規模の工芸美術館があるなら、工芸美術館です。
特に、最近の東欧旅行のように、もともとその国の歴史をあまり知らない国々───日本で世界史としてあまり注目されず、情報が薄い───で、旅行をきっかけに知りたいと思っていたところ、そして日本には知られざる豊かなフォークロアが期待できる国々では。
歴史博物館では、旅行前ににわか勉強した歴史が視覚的に補足されます。いや、百聞は一見にしかず、です。
文字情報だけだと、日本や西欧の歴史との比較で理解の助けにしようとするから、実際の物を見たときのギャップは大きいです。
それを知るだけでも有意義です。
また、たいてい当時の社会や生活を象徴する物も展示されているので、フォークロアにも触れることができます。
その上、写真撮影できるとなれば、二次元の絵画よりも三次元の展示品の方が被写体として面白いです。
もっとも、今回のバルト3国もまさしくそうですが、国立美術館の優先順位を下げるようになったのは、その国の著名な画家を知らないせいもあります。
いい作品はいい作品としてそのまま味わうことができなくもないですが、素人の私にとって、知らない人の作品ばかりだとやはり興味が半減してしまいます。
行ってみれば感動できると思いますが、行く動機が弱くなります。
今回のバルト3国では、その歴史をにわか勉強したとき、個々の国でなく、バルト3国としての歴史とてしか、捉えることができませんでした。
あるいは、どうしても中世に大公国を成立させたリトアニアが中心になりがちで、ラトヴィアやエストニアの歴史との区別がつかないです。
バルト三国史と題された本も、近代になるとそれぞれの国ごとに説明されていたのですが、にわか勉強なので、なかなか頭に入らなくて(泣)。
バルト3国は積極的に連携しあって、国際社会の中でバルト3国としてのアイデンティティを求めていますが、でもそれぞれの民族を中心に3つの国に分かれて独立したからには、自国の歴史の捉え方は、けっしてバルト3国ひっくるめたものではないはずです。
なので、リトアニアの首都ヴィリニュス、ラトヴィアの首都リガ、そしてエストニアの首都タリンのそれぞれの国立歴史博物館で違いを確かめたかったのですが……。
結局、リガの国立歴史博物館では、バルト3国の中のラトヴィアを把握するところまでは到底及ばず、むしろヴィリニュスで見つけたバルト民族らしいと思えたものをリガでも見つけて、やっぱりそうなんだと納得して喜んだだけ。
それはそれで、少なくとも今までなじみがなかったバルト民族らしいものに触れることができだけでも収穫があったといえるものの。
リガの国立歴史博物館は、写真代も入場料とさほど大差なく、心ゆくまで撮影を楽しむことができました。
そうなるともう歴史の勉強というよりは、ただの撮影散策!?
ラストには子供のおもちゃの展示がありました。
常設展なのか企画展なのか、展示の意図はさっぱり分かりませんでしたが、おもちゃ博物館というのも大人が見学しても楽しいものです。
ただし、世界的に有名なキャラクターのぬいぐるみや人形があったりして、どうもラトヴィアらしいおもちゃというかんじはしませんでした。
それからすると、常設展でなく、企画展かもしれません。
でも、そういうユニークな企画展があるのも、国立歴史博物館のようなところの醍醐味です。
2010年バルト3国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2010年バルト3国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10481279/
詳細版「2010年バルト3国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2010/07/2010-ccbf.html
「ラトヴィア歴史博物館
リーガ城の3階にある博物館。出土品や再現図など使って各地方、各民俗の先史からの歴史を解説している。歴史資料のほかに、各地の教会から集められた彫刻群などが目を引く。」
(「‘09〜’10年版 地球の歩き方 バルトの国々 エストニア・ラトヴィア・リトアニア」より)
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一部は歴史博物館として使われているリガ城
奥の方は大統領官邸です。入口に警備員の小屋があって、警備員が立っています。
歴史博物館へは手前の入口から入ります。
この入口のプレートには海外美術館として書かれてなかったので一瞬迷ったのですが、ここから入った3階がラトヴィア国立歴史博物館でした。
入場料1.00ラトヴィア・ラッツ+撮影代1.00ラトヴィア・ラッツでした。
(旅行前に調べた2010年6月30日現在の換算レート:1.00ラトビィア・ラッツ(Ls)=152.47円)
見学時間は13時40分から15時。 -
先史時代のイメージ画
手前に描かれているのはお葬式の場面でしょうか。 -
先史時代の人型
なかなか独特です。 -
先史時代の人型
へらのようなもので衣装にあたるところに模様が描かれているのも独特ではないかしら。 -
中世の戦闘シーンの絵
残念ながら知識が足らなくて、この絵から読み取れる情報が少ないです。
ラトヴィア人をはじめとすると先住民を脅かしたのは、中世ではキリスト教布教をめざすドイツ人やドイツ騎士団だったはずですが、どちらもそうは見えません。
あるいは先住民族同士の争いかしら。 -
11〜15世紀の中世のコーナーにて
ラトヴィアにドイツ商人が上陸し、それと共にキリスト教化が進められるのは12世紀です。
そしてドイツ騎士団の手によってリガは町へと発展しました。 -
中世のバルト民族の装身具(アクセサリー)
これです、ヴィリニュスのリトアニア国立歴史博物館や考古学資料館で見てとっても気に入り、写真を撮りたくてたまらなかったアクセサリーは。
ヴィリニュスではどちらの博物館も撮影不可で、ポストカードを買って満足しなければなりませんでしたから、これを見てどうしても写真を撮らずにはいられませんでした。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/20903511/
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行第3日目(2)ヴィリニュス:昨日回れなかったところを中心に旧市街散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10526585/
これらのピンはとても独特だと思いました。他では全く見た覚えがないとはいわないけれど。
ショールのように羽織る布を留めるものです。 -
中世のバルト民族の装身具(アクセサリー)
チョーカーやブレスレット、それからショールのような羽織る布を留めるチェーン付きのピンです。
実はラトヴィア国立歴史博物館のこれらのアクセサリーのポストカードも、バルト民族風のアクセサリーを売っているお店で買っています。
関連の旅行記
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/20044427/src.html
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行ハイライトその16:ゲットしたものゲットしたところなど(完)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10488479/ -
ブレスレットとショールを留めるピン
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アクセサリーを身につけたマネキンの頭部
ステキ@
ここまで飾りたてるのは、部族のお姫さまや族長の奥さまあたりでしょうか。 -
民族衣装とアクセサリーを身につけたマネキン
チェーン付きのピンはこのように身につけていたようです。 -
チョーカーとブレスレットとヘア・アクセサリーとショールを留めるチェーン付きのピン
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アクセサリー類を横から眺めたところ
特にピンの形に注目。平べったいのではなく、このようにふくらんだ形をしています。 -
ショールを留めるチェーン付きのピン
渦巻きや十字架のデザインがとてもステキです。 -
美しいデザインのピン
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美しいデザインのブローチ
中世のゴシック建築などでも見られるデザインに似ています。
きっとそのくらいの時代に使われたのでしょう。 -
アンティークなデザインがステキなブローチとピン
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ユニークな形の鍵
タツノオトシゴとか、碇とか、キセルの形を連想してしまいそう。 -
たぶんアクセサリーの一種
布に縫い付けるのだろうと思いますが……。 -
民族衣装とアクセサリーを身につけたマネキン
時代は少し下ります。
このスタイルは近代くらいまで続いたのではないでしょうか。
村の花嫁か、お祭りのときの特別な衣装だと思います。 -
男性もお洒落@
ブレスレットはアクセサリーより袖口を留める意味があったのかもしれません。
ベルトには、いろんな物を吊るすことができそうです。 -
琥珀を身に付けたマネキン
さすが湖畔の有数の産地のバルト3国のラトヴィア。
ショール留めの鎖の付け根や、ネックレスは琥珀だと思います。 -
子供もお洒落@
とっても可愛らしいけれど、これだけアクセサリーを身に付けていると、子供には重かったのではないかしら。 -
機織り
縦糸に石で重りをつけているところが独特かも。 -
石碑
行ったことはないのですが、なんとなくアイルランドにこのような石碑がありそうな……。 -
ゴシック・コレクションより
教会の祭壇を飾っていた天使だと思います。
あまりにも可愛くないので、かえって目が引き寄せられてしまいました(苦笑)。 -
かつて教会を飾ったと思われる木彫りの天使
ゴシックの次のバロック時代のものかな。 -
民俗エリア
農業や漁業の道具など。 -
さまざまな農具と、白い衣装の近代の農民たち
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イラストと一緒に展示されているので使い方はなんとなく分かる
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洗濯や機織の道具など
手前のぎざぎざの板は、アイロン板だと思います。
奥の美しくペイントされた板は糸つむぎの道具の一部で、つむいだを通す穴があります。 -
かつてのリガ城の模型
「リーガ城
1297年から1330年にかけてリヴォニア騎士団とリーガ市民との間に激しい衝突が起こり、敗北した住民は破壊された最初の城(現在の工芸博物館あたり)の代償にこの城を建てさせられた。騎士団長は1470年までここに住み、その後ヴィリャンディ(南部エストニア)、ツェースィスに居を構えた。
この頃のリーガ城は軍事的目的が強かったので、石の厚い壁で覆われたシンプルなものだった。回りは堀で囲まれた市街からも分離されていた。リヴォニア戦争後はポーランド、スウェーデン、そして帝政ロシアとそれぞれの支配者が住むところとなり、最初のラトヴィア大統領の官邸にもなった。18世紀から19世紀にかけて根本的な改築が進められ、現在はキュゥでンのような姿になっている。
城の北側部分はラトヴィア歴史博物館と海外美術館に使われ、ほかの部分は再び大統領官邸として使われている。」
(「‘09〜’10年版 地球の歩き方 バルトの国々 エストニア・ラトヴィア・リトアニア」より) -
すばらしいアクセサリーを身に付けた民族衣装
ちょっと重そうなアクセサリーです。
このスタイルで日常生活をするのは苦痛でしょうから、やはり結婚式かお祭りのような特別なときにだけ身に付けたアクセサリーに衣装だろうと思います。
ネックレスはぎっしりと琥珀が使われています。 -
肩のアクセサリーがすごい@
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男性の衣装
バルト3国が寒い国であることがうかがえます。
普段よく身につけていた衣装という気がします。
身につけるアクセサリーは中世に比べるとぐっと減りました。 -
女性の民族衣装
美しい刺繍と、すばらしいアクセサリーに注目。
お洒落着くらいでしょうか。
アクセサリーはかなり大きいです。 -
豪華なショール留めに注目
赤い石は、一瞬、ガーネットかと思いましたが、たぶん赤い琥珀ではないかしら。 -
春めいた民族衣装
刺繍がさらに華やかで、若々しいです。 -
男女の民族衣装
ラトヴィアのどの地方の民族衣装かといった詳しい事情はさっぱり分からないですが、なんとなぁく、これがバルト民族の民族衣装なんだなぁ、というかんじはします。 -
男性のベルトのバックル
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琥珀のショール留め
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中世バルト民族のデザインを思わせるピン
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琥珀のアクセサリー
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何かの歴史的瞬間のマネキン
えーと、どなた?
上の絵はスターリンに似ている気がしますけど。
そばにあった解説を読む限り、ラトヴィアがソ連に組み込まれたあたりの時代のもののようです。 -
レトロな電話と掃除機に注目
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刺繍の手袋やベルト紐
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イースターのときに身につける冠
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イースターの冠やベルトの布や毛糸の靴下かな
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素朴な味のある陶器の燭台
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たくさんロウソクがおける燭台
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中世の鍵コレクション
現代までたどり着いたと思ったら、また中世のコレクションの展示室となりました。
順路は間違えっていなかったと思うのですが、出所が違う特別なコレクションだったのかしら。 -
14世紀より前のお金
お金って知らなければ、ただの銀の固まりだと思って見過ごしたに違いないです。 -
バルト民族らしいデザインのアクセサリーの数々
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現代にもよみがえっているバルティック・デザインのオリジナル
私がリガで買ったアクセサリーに傾向がよく似ている気がします。
リガで買ったバルティック・アクセサリーの写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/20044413/
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行ハイライトその16:ゲットしたものゲットしたところなど(完)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10488479/ -
最後のコーナーはおもちゃコレクション!?
いきなり今までと全くテイストが違うコレクションが現れました。
最初になぜか、ベラスケスの絵で有名なスペインの貴婦人の姿の顔出し@ -
おもちゃコレクション展示室
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可愛いお尻
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なにかの陣営!?
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ピカチュウがいる!
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ディズニー・キャラクター
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寄贈者の子供の写真と一緒に展示?
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おもちゃコレクションのポスター
「2010年バルト3国旅行第8日目(3)リガ:歴史を偲ばせる豊富なコレクションや船の模型もたくさんあった「リガの歴史と海運の博物館」」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10540941
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