1995/02/12 - 2000/12/12
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worldspanさん
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バルト三国の中で一番ロシア臭さが残った国はラトビアではなかろうか?首都リーガには、スターリング様式の建物が中央駅の裏手にドンと構えられ、その姿はまるでソ連がバルト3国の独立への動きに大きな牽制をかけるかの如く、杭をグサッと打ちこんだようにも感じる。
人口約90万人を誇るリーガは、バルト3国の諸都市の人口規模を遥かに凌駕する。タリンが約45万人、ビリニュスが58万人と聞けば如何にリーガが大都市であるのかわかる。ソ連から独立志向の強いバルト三国の中で、リーガに敢えてスターリング様式を建てたのも頷ける。
ロシア本土からのパイプラインが通され、石油が輸出される港を持つリーガ、その重要度が高いせいか、多くのロシア人がソ連時代に移住し、リーガにおけるロシア人の人口比率も他2都と比較しても高い。ロシア人が多いせいだろう、町の雰囲気がロシアのそれに近い。
初めてリーガに訪れた時、市内中心部に位置する百貨店に足を運んだが、典型的なソ連スタイルだった。ロシアのように薄暗い店内に小店舗が並び、店員のやる気のなさばかりが目に付いた。しかし四年も経つと外資のブランドショップが軒を並べ、店内も明るくなった。翌年三度目の訪問では店内は垢抜けを増した。ラトビア人よりもロシア人が多く、ロシア人の影響が色濃いリーガでも、ヨーロッパへ趣が変わってきたのだ。尤も、中央市場ではまるで自分がロシアにでも行っているような雰囲気が漂うが。
市場の前では靴の片方だけや、どこで拾ってきたのかわからぬようなネジ、本当に点灯するのだろうか不安になるような懐中電灯など、「雑貨」が市場の外側で売られている。こんな靴の片側だけを誰が買っていくというのだろうか?因みに内部では新鮮な食材が売られている。因みにこの市場の食堂では200?500円くらいで食事を取ることができ、とても美味しい。
私は3回リーガに訪れているが、街の移り変わりを一番感じることができたのは、旧市街にあるブラックヘッドギルド。95年に訪れた時には建築場所は工事で塞がれ、全く近づくことができなかった。しかし99年に訪れてみると、その建物の外観を柵の外から見ることができ、そして翌年2000年の年末にはギルドとその周辺も綺麗に整備されていた。2001年のリーガ建立800年祭に照準を合わせて建設が進められていたが、何とか納期通りに再開発が成され、町の面目躍如となったようだ。
- 航空会社
- KLMオランダ航空
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1211年に建設されその後改築が繰り返され、現在の姿になったのは1776年です。大聖堂のパイプオルガンは世界で4番目に大きなものとしても有名です。
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ブラックヘッドギルド。旧市街の聖ペテロ教会の横に位置しています。1995年にこの場所に行った時は鉄の策で囲まれ、何やら土を掘っていたりなど工事をしていましたが、99年に訪れるとこのような立派な建物が建設中でした。2000年に訪れると既に完成されていて、時の流れを感じました。かつてこの地には同様のギルドと市庁舎が建ち並んでいましたが、第二次世界大戦で被害を受け、2001年のリーガ800年祭に向けて再建されました。
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自由記念碑に立つ二人の兵士
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16時に交代式があり、一度この場所に立たされるとピクリとも動けません。
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その兵士達の様子を伺う怖い上兵。近づく観光客を追い払ったり、鼻水を流している兵士の鼻を拭いてあげたり、意外に優しい上司です。
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因みにこの日のこの時間マイナス4度。冷たい風も吹きつけ、本当に可愛そうでした。お役目ご苦労様です。
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リーガの花屋さん。まだ春には程遠い気候でしたが何故か花は豊富です。 -
クリスマスのイベントに参加する子供達。撮影していると我々もその中に引っ張り込まれ、歌を歌ったり、踊ったり楽し
かったです。 -
旧市街の町並み
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中央市場は屋内と屋外に分かれています。屋外はこのように野菜を売っていたり、何故か靴の片側だけとか、ビス一本など、意味不明なものばかり集めたわけのわからぬ出店もありました。
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新市街と行っても19世紀頃から作られた町並みです。旧市街よりも都会的な町並みです。新市街は「バルトのパリ」と呼ばれるほど美しい町並みを残しています。最もパリはそんな美しい町並みだとはいえませんが・・・。
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ダウガワ川に架かる橋の上から見た、旧市街に位置するリーガ城と旧市街の町並み。リーガ城は現在大統領官邸になっています。リーガ城は1330年、ドイツの騎士団により建造されました。
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リーガの町並み。聖ペトロ教会からの眺めです。 左端スターリン様式の大きな建物は科学アカデミー
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リーガは人口約90万人の、バルト三国随一の大都会です。800年の歴史を持つ町で、ハンザ同盟で古来栄えました。
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タリンと比べると、新市街がかなり広い事がわかります。
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リーガはダウガワ川に面しています。川が白く見えるのは、凍って雪が積もっているからです。
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1209年に建設された聖ペトロ教会です。現在の建物は戦後修復されました。
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ラトビアのお土産としては琥珀製品が有名ですが、お勧めはラトビアに行く人なら誰もが知っている「お嫁さんの指輪」と呼ばれる銀の指輪。
ラトビアがキリスト教国になる前、ラトビアでは土着の宗教がありました。その指輪はその時の神話に由来するものです。指輪には7枚の飾りが付けられ、一枚一枚に太陽の神、水の神等が宿り、夫々に神のシンボルが描かれています。
この指輪を婚約期間中につけておくと7人の神により、新婦に永遠の祝福が与えられるものとされていました。
そして結婚1週間前になるとそれを一枚ずつ外し、結婚式当日に「結婚指輪」となります。神様は結婚と同時に去ってしまいますが、その後は旦那様が新婦を守ってあげる意味があるのだと思います。「お嫁さんの指輪」の神様のシンボルは指輪によっても微妙に違いますが、どれもかわいらしい模様が付けられています。 -
ラトビアの首都リーガから列車で約80分程北に向かった場所にある町、スィグルダ。城はスィグルダの駅から90分ほど歩いた場所に位置しています。
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トゥライダ城。緑豊かな道のりをトボトボ一人で90分も歩くのは、坂道もあり、結構大変ですが、ハイキングだと思って歩くと気分も違
います。 -
城内。城は13世紀に建設され18世紀まで使われていたと、ガイドブックに書いていますが、建物自体は恐らく最近復元したものだと思われます。
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