2010/12/28 - 2011/01/01
24298位(同エリア30144件中)
きっちーさん
2010年12月30日。
大晦日も目前というのに、台北市内は半そでの人が闊歩するほど、冬らしからぬ穏やかな陽気です。
それでも朝夕は、少し冬らしい風も吹くので、一応上着1枚くらいは必要かも。
つっても昼には、完全に邪魔な荷物になっちゃうんですけどね。
う~ん。
南国パラダイス☆
「今日はどこ行く~?」
「故宮は展示数が減ったので、もういい~」
不届きにも、南国パラダイス☆に文句垂れているママ上を、
「だから、どこ行きたいの~?」
さらにゆすると、
「そうねー。お母さん、淡水へ行ってみたいv」
とのコト。
めずらしい!
旅先では市内オンリー。
郊外へは、行きたがらないのに!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ママ上が海外で、市内から離れた場所へ行きたがるなど、まったくもってめずらしく驚きですが。
やっぱ、台湾だからなのかな〜。
中国は嫌うくせに、台湾だと動きが活発・・。
あたい、中国大好きだから、この調子でママ上も中国旅へ引っ張るか(笑)。
港町・淡水へはMRTで終点まで乗って行けばいいので、アクセス的には超カンタン。 -
ウトウト電車に揺られているうちに、あっという間に到着です。
列車の窓から見えた、だだっ広い川が淡水の河口。
ついた、ついた。
台北市内にくらべると観光客もみえません。
ですが、外からやってくる人たち向けのみやげ屋や、小さな商店が軒を連ねたサマーシーズンには人が押し寄せてそうな雰囲気の街並みです。
河口方面へ進んでいくと、台湾らしい屋根が派手なお寺が。
『福佑宮』と掲げられたお寺さんに、ママ上が釘付けになってます。
「入りたい?」
「うん」
じゃあ、入ってみましょ。 -
門をくぐると、建物内はぐっと横幅も奥行きもあります。
真っ赤な提灯が縦列する先には、航海・漁業の守護神である媽祖が祭られています。
「むむっ!じゃあ、ここはお寺じゃなくて、『道教宮観』ってやつだね」
そういえば、おもての看板も寺じゃなくて、宮ってなってましたにゃ。
「お線香あげたい。どこで買うの?」
ママ上がキョロキョロしてます。
そりゃ、古今東西そういうのは売店で買うものなのでは?
「請問一下(おうかがいしますが・・)」
廟の端にある、ガラスケースの向こうで憩っているおいちゃん達に声をかけます。
そっから先は続かないので(笑)、メモを見せる。
『線香、多少銭?』
「8元だよ」
おじさん達が、元気よく教えてくれます。
線香はどっさりあるのですが、何本で8元なのか。
そして、お金はどこへ払うのか。
初歩的なことを聞き忘れて、さきに線香をあげている地元カップルの真似て、いいのか分からないBOXにコインを入れます。
ママ上、線香ゲットで淡水媽祖さんに、旅の安全を祈祷中。
信心の薄いワタクシめは、廟内をウロウロ見学します。
出口近くのプレートに、
『その昔、日本軍がこの建物の礎石を運び出して、砲台の整備に使ってしまった』
そんなエピソードが記されていて、ガックリです。
こういった地域史は、ガイドブックではまず触れられないし、行ってみて初めて知ることになります。 -
なんだって、こうあっちゃこっちゃで、こまめに悪い事してるんだろ!
日本国籍を持っていて、誇らしく感じる人もいるのかも知れませんが。
旅を趣味にしているオイラには、とてもそうは感じられません。
アジアの各地を歩くたびに、穴があったら入りたいような思いをするのは、「相手国のプロパガンダ」でもなんでもなく。
自分自身の生き方の流儀に、戦中の日本軍のやってきたことや、戦後補償の不十分なあり方が、とてもじゃないけどそぐわないからです。
戦時中の責任は直接は無くても、間接的にはあると思うし、戦後責任は間違いなく日本国籍を持って今を生きる、自分自身の応答責任として直接関係があると信じます。
ああ、それにしても!
こんな庶民の信仰の場からも、ズカズカ踏み込んで持ってくなんて。
まったく、どうかしてるんじゃないだろうか。 -
「淡水の港にフランス軍が攻めてきたとき、それを撃退した地域のナントカさんが、出陣する前に『勝てますように』って、ここで祈願したんだって。聖徳太子みたいな話ね」
祭壇近くの解説板を見てきたママ上が、内容をかいつまんで説明してくれます。
「でね、武勲エピソードを知った清朝が、『よくやった』って立派な建物にしたらしいよ」
「その礎石を、日本軍が奪って砲台に使ったらしいよ・・」
「えっ?」
ママ上、絶句。
「・・やられた方は、ぜったい忘れないものよね。韓国でも、あっちこっちに『秀吉がやった、秀吉がやった』って書いてあったわ〜」
ふたりで行った韓国旅行を思い出す、ママ上。
人を踏む。
踏まれた側は痛みを感じますが、踏んだ方は痛みを感じない。
そゆのを、実感できます。
気まぐれで入った媽祖廟で、思わぬ地域史に触れるのも、旅の醍醐味でしょうか。
なんだか少し凹みつつ、表通りを先へ進みます。 -
今は落ち着いた風情の淡水ですが、そのむかし国際貿易港として行政機関や大企業でおおいに賑わっていたそう。
商店が途切れると、税務署やら官舎やら、行政機関の建物がえらいたくさん続きます。 -
「ちいさい港のわりに、役所が多くない?」
「むかしは、小さいどころじゃなかったのよ」
事前学習をして来たママ上によると、淡水港の歴史は古く、お茶や樟脳といた台湾の特産品を、この淡水から国際市場へ輸出していたそう。
各国の大使館もあり、台北よりもはるかにインフラが充実していた時代もあったそうです。
のわりには、人口はすくなそーな?? -
そうこうしているうちに、紅毛城へ到着!
記念撮影。 -
入口のチケットボックスで、
「りゃんじゃん、ぴゃお(2帳、票)」
声をかけると、
「中へどうぞ」
と、セキュリティーガードのおじさんが、坂の向こうを指さします。
あれ?
ここじゃないのかな?? -
案内図をチェックしても、ここ以外に発券してそうな場所が見当たらない・・。
敷地への出入りは自由で、建物内だけ有料なのかな?
「とりあえず、行ってみよう」
小高い丘にあるレンガ色の建物を目指し、勾配のキツイ坂道をのぼります。 -
つきました!
なんか、見た目より急な坂道なので、油断すると意外と息があがります(笑)。
てっぺんの端からは、青々とした丘陵の向こう、靄にけぶる海が見えます。
お天気がチョイと曇りなのが残念ですけど。
晴れていたら、見晴らしが良さそう。 -
夕方なんだか、色落ちしてんだか、よく分からない解説写真発見!
海だと思ったら、河口らしい。
淡水河はかなり川幅があるんスね。 -
右手には、よく見えませんけど『砲台』があるみたい。
「あそこまでは、行く気がしないな」
とママ上がおっしゃるので、まあ「あそこら辺なんだな」というのだけ押さえて、いよいよ紅毛城の見学へ☆ -
城っつっても、ヨーロッパの古城みたいのではなく、お屋敷みたい。
-
入口には、セキュリティーガードさんと係りのお姉さんがいますが、ここでもチケットボックスのようなコーナーがありません。
なんで??
「あのう、入場券はどこで買えばいいんですか?」
ママ上が思っきし日本語で、聞いてます。
やるな、母・・。
「なんか、無料なんだって」
「あ、そうなの?」
年末だから?
それならむしろニューイヤーのほうが、タダになりそうだけど?
理由はまったく不明ですが、ラッキv -
内部はこげな感じ。
シンプルな壁と落ち着いた調度品でしつらえてあります。 -
スペイン→オランダ→イギリスとさまざまな国が、紅毛城の主となりましたが、最後はイギリスの領事館であったそうで。
ヴィクトリア女王の肖像画が、名残をとどめている程度です。 -
この紋章もそうかな。
-
目を光らせて・・もとい。
眼鏡を光らせて、ママ上が見入っています。 -
領事館の業務って、イマイチわかりにくいですが。
庶民なワタクシには、大使館も領事館も似たようなもの認識でしたが、大使と領事では別モノのようでして・・。
大使館は自国の特命全権をもつ大使が、国交のある国で公務を行うお役所。
領事館は、大使館と行なうサービスはかぶりますが、首都に設置される大使館とは異なり地方の主要都市に置かれます。
ようは領事と大使だと、大使のほうが上位ってコト? -
大使館や領事館とかって、海外でパスポートの紛失時にお世話になる窓口って以外、何やってんだかよく知りましぇん。
幸いな事に、いまだそういった災難には遭っていないので、生まれてからいっぺんも関わりがございません。
ますます何やってんだか不明なお役所・・。
そんな謎の役場のお台所を、楽しく写真に撮ってしまいます。
思ったより、設備は古そう? -
ちょうど社会科見学の日だったのか、小学校低学年くらいのちびっ子達がわんさか元領事館を闊歩しています。
せ、せまい・・。
床抜けそう・・。
領事館の2Fは子ども向け展示になっているので、ますます盛況。
せまい階段があって危ないので、係りの女性が2名立って、一方通行で誘導しています。
これは、落ち着いて見学できる状況じゃな〜いっ。 -
ざっと見で済ませて庭へ出ると、紅毛城の隣りはミッションスクール・・。
「お隣りから来てるのかしらねえ?」
なかは危険なので(笑)、おもてで建物をバックに写真を撮ろうとしていたら、
「撮りましょうか?」
背の高い男性に声をかけられます。 -
アクセントがネイティヴではありませんが、よどみのない日本語。
「お願いできますか?」
「かまいませんよ」
ニッコリする男性。
ママ上と並んで撮ってもらいます。
「ありがとうございます!」
「いえいえ」
台湾の旅行ガイドさんなのか、近くにふたり連れの男性が立っています。
軽く会釈すると、男性はすばやくふたりの方へ戻っていきます。
このあともこのような親切が立て続けですが、台湾の人たちはマジ親身です! -
『還我祖霊』を掲げた台湾靖国訴訟や、霧社事件、台湾出身元軍人・軍属および遺族に対する、障害年金・遺族年金・恩給・弔慰金、また戦争中の未払い給与、軍事郵便貯金など。
リアルな植民地問題に触れ、地元の人たちのさりげない気づかいや親切を受けるほど、気持ちが突き動かされます。
彼/彼女の思いやりに対して、単純に「日本人って好かれてる」などという立場をとりたくありません。
冬も暖かい気候のせいでしょうか。
台湾の人たちの気風はおだやかで、ナチュラルに温かい気持ちにさせてくれます。
この短く感じる距離が、ひらかないようにするのは、まだ努力が必要だと思います。
紅毛城から河岸の遊歩道を歩いて、駅へと戻ります。
街なかの漢字が躍る騒がしい看板をみると、アジアの力強い脈動を感じて元気をもらえます。
ヨーロッパの、隠れ家的ひっこんだお店も好きだけど、このやかましい雰囲気は大好きです。 -
淡水から、台北車站へ。
今度は、ママ上のおみや買いのガイド役です。
「お茶!高山茶が欲しいっ」
へいへい。
了解す。
何ゆえ母が、ピンポイントで高山茶を求めておるのかと言いますと〜。
前回、ママ上と台湾へ参った折、故宮博物院から白タクに乗っちまいまして(汗)。
どこだか分からないお茶屋さんへ、連れ込まれてしまったのでゴザイマス。
そこで買わされたのが、無添加の高山烏龍茶。
日本円だと、まあちょっと高いお茶くらいの値段でしたが、あの流れだと間違いなくボッタクリ。
とにかく怖かったので、ふたりとも「何でもいいから買って脱出!!」という心情でした。
結局、お店から出て一目散にMRT駅へ駆け込み、安心な公共交通機関であとは無事に宿まで帰ったのですが・・・。
帰国して驚いたのは、お茶の味!!
すっげ、美味しいっ! -
高山烏龍茶じたいは、もちろん横浜中華街でも購入できます。
お値段はフツーのお茶よか、若干お高めですが〜。
ただ質の良いのを選んで買っても、あのアヤシゲな店買った高山烏龍茶に敵う高山茶に巡り合わないのです!
味はまあ、それほど違うってほどでもないのですが。
飲んだあとに、差が出ます。
ボッタクリ店のお茶は、口のなかに爽やかな甘みがほのかに香るのですが、日本で買う輸入モノは渋みが残るんです。
以来、ママ上はことあるごとに、
「味は良かったわー。やっぱものは良かったんだわ〜」
そう懐かしがります。
「今回は、正規店で正規価格で」を合言葉に、ガイドブックで紹介されていた日本語もオーケーな無添加茶葉のお店へ!
←コチラ、『峰圃茶荘』です。
「ちょっと!壁がくずれそうじゃない!!」
文句をたれるママ上を、「いーから、いーから」と店内へご案内♪ -
「歓迎光臨!」(いらっしゃいませ)
勢いのある接客で、ちょっと気遅れ。
峰圃茶荘はウナギの寝床のような長細く、入口は小さいですが、奥行きのある店構え。
日本人だとわかると、ガラスケースの向こうから日本語が流暢な女性が出てきて、接客してくれます。
プーアール茶を勧める彼女に、「高山茶が欲しい」と伝えると棚から箱入りのお茶を出してくれます。
「おみやげ用なら、200元(約600円)の高山烏龍茶がお勧めですよ」
「一番良いものっていくらですか?」
ママ上、真剣です。
「これより上の、400元(約1200円)のお茶があります」
「じゃあ、それをふたつ下さい」
支払いは、ガイドのワタクシめが。
やーさーすぃ〜い。
いっこは、母に。
もうひとつは、ママ上が誰かにあげればいいじゃん。
そう、思ったのですが。
「お母さん、ふたつもいらないわよ。アンタ、持って帰ればいいじゃない」
え・・。
だって、横浜中華街で買えるし・・。
「横浜より美味しいわよ」
「じゃあ、ホントにもらっちゃうよ」
「うん」
帰って飲んでみると、やっぱり横浜中華街の一番高いのよか、断然美味しかったです。
お茶の値段なら日本茶を買うのと、それほど違いはありませんので、台湾へお越しの際はぜひお試しください。 -
台北で一番欲しかったおみやげを買ったママ上は、もう8割観光を終えた感じになってますが。
早すぎ。
台北の街は、まだまだ魅力的なスポットがいっぱいです。
「せっかくなので街歩きをしながら、ミュージアムを見物しよう」と、地図を片手に歩いていると、なにやらお寺さんが。
「ここに寄って行く」
というので、なかへ。
有名な龍山寺へは何度か行っているので、町なかのちいさなお寺を拝観しましょう。
なめちゃいかん!
町なかのお寺は、スゴかった!! -
総統府へ向かう途中に入った、こちらのお寺。
ご本尊が、個性的!
上の写真だと、お寺の人がかぶっちゃってて分からないのですけど。
←よ〜く観て下さい!
ご本尊の、お腹のあたりが光っているのがお分かりになるでしょうか??
なんと、豆電球が仏像の胴体部分に備え付けられて、光の輪がグルグルしてんですよー!
目からウロコ・・。
「いいのかな。こんなことしちゃって・・」
地域が変われば信仰の表現方法も様々なのだと、思い知らされます。
「電飾つきの仏像なんて、胡散臭すぎてちっともありがたくなーいっ」
などと、思ってしまいますけど。
熱心にお祈りをする、地元の人たち。
彼/彼女たちが、塗装も剥げて木目がむき出しになった仏像を、日本のお寺で「侘びだ」「寂びだ」と言ってるのに出会ったら、
「もっと神々しくせな、あかんよー!」
と、叱られそうだ(笑)。
この極彩色な世界へ立つと、台湾はやはり南国なんだなあ〜と感じます。
地域性のちがいは、面白くて大好きです。 -
さて、ようやく総統府の建物が近くなってきました。
重慶南路のさきに、赤レンガが目を引く総統府の威圧的な塔が見えてきます。
1907年に、台湾を植民地支配していた日本政府による、台湾総統府の設計コンペティションが開催されます。
東京駅の設計者や、築地本願寺の設計者など、当時の設計界の大御所が審査にあたったそう。
大御所審査は厳しかったのか?
最終選考でも、最優秀作品が決まりませんでした。
コンペティション発表から2年後。
1909年にようやっと、2等の作品が選ばれます。
ところが、決まったわりには設計者の図面どおりにはならず、修正が重ねられ総統府は完成します。
目を引く高さ60メートルの塔は、当時台北で最高の高さ。
街のどこからでも見ることが出来たそうです。
総統府の正面入り口は、真東の日本に向かって造られており、総統府を上空から見ると『日』の字に見えるようになっています。 -
そんな植民地支配の象徴のような建物も、日本敗戦間際の1945年5月31日の台湾空襲で、爆撃を受け建物の南側が崩壊。
火災によって数日に渡って炎上したそう。
国民党政権が台湾へ渡る直前に修復され、現在に至ります。
出自からして、ベリー権威主義!
庶民としては、なんだかなーの建物でありますが。
なんだろう・・。
やけにデコられてるように感じるの、は気のせい? -
「新年の飾り付けなんじゃないの?」
「だよね」
じつは写真をよくみると、懸垂幕にきちんと書いてあったんですが・・。
浮ついていて、気づかない母子。 -
答えはのちほど!
せっかちな方は、アップにするとわかります。
総統府の裏側。
博愛路を歩いて、国立歴史博物館へ。
道沿いにつづく、高等法院や政府機関の厳重なセキュリティーを横目に、官庁街をひたすら歩くと、道の先にこんもりとした台北植物園がみえてきます。
地図だと、国立歴史博物館は台北植物園の荷花池のほとり。
敷地内に建っているっぽいのですが、園と隣接しているだけで。
博物館へは、鉄格子に仕切られていて入れません。
「外側まわらなきゃいけないじゃん。役立たずの地図〜っ」
ガイドブックに文句を言っていたら、同じように間違える人が多いのか、裏口にあたる格子戸が小さく開けられており、建物の正面側へまわれるようになっています。
ナイス配慮! -
国立歴史博物館は、蒋介石(蒋中正)政権が台湾に移ってからオープンした施設。
台湾ではなく、『中国の歴史』を展示/紹介しています。
中華人民共和国の成立を共産党の「反乱」と定義した蒋介石政権は、中国大陸領土奪還(大陸反攻)をスローガンとしており、台北はあくまで臨時首都でした。
このため彼の統治下、中国の歴史がナショナル・ヒストリーとなり、『台湾の歴史』が日本の皇民化教育に引き続いて、空白の状態に置かれます。
一時的にしろ、地域史が奪われることがいかに深刻な事態を招くかは、順益台湾原住民博物館(HOT台湾心情②http://4travel.jp/traveler/need/album/10532777/)が教えてくれているように思えます。
私たちが訪れたとき、国立歴史博物館では常設展と特別展『皇朝秘寶~法門寺地宮興大唐文物特展~』を開催中。
「さきに、特別展の方へどうぞ~」
チケット・ボックスで勧められ、まずはそちらへ。
平屋の長ほそい展示で、横へ横へと部屋を移動しながら見学します。
チケットと一緒に手渡された、中国語&英語のリーフレットに目を通すと(英語は×だけど、漢字はおおよその意味が分る!!)、陜西省文物局の協力で唐代の文物、陵墓の壁画や俑、宝飾品、墓碑など、120点あまりが出展されています。
東西が接した長安の都では、芸術が多様な方向性をみせ、当時の政権とゆかりのあった『法門寺』が所蔵する仏舎利や宝物は、展示の目玉になってます。
「わーいv仏教美術っ」
シャッターを押した瞬間、『NO PHOTO』のプレート。
1枚だけ撮っちゃった・・。
失礼しました~(汗)。 -
常設展のほうも、見応えアリ!
おおくは河南博物館が所蔵していたものと、日本からの返還品、個人寄贈。
なかでも青銅器・古銭・唐三彩のコレクションは定評があるそうです。
つか、日本から返還している古美術品ってあったのか。
某青山の美術館や、宮内庁の朝鮮王室儀軌などなど・・時代背景があるとはいえ、流出している品をいまだ返還していないのを知っていると、なんだか不思議な気がしてしまいます。
ただ、それが台湾へ返還されているというのも、また混乱します。
国立歴史博物館は、本当に中国の歴史博物館ですが、ボリュームのある展示で非常によかったです。
多少違和感はありますが、おススメ!!
つづいて、向かうは『台北市立美術館』☆☆
電車でGO−!
じゃなくて、MRTでGOー♪ -
台北市立美術館はMRT圓山駅から、歩いて10〜13分ほどの距離にあります。
圓山駅に着くと、なぜかホームはすんごい人だかり!
階段の手前にはロープが張られ、駅員さんが一方通行を呼びかけています。
閑静な郊外に、突如ひとが集結したってカンジ・・。
何事かと顔を見合わせると、駅に掲げられた横断幕に、『2010台北国際花卉博覧会』―――。
混雑した駅の改札をくぐると、駅前に建つ巨大なアリーナにも『2010台北国際花卉博覧会』!
ようは『花博』を開催しているみたい。 -
花博でごったがえす駅前をスルーし、市立美術館方面へ。
駅から直線距離はないのですが、アリーナが駅と美術館のあいだに陣取っているので、アリーナを迂回して行かねばならぬので、ちと面倒。つか遠まわり。
お。
見えてきましたね。 -
市立美術館の周囲も花博がおこなわれていて、美術館の前には踏み切りのようなゲートが出来ています。
係りの人がロープを張っていて、花博で行き来する人をいったん通してから、美術館入場者を通すという・・。
ホントに面倒だな(笑)!
ちなみに、台湾で少しお年を召した方は、いまでも日本語が堪能な方が多いです。
このときもママ上が「通れますか?」と、例によって日本語オンリーで話しかけた年配の係員さんは、「もう少し待ってくださいね」と日本語で答えてくれてました。
むむむ・・。
こんなに日本語通じる国って、他にないんじゃないかな(汗)。 -
さて、市立美術館です。
ちょうどゴーギャン展が開催中。
2011年2月20日までやっているそうなので、行ける方はぜひ。
ゴーギャンって、『高更』って漢語で表記するらしい!!
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)=保羅・ 高更☆
いやんv
読めない〜。 -
1Fのゴーギャン展メインは、《3人のタヒチ人》と《ヒヴァ・オア島の魔法使い》。
ほかに木彫りの彫刻やデッサン、セザンヌの影響を受けた以降の画風の変化がわかる、画家の人生にそった展示。
花博ほどではありませんが、フロアは行列が出来ており大盛況です。
共通チケットで、2〜3Fの常設展も観られるのですが、3Fのヴィジュアル体験型アートはいいとして、2Fの展示はなんだかひどいものでした。
女性のヌードをドギツク扱った作品が、サイケデリックな色彩でどこまでも並べられていて、学校行事で来たらしき制服姿の男の子たちは足早に通り過ぎ、カップルや親子連れもじっくり鑑賞する人がいません。
おなじフロアに、日本のヌード写真で有名な某写真家の展示コーナーもありましたが、いったいどういうコンセプトなのか理解できません。
ヌードやエロスが芸術じゃないとか、破廉恥であるというのじゃなくて、女性に対する敬意というものが、あきらかに感じられない作品が多い。
個人美術館ならともかく市立美術館で展示する意図がわかりません。
同じような内容で、男性のヌードが列挙されていたとしても、この感想は変わらないと思います。
「学芸員は、なんでこんな作品を集めたのかしら?」
ママ上も、首をかしげます。
3Fの体験型アートは、実験的&意欲的でとても面白いのですが・・。
ショッキングでインパクトの強い視覚効果を多用しても、テーマそのものが女性を貶めたり、不快感だけを残す作品は、芸術じゃないと思うぞ。 -
「特別展だけにすればよかった〜」
「そうねー」
1日の終わりに、へんな絵画を鑑賞してしまったので、口直しにホテルのそばにある、春水堂でティー・ブレイクv -
新宿の調理師学校へ通っていたとき、よく昼食を食べに行った台湾食堂のメニューがありました。
そりゃそうだよね。
本場だもん。
でも、でも、なかなか見かけないスウィーツなんですよっ。 -
中華料理のデザートだと、杏仁豆腐、ココナッツミルク、ライチなどが多いかと思うんですが。
←こちらの、オレンジがかったゼリー。
台湾のメジャーなデザートで、『愛玉』(アイユイ)といいます。
愛玉子(カンテンイタビ)からつくるゼリーで、軽いレモン味がとても爽やか。
日本で台湾料理を出すお店には、何件か入ったことがあるのですが、愛玉ゼリーを食べさせてくれるお店は、本場台湾を除くと新宿の食堂しかなかったなあ〜。
鉄観音のミルクティーも、台湾でしか飲めないかも!
お茶を、紅茶のように飲むのって、なんか目からウロコでした。
あー!
でも、きょう1日、ガッツリ歩いたんじゃない?
気がつくと、ティー・ブレイクのはずなのに、ママ上がつけ麺を食べています。
この、裏切りもの〜っっ!!!! -
次回!
『HOT台湾心情④』は・・・。
食べものの恨みはコワイのだ!
夜市へ付き合ってもらいましょう(笑)!
つづくぅ~。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ジェームズ・ボンドさん 2011/02/06 00:24:30
- ウーロンちゃん
- まだ香港が英国だった頃、ここでウーロン茶を買いました。
当時は今ほどウーロン茶が一般的ではなかったけど、このウーロン茶は驚異的に美味しかったです。
今はウーロン茶と言えばペットボトル入りが一般的ですが美味しくなーい。
「踏まれた方」は「踏む事が出来る立場になった時、同じ事をしてはイケナイ」筈なのに「平気で踏みまくっている」のが現状、許せないぞ。
先日、友人宅でボンドガールと遊んでおりました。
なぜか「顔を洗う話」になって。
おいらは入浴時に身体を洗うついでに顔も洗うけど、別に顔だけを洗うことをしない。
世間では、洗面台(変な名称)で顔だけを洗うヤツが居て、ボンド親はソレが一般的とか言う。
生まれて現在まで、顔だけを洗ったことがないけどなぁ。
第一、顔なんか洗ったら水で溺れる虞があるだろうに。
- きっちーさん からの返信 2011/02/06 19:03:27
- まじすか!
- 時をこえたニアミス!
お茶、美味しかったですよー♪
ああいうの飲んでたら、明日からオイラもボンドガールかも(笑)。
確かに、洗面所で顔は洗わないす。
うちの、職場を徘徊する肉食系男子諸君は、流しの給湯器で顔を洗います。←冷たいのがイヤみたい
そのうえ、ひげが濃い人なんかは夕方になると、ビィ〜ンと尋常じゃない音が流しの方から聞こえます(笑)。剃るなっ。
つか、無精ひげってカッコイイのに(カッコイイ人は)、男性って伸びるとすぐ剃りたがりますよね。不思議。
ところで師匠、ライブへ行っち来ます!!
月末に!
あ〜。
楽しみvv
ボンドガール・コスでもすっかな♪
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
45