2010/12/04 - 2010/12/08
57位(同エリア128件中)
MILFLORESさん
- MILFLORESさんTOP
- 旅行記352冊
- クチコミ221件
- Q&A回答161件
- 1,630,812アクセス
- フォロワー115人
10年以上も前、ウエスカ市に出張で行った夫。
宿泊はウエスカ市内よりも安かったアルケサルに行かされたらしい。
そんなに近くないのに、途中山道なのに、大変だったわね。
でも、おかげで「アルケサルは趣きある所」と知った。
「いつか行こう」と言っていたのに今まで行かなかったのは
「ウエスカは遠い」と思い込んでいたため。
今回4泊5日でウエスカ旅行を決めた際、
宿泊1泊は絶対にここにしようと思った。
中世の雰囲気を残す石畳の街並みは、
迷子になりそうでワクワクします。
町の一番高い位置にあるサンタマリア城は
柱頭の彫刻とフレスコ画がすごい。
そして、昼食・・・
今回の旅で一番ユニークで印象深い食事になりました。
真夏の青空アルケサルの様子はカヌ太郎さんの旅行記でどうぞ ↓
http://4travel.jp/traveler/kanutaro/album/10387573/
http://4travel.jp/traveler/kanutaro/album/10389650/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の旅程 (●印がこの旅行記の部分)
○1日目 Madrid → Loarre (Loarre泊)
●2日目 Riglos / Alquezar (Alquezar泊)
○3日目 Barbastro / Torreciudad / Ainsa / Can~on de An~isclo
(Monte Perdido パラドール泊)
○4日目 Tella Sin / Janovas / Ainsa (Boltan~a泊)
○5日目 Abizanda / 帰路 Madrid へ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
PR
-
Alquezar アルケサル
Sierra y Can~ones de Guara
グアラ山脈渓谷の東に位置してます
この辺りは Parque Cultural Del Rio Vero「ベーロ川文化公園」と呼ばれ、渓谷の洞窟に先史時代の壁画が多く残っています。
(ユネスコ世界遺産登録) -
旅2泊目に選んだのは
Hotel Santa Maria (2つ星)
http://www.hotel-santamaria.com/
町入り口の駐車場から近くて便利でした。
夫が車を停めに行っている間にチェックインを済ませた私のIDカードを見て、感じの良いオーナー奥さんが
「あなた、ここに来る初めての日本人じゃないわよ」
(知ってます。カヌ太郎さんもフルリーナさんも泊まりました)
「去年グループが来たわ。
そして、これを送ってくれたの」
と、出してきたのは日本酒の綺麗な箱。
「もったいなくて、まだ飲んでいないのよ」と。
よほどこの方に親切にされたんでしょうね。
微笑ましい日西交流の一端を垣間見た思いです。 -
部屋は広くはないけれど、とても綺麗です。
バスタブはなくてシャワーでしたが、我家はシャワー派なんで問題なし。
1泊朝食込み 85ユーロ(税込み92ユーロ) -
部屋のバルコニーからの眺め。
手前のサン・ミゲル教会、高台にあるサンタ・マリア城・教会が良く見えます。
これは夜のライトアップが楽しみだ。
(夫撮影) -
このホテルにはレストランはありません。
オーナー奥さんに町のお勧めレストランを聞くと、親切にいくつかメモしてくれた。
どこもセットメニューが25ユーロ。
「ここから出て最初にあるレストランはダメ」
トップにメモしたレストランを指して、
「ここは予約受け付けないから、
行くなら早めに行きなさい。
それから、出て来るものを最初から
全部食べてちゃダメよ。
メインの肉まで食べられなくなるから。
少しずつ味見するようなつもりで食べなさい」
・・・???
夫がすごく興味を示した。
まずは昼食を取りにその店に直行することにしました。
ここです、ここ! -
天使に支えられた立派な紋章が付いた建物です。
この町では多くの建物に紋章が残っています。 -
Restaurante Casa Gervasio
カサ・ヘルバシオ
店を開いて30年
同じスタイルを通している
そのスタイルとは・・・
↓
↓ -
食堂に上がると、結構テーブル数が多いサロンはすでに半分以上埋まっているのに、愛想のない若い女性が一人で給仕しているのみ。
二人と見てちょっとテーブル離して、そこに座れと合図。
メニュー持ってくるわけでもなく、
飲み物の注文をとりに来るでもでもない。
なんなの 感じ悪ーい、なんて思っているところに、
ドンと目の前に置かれたこの2皿。
何? お通し?
自家製パテと隣村Radiqueroのチーズとチョリッソ
チーズはくし型に一片そのまま
自分たちで小さく切らなくてはならない -
続けてドン!ドン!と置かれた飲み物。
ここで又ビックリ。
ワインと共にコルク抜きを置いていった!
自分たちで開けろ、ということらしい。
ハウスワインはソモンタノ(この地域)産でレストランの名前入り
冷やしてある若いワイン。
このままでも充分飲める美味しさですが、ソーダ割りできるように Gaseosa と呼ばれる甘いソーダも一緒に持ってきました。
周りのテーブルを観察して、この辺りで我々もここのシステムを把握する。
このレストラン、メニューは無し。
料理も飲み物も選べません。(チャイルドメニューはある)
メニューは決まっていて、デギュスタシオンのように次々と出てくるらしい。
だからオーダーも取らずにどんどん運ばれてきたわけ。
それにしても量がとてつもなく多そうだ。
ホテルの奥さんに言われたことの意味が分かった。 -
水は素焼きのピッチャーで持ってきた。
ボトルで出してこないということは水道水です。
ウエスカの水道水は水源がピレネーですから美味しいです。 -
奥に写っているのは生ハム
こんなにたっぷり・・・
ホテルの奥さんに言われたことを守って、少しずつ味見するだけ(笑)
手前のこれはとても美味しかった!
Canelones Fritos a la Cerveza
カネロニのフライ
中のひき肉はビール煮しているようで良い味。
ひとつだけで止めておいたのに、夫が美味しいから全部食べろって、結局夫は2本半私は1本半いただきました。 -
店内がいっぱいになってきて給仕の人が増えた。
さっきの無愛想さんは他の部屋か台所に移ったのか、もう少し愛想のある大柄な男性とキビキビと働く若い女性、そして大ボスと見られるおばあちゃんが来た。
プクプクと太ってニコリともしないおばあちゃんは壁際の椅子に座ったままだけど、各テーブルの様子に目を光らせていて「ホセリート!!」って大柄な男性に指図してる。
次の料理が来ないね〜って夫が心配してるけど、
「おばあちゃんがここにいるから大丈夫」と私。
案の定、おばあちゃんに合図されてホセリートが
「さぁ豆料理すぐ持ってくるからねー」
ドーンドン!
豆料理2種類とジャガイモと鱈をまぶしたもの(一番奥)
手前は白いんげん豆 生ハムやチョリッゾなどが入っています
真ん中のはヒヨコマメ こちらはシーフード(イカやアサリ)が入っていました
両方美味しかったけど、私は白いんげん豆の方が気に入った。 -
美味しいんでついつい「少しずつ食べろ」という忠告を忘れる夫。
私は「ホテルのおばさんの言うことは正しい」と我慢。
メインの肉は3種!
左 オックステール煮込み やわらかーい
右 羊肉の煮込み
私は羊肉は単純に炭火焼きか釜焼きの方が好き。 -
そうそう、こういうラムチョップの炭火焼がいいわ〜
全部食べたよ、これは!
ちゃんとポテトも付いてくるのね -
デザートは唯一注文を聞いてくる
お腹がいっぱいと言いながらも自家製スポンジケーキを頼む夫
私はみかん。
ホセリートが「本当にみかんでいいの?」って聞いてくる。
みかん好きなんだもん! -
コーヒーはパス
でも、たくさん食べたから食後酒で消化は助けたい。
おぉー ハーブリキュールも隣町 Colungo 産ですか。
どこまでも地元の産物をアピールしてるのね。
気に入った。
お会計はボスのおばあさん。
カード受け付けると入り口にあったくせに、「通信が悪い」とか言って手に取りもしない。現金が欲しいのね。
25ユーロ x 2人 これだけの量で安いものです。
インパクト強いレストランだったなー
この新鮮さはアルモンテのロセンドおじさんの所と肩を並べる (愛想はロセンドさんの方が断然良かったけど)
↓
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10364318/ -
食後の腹ごなしに打ってつけの散策楽しい街並みです。
城が16時に開くので、そっちに向かうことにしました。
(夫撮影) -
見晴らしの良い場所に出ました。
(夫撮影) -
城を見上げるアングル
あんな崖っぷちに建ってます。 -
ボツボツと空いた穴のひとつで・・・
↓
↓
↓ (夫撮影) -
すご〜い あんな所でロッククライミングしてる!
この辺りでは夏季ならキャニオニング(川下り)なんかもできるようです。
-
城の入り口前で、現金を昼食で使い果たしてしまったことを思い出す。
ホテルの近くに銀行があったので、そちらに戻ることに。 -
Mirador de Vero
ベーロ川展望台からの眺め
Alquezar って大自然の中にある町なのね。
(夫撮影) -
見晴台からホテルの方向を見る
-
イチオシ
ピレネー地域の特徴ある煙突
瓦屋根にとても似合う
カヌ太郎さんが面白いコレクションをなさいました
↓
http://4travel.jp/traveler/kanutaro/album/10381979/ -
Camino de abajo から サン・ミゲル教会へ向かいます。
-
Iglesia de San Miguel
サン・ミゲル教会
17世紀
(夫撮影) -
中は結構シンプルでした。
色付けされていない祭壇がかえって重厚さを与えています。 -
こんなステンドグラスは結構モダン。
(夫撮影) -
イチオシ
教会の前から城を見上げる
-
可愛い看板発見♪
この他にも、この町けっこう素敵な看板宝庫でした。 -
イチオシ
ATMで現金引き出しした後、再度町中へ。
アルケサルの道路には真ん中に雨水溝が通っています。
よく出来ています。 -
ほら、こんな感じ。
大都市の排水より機能が良さそうだ。 -
ここは郵便局&お医者さん
どんな小さな町にも必要だもんね。 -
イチオシ
この町 道のあちこちがこういう風にアーケードになっていてユニーク。
雨宿りできて便利だわ。 (笑)
この上では建物が繋がっています。 -
これは Alquezar の町章です。
-
ほら、またトンネル(?)
面白い!
(夫撮影) -
夫が昔泊まったホテルを発見。
こんな所に(出張の宿泊で)よく来たよな〜って、今更ながら自分で感心してる。
予算の都合で部の秘書が探した安い宿に泊まらせられたらしいです。
あの頃、スペイン中を車で移動していた夫のおかげで、私も今美味しい所や面白い所に連れて行ってもらってる訳ですが。
あ、でもここ数年はほとんど全て旅行プランは私が立ててるね(笑)
アルケサルに泊まると言ったとき、ここを予約したんだと思い込んでいたらしい。私はただ、一番最初に検索したサンタ・マリア・ホテルが快適そうで値段も良かったから他探さなかっただけなんだけど。 -
タイル絵の可愛いホテルの看板です♪
じゃ、次回はここに泊まってみるか。
(夫撮影) -
イチオシ
アルケサルの建物にあったこの小さな扉。
「何だろう?」 と不思議がっていると
「電気や水道のメーターだろう」 って夫。
「本当? 確かめたーい!」 と駄々をこねる私。
「しょーがねーなー おまえは!」 と
人通りがないのをいいことに、ひとつ開けてみてくれた。
夫の想像通りメーターが隠されていました。 -
街並みに合ったこの趣向が気に入り、いくつか撮ってしまいました。
-
こっちは木の扉。
町並みを大事にするこういうアイデア、大好きです。 -
町並みといえば・・・
こういう石のアーチに木の門の玄関に、さり気無く付いている現在の便利さ(ブザー)。
素晴らしい
ここ、アーチの上部の彫刻は太陽と月。 -
昔のマヨール広場
今はRafael Ayerbe広場と呼ばれています。 -
ここは広場四方がアーケードになっています。
ところで、この写真に変わったもの発見できますか? -
魔除けのおまじないです。
猪の足!
家を守り、さらに住人の子孫繁栄や家畜・農産物の豊作を願ったそうです。
知らずに見たら、ちょっとギョッとしますよね。 -
イチオシ
中世、この広場のアーケード下では旅商人が農作物や商品を売ったそうです。
真夏にいらしたカヌ太郎さんは「この下は涼しかった」と仰ってます。 -
防犯の窓柵も、こんな風にお洒落。
さりげなくアートしてますね。 -
アルケサルの町は大通り(そんなに広くはありませんが)に垂直に交わるように、家々の下にこういったアーチが作られています。
狭い町中に家のスペースは取れるし、町を突っ切るのに都合はいい。
本当に面白いです。 -
ここは代々子供たちに滑り台として遊ばれたそうな。
オリーブの実を採集するときに利用する梯子もここにしまったそうです。 -
最後に、この町で採集した紋章をご覧下さい。
-
-
-
-
-
-
次の旅行記では、アルケサルのサンタ・マリア教会をご紹介します。
【ウエスカ旅行記】 3/10(完)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- フルリーナさん 2011/01/03 00:11:22
- はじめまして
- はじめまして
アルケサルとサンタマリア、懐かしく拝見しました!
写真もとってもすてき!
サンタマリアのみなさんもお元気そうですね♪
なんか、新年早々とっても嬉しくなりました。
それにしても、美味しそうなすごい量のレストランですね〜♪
どこでもドアがほしいです(笑)
またお邪魔しますね。
どうぞよろしくです。
- MILFLORESさん からの返信 2011/01/09 02:48:00
- RE: はじめまして
- フルリーナさん はじめまして!
ご挨拶が遅れまして大変失礼を致しました。
このウエスカ旅行準備にはフルリーナさんの旅行記も参考にさせて頂きました。
アルケサルに泊まることに決めた際、カヌ太郎さんの旅行記でフルリーナさんもカヌ太郎さんもこのホテルに泊まられたことを知り、ホテルのHPでチェックして値段共に良さそうだったので、他を調べずに即予約しました。
フルリーナさんもハイキングをメインにこの地方をご旅行なさったのですね。
アルケサル付近の洞窟画も見にいらしていて、とても羨ましいです。
> どこでもドアがほしいです(笑)
アハハ タダでさえちょっと遠いスペインの中の、また行き難い地方ですが、いつかまた再訪なさってください!
ご訪問及びメッセージ、どうもありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
MILFLORES
-
- カヌ太郎さん 2010/12/14 22:01:00
- 大吟醸
- MILFLORESさま
こんばんは。
冬のアルケサル
夏の焦げ付く日差しは
まったくないですね。
ホテルサンタマリアで
私も大吟醸を見せられました。
まだ飲んでないんですね。
あのホテルとてもきれいで
スタッフも素敵で
すばらしいのだけど
シャワー室が
ありえない構造で
びっくりしましたw。
かぬ
- MILFLORESさん からの返信 2010/12/16 07:44:01
- RE: 大吟醸
- > 冬のアルケサル
> 夏の焦げ付く日差しは
> まったくないですね。
カヌ太郎さんはあそこで完全に干からびていらっしゃいましたもんね〜(笑)
私たちは雨降り。
道の真ん中の排水溝が大活躍していました。
それと、雨どい!
道の脇を通ると雨どいからポトポト落ちる水で濡れちゃうんで、真ん中を歩くように気を付けました。
ただし、寒くはなかったです。
> ホテルサンタマリアで
> 私も大吟醸を見せられました。
> まだ飲んでないんですね。
「日本酒ってアルコール度高いんでしょう?我が家そんなにハードリキュール飲めないのよ〜」なんて言うんで、「ワインと同じですよ!」って教えてあげました。
そしたら、「じゃあ、特別なパーティーの時に頂きましょう!」って。
> シャワー室が
> ありえない構造で
> びっくりしましたw。
ユニークでしたね!
あの壁でトイレとの境。。。。 (笑)
面白かったです。
アルケサルは、この後行くアインサよりずっと気に入りました。
町並みの入り組んだ所が、アインサより楽しいです。
途中までトライして断念した、川への降り口。(次の旅行記で登場します)
これ、リベンジに夏場に行きたいです。
私はキャニオニングもやってみたいけど、夫が付き合ってくれない・・・
ぶーーー
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
MILFLORESさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
57