2010/12/04 - 2010/12/08
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MILFLORESさん
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ウエスカ (Huesca) 旅行 アルケサル (Alquezar) の続きです。
1 食事&街歩き ↓
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10528400/
町の一番高い所に建つサンタ・マリア教会は
9世紀のイスラムの城だった所に建築された。
アラブ語で城砦を意味する 「Al Qasr」、これが訛って
町の名前「アルケサル」になったと言われています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回の旅程 (●印がこの旅行記の部分)
○1日目 Madrid → Loarre (Loarre泊)
●2日目 Riglos / Alquezar (Alquezar泊)
●3日目 Barbastro / Torreciudad / Ainsa / Can~on de An~isclo
(Monte Perdido パラドール泊)
○4日目 Tella Sin / Janovas / Ainsa (Boltan~a泊)
○5日目 Abizanda / 帰路 Madrid へ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
表紙の写真: ホテルの部屋から (夫撮影)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
PR
-
Colegiata de Santa Maria
サンタ・マリア教会
門の鍵穴が面白い形してる。 -
門を入るとまだまだ上へ階段が続く。
(夫撮影) -
イチオシ
城壁や門などはイスラムの城のものがそのまま残っています。
アルケサルの町がキリスト教徒の手に渡ったのは1067年のこと。
(夫撮影) -
門を入るとまだジグザグを上がり坂が続く。
敵の攻撃から城を防ぐ造り。
(夫撮影) -
上からの眺め
(夫撮影) -
どうしても撮りたくなってしまう、ウエスカの家の煙突!
-
では、教会へ入りましょう。
門番兼チケット販売兼ガイドのおばさんが一人で多くの観光客を捌いていました。 -
入ってすぐは回廊
珍しく、真四角ではなくて長い台形
アーチの柱は全て2本組 -
この余り大きいとは言えない回廊が芸術の宝庫なんです。
壁には14-18世紀のフレスコ画
そして、アーチの柱頭には12世紀のロマネスク彫刻 -
フレスコ画の題材は新約聖書など
この部分は16-17世紀
上部
「ユダの接吻」
下部
「東方三博士の礼拝」 -
こちらは、「イエスの洗礼」
18世紀
絵が消えかかっている部分もありますが、それでもカラフルな色使いが見て取れます。 -
「聖ヤコブに現れるピラール聖母」
イエスの使徒の一人聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)はスペインの守護聖人
ピラール聖母はスペインの守護聖母
西暦40年、現スペインのサラゴサ辺りにいたサンティアゴの前に聖母が出現し、この地域での布教に務めるように告げる。
聖母は出現の証として碧玉の柱を置いていく。
そこから、この聖母はピラールの聖母(ピラールとはスペイン語で柱のこと)と呼ばれる。
このフレスコ画にも赤い柱が描かれています。 -
ロマネスクの柱頭は12世紀のもの
多くが旧約聖書のテーマ
ぱっと見ただけだと何だか分からない
説明を聞いて「なるほど!」と納得、楽しくなります。
「アダムの創造」
三頭で表されている神(三位一体)が、抱えたアダムの耳に指を入れて魂を吹き込んでいる。
マンドリアと呼ばれる光背は天使に支えられ、オリジナルの赤い色がまだ残っています。 -
これは分かりやすいかな
「アダムとイブ」
善悪の知識の実を食べるように唆した蛇
実を食べて裸であることを恥じたイブ(左)は下腹部を隠している -
「アダムとイブ」の柱頭の側部と裏側には、息子たち「カインとアベル」が彫られています。
側部(写真左)は「アベルと羊の群れ」
右で喧嘩しているように見えるのは「アベルを殺すカイン」
(夫撮影) -
「ノアの方舟」
3階建ての船の下部には地の動物
真ん中にはノアの家族
そして上部には鳥類 -
「イサクの燔祭」
上部
神にひとり息子のイサクを捧げようとするアブラハムとそれをとどめる天使
(アブラハムの信仰心を試すために神が命じた)
下部
最終的には茂みにいた羊を捧げた
(羊の丸焼きだ!) -
イチオシ
この題材は新約聖書です
「ヘロデ王の宴会」
ヘロデ王の誕生日の祝宴の場で踊るサロメ
(テーブルの下で曲芸しているように見えるのがサロメ)
舞の褒美にサロメは(母ヘロディアに言われて)洗礼者ヨハネの首を求めた。 -
柱の足部分にも彫刻が
ロマネスクの柱頭って本当に面白い! -
教会
-
レタブロは16世紀のもの
-
バロックオルガンは17-18世紀に利用されていた
今ももちろん鳴る -
壁の修復をしたら、下からフレスコ画が出てきたそうな。
-
回廊 上階から
-
イチオシ
アルケサルの町を見下ろす
-
こちらはベーロ川峡谷の方
(夫撮影) -
空がいい色に染まる時間・・・
(夫撮影) -
サンタ・マリア教会 見学の価値あり
石畳の町並みといい、一番高い所に教会があることといい、なんとなくモンサンミッシェルに似てるね〜 なんて夫と言ってたのですが、教会はずっとずっとこっちの方が良いです。 -
日が暮れた町の中をブラブラとホテルへ戻ります。
-
ホテル前から
夕闇に浮かぶサンタ・マリア教会 -
昼食をたっぷり食べたので(旅行記-3-参照)、この夜はディナーはパス。
ホテルのサロンでしばし寛ぐことにしました。 -
アルケサルの観光案内所で仕入れたパンフレットを研究
世界遺産にも登録されている Parque Cultural Del Rio Vero「ベーロ川文化公園」渓谷の洞窟壁画を見たいけれど、雨の中足場の悪い洞窟まで行けるのかどうか、ガイドツアーも出るのか分からなかったので、今回このプランは断念。
ソモンタノ原産地呼称のワイナリー訪問は、翌日が祝日だったためどこもクローズ。
ま、明日の天気を見てどこへ行くか決めましょう。 -
部屋のバルコニーから
ライトアップされた教会
(夫撮影) -
ホテルの朝食
オレンジジュースが絞りたて生ジュースで美味しかった -
雨が降りそうで降ってこない
よし、この隙に・・・
チェックアウト前に最後の町散策へ出掛けました。
(夫撮影) -
Pasarela del Vero というアルケサルの町をベーロ川沿いにグルッと周る散策ルートがあったので、周るのは無理でもちょっと川まで降りてみたい。
降り口は前日の町散策の際に見つけていたのですぐ分かった。
ちょっと雨が降ってきた・・・ -
こんな風に石畳になっているので、泥濘に足を突っ込まなくて済むので助かる。
(夫撮影) -
川の流れは聞こえるんだけど、見えない
雨脚が強くなってきちゃった・・・
残念ながらここまでにしましょう。
天気の良い時期に再訪することを誓うのでした。 -
イチオシ
ドラゴン型の雨どいからこんな風に雨水が落ちてくる中、ホテルに帰ってチェックアウト。
この夜宿泊するモンテ・ペルディードのパラドールに向けて、途中あちこち寄り道しながら、ウエスカ旅行を続けます。
【ウエスカ旅行記】 4/10(完)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- カヌ太郎さん 2011/01/09 11:43:29
- あけおめです
- MILFLORESさん
ちょっと出遅れましたが
あけましておめでとうございます。
アルケサルの続編
楽しく拝見いたしました♪
サンタマリア教会のおばちゃん、ご健在でしたか。
炎天下をふーふー言いながら上まで登ったら
中で説明中のため、入口に鍵がかかっていて
見れないのかとアセりました。
スペ語の説明なので???でしたが
こんなに詳しく、興味深い説明を
してくれていたんですね。
いま自分が撮影したのも併せて楽しんでいます。
ロマネスクの彫刻は素朴な印象を受けるのに
表現は実に直接的というか、躊躇がないというか
潔いというのか?
首がポロッと撮れていたり、
何かがグサッとささっていたりとか。。。
おおお、って思ってしまいますよねぇ
あ、ことしもよろしくお願いします。
カヌ太郎
- MILFLORESさん からの返信 2011/01/09 20:10:20
- RE: あけおめです
- カヌ太郎さん 新年おめでとうございます!
こちらこそ よろしくお願いします。
年末年始、旅行記作成サボりました。
ごめんなさい。
> サンタマリア教会のおばちゃん、ご健在でしたか。
> 炎天下をふーふー言いながら上まで登ったら
> 中で説明中のため、入口に鍵がかかっていて
> 見れないのかとアセりました。
何も書いていないし、あれ困りますよね。
私たちはたまたま上がった時に丁度入れていたんで良かったんですが。
おばちゃん、説明はとても機械的で、ロアーレ城のお兄ちゃんの方がガイドとしては面白かったのですが、やはり柱頭彫刻の説明は興味深かったですね。
今回は洞窟壁画とベーロ川沿い散策が出来なかったので、これは夏季に再訪です!
ALQUEZAR 大好き♪
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