宇都宮城址公園

2010/11/14 - 2010/11/14

　宇都宮市本丸町、旭にある宇都宮城址は公園となっており、清明台櫓（天守の代わり）、富士見櫓などが平成19年（2007年）3月に復元されている。亀ヶ丘城とも呼ばれていた。宇都宮市役所東側に位置する公園である。
　宇都宮城の築城年代は平安時代に遡り、藤原秀郷もしくは藤原宗円（宇都宮氏の祖）が築城したと言われる。豊臣秀吉の時代には小田原征伐に続く宇都宮仕置が行われ、宇都宮氏が所領を安堵されていたが、慶長2年（1597年）に改易され、慶長3年（1598年）に蒲生秀行が18万石で入った。
　関ヶ原後の慶長6年（1601年）には奥平家昌が10万石で入り、さらに元和5年（1619年）、本多正純が15万5千石で入ったが、元和8年（1622年）には、世に言う宇都宮城釣天井事件で改易された。
そ　の後、奥平氏、奥平松平氏、本多氏、奥平氏、阿部氏、戸田氏、深溝松平氏、戸田氏と譜代大名が城主としてこまめに入れ替わった。幕末には７万７千石の石高であった。
　明治になって県庁が最初は栃木に置かれたのは、慶応4年（1868年）の戊辰戦争では宇都宮は戦地となり宇都宮戦争が戦われて焼け野原になったためだけではなく、石高が小さかったことも影響はしていまいか。県庁が栃木から宇都宮に移転してきたのは明治17年（1884年）1月のことである。
　今後、本丸御成御殿、本丸清水門、本丸伊賀門を復元する計画があるようだが、土塁内にある鉄筋コンクリート製の城門の事務所、展示室を何とかしなければ雰囲気が出まい。
（表紙写真は宇都宮城富士見櫓）

エリア 宇都宮(栃木)

宇都宮城「二の丸土塁・堀跡」説明図。

「宇都宮城址公園」看板。

宇都宮城清明台櫓。平成19年（2007年）3月に復元。天守の代わりを務めていた。

宇都宮城富士見櫓。平成19年（2007年）3月に復元。

土塁下の城門（公園入り口）。鉄筋コンクリートが目障りだ。

宇都宮城清明台櫓側お堀。

宇都宮城富士見櫓側お堀。

宇都宮城富士見櫓側お堀。マンションの前に神仙洞が見える。

宇都宮城富士見櫓側の土塁。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城富士見櫓。

宇都宮城清明台櫓。

宇都宮城清明台櫓。

宇都宮城清明台櫓。

宇都宮城清明台櫓。

本丸広場。向こうは清明館。

本丸広場で昼飯を楽しむ親子。

土塁上の大木も紅葉している。

「天皇観臨賜甫処」石碑。明治天皇行幸記念碑。

「天皇観臨賜甫処」石碑（裏面）。

「贈従三位戸田忠恕之碑」石碑。

この旅行記へのコメント （2）

• nomo1215さん 2010/12/19 21:37:09

  思い出・・・。

  ドクターキムルさん
  
  　　こんばんは・・・。
  　　この旅行記・・ちょっとびっくりです。
  　　有名でもなく・・大通りの大いちょうといい・・。
  　　私は、この宇都宮城跡が子供の頃の遊び場所でした。
  　　当時は、こんなに綺麗な公園では無く住宅街のなかに
  　　御本丸公園としてありました。
  　　
  　　冬になると御本丸スケート場に毎日通って・・・。
  　　公園を綺麗に整備する為・・道路も拡張され
  　　当時の友人達の家もどこかへ引っ越して無くなってしまいました。
  
  　　もちろん当時は市役所も今の場所ではありませんでした。
  
  　　このあたりが変わった頃は私ももう違う土地で暮らして　　
  　　いましたが・・何とも懐かしい哀愁のある旅行記・・
  　　思い出にしばし浸らせて頂きました。
  
  nomo1215

  ドクターキムルさん からの返信 2010/12/21 02:17:40

  RE: 思い出・・・。

  nomo1215さん
  
  宇都宮は綺麗な街です。
  これまで良く行っていた栃木県立博物館などもとても綺麗でした。
  北の50万地方都市として整備されたのでしょう。
  
  宇都宮城の隅櫓の復元は知っており、気になっていました。
  今回はそれを見る目的で出かけました。
  結論から言うと、宇都宮城釣り天井事件などで知られるが、
  関東から北に見られる石垣のない土塁の城で、復元された
  2つの隅櫓も本当にちっぽけなもので、土浦城を見たときと同じ
  失望感を味わいました。
  「有名でもなく・・」と言われるのは最もです。
  
  しかし、松が峰教会や石の蔵など宇都宮らしい建築を見られて
  行った甲斐がありました。
  
  大通りの大銀杏の木もアクセントを添えていました。
  自転車で見に来ている人がいましたし、通る人たちは皆一様に
  見とれて写真を撮っていました。
  また、毎日落ち葉を掃いて集める人もいるようで
  下も綺麗になっており、傍らに銀杏の葉を詰めたビニールの
  ゴミ袋が2袋と箒と塵取が置いてありました。
  
  東武宇都宮線は1時間に2本しかなく、地方都市ならこんなものか
  と思いましたが、それが上りでは昼は2分と27分なのですが、
  2分発は定刻には発車するのですが、27分発は2、3分遅れて
  始発駅を出発します。下り電車が入線してから上り電車を
  発車させるのですから、定刻通りにはなりません。
  それでも2、3分遅れを全く気にしていない宇都宮の人たちや
  東武の運転手さんや駅員さん（車掌はいないワンマン運転）なのですから
  やはり東京とは違います。
  
  綺麗な地方都市でのんびりした雰囲気を味わうことができました。
  
  ドクターキムル