その他の都市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
  インド北部のダージリン(西ベンガル州)に桜が咲くという情報は日本で図書館やインターネットで探しても私は情報を得ることができなかった。でも、ダージリンはヒマラヤ山脈の低地に位置していて標高が2100mである。もしかしたらダージリンにも桜の木があるのではないかと思うようになった。<br /> ブータンからの帰り、ダージリンに寄るコースがF旅行社にあったのでそれを選んだ。まさにダメモト(駄目でもともと)の心境だった。<br /> 10月12日、ブータンのパロを飛び立つと30分でインドの最北のバグトグラという小さな空港に着いた。時間は定刻に着いたのだが入管をパスして外に出れたのは1時間半後だった。(事務官のスローと中国人団体の割り込み) <br /> 手配していたガイドが帰ってしまったのではないかと心配したが空港の外で私の名前の紙を持って待っていてくれた。<br /> ダージリンは山の中腹にあるのでの飛行場はなく、そこから3時間かけて車で登らなければならないのである。<br /> ガイドはキソさんというマッチョマン系の中年男性ったが、優しい眼差しでホッとした。(この度の旅行はどこでも親切で誠実なガイドだったので運が良かった)<br /> 私がキソさんに質問した最初は「ダージリンには桜がありますか」だった。キソさんは、「桜はいっぱいあるけど、桜はまだ咲いていないよ」と、平然と答えた。「やったぁ〜」と、私は、大声を上げてしまった。キソさんはびっくりして私の顔を覗き込んだ。あの時は、宝島でも発見したような喜びだった。日本のインターネットに「ダージリンには桜あり(要約)」と打ち込めるぞ、なんて得意な気持ちになった。<br /> ダージリンまでの道路は舗装なんかしていない。山を削って造ったデコボコ道を震度6のようなゆれ方で走る。車窓の外は100mの絶壁。谷底に落ちたら絶対に助からない。もう、生きた心地がしなかった。<br /> 途中、バグドグラから60kmのデララムという所でヒマラヤ桜があるのをキソさんが教えてくれた。私は興奮してカメラのシャッターを押した。残念ながらヒマラヤ桜の蕾は固かった。<br /> その時、奇跡が起きたのである。そこから500mくらい行った所に満開に近いヒマラヤ桜が1本だけ咲いていたのである。<br /> あの時は感激だった。もう、表現なんかできない。涙ポロポロであった。キソさんも一緒に手を取り合って喜んでくれた。(写真1)<br /> キソさんが言った言葉が忘れられない。「来る時、桜が咲いているのを気付かなかった」  私は、あれは、神のご加護だと信じることにした。<br /> 10月13日の昼過ぎ、ダージリンで最も有名な紅茶畑(English teaはここか一番) そこの近くでヒマラヤの山々が見えるちょっとした展望台があった。<br /> そこにもヒマラヤ桜の木があった。 私はまたも感激。私のこぼれるような笑顔のグーサインを見ていただきたい。(写真2)同じ場所でキソさんと運転手もパチリ。(写真3) 私の喜びを共に喜んでくれたキソさんと運転手にブラボー。<br /> 私はダージリンでもキソさんに、桜の花が咲いたら、同じ場所で家族の写真を撮ってインターネットで送って欲しいとお願いした。<br /> そこを後にして30分後、ロイド植物園を訪ねた。そこにも、桜があるとキソさんが教えてくれたのだ。<br /> この植物園はインドが独立後、イギリスの富豪家(茶畑の地主)のロイドが寄贈したので、その名前が付いたそうだ。(元々はインドの土地なのに矛盾している)<br /> キソさんは顔見知りの植物園の副園長のビマルさんを紹介してくれた。ビマルさんはわざわざ桜の木がある所まで案内してくださった。ビマルさんは日本人そっくりで、とても親切な方だった。(写真4のポロシャツ姿がビマルさん、隣はキソさん)<br /> ビマルさんの後ろに桜に木があり、その上部が写真5である。 <br /> この桜もヒマラヤ桜だそうだが開花するのは12月下旬から1月中旬にかけてだそうだ。 以前は植物園内に沢山ヒマラヤ桜があったそうだが、大気汚染で枯れて今は5本だけになったと言われた。 写真の桜も枯れない事を願っている。<br /> この度の旅は満開の桜は見ることができないと自分に言い聞かせていた。それなのに、最後に、ダージリンでは桜がないかも知れないと思っていたヒマラヤ桜の満開に出会えたのだ。私は本当に幸せ者である。 「終わりよければ全てよし」、この諺を噛み締めた。<br /><br />     ダージリンで 桜の花を見しときは<br />     感極まりて 涙あふるる<br /><br />---------------------------------------------------------<br /><br />お詫びと訂正: 先のブログでダージリンをアッサム州と書きましたが、ダージリンは西ベンガル州でした。お詫びして訂正します。<br /><br /><br /><br />            ゆらのと=峰村剛 (長岡市在住)   <br />         <br />.

ダージリンに桜はあった。

4いいね!

2010/10/12 - 2010/10/14

394位(同エリア514件中)

0

5

ゆらのと

ゆらのとさん

  インド北部のダージリン(西ベンガル州)に桜が咲くという情報は日本で図書館やインターネットで探しても私は情報を得ることができなかった。でも、ダージリンはヒマラヤ山脈の低地に位置していて標高が2100mである。もしかしたらダージリンにも桜の木があるのではないかと思うようになった。
 ブータンからの帰り、ダージリンに寄るコースがF旅行社にあったのでそれを選んだ。まさにダメモト(駄目でもともと)の心境だった。
 10月12日、ブータンのパロを飛び立つと30分でインドの最北のバグトグラという小さな空港に着いた。時間は定刻に着いたのだが入管をパスして外に出れたのは1時間半後だった。(事務官のスローと中国人団体の割り込み) 
 手配していたガイドが帰ってしまったのではないかと心配したが空港の外で私の名前の紙を持って待っていてくれた。
 ダージリンは山の中腹にあるのでの飛行場はなく、そこから3時間かけて車で登らなければならないのである。
 ガイドはキソさんというマッチョマン系の中年男性ったが、優しい眼差しでホッとした。(この度の旅行はどこでも親切で誠実なガイドだったので運が良かった)
 私がキソさんに質問した最初は「ダージリンには桜がありますか」だった。キソさんは、「桜はいっぱいあるけど、桜はまだ咲いていないよ」と、平然と答えた。「やったぁ〜」と、私は、大声を上げてしまった。キソさんはびっくりして私の顔を覗き込んだ。あの時は、宝島でも発見したような喜びだった。日本のインターネットに「ダージリンには桜あり(要約)」と打ち込めるぞ、なんて得意な気持ちになった。
 ダージリンまでの道路は舗装なんかしていない。山を削って造ったデコボコ道を震度6のようなゆれ方で走る。車窓の外は100mの絶壁。谷底に落ちたら絶対に助からない。もう、生きた心地がしなかった。
 途中、バグドグラから60kmのデララムという所でヒマラヤ桜があるのをキソさんが教えてくれた。私は興奮してカメラのシャッターを押した。残念ながらヒマラヤ桜の蕾は固かった。
 その時、奇跡が起きたのである。そこから500mくらい行った所に満開に近いヒマラヤ桜が1本だけ咲いていたのである。
 あの時は感激だった。もう、表現なんかできない。涙ポロポロであった。キソさんも一緒に手を取り合って喜んでくれた。(写真1)
 キソさんが言った言葉が忘れられない。「来る時、桜が咲いているのを気付かなかった」  私は、あれは、神のご加護だと信じることにした。
 10月13日の昼過ぎ、ダージリンで最も有名な紅茶畑(English teaはここか一番) そこの近くでヒマラヤの山々が見えるちょっとした展望台があった。
 そこにもヒマラヤ桜の木があった。 私はまたも感激。私のこぼれるような笑顔のグーサインを見ていただきたい。(写真2)同じ場所でキソさんと運転手もパチリ。(写真3) 私の喜びを共に喜んでくれたキソさんと運転手にブラボー。
 私はダージリンでもキソさんに、桜の花が咲いたら、同じ場所で家族の写真を撮ってインターネットで送って欲しいとお願いした。
 そこを後にして30分後、ロイド植物園を訪ねた。そこにも、桜があるとキソさんが教えてくれたのだ。
 この植物園はインドが独立後、イギリスの富豪家(茶畑の地主)のロイドが寄贈したので、その名前が付いたそうだ。(元々はインドの土地なのに矛盾している)
 キソさんは顔見知りの植物園の副園長のビマルさんを紹介してくれた。ビマルさんはわざわざ桜の木がある所まで案内してくださった。ビマルさんは日本人そっくりで、とても親切な方だった。(写真4のポロシャツ姿がビマルさん、隣はキソさん)
 ビマルさんの後ろに桜に木があり、その上部が写真5である。 
 この桜もヒマラヤ桜だそうだが開花するのは12月下旬から1月中旬にかけてだそうだ。 以前は植物園内に沢山ヒマラヤ桜があったそうだが、大気汚染で枯れて今は5本だけになったと言われた。 写真の桜も枯れない事を願っている。
 この度の旅は満開の桜は見ることができないと自分に言い聞かせていた。それなのに、最後に、ダージリンでは桜がないかも知れないと思っていたヒマラヤ桜の満開に出会えたのだ。私は本当に幸せ者である。 「終わりよければ全てよし」、この諺を噛み締めた。

     ダージリンで 桜の花を見しときは
     感極まりて 涙あふるる

---------------------------------------------------------

お詫びと訂正: 先のブログでダージリンをアッサム州と書きましたが、ダージリンは西ベンガル州でした。お詫びして訂正します。



            ゆらのと=峰村剛 (長岡市在住)   
         
.

同行者
一人旅
交通手段
飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • 表紙の桜と同じ桜。

    表紙の桜と同じ桜。

  • 私の後ろにヒマラヤ桜がある。彼方にヒマラヤが見える。

    私の後ろにヒマラヤ桜がある。彼方にヒマラヤが見える。

  • 同じ場所で、キソさんとドライバー。マン開示にキソさんの家族の写真をお願いした。

    同じ場所で、キソさんとドライバー。マン開示にキソさんの家族の写真をお願いした。

  • ロイド植物縁の中。白いポロシャツがビマルさん。後ろに桜の老木がある。

    ロイド植物縁の中。白いポロシャツがビマルさん。後ろに桜の老木がある。

  • その木の上部

    その木の上部

この旅行記のタグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

インドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
インド最安 306円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

インドの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP