2010/10/10 - 2010/10/12
89位(同エリア185件中)
ゆらのとさん
「今まで行った国でもう一度行きたい国はどこか」と問われたら、私は即「ブータン」と答える。
ブータンは美しい国だった。自然や景色だけでなく、人間の心までも、純粋で美しかった。 21Thのこの殺伐とした生存競争の激しい世の中に、こんなに清らかで優しい人々の国があるんだと、衝撃すら受けた。人間の幸せとは何か、美しさとは何か、という根源まで考えてしまった。
「日本の忘れかけている大切なものをブータンで見た」、と言っても過言ではない。ブータンを旅行した人が「ブータンは最後の楽園」とか、「桃源郷」とか「この世のパラダイスだ」とか言う。 私は半信半疑だった。GNP(国民総生産)は決して高くない。機械文明だって、遅れている。それなのに「何故」。
、結局、それは国民のお互いの協力と信頼が豊かな心を育てのではないかと、そして何よりもトップ(国王)が素晴らしいのだと私は思った.
今、日本が一番、ブータんンから学ばなければならないのは、政治の安定(リーダーシップのあるトップ)と伝統文化の保守だと思う。
ブータンは九州よりちょっと大きい国土で人口は70万人である。ヒマラヤの山々の山間で平地が殆どない小さな国だ。首都のテンプーには飛行場すらない。
ブータンは王国制で現在、シグメ ケサル王(5代目)が継承され、現在、国王の意向で、絶対王制から、国民総選挙の立憲君主制に移行になった。
4代目国王と共に、5代目国王は国民を愛し、国民の幸せを願っておられる。
五代目国王はまだ、30歳であるが(26歳のとき王位継承)国民の絶対的な尊敬を得ておられる。
旧宮殿は開放して誰でも訪れることができる。私は、そこで現国王のお写真を拝顔させてもらった。
日本の女の子から「キャー、素敵、こっち向いて」なんて不謹慎な言葉が叫ばれそうなほど、凛々しくて理知的でハンサムでいらっしゃる。
国王は皇太子の時に、アメリカやイギリス(オックスフォード)の大学に留学されたのだそうだ。そして、タイ国にも王制(王室学)を長期に渡って修学されたのだそうだ。
今、ブータンは「国民総幸福量」という理念に基づいて近代化が進められているのだそうだ。国王から「国民の幸せは王の幸せ」なんて言われたら、私もシビレてしまう。
ガイドのサンゲさんから聞いたこと、そして私が実際に見たブータンの現状を紹介させてもらう。
驚いたことにブータンにはドロボーがいないののだそうだ。そして、失業率や未就学児童もゼロに近いのだそうだ。
そして、驚いたことは、毎日、公式な場に出る時(職場でも)はブータンの民族衣装を着なければならないのだそうだ。これは伝統文化を守る国策でもあるが、身を引き締めて打ち込む(精神統一)という考えもあって、子供たちも学校に行く時は民族衣装うを着て行かなければならないのだそうだ。
ブータンの男性は伝統の民族衣装は「ギ」という、女性の伝統の民族衣装は「キラ」というのだそうだ。
日本の政治家が国会で羽織袴の伝統衣装で審議したら日本はもっと良くなるかな、いや、それよりも、国民から絶対的に尊敬されるリーダーが出現し、国民のための政治をしたら、「国民総幸福量」になるかな、なんてブータンが羨ましくなった。
ご存知の方も多いと思うが、ブータンは40年前まで、殆ど「鎖国」に近い政策を取っていた。それは、外部からの進入と自国に合わない考えをシャットアウトするためだった。
現在の日本は、「国際交流」を基に、何でもかんでも受け入れている。特にお隣の大国のような国民性になったら、日本はどうなるんだろうなんて心配になることがある。(その時、私は死んでるから関係ないっか)
現在、ブータンは年間、3万人しか外国の観光客を受け入れない。国王は観光客を増やさない方針を取っておられるのだそうだ。国が汚れること、国民が堕落することを恐れておられるのだそうだ. 日本は信頼されている国なので、現在、訪れようと思えば行ける。(現在、観光ビザを出していない国もある)
ブータンに行きた方、お早めにどうぞ。(いつ、日本人はマナーが悪いからダメになるかも知れない)
ブータンで美しいもの。それは、自然(山、川)、町並み、空、星、そして人(容姿、心)だった。男性が着る「ギ」はカッコ良かった。女性のキラも大好きだが「キラ」を着た女性はあまり外にいなかった。たまに見ても、恥ずかしがって逃げる人が多かった。それがまた、とても純情で男心をそそった。女性が厚化粧してないのもいい。日本の昔の楚々とした日本女性を思わせた。
ブータン国民の90%はチベット仏教の系列のラマ教を信仰していて、ラマ教を国教と制定している。。ラマ教は大乗仏教で厳しい修行をしなければならない。僧侶になれば、一生妻帯できない。それでも、現在も仏門に入る若者は多いのだそうだ。
最後にクイズを三つ。これが全部正解の方はかなりのブータン通である。お答えあれ。
1、 日本がブータンから輸入して喜ばれているもの二つ。
2、 ブータンに飛行機は何機あるか。
3、 ブータンの国民が一番尊敬した日本人はだれか。
(答えは後尾)
)
ゆらのと=峰村剛 (長岡市在住)
クイズの答え 1 松茸と八角草(タミフルの原料)
2 3機だけ (王室管理)
3 ダショー西岡 (次回のブログで書く)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
現国王(30歳)これはタイ港王在位60年式典に出席された時の写真
優しくて凛々しいお姿は国民から絶対適任尊敬されている。
インターネットから転載 -
ガイドのサンゲさん。仕事をするときは必ず民族衣装を茶区世yしなければならない。
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朝、学校前の小学生。勉強するときは実を引き締めて民族衣装を着なければならない。とても、元気で目が輝いていた。
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厳しい修行をしているラマ教の僧侶派一休みしていた。快く被写体になってくださった。仏門に入ると一生妻帯できない。
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この坊やも僧侶の修行。自分が選択したのだろうか。寺の隅で縁結びの糸を売っていた。
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この民族衣装を着て得意げな爺は私。私が「ギ」を着てみたいと行ったら、サンゲさんはお父さんの物をホテルまで持って来てくださった。
私が死んだら、多分、仏壇用になるくらいお気に入りの写真である。 -
ブータンではアーチェリーの試合をするときも民族衣装を着る。相手のチームが的に矢が当たると祝福して歌いながらダンスを踊る。
とても優しい民族でのどかな光景であった。
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