2010/03/20 - 2010/03/27
5416位(同エリア8886件中)
山菜迷人さん
◆キンちゃんとの酒盛り
ここで、3日間大変お世話になったキンちゃんのことについて触れなければならない。
まず、トクトクである。キンちゃんによるとスズキのバイクが700ドル、お客さんを乗せるトクトクが500ドルで1200ドルの投資だったらしい。親せきの小父さんに出してもらって、トクトクの売り上げの中から借金を返しているとのこと。キンちゃんの稼ぎが1カ月に150ドルと言っていたから8カ月分の売り上げに相当する。
ここに連合が調査した2008年の日本の平均賃金の資料がある。それによると、月々の稼ぎと賞与を足して1カ月当たりの賃金を計算すると325千円ほどになる。その8カ月分ということは日本人の感覚ではトクトクの値段は260万円くらいに相当する。ちょっとした高級車並の価格と言えるかな。キンちゃんの夢は、お金を稼いで自動車を買うこと。ただし、バイクと比べると車はものすごく高く、年収の数倍はするようで高嶺の花らしい。
日本人は腹囲が85センチ以上あって、血圧が高いとか、血中コレステロールが高いなどの症状が加わるとメタボリック・シンドロームなどと言われるけれど、カンボジアではお腹が出ていることはむしろお金持ちであることの象徴で、みんな少し太りたいと考えている。だからということではないと思うが、彼らは実によく食べる。主食のご飯は、二膳以上は食べている。肉や魚を焼き、プロホックなどの調味料をつけてご飯といっしょに食べる。
カンボジア人は色の黒い人が多い。キンちゃんに聞いたところによると、「だから色白の女の人が良いですね。僕も色白の女性が好きです。」と言っていた。事実、ゲストハウス近くのスーパーに買い物に行ったら、キンちゃんがひそかに思いを寄せいている女性が働いており、職場が建物の中で陽に焼ける機会が少ないからだろうか、色白のぽっちゃりした女性だった。僕は買い物をしているKさんの後姿と彼女の写真を撮って、後日キンちゃんのメールアドレスに送ってやったら、キンちゃんは大変喜んだ。
キンちゃんは、ベトナム国境近くの農村の生まれで、小父さんのいるシェムリアップに出てきて仕事をしている。トクトクのドライバーになる時、自分のセールスポイントをアップするために塾で日本語の勉強をしたらしい。日本語が少し話せるようになると、日本からの観光客に重宝されるようになり、日常的に日本語を話す機会が増え、さらに日本語が上手くなった。僕たちと話をしていてほとんど何も問題はない。
そんなキンちゃんと遺跡観光の後、飯を食いに行った。郊外の何にもない広い道路に夜になると屋台が並び、地元の人たちはそこで茣蓙に座って飯を食う。キンちゃんのトクトクでそんな野外食堂に出かけて行って酒盛りをしたのだ。ちなみに、カンボジアではビールを飲んでトクトクに乗っても日本のように取り締まりの対象にはならないとのこと。
子牛の丸焼きを切り分けてもらい、鳥の丸焼きを一羽、野菜の漬物などを屋台で買ってきて、唐辛子のたくさん入ったつけ汁、プロホックに浸けて食べる。プロホックはかなり臭い。秋田のしょっつるを下品にした感じの匂い、そこに、香りの強い草を刻んで入れてあり、独特の強い匂いがするのだけれど、口に入れてしまえばこっちのもの。その独特の酸味のある味わいが肉の味とマッチして旨い。癖になる味である。カンボジアに来てレストランで何度か食事をしてきたけれど、僕は、この屋台のプロホックと焼き鳥、子牛の丸焼きが一番旨かった。ただし、プロホックは食べ過ぎると翌日お腹がゆるくなる。予防投薬してもらっていた抗生剤のお世話になった。
屋台で酒盛りをした後、キンちゃんがカラオケに行きませんかという。何故かゲストハウスのタロウも一緒についてきてカラオケに行った。中国や韓国でカラオケと言えば女性を買える場所の代名詞である。嫌な予感がしたけれど、「まあ、社会見学や」ということで出かけることにした。舗装されていない道路に入り暗い夜道をトクトクで移動するのは怖いくらいだ。唐突にネオンサインのある建物が見えてきたと思ったらそこがカラオケである。広い中庭を囲むようにいくつかの建物が方形に並び、中庭側に壁のない二間四方くらいの明るい部屋があり、壁に沿ってベンチがしつらえてある。そこに女の子たちがすわって、客を値踏みしている。「やっぱりここはそういう店なんだな。」と思いながら案内されるままに奥まった一部屋に入る。間口3間、奥行きが2間位の長方形の部屋で、壁面に液晶テレビが据え付けてある。
席に着くとキンちゃんが「女性は要りませんか?」という。僕は「カラオケに来たんだから、歌えばいいじゃないか。」と言ってやったら、キンちゃんは「女の子がいないと盛りあがりませんよ。」という。「そんなら、まあ、呼んでみようか。」と僕が声をかけると、キンちゃんは嬉しそうに出ていった。間もなくキンちゃんが戻ってきて、すぐに女性を連れて経営者と思しき年配の女性が入ってきた。10人くらいの20歳くらいの女の子が並び、客は、お気に入りの女の子を指名するのだ。と言っても初めて来た店である、誰が誰だかわからない。「英語が喋れる子は?」と聞いたら2人ほど手が上がったので、ぽっちゃりした娘を指名することにした。
英語が喋れると手をあげた彼女は、「歌って欲しい」と言ってもうたわない。何故かなと思ったら、カンボジアの識字率の低さを思い出した。確か65%ほどである。ここでも男女差があって、男性80%、女性57%という低さである。彼女は字が読めないのでいくら液晶画面に文字が出てきても読めないんだよね。そのことに気がついたので、「練習のつもりで歌って」と言ったらモジモジしながらも歌い始めた。カンボジアのはやり歌らしく、アップテンポの元気な歌だった。ビールを飲み、果物の盛り合わせを食べ、日本の歌を何曲か歌い、ゲストハウスに戻る。キンちゃんとタロウは僕たちを送っておいて再び出かけていった。タロウが女性を誘う仕組みを教えてくれたけれど、「僕らにそれは不要だよ。」と丁重にお断りした。タロウはそれが少し不満そうだった。別れ際に翌日の迎えの時間をキンちゃんに伝えることを忘れてはいけない。明日はホーチミンに戻るのだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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