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第1章 旅立ちなのだ<br /><br /> 3月20日の朝、旅立ちを祝福するかのような好天に恵まれ爽やかに目覚める。Kさんの次男坊が岡山空港まで送ってくれることになっており、待ち合わせの時間のだいぶ前に、我が家の近くの『餃子の王将』の駐車場に、愛用のメンドーザの4輪スーツケースを押して出かけていったのだった。とりあえずKさんに電話をし、何時ころになるかを確認したところ、「近くまで行ったら電話する」という。待つことしばし、「まだかな」と思い始めたころ電話が鳴る。「運動公園の所まで来たから、あと5分もかからんと思うけど。」、「わかりました。もう、王将の駐車場に来てますから。」「じゃあ、後で・・・」というような会話を交わし電話を切る。<br /> Kさんの次男坊は僕の所で去年の7月まで働いていた。若干のトラブルの渦中に巻き込まれ、自ら「やりたいことをみつけます。」と言い残して辞めていったのだ。その後、物書きを目指しているという噂を耳にしたが、何をやっているのやら、親父さえ「よくわからん。」らしい。<br />親子でなかなかの巨漢である。といっても、縦方向ではなく、横方向への成長度合いが目立つのだが、その二人が乗った車が近づいてくると、フロントガラス一杯に二人の姿がはめ込まれているようで何だか可笑しかったが、送ってもらう身である。笑いをこらえて、「K君久しぶりだな。元気でやってる?」と声をかけながら、スーツケースを荷室に放り込んで、後部座席に身を投げる。「はぁ、ぼちぼちやってます。」といつもの弱々しい口調の返事があった。それっきり会話ははずまない。<br /> 今日の旅程は、岡山空港から羽田空港に行き、羽田空港から成田空港に行く途中で、しばし口にすることのできない日本食を楽しみ、成田空港からホーチミンまで飛び、宿泊先のSさんのところまで移動するという、今回の旅で移動距離が一番長い一日となっている岡山空港まで送ってもらって「K君ありがとう。」と声をかけると、「気をつけていってらっしゃい。」とにこやかに送り出してくれた。<br /> 1階のチェックインカウンターで荷物を預け、2階のセキュリティチェックをくぐりぬけると、「これから僕は旅に出るんだなぁ。」という気持ちが盛り上がってくる。どんな旅になるのやら、期待と不安が膨らんでいくのである。<br /> 岡山空港から羽田空港まではおよそ1時間。1週間余の長旅となるので、体調を整えておかなければと思いながら、昨日は、結局深夜まで呑む羽目になり、正直なところまだ酒が残っており、睡眠不足も手伝って、飛行機が離陸するまでは覚えているけれど、飛行機の揺れで目が覚めたら羽田空港への着陸態勢に入るところだった。どちらかといえば飛行機が苦手な僕にとっては、ある意味でラッキーだったのだけれど、何やら機内がざわついている。機長からの案内があって、南の風が強く、着陸コースが限られるため、着陸の順番を待たなければならないらしい。映画『ダイハード』で空港がテロリストによって占拠され、多くの飛行機が上空で旋回し、テロリストの流す誤った情報で着陸しようとした飛行機が墜落炎上するというようなシーンが思い浮かぶ。強風の影響か機体はかなり揺れるものの、そんな心配は全くの杞憂で順番が来たら「あらよっ!」という感じで難なく着陸。<br /> 成田からの便も全日空を使うので、荷物はそのまま次の便にのせて欲しいところだが、羽田から成田には自分で荷物を持って移動しなければならず、いったん荷物を受け取り、「さあ、どうしましょうか。」ということになった。大きな荷物を抱えて動きまわりにくいので、京成線沿線で昼飯を済ませて成田空港に向かうことになり、品川で途中下車することにした。<br /> 品川駅高輪口に出ると、右手方向のビル2階、居酒屋風の店に明りが灯っているのが見える。しばらく日本食が食えなくなるので・・・ということで、あまり根拠もなく、その2階の店に行くことにした。夜は居酒屋、昼は定食屋という二つの顔を使い分けているようなお店だったけれど、ブリのお刺身と豚の生姜焼きの定食をセレクトし、「とりあえず生中2つね。」と店のお姉さんにこえをかける。ちなみに、明らかに51歳の僕のお姉さんくらいの女性という意味ですよ。若いおねえちゃんという意味ではありませんから念のため(何が念のため何だか・・・)。<br /> Kさんと旅の無事を祈りながら祝杯をあげる。一杯目のビールが腹におさまりかけたころ、「ブリの刺身&amp;豚肉の生姜焼き定食」が運ばれてきた。まずは、おかずのブリの刺身をつつきながら残りのビールを飲み干し、「姉さん!ビールおかわりね!」。ビールを出しながらお姉さんが「旅行帰りですか?」と聞いてきた。<br />僕「いえいえ、これから出かけるんですよ。しばらく日本食が食えなくなるから、とりあえず和食の店に入ろうということで寄らせてもらったんですよ。」<br />お姉さん「どちらまで行かれるんですか?」<br />僕「ベトナムのホーチミンまで飛んで、そこから船でメコン河を遡って、アンコールワットまで行ってこようと思ってるんですけどね。」<br />お姉さん「良いねぇ。私なんかハワイとグァムくらいしか行ったことないからねぇ。言葉が通じないところはどうもおっかなくて行けないわ。」<br />僕「俺らも、カンボジア語がしゃべれるわけじゃないんだけど、片言の英語と日本語、あとはボディランゲージやね。意外と、身ぶり手ぶり、あとは絵を書いたりしたら、何とかなるもんですよ。」<br />お姉さん「若いって良いわよねぇ。そんな冒険ができるんだから・・・。」(お姉さんそれはいくらなんでも「ヨイショ」しすぎでしょう!)<br />というようなおしゃべりを楽しみながら、定食とビール2杯を片付けて、お姉さんに「行ってきまっせ」と声をかけ、成田空港に向かう。<br /><br /><br />第2章 成田空港雑感<br /><br /> 成田である。成田といえば、三里塚闘争を連想する世代の僕は、どちらかといえば成田空港が嫌いである。<br /> 1960年代初頭、来るべく国際化にともなう空港需要の増大を見越し、政府は羽田の東京国際空港に代わる本格的な国際空港の建設を計画した。1963年の案では、現在の空港から南に4kmほど離れた富里地区が候補にあげられていたが、同地区が農場経営のモデルケースだったため激しい反対運動が勃発し、富里地区建設案は白紙撤回されることになった。その後、候補地は四転五転したがいずれも反対運動にあい空港建設計画そのものが頓挫しそうになったため、佐藤栄作内閣は、1966年御料牧場があった三里塚・芝山地区を候補地とする閣議決定を行った。ところが、御料牧場は計画全体の4割ほどにすぎず、事前説明もせず、代替地の用意もなしに地元合意抜きで計画が進められたことから、1966年7月20日、地元農民を中心に「三里塚芝山連合空港反対同盟」が結成され、三里塚闘争が始まることになった。当初は、地元の農民及びそれを支援する人たち中心の反対闘争であったが、ここに新左翼各派が合流し、反政府・反権力闘争へと様変わりしていったというのが僕の認識である。<br /> 三里塚闘争は、やがてセクト主義が入り込み分裂、弱体化、1978年5月20日に成田空港はやっと開港にこぎつけたのだが、空港の中に反対派の団結小屋が残るなど、本来の機能を果たすことができないままでいる。しかも、開港後もテロ行為が繰り返され、そのため羽田空港が国際空港として再整備されるなど、「成田」の位置付けは今でも曖昧のままだと僕は思っている。<br /> いずれにしても、僕にとっては、初めての成田空港である。時間もたっぷりあるので、空港の中を探検して見た。まずは、5階の展望デッキに出てみる。どの国の飛行機か僕は飛行機のマークを見ただけではわからないけれど、鮮やかなマークをつけて次々に飛行機が着陸し、そして、離陸していく。展望デッキはけっこう賑わっていて、望遠レンズをつけたカメラを構える人、飛行機の離着陸には関心を示さず、愛を語り合うカップル、小学生の一群が見学に来ており、歓声があがる。反対派住民の団結小屋が見えないかしらと思っていたのだけれど、そういう物は見えない方向に展望デッキが作られているようで、反対運動の名残を発見することはできなかった。<br /> 5階は展望デッキとレストラン・ショップ、4階は出発ロビーとレストラン・ショップ、3階が出国審査、2階が入国審査、1階が国際線到着ロビー、国内線チェックインカウンターというフロアの構成になっている。4階のレストランで餃子とソーセージの盛り合わせを肴に生ビールを飲んで時間をつぶす。そうそう呑んでばかりもいられないので出国審査を済ませ出発ロビーに移動する。ホーチミン行きの18時20分発NH931便の搭乗口前のロビーにはかなりの人が出発を待っており、コーカソイド、ニグロイド、モンゴロイドと人種も多様であるが、やはり一番多いのはモンゴロイドだろうか。中でも中国人が多いというのが僕の印象。<br /> ここで読売新聞の取材を受けた。全日空が成田-ホーチミン便を1日1往復に増便、日本航空も全体的には縮小する中で全日空同様1日1往復、ベトナム航空が1日2往復ということで、4月から成田国際空港とタンソンニヤット国際空港を結ぶ航空路線は1日4往復となるとのこと。成田空港を経由するアメリカからの便もあって、日本とベトナムとの関係がより深くなっていくらしい。まずは、そのことを知っているかどうかを問われたが、僕は、記者氏から聞いたのが初耳だったので知らなかったと答えた。次に、日本とベトナムの関係を問われたので、ベトナム人は日本人同様勤勉な国民性を持っており、製造業が中国からベトナムに生産拠点を移す動きを見せていることや、メコン河の大規模な橋の建設や、タンソンニヤット国際空港の新ターミナルが日本のODAにより建設されるなど、都市開発に日本の技術力が活用されていることなどの話をした。<br /> さらに、路線が増えることで今後ベトナムへ行く機会が増えるかどうか、今日は、ビジネスで出かけるのか、成田空港の利便性についての意見などを問われ、僕自身はベトナムという国が好きなので、今回2度目のベトナムだけれど、仕事では現在の所ベトナムとのつながりはないこと、今日は、岡山空港を9時過ぎの飛行機で羽田に飛び、途中、品川で飯を食って、電車で成田空港まで来たが、成田に来るまでの経路に時間がかかり過ぎ、不便であること、関西国際空港とベトナムを結ぶ路線ができて欲しいことなどを話した。<br /> 後日確認したら、この話は、3月26日の読売新聞で紹介されていた。もちろん、匿名だけど、僕が話した内容の一部が紹介され、成田空港をハブ空港として充実していくためには何が必要なのかを論じる記事になっていた。なるほどね。<br /> 取材を受けたことで良い時間つぶしができた。しかし、ここでトラブル発生。18時20分発の予定だったけれど、飛行機が到着しないので、遅れることになったという。結局、搭乗開始が19時前、その後、離陸待ちのため機内で30分ほど待って、離陸したのは19時30分頃だった。<br />

悠久の大河メコン&アンコール遺跡群を辿る旅② - 旅立ちなのだ編

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2010/03/20 - 2010/03/27

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山菜迷人

山菜迷人さん

第1章 旅立ちなのだ

 3月20日の朝、旅立ちを祝福するかのような好天に恵まれ爽やかに目覚める。Kさんの次男坊が岡山空港まで送ってくれることになっており、待ち合わせの時間のだいぶ前に、我が家の近くの『餃子の王将』の駐車場に、愛用のメンドーザの4輪スーツケースを押して出かけていったのだった。とりあえずKさんに電話をし、何時ころになるかを確認したところ、「近くまで行ったら電話する」という。待つことしばし、「まだかな」と思い始めたころ電話が鳴る。「運動公園の所まで来たから、あと5分もかからんと思うけど。」、「わかりました。もう、王将の駐車場に来てますから。」「じゃあ、後で・・・」というような会話を交わし電話を切る。
 Kさんの次男坊は僕の所で去年の7月まで働いていた。若干のトラブルの渦中に巻き込まれ、自ら「やりたいことをみつけます。」と言い残して辞めていったのだ。その後、物書きを目指しているという噂を耳にしたが、何をやっているのやら、親父さえ「よくわからん。」らしい。
親子でなかなかの巨漢である。といっても、縦方向ではなく、横方向への成長度合いが目立つのだが、その二人が乗った車が近づいてくると、フロントガラス一杯に二人の姿がはめ込まれているようで何だか可笑しかったが、送ってもらう身である。笑いをこらえて、「K君久しぶりだな。元気でやってる?」と声をかけながら、スーツケースを荷室に放り込んで、後部座席に身を投げる。「はぁ、ぼちぼちやってます。」といつもの弱々しい口調の返事があった。それっきり会話ははずまない。
 今日の旅程は、岡山空港から羽田空港に行き、羽田空港から成田空港に行く途中で、しばし口にすることのできない日本食を楽しみ、成田空港からホーチミンまで飛び、宿泊先のSさんのところまで移動するという、今回の旅で移動距離が一番長い一日となっている岡山空港まで送ってもらって「K君ありがとう。」と声をかけると、「気をつけていってらっしゃい。」とにこやかに送り出してくれた。
 1階のチェックインカウンターで荷物を預け、2階のセキュリティチェックをくぐりぬけると、「これから僕は旅に出るんだなぁ。」という気持ちが盛り上がってくる。どんな旅になるのやら、期待と不安が膨らんでいくのである。
 岡山空港から羽田空港まではおよそ1時間。1週間余の長旅となるので、体調を整えておかなければと思いながら、昨日は、結局深夜まで呑む羽目になり、正直なところまだ酒が残っており、睡眠不足も手伝って、飛行機が離陸するまでは覚えているけれど、飛行機の揺れで目が覚めたら羽田空港への着陸態勢に入るところだった。どちらかといえば飛行機が苦手な僕にとっては、ある意味でラッキーだったのだけれど、何やら機内がざわついている。機長からの案内があって、南の風が強く、着陸コースが限られるため、着陸の順番を待たなければならないらしい。映画『ダイハード』で空港がテロリストによって占拠され、多くの飛行機が上空で旋回し、テロリストの流す誤った情報で着陸しようとした飛行機が墜落炎上するというようなシーンが思い浮かぶ。強風の影響か機体はかなり揺れるものの、そんな心配は全くの杞憂で順番が来たら「あらよっ!」という感じで難なく着陸。
 成田からの便も全日空を使うので、荷物はそのまま次の便にのせて欲しいところだが、羽田から成田には自分で荷物を持って移動しなければならず、いったん荷物を受け取り、「さあ、どうしましょうか。」ということになった。大きな荷物を抱えて動きまわりにくいので、京成線沿線で昼飯を済ませて成田空港に向かうことになり、品川で途中下車することにした。
 品川駅高輪口に出ると、右手方向のビル2階、居酒屋風の店に明りが灯っているのが見える。しばらく日本食が食えなくなるので・・・ということで、あまり根拠もなく、その2階の店に行くことにした。夜は居酒屋、昼は定食屋という二つの顔を使い分けているようなお店だったけれど、ブリのお刺身と豚の生姜焼きの定食をセレクトし、「とりあえず生中2つね。」と店のお姉さんにこえをかける。ちなみに、明らかに51歳の僕のお姉さんくらいの女性という意味ですよ。若いおねえちゃんという意味ではありませんから念のため(何が念のため何だか・・・)。
 Kさんと旅の無事を祈りながら祝杯をあげる。一杯目のビールが腹におさまりかけたころ、「ブリの刺身&豚肉の生姜焼き定食」が運ばれてきた。まずは、おかずのブリの刺身をつつきながら残りのビールを飲み干し、「姉さん!ビールおかわりね!」。ビールを出しながらお姉さんが「旅行帰りですか?」と聞いてきた。
僕「いえいえ、これから出かけるんですよ。しばらく日本食が食えなくなるから、とりあえず和食の店に入ろうということで寄らせてもらったんですよ。」
お姉さん「どちらまで行かれるんですか?」
僕「ベトナムのホーチミンまで飛んで、そこから船でメコン河を遡って、アンコールワットまで行ってこようと思ってるんですけどね。」
お姉さん「良いねぇ。私なんかハワイとグァムくらいしか行ったことないからねぇ。言葉が通じないところはどうもおっかなくて行けないわ。」
僕「俺らも、カンボジア語がしゃべれるわけじゃないんだけど、片言の英語と日本語、あとはボディランゲージやね。意外と、身ぶり手ぶり、あとは絵を書いたりしたら、何とかなるもんですよ。」
お姉さん「若いって良いわよねぇ。そんな冒険ができるんだから・・・。」(お姉さんそれはいくらなんでも「ヨイショ」しすぎでしょう!)
というようなおしゃべりを楽しみながら、定食とビール2杯を片付けて、お姉さんに「行ってきまっせ」と声をかけ、成田空港に向かう。


第2章 成田空港雑感

 成田である。成田といえば、三里塚闘争を連想する世代の僕は、どちらかといえば成田空港が嫌いである。
 1960年代初頭、来るべく国際化にともなう空港需要の増大を見越し、政府は羽田の東京国際空港に代わる本格的な国際空港の建設を計画した。1963年の案では、現在の空港から南に4kmほど離れた富里地区が候補にあげられていたが、同地区が農場経営のモデルケースだったため激しい反対運動が勃発し、富里地区建設案は白紙撤回されることになった。その後、候補地は四転五転したがいずれも反対運動にあい空港建設計画そのものが頓挫しそうになったため、佐藤栄作内閣は、1966年御料牧場があった三里塚・芝山地区を候補地とする閣議決定を行った。ところが、御料牧場は計画全体の4割ほどにすぎず、事前説明もせず、代替地の用意もなしに地元合意抜きで計画が進められたことから、1966年7月20日、地元農民を中心に「三里塚芝山連合空港反対同盟」が結成され、三里塚闘争が始まることになった。当初は、地元の農民及びそれを支援する人たち中心の反対闘争であったが、ここに新左翼各派が合流し、反政府・反権力闘争へと様変わりしていったというのが僕の認識である。
 三里塚闘争は、やがてセクト主義が入り込み分裂、弱体化、1978年5月20日に成田空港はやっと開港にこぎつけたのだが、空港の中に反対派の団結小屋が残るなど、本来の機能を果たすことができないままでいる。しかも、開港後もテロ行為が繰り返され、そのため羽田空港が国際空港として再整備されるなど、「成田」の位置付けは今でも曖昧のままだと僕は思っている。
 いずれにしても、僕にとっては、初めての成田空港である。時間もたっぷりあるので、空港の中を探検して見た。まずは、5階の展望デッキに出てみる。どの国の飛行機か僕は飛行機のマークを見ただけではわからないけれど、鮮やかなマークをつけて次々に飛行機が着陸し、そして、離陸していく。展望デッキはけっこう賑わっていて、望遠レンズをつけたカメラを構える人、飛行機の離着陸には関心を示さず、愛を語り合うカップル、小学生の一群が見学に来ており、歓声があがる。反対派住民の団結小屋が見えないかしらと思っていたのだけれど、そういう物は見えない方向に展望デッキが作られているようで、反対運動の名残を発見することはできなかった。
 5階は展望デッキとレストラン・ショップ、4階は出発ロビーとレストラン・ショップ、3階が出国審査、2階が入国審査、1階が国際線到着ロビー、国内線チェックインカウンターというフロアの構成になっている。4階のレストランで餃子とソーセージの盛り合わせを肴に生ビールを飲んで時間をつぶす。そうそう呑んでばかりもいられないので出国審査を済ませ出発ロビーに移動する。ホーチミン行きの18時20分発NH931便の搭乗口前のロビーにはかなりの人が出発を待っており、コーカソイド、ニグロイド、モンゴロイドと人種も多様であるが、やはり一番多いのはモンゴロイドだろうか。中でも中国人が多いというのが僕の印象。
 ここで読売新聞の取材を受けた。全日空が成田-ホーチミン便を1日1往復に増便、日本航空も全体的には縮小する中で全日空同様1日1往復、ベトナム航空が1日2往復ということで、4月から成田国際空港とタンソンニヤット国際空港を結ぶ航空路線は1日4往復となるとのこと。成田空港を経由するアメリカからの便もあって、日本とベトナムとの関係がより深くなっていくらしい。まずは、そのことを知っているかどうかを問われたが、僕は、記者氏から聞いたのが初耳だったので知らなかったと答えた。次に、日本とベトナムの関係を問われたので、ベトナム人は日本人同様勤勉な国民性を持っており、製造業が中国からベトナムに生産拠点を移す動きを見せていることや、メコン河の大規模な橋の建設や、タンソンニヤット国際空港の新ターミナルが日本のODAにより建設されるなど、都市開発に日本の技術力が活用されていることなどの話をした。
 さらに、路線が増えることで今後ベトナムへ行く機会が増えるかどうか、今日は、ビジネスで出かけるのか、成田空港の利便性についての意見などを問われ、僕自身はベトナムという国が好きなので、今回2度目のベトナムだけれど、仕事では現在の所ベトナムとのつながりはないこと、今日は、岡山空港を9時過ぎの飛行機で羽田に飛び、途中、品川で飯を食って、電車で成田空港まで来たが、成田に来るまでの経路に時間がかかり過ぎ、不便であること、関西国際空港とベトナムを結ぶ路線ができて欲しいことなどを話した。
 後日確認したら、この話は、3月26日の読売新聞で紹介されていた。もちろん、匿名だけど、僕が話した内容の一部が紹介され、成田空港をハブ空港として充実していくためには何が必要なのかを論じる記事になっていた。なるほどね。
 取材を受けたことで良い時間つぶしができた。しかし、ここでトラブル発生。18時20分発の予定だったけれど、飛行機が到着しないので、遅れることになったという。結局、搭乗開始が19時前、その後、離陸待ちのため機内で30分ほど待って、離陸したのは19時30分頃だった。

  • 旅立ちの前、国内での最後の食事

    旅立ちの前、国内での最後の食事

  • 成田空港ターミナル1の屋上展望台

    成田空港ターミナル1の屋上展望台

  • 屋上展望台から見る空港

    屋上展望台から見る空港

  • 同じく、出発を待つ大韓航空機

    同じく、出発を待つ大韓航空機

  • 空港の建物内部を描いた絵を見つめる

    空港の建物内部を描いた絵を見つめる

  • 4階のギャラリーで見つけた作品

    4階のギャラリーで見つけた作品

  • ターミナルビルの中に空港博物館があった

    ターミナルビルの中に空港博物館があった

  • 博物館といってもなんだかお土産売り場みたい

    博物館といってもなんだかお土産売り場みたい

  • 待ち時間にビールを!

    待ち時間にビールを!

  • ビールのつまみ①(餃子)

    ビールのつまみ①(餃子)

  • ビールのつまみ②(ウィンナー)

    ビールのつまみ②(ウィンナー)

  • 出発ロビーで

    出発ロビーで

  • 出発ロビーの窓ガラスに受付の女性が写りこんでいる姿がなんだか良い感じ

    出発ロビーの窓ガラスに受付の女性が写りこんでいる姿がなんだか良い感じ

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