2010/09/06 - 2010/09/06
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belleduneさん
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パリの東駅から3時間でバーゼルへ。久し振りに列車での国境超えでした。1ヶ月ほど前にネットで1等を予約していたので、1万円以下で座席予約できました。スイス国内は、ちょっと贅沢して1等のスイスパスを使います。
バーゼルは、ネットで調べれば調べるほど、興味のある街であることが分かりました。
1泊しかできないので、行きたい美術館をピックアップし、ホテルで貰ったmobility Ticketを駆使して周りました。
また来たい街の一つに加えました。
スイスの美術館に関して、旅行前にネットで色々調べた中に面白い記事がありました。
バーゼルの伝統 ー エルンスト・バイエラー(1921ー2010)、ヒルティ・バイエラー(1922ー2008)に捧ぐ という記事ですが、エルンスト・バイエラーほど名作を多く手にした人はいないと言われるほど、素晴らしい名画をコレクションしていました。
しかし、バーゼルからそれ程遠くないチューリッヒには金はあるが、芸術文化がないとされているらしい。美術館のレベルだけでなく、個人コレクションレベルに関しても質・量においてもバーゼルの方が秀でているそうです。
チュリッヒのE.G.ビュールレ財団コレクションも連続性の無い、焦点の定まらない集合体であるというのが、多くの人の意見だそうです。
超一級品を揃えるだけの資金力がありながら、一貫したテイストがある訳ではなく、洗練されたものにただ追従する成金的振る舞いは、「ああ、いかにもチューリッヒ」ということになるのだそうだ。
人文・芸術の街として誇りのあるバーゼル人からすると、金融・商業の街チューリッヒを上手く言い表わしている言葉とされています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バーゼル(フランス)駅前のホテル・ゴッタルドは兎に角重い荷物を引き摺って歩くには、便利です。駅から1分。
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フロント横の大きな掛時計は、面白いデザインでした。
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4階だったので、駅がこんな具合に見えます。窓を閉めると静かでした。
夜はトラムも国鉄の列車も動いていないらしく、熟睡できました。
下の階だと少し煩いかもしれませんね。
朝の通勤が早いので驚きました。まだ暗い頃からラッシュが始まるらしく、オッフィスへ向かう通勤の方が多く見られました。流石、スイス人は勤勉ですね。
今回のスイスの旅で感じたことは、まず第一に「スイスの国民性が色んなところに表れているな」ということでした。 -
シグルルームなので、広くありませんが、機能的で、ポットもあり、コーヒー、紅茶、ハーブティーなどが備えられていました。冷蔵庫、サーフティー・ボックスもちゃんとあります。
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洗面台の下に体重計を発見。早速量ってみると、ハードなスケジュールのため2キロ減。これからの更なるタイトな旅に備えて、しっかり栄養のあるものを食べて、体力を維持しなければ。
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駅前からトラムに乗って、シャウラガー美術館(Shaulager )へ。
トラムの駅から外にあるスクリーンが良く見えます。
この建物は、Herzog & de Meuron による設計で、一般的な美術館よりかなり広いスペースがあります。
ここは、コンテンポラリー・アートの公開倉庫としてデザインされ、保存、調査、文化の流布の場としての機能も兼ねています。 -
入り口の建物を入ると、美術館まで広いスペースがあり、ガラスに反射して傾斜になった床面が不思議な感覚を覚えます。
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入り口の建物のトップにライトがあるので、夜来るとライトアップされて、昼間とは全く異なる印象を受けると思われます。
この時は、アメリカのアーティスト、Matthew Barney の Prayer sheet with the wound and the nail というインスタレーション(installation) でした。
こういう作品は、これ自体がどうこういうものではなくて、ぱっと感じる感覚で良いと思います。 -
勿論内部の撮影は、禁止なので、内部の写真はありません。
この美術館は、単にアートを鑑賞するだけでなく、この空間で自分を考える場と何かに書いてありました。 -
1933年にMaja Hoffmann-Stehlin (後に Maja Sacher) が、Emanuel Hoffmann Fondation を設立し、現代アートの遂行を続けてきました。
彼女は、この財団で主な役割である現代アートの収集、保存、仲介を追求して来ました。彼女のコレクションは、1941年Kunstmuseum Basel(バーゼル市立美術館) に永続貸付けされ、その後、1980年には世界で最初の現代アートの美術館を実現させました。 -
トラムとバスを乗り継いで、次は、ジャン・タンゲリー美術館へ来ました。この頃からポツリ、ポツリと雨が降って来ました。
ジャン・タンゲリーは、バーゼルで育った造形作家で、この美術館は、彼の機械仕掛けの不思議な作品を展示しています。 -
イタリアの建築家 Mario Botta の設計です。この建物を見に来たので、中には入らずにぐるっと建物の周囲を歩いて来ました。
道路に面した側は、煉瓦による閉じられた立面となっています。 -
庭に面したこちら側は、トラスを円筒シェルで挟んだワーレントラスが連続するユニークな立面が特徴です。
マリオ・ポッタの作品は、私が好きなものを多いのですが、今回予定していたのですが、ちょっと時間的に無理なので、次回に回したTicino にある St.Mary of the Angels のチャペルです。イタリアのロカルノから行った方が近いので、イタリア旅行が入った際に立ち寄ろうかと思っています。 -
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ライン川に面しています。
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ライン川に面した側は、眺望を確保するため、スティールで保持されたガラスの立面となっています。
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横の川でラフティング?かゴムボートを担いでいく集団と擦れ違いました。
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別のトラムでバイエラー財団へ行く途中、国鉄バーゼルのドイツ駅前で乗り換えました。バーセルは、ドイツ、フランスの国境にあるので、二つのバーゼル駅があります。
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リーヘンという郊外の町にあるので、トラムから緑の多い景色を眺めながら着きました。
ここは、イタリアの建築家、レンゾ・ピアノによるものです。
バイエラー財団 (Beyeler Fondation) は、バーゼルの有力な画商をしていたバイエラー氏のコレクションが展示されています。
公園の一角に南北に細長い敷地に110mの低層構造となっています。自然光を取り入れる屋根は、ガラスとスティールの繊細なデザインの全面トップライトになっています。 -
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雨だったので、一層蓮の池が風情ある光景となっていました。
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ワインレッドの石張りの外観と池がマッチしています。
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ゆったりした展示の大きな絵画を眺めたり、ジャコメッティの彫刻を通して庭がその延長線に目に入ることが上手く計算されています。
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ピカソ、マティス、クレーなどの絵画をゆっくり鑑賞することができました。
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最後に訪れたのは、バーゼル市立美術館 (Kunstamuseum Basel) です。
丁度、Andy Warhol の The Early Sixties という展示で、1962年から1964年にかけてのPaintigs and Drwaings だったので、今迄、ポスターしか見ていなかった私は、「流石だなぁ」と感心しました。同じキャンベルの缶もデッサンがとても上手い!当り前ですが。 -
閉館時間が迫っていたので、見たいところだけゆっくり見て来ました。
美術館巡りは、ここで終わりです。 -
ここも見たかったのですが、閉館時間となりました。
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もう閉館となってしまったのですが、一応紙の博物館へ行きました。
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ここでは、紙を作る講習もあるので、昔の水車が回っています。
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表からガラス越しにちょっと失礼して、紙の工房を撮らせて頂きました。
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漉いた紙が干してあります。
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重しの大きな石が見えました。
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多分1,2階が紙の博物館だと思います。
日本の手漉き和紙とは、全く異なります。越前の手漉き和紙の方が、プリンンをする目的なら綺麗に刷れると思います。
原料も異なるので、ヨーロッパ各地で色んな手漉き紙があります。 -
ライン川に戻って、またトラムで中央駅へ帰ります。
もう1日あるならば、ドイツ国境を超えて直ぐのVitra へ行きたかったのですが、今回は諦めました。 -
多分マリオ・ボッタの設計による国際銀行
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国鉄バーゼル・フランス駅
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駅の構内に山の絵がありました。
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スイスには、COOP が発達していて、大きな街から小さな村に至るまで必ずあります。スーパー MIGROS もあり、夕方は勤め帰りの人で混雑していました。
私は、ここでドイツ語でしか書いていないお惣菜を買い求め、部屋で寛ぎながら食べました。 -
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