2010/06/08 - 2012/03/08
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belleduneさん
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日本で初めて「環境共生住宅」を考えた建築家・藤井厚ニ(1888〜1938)の聴竹居を見学しました。
大山崎町に約1万2千坪の山林に、自宅「実験住宅」を建て、実際に居住し、改善を加えて5軒の住居を設計・建築しました。
現存するのは、この聴竹居(5番目の住宅)だけで、四番目の住宅は解体保存してあるそうです。
藤井厚ニの残した名言「その国を代表する建築は、住宅建築である」は、環境問題が大きく取り上げられている現在、的を得たものだと思いました。
京都・嵯峨野にあるニ尊院で自ら設計したお墓に埋葬されています。
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編集中
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玄関
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玄関ドアを開けたところですが、ドアが右から閉まりかけたので、左右対象になっている部分が左だけ写っています。
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こちらが右側です。
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玄関を入って左手にある椅子式の接客客間です。大きく取った窓は桟に特徴があります。
窓を開けると上下の桟が異なった空間を見せてくれます。 -
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床の間脇も趣向が凝らしてあります。
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床の間の照明は上に取り付けられていて、客間と両方を照らしています。
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テーブルは座った時に足が当たらないように中央にカーブしています。
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手前の居間への風の流通を考えて、夏は欄間が開放出来るようになっています。
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縁側部分はサンルームとなっており、横連窓から素晴らしい眺望が臨めます。夏の暑さをいかに快適に過ごすかを重点的に考えられています。
継ぎ目のない、1枚板で張られた床に驚きました。こんなに長い張り板を取るにはどれ程の大木なんだろう... -
縁側の両端に花台が付けられていますが、眺望を最大限に楽しめるように、角の桟は2cm角という細さです。花台の下で補強されています。ガラスはなんと日本製ではなくて、当時からのものでドイツ製だそうです。
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細いですね。
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窓際に落葉樹を植えて、夏は日陰を、冬は日当りをと考えれています。
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この部分の鉤は、閉めると自然に鉤が穴に落ちて閉まるように設計されています。
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居間から縁側部分を見たところです。
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縁側の天井も凝っています。
網代に編んである杉板はどこを測っても7cm幅となっています。 -
これはスライド式の板を開けた状態になっていますが、夏はこのようにして、風が入って来るようになっています。金網が張ってあるので、虫は入って来ません。
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縁側の照明は、和紙で良く見ると、角は和紙だけで丸みを帯びています。
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2点でこの照明を吊るしています。バランスが難しいので、照明器具の幅より少し狭く取り付けています。
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縁側に面した読書室。藤井氏と二人のお子さんのための部屋で、縁側に面した方には子供用の造り付けの机と本棚があります。
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読書室から縁側部分を見たところです。
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読書室と縁側の障子の上の柱ですが、木目がバイアスに取ってあります。柾目で取ると何本も取れるものを、大工さんの贅沢な趣向でバイアスになっています。
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正面が藤井氏の机です。
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机の上の本棚と棚も素晴らしいバランスです。
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勉強室の天井
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収納スペースになっていますね。
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この部屋にあった冬の景色です。こうガラス部分が多いとやはり冬は寒そうです。
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夏向きの家ですね。
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居間の天井には、大きさが異なる同種の照明器具が取り付けられています。
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居間に風を送る為の床窓があります。今説明している方が指しているところから風が入って来ます。冬は閉めていますが。
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居間奥の和室の窓枠も客間と同じ桟です。
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居間の床より高くなった畳部分の物入れを開けると、仏壇を置くスペースとなっています。
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居間にも神棚を飾る収納スペースがありました。
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壁掛け時計も填め込み式になっていて、壁から出ていることが許せない計算された設計となっています。
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居間から食事室の入り口はドアがなく、写真のようにカーブしたユニークなものとなっています。
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正面に見えるドアは玄関に通じていますが、ドアを開けた時に食事室のアーチにぶつからないように、床にストッパーのような木製突起がありました。
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住んでみないと良く分からない食事室入り口です。デザインは素敵なのですが、夏涼しく、冬寒いと言う気がしますが...
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窓は大きく取ってあります。
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食事室の照明
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アーチ部分の飾り
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食堂と配膳室はお料理の受け渡しが出来るように両側から開閉出来るような戸が2箇所あります。
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台所から見た食堂
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食堂には当時珍しい電気時計がありました。
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スイス製のコンプレッサーもあったそうです。
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お風呂場には電気式の湯沸かし器が
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こちらがそのシャワー部分です。
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お風呂場は天井が湿気防止のため、高くて、とても寒そうでした。実際寒かったらしいです。
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脱衣場のタオル掛けも木製でした。
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裏手にあるボイラーは、お湯を洗面所などに送るためのものでした。
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湿気防止の為か、眺望の為なのか、斜面に建っているからなのか分かりませんが、全てに合致しそうです。
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玄関から出て、振り返ったところです。
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