2006/10/21 - 2006/10/28
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yamada423さん
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ルーブル美術館中庭(カルーゼル庭園)の夕焼け 2006.10.25
はじめに
フランス ブルゴーニュ地方南部のボージョレ地区で造るワインの新酒、いわゆるボージョレ・ヌーボーの余韻のさめぬうちに、ぶどう畑を訪ねた旅日記を紹介します。
日頃のハードな業務に耐えた自分への褒美にと出かけた、写真とワイン好きを自認する私の今年の海外旅行は、いつもの9月末の夏休より1ヶ月遅れて、10月末になりました。
主な目的はこの時期に合わせて、ワインの名産地ブルゴーニュの、なかでも名酒 ロマネ・コンチの故郷ヴォーヌ・ロマネ村などのあるコート・ド・ニュイ地区のぶどう畑の黄葉の写真撮影でした。
コート・ド・ニュイ地区はブルゴーニュの中心都市ディジョンを起点に、幅約10Kmで南へ30Kmほどまでのそれほど広くない地域です。
ブルゴーニュの前に訪れたアルザス地方の中心都市ストラスブルグは世界遺産の大聖堂、オランジュリー公園、コウノトリ、木組の家並みが美しいプティ・フランス、都市交通システム(パーク&ライド)のトラムなどが印象に残り、帰りに寄ったパリの夕焼けは、いままでこんなの見たことない、というほど感動的で、一人で見るのはもったいない風景でした。
(この記事は社内誌の2006年12月号に掲載したものです)
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フランスの旅2006 アルザス・ブルゴーニュ・パリ
2006年10月25日(水)曇り パリ
ディジョン発9:34発のパリ行きTGVは2編成を連結したすごく長い列車だった。ディジョンを出てしばらくは石灰岩らしい白っぽい山肌を見せる小高い山が多いが、次第に緑色を増し牧草地に牛や羊の姿が見えた。紅葉はまだだ。平地に来ると俄然 スピードアップ、さすがTGV(Train a Grande Vitesse)だ。 世界初高速列車
12時少し過ぎにパリのリヨン駅に着いた。しばらく駅構内をぶらぶらして、雑踏の中を人々が行き交う雰囲気を楽しんだ。パリに限らないが鉄道の終点になっている駅は、出発と到着にかかわる人々の期待と不安とが入り混じり、さまざまな出来事が繰り広げられるドラマの舞台のようで、その場にいるだけで面白く好きだ。
予約したホテル アカデミアのあるサンジェルマンまでは地下鉄で30分もかからなかったが切符を買うのには一苦労した。どこを探しても切符を売る窓口は見当たらず自動券売機しかない。
慣れていない人が多いらしく一人が数分もかかっているので心配して、私の前の人に、難しいの?と聞くと丁寧に教えてくれた。メルシーマドモアゼル
サンジェルマンデプレ駅を出て交差点の北東角のサンジェルマンデプレ教会の向かいにある有名なカフェ、ドゥーマゴやカフェフローラ前を通って少し行ったところ、サンペール通りのパリ第5大学の前にホテルはあった。薬学部らしく校舎の壁面にはそれらしいレリーフがずらりと掲げられていた。
チェックインの際、なるべく静かな部屋をと注文したが2階の車道に面した部屋だった。
でも古い建物を最近手入れしたとネットの案内に書いてあったとおりで、二重窓になっていて一安心した。
パリは今回の旅行の主目的地ではないのと、ディジョンで予定の写真が撮れた達成感も手伝い、緊張が薄れて心地よい疲労感に襲われた。こういう時は個人旅行の気軽さで熱い湯にゆっくりつかり昼寝にかぎる。小さな贅沢というもの。
夕方になって雲が色づいてきたので好きな夕刻の写真を撮ろうと出かけた。セーヌ川に向かいフランス学士院の立派な建物の前の橋ポンデザールを渡ってルーブル美術館へ。
見学のつもりはないが、地下のカフェテリア式のレストランはおいしいものが手軽に食べられるので一人の時にはお勧め。サラダとサーモンにワインがついたセットで11.9ユーロ。
このレストラン街は私はワールド・キッチンと呼んでいますが、正式にはレストラン・デュ・モンドRestaurants du mondeです。
ホームページhttp://www.carrouseldulouvre.com/W/do/centre/fiche-boutique-restaurants_du_monde
紹介サイトhttp://paris.navi.com/food/24/
出口地階のガラスのピラミッドの下まで来るとガラス越しに夕日に染まった建物が見えた。何かを予感させる光景で期待に心が躍る。
地上に出るとなんと夕焼けで、ピンクがかった 紫色の光があたり一面を染め、幻想的な光景を作り出していた。建物のガラス窓に反射する光があたかも部屋の明かりと見紛うばかりで、その景色の中を西側のチュィルリー公園へ。この時刻にはまだ街灯は点灯していないので夕焼け空の色がいっそう引き立つ。
そこにいた人々は皆ゆっくりした足取りで、それぞれに雰囲気を楽しんでいる様子だった。吉田美和のbeauty and harmonyの最後の一節「この世界の 美しさを ずっとあなたと見られますように」を思い出しながら。
遠くにストロボが光るエッフェル塔、近くの大理石像や丸い池の端の椅子の人々はシルエットでその景色を演出していた。コンコルド広場から同名の橋をわたり、セーヌ川の夜景にしばらく見とれ、暖かみのある普通の照明に切り替わったエッフェル塔を写した。
帰り道のサンジェルマン通りはもうすっかり夜のたたずまいで、ショーウィンドーが映える時間帯に入っていた。
10月26日(木)晴れ パリ
7時半過ぎに地下の食堂はまだ一人しかおらず、昨日の朝食時とは違って静かだった。日の出の町並みを撮ろうとカメラとコートのポケットに入れたレンズだけ持ってサンジェルマン通りへ出ると、通りの真ん中から昇る朝日がまぶしかった。レンズに光が直接当たらないように立つ位置を工夫しながら逆光に輝く路面を狙った。
今朝はセーヌ川沿いに東へ歩きポンヌフからさらにその先のノートルダム寺院へ向かった。
日の出前のセーヌ川周辺は人通りもほとんど無く静かな雰囲気で、東の空を群れ飛ぶハトが唯一動きを感じさせる。パリその2へ続く。
撮影 CONTAX RX
Vario-Sonnar 3.4/35-70, Distagon 2.8/25, Planer 1.4/50
FUJI COLOR Pro400(ネガフィルム)
画像サイズ1840×1232にデジタル・データ化
気になる写真は元画像に拡大してご覧ください。無料です。(笑)
編集・公開 2010.9.21
クチコミ「スリの被害に遭わないための予防策」2011.3.28
http://4travel.jp/traveler/810766/tips/
現地の日の出・日没時刻はこのクチコミ記事で簡単に調べられます。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/france/mont_st_michael/tips/10177076/
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- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
TGVには広げるとこんなに大きなテーブルがあります。
この時はホテルの便箋に旅日記を書いていました。
最近はB5のCampus notebookを使っています。 -
パリのリヨン駅に着いたTGV(Train a Grande Vitesse)(高速列車)
-
イチオシ
リヨン駅構内① 行き交う様々な人々の表情を見ていると飽きません。
私は終着駅の雑踏を見に行くのが大好きです。 -
リヨン駅構内②
2階の左手にあるのは有名なレストランLe Train Bleu(ブルー・トレイン)。
映画「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」にこのレストランの場面があります。歯医者の治療台のテレビで最近見ました。 -
再び列車を見に行きました。乗り物が好きなのです。
右手の黄色い箱はキップの日時印字機でここを通してから乗車しないと不正乗車とみなされる恐れがあります。私は知らずに乗車して車内検札で注意されたことがあります。 -
2階の中央にあるのは有名なレストランLe Train Bleu(ブルー・トレイン)。
余談ながらこの駅構内の両替屋のレートの悪さにはびっくりしました。
ブルー・トレインでなくブルーな気持ちになってしまいました。
やっとパリに着いて両替しなければならない旅行客の足元を見た独占営業のようなものです。繁華街の競争が激しい地域の両替屋のほうがずっと得ですから急がずにできるだけ我慢しましょう。 -
RER(郊外高速鉄道)A、D線および地下鉄14号線乗り場への連絡エスカレーター
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サン・ジェルマンの宿泊ホテルHOTEL DE L'ACADEMIEの向かいにあるパリ第5大学(薬学部)
各種の施療(施術)のレリーフが掲げられています。 -
パリ第5大学(薬学部)の前はサン・ペール通りRue des Sts. Peres
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サン・ジェルマン・デ・プレの有名なカフェの一つ、カフェ・ドゥ・フロール
飲食物の値段は普通のカフェの2、3倍でした。
横断歩道を渡る男性?はハイヒールです。見た目判らないマジック・ハイヒールではなくれっきとしたハイヒールです。さすがパリだ! -
サン・ジェルマン・デ・プレのもう一つの有名なカフェ、ドゥー・マゴLes Deux Magots
2階の花飾りがきれいです。 -
サン・ジェルマン・デ・プレ広場 PLACE SAINT-GERMAIN DES PRES
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サン・ジェルマン・デ・プレの有名なカフェ、ドゥー・マゴ
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サン・ジェルマン・デ・プレ地下鉄出入口 METROの標識がパリの名物。
昼でも照明が点いているのでスイッチはないのでしょう。
これが余計いい雰囲気を出しています。 -
歩道沿いの清掃用の流水路で憩うハト達。
昔は2階の窓から汚物を捨て、それを流すために早朝水を流したそうです。汚物で足を汚さないようにハイヒールが生まれたという言い伝えもあります。
でも流水路は世界遺産にはなっていません(笑) -
ホテル・アカデミアの2階の部屋
二重窓に改修されたので、道路に面していても静かでした。
廊下の照明は人感センサー付きで、節電もバッチリやっています。 -
この日は夕方になってルーブル美術館へ絵画・彫刻の見学ではなく、地下の世界食堂(World Kitchen)へ夕食に来ました。サラダとサーモン料理にグラス・ワインがついたセットで11.9ユーロ。
ここはカフェテリア風のレストランで、料理を見て注文でき、気軽に食事ができるのでパリに来たとき何度か来ました。 -
食事前のエントランス・ホールはこのように曇り空でした。
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イチオシ
小説ダ・ヴィンチ・コードで一躍有名になった逆さのピラミッド。
大きさは本物のガラスのピラミッドの3分の1。
この上の中二階に手軽に食べられるレストラン街があります。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/france/paris/tips/10177993/ -
食事を終えて出ようとしたとき、エントランス・ホールの様子が一変していました。
ドノン翼が夕日に輝き、わくわくしながら外に出ました。 -
夕焼けで雲が輝いていました。
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窓に映る輝く空が部屋の明かりと見紛うほどです。
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観光客それぞれがのんびりと夕焼けに見とれているようでした。
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イチオシ
街灯に灯がともる前で、空の美しさがいっそう引き立ちます。
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カルーゼルの凱旋門とエッフェル塔
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チュイルリー公園へ向かう途中にエッフェル塔が見えます。
「このー世界の美しさをー ずーっとあなーたーと見られますようにー」
Beauty and Harmony :Miwa Yoshida -
イチオシ
右はリシュリー翼西端の装飾芸術博物館へ続く建物
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チュイルリー公園の池にはなにやら得体の知れぬ潜水艦です。
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空全体がこのような紫ピンクです。
ネガフィルムなのでホワイト・バランスの補正はしていません。 -
大理石像のシルエット
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チュイルリー公園の池で憩う人々のシルエット
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ラッパを吹く騎馬兵とストロボ発光のエッフェル塔
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アレクサンダー3世橋とエッフェル塔
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極端な露出不足のエッフェル塔
狙って撮ったのではなく失敗作ですが、デジタル化したら不思議な効果が生まれました。 -
サン・ジェルマン通りのショー・ウィンドーのウール製品
私は羊(未)歳なので親しみを覚えます。 -
サン・ジェルマン通りのショー・ウィンドーの革製品
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流しのアコーデオン弾き
電話帳以上に分厚い楽譜を持っています。 -
サン・ジェルマンのレストランも夜9時頃から賑わいます。
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鴨南蛮が美味しかったそばレストラン「円 YEN」
和食レストランで最後に蕎麦を食べる感覚です。
ここで10月25日は終わります。
おやすみなさい。 -
おはようございます。
10月26日の始まりです。天気は良さそうです。
早朝のサン・ジェルマン通りからモンパルナス・タワーを望む。 -
サン・ジェルマン通りの正面から日が昇る。
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早朝のサン・ジェルマン通り。
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サン・ジェルマン・デ・プレ広場から南に伸びるレンヌ通りの正面に見えるモンパルナス・タワー。
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イチオシ
サン・ジェルマン・デ・プレ教会側の地下鉄出入口
METROの赤い標識はパリの名物です。
絵になる人物が出てくるまで待って撮るのが私流です。 -
サン・ジェルマン・デ・プレの馴染みの路地
朝・夜と、通るたびに撮影する馴染みの路地です。 -
イチオシ
ポン・デ・ザール(芸術橋)から見たポン・ヌフの右岸側(セーヌ川の下流に向かって右側)
日の出から間もない、朱鷺色の空と静寂に包まれた朝の雰囲気は何ものにも代えがたいパリの魅力の一つだ。
「早起得三文」 -
ポン・デ・ザールから見たポン・ヌフの左岸側(セーヌ川の下流に向かって左側)
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ポン・デ・ザールから見たポン・ヌフの全景
輝く空にサント・シャペルの尖塔が聳える。 -
ポン・ヌフの銘板
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ポン・ヌフの橋脚は水の抵抗を少なくするために三角に尖っているのが判ります。
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朱鷺色の空に舞うのはトキではなく鳩の群れです。
トキだったら同じ色で見えなくなる、なんてことはないですね(笑)
まだ車も少なく、静かな朝のひと時です。
団体ツアーではこのような時間は取りづらいです。
「早起得三文」(再) -
セーヌ川沿いのブキニスト(古本屋)の屋根の上でたむろする鳩。
逃げ出す様子はありません。 -
黄金色の空に露出を合わせてありますので、実際より暗く写っています。
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左岸の上流から見たポン・ヌフ
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これはサン・ミッシェル橋からのポン・ヌフです。
なぜ私がポン・ヌフの写真ばかり撮るのか不思議に思われるでしょうが、そうしたくなるほど魅力的だからです。
いくら撮っても嫌がられることはありません。
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