ルピナスの咲くニュージーランド南島ドライブ紀行　④マウントクック～テアナウドライブ

2006/12/09 - 2006/12/18

旅の５日目、Mt.クックを後にし、ワナカ湖～クィーンズタウン～テアナウまで400km以上のドライブを楽しむ。テアナウではＢ＆Ｂに宿をとり、今回の旅で２度目の空中遊覧、そして水上飛行機を体験する。

エリア アオラキ/マウントクック国立公園周辺(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食後チェックアウトを行い、7:45にMt.クックを後にした。今朝はワナカ近くまで妻がドライバーである。この数日で何度も往復した80号Mt.クックRdも走り納めとなるので、車と一緒に記念写真を撮る。ツイゼルの給油所で補給の後、一路ワナカ湖を目指す。
途中の街道沿いにはルピナスの自生地が続いているが、よく観察すると群生地は川や水辺の近くであることが判った。

ワナカ湖までの道は気持ちの良いワィンディングロードが続く。この道も制限速度100kmだ。国道は、町や集落の手前で40kmや30kmに減速され、郊外は一部の狭い道の80km規制を除き、ほとんどが100kmであり、地元ドライバーは＋−10%程度の速度域で走っていて、目的地までの時間計算がし易い。

10時過ぎにワナカ湖着。ここは撮影タイムのみとし、ポプラ並木が続く湖畔まで車をすすめる。数年前に当地を訪れた時には、郊外のエッジウォーターリゾートに宿泊し、街中まで自転車でサイクリングしたことを懐かしく思い出す。

晴天にもかかわらず、湖畔を渡る風は冷たい。

ワナカ湖を離れ、国道８号を下ってクィーンズタウンに向かう。途中の峠道は相当なアップダウンと急カーブの箇所もあるが、道路から見える山肌には、エニシダが真っ黄色の花を咲かせていて気分が良い。ただし、後日調べると、この品種は「鬼エニシダ」という外来種で、急速に繁殖して生態系を壊しているとのこと。ちなみにルピナスも外来種で、増えすぎてテカポ周辺などでは駆逐作業をしているとか。
日本でのセイタカアワダチソウやタンポポのように、ＮＺでも問題になっているということで、一概に綺麗きれいとばかりは言っていられないのかな、とも思った。

約１時間後の11:30にクィーンズタウンに到着した。他の観光地と較べると当地は建物も人も多く、道も一方通行があったりして、日本の観光地のような雰囲気だ。それに日本人観光客もグッと増える。
ここでは昼食とお土産の購入に時間を充てる。昼食は湖畔の大通りの中華料理店で久々に中華麺と餃子を注文した。店内に入って見てはじめて「あぁ、この店も前回来た。」と思い出した。
その後、ｽｰﾊﾟｰや土産物売り場を物色し、13:30頃に出発。ちなみに道路脇のパーキングメーターの駐車エリアに駐車したが、料金メーターの使い方がよく判らず、コインを投入したものの戻ってきてしまった。後で駐車違反切符が来ないか心配もしたが、結果的に大丈夫だったようだ。

ここクィーンズタウンから180km以上、２時間強ほどを要して、本日の目的地、テアナウに向かった。

途中には、開拓時代を思わせるような蒸気機関車が走っている姿を見ることができた。

これぞ、ＮＺ！！
道路を挟んで牧場の間を羊たちの大移動。この間10分程度は羊優先で、ドライバー達は愛嬌のある姿をみながらじっと待つ。

現代のカウボーイ達は、4輪バギーにまたがって、口笛などで上手にシープドックを操る。

15:40、目的地テアナウに到着し、本日から2泊するケイコズコテージにチェックインした。オーナーの啓子さんに会ってみると、とても気さくな関西人という感じの良いご婦人が出迎えてくれた。

最初に予約した、ジェットボートと水上飛行機の組み合わせアクティビティは、地元ラックスモア社の「Wings & Water」というコース。事前に予約を入れておいたが、啓子さんの連絡で予定通り17時にコテージでピックアップしてもらい、そのままテアナウ湖とマナポウリ湖を結ぶマナポウリ川畔のボート出発地点まで移動し、ジェットボートに乗り込んだ。
このボートは小型で、川の流れも緩やかなため、数年前にクィーンズタウンの奥のショットリバーで乗ったジェットボートの迫力には及ばなかった。

やがてマナポウリ湖に到着するとセスナのフロートプレーンが飛行してきて目前に着水。美しい姿だ。

何と水深100m以上もある湖上でボートからセスナのフロートに乗り移る！
緊張！！

水上機はタキシング〜プレーニングそしてテイクオフ！その間、ボートは併走して私たちを見送ってくれた。

高度をあげ湖を見渡しながらパイロットが説明してくれるが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地を「ここで３週間撮影したんだ。あそこに見えるのが××のシーンに使われた」などと熱心に説明する。

マウナポリ湖の遊覧飛行を終え、テアナウの町に戻るとパイロットの機転でKeiko's B&Bの上空を旋回してくれた。白いコテージ屋根と赤い私達の車が印象的だった。

長距離移動と空と湖体験の長い1日が終わろうとしていた。
水上飛行機体験は、以前、カナダ・バンクーバーで水上飛行機に乗り損ねてから10数年来の希望であった。乗った印象は、離着水時の波のショックが意外と大きいものだ、ちょうどジェットボートや大分空港のホバークラフトが水面をたたくショックと似た衝撃であった。

夕食は、以前、予約時に啓子さんから勧められた、ご主人のケヴィン氏がハンティングした野生の鹿のBBQをコテージの庭でご夫妻と一緒に食べた。
色々話を聞いていると、夫妻はスキーが趣味で、NZ国内はもとより、日本に帰国した際もスキーには必ず行く、そのためにNZの観光ハイシーズンである2〜3月ではあるが、その時期に休暇をとるのだとか。優雅な生活である。二人の馴れ初めもスキーだそうで、それぞれ子供も独立し、このコテージも３年かけて2人で建築した（ケヴィンは建築士）ということ、悠々自適の生活だと感じた。私達もスキーが趣味のため、その後も何かとスキー話で盛り上がった。
夕方以降は思いのほか寒い中、３時間ほどのBBQであった。この日の走行約460km。