初パリ一人旅、彷徨いオヤジ　絵画の流れに身を任せ、、、、

2010/08/09 - 2010/08/14

最近ちょっとだけ油絵を描きだした絵画観るの大好きのオヤジ。ついに決断か暴走か？半世紀以上生きてきて海外のカの字も知らないくせに家族の反対を押し切り勝手に航空券、ホテルをGET！仏語のフの字も知らずにいきなりシャルル・ド・ゴールだあ？絵画に開眼するのか海外に骨を埋めるか、、、
無知と度胸の一人旅。この世に怖い物は何もない！毎年自分の歳の数以上の国内美術館巡りをこなし、杖つきながら国内の名所、大自然の懐に潜り込み油絵のモチーフを探し続ける徘徊オヤジが一世一代の覚悟を決めて成せば成る（茄子がなる？）！の珍道中の報告です。

今回の渡仏の目的は大好きな西洋絵画の原画を1枚でも多く観る事。ユトリロ、ルノアール、ピカソ、佐伯祐三ら多くの画家たちが暮らし、モチーフにしたモンマルトルを歩き、見て、体感する事。そして時間が許せばジャズライブハウスを覗いて見る事です。残念ですが彫刻、建築物、一般にいう観光名所は二の次という風変わりな旅です。
それでは興味のある方だけ、、、、

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

我が家から１KMほどの地下鉄駅からリムジンバスに乗るとモグラでも成田国際空港に到着します。
7:40頃到着！空港内は日本語表示だし日本語通じるからどんどん行くと
んー、オイラの乗る飛行機はAF279　10:30ってやつですね　ふむふむ、、

おおっ！これがオイラの乗る飛行機か？
英語？で　えーる　ふらんす　って書いてあるし、たしかエアバスとか、、
エアバスでもねこバスでもフランス行くなら何でも乗ります！
で、10:40離陸　おおっ！この加速は！
なんて30年ほど前に羽田から仙台まで乗ったことあるから経験済みですよー
驚かない驚かない、余裕余裕です　汗汗。

で、これが飛行中の機内。最初にもらったBOARDING PASSは窓側の席だったので　オイラは足が少し不自由なんで隣に迷惑かけるといけないんで通路側にして！ってお願いしたら　ハイではこちら44Dでいかがでしょう？トイレも近いし、、、簡単に変更できました。最後尾に近い横２−３−２のシート、３の左側です。あとでわかったんですがお隣のご夫婦はグループで日本観光帰りのフランス人グループでした。

離陸後すぐになんか　えーる　ふらんす　って書かれたカードが配られた？
おおっ、これが噂のメニューですね。ほほー　こんなものがいただけるんですね。うんと辛いもの以外なんでもＯＫですよ、私は。なんか酒も飲み放題みたい！日本時間の昼過ぎにこんなの出ました。パンの下はペンネパスタって奴みたい。ビア、プリーズとかレッド、プリーズとか言うと酒がどんどん出てくる。事前情報によると、ここはまだチップとか不要ですよね。読書したり自前のプレーヤーで音楽聴いて飲み放題。飲んじゃ寝る、飲んじゃ寝るを繰り返すと12時間なんてアッという間です。ウィー

現地時間15時頃に軽食がでた（パンとコーヒー、ハムサラダ他）けど写真撮らずに食べちゃいました。機内では酔った勢いで調子出てきてテキトーな英語でＣＡのオジサンと仲良くなって　ダンナ！今ヌードルだしまっせ。たべまっか？（もちろん英語でそんな意味と理解する私）なんて教えてくれるし、1歳少しくらいの男の子スリングにいれて通路を散歩する米国おじさんは何回も出会うから子供あやしてあげる。自分でオイラ適応力あるじゃん！と思います。　

さすがにおしりは痛くなったけど15:45 ＣＤＧにタッチダウン、ヤッター！
歩くの遅いから結果的にみんなのあとついて行くとオイラのスーツケースでてきて、なんとなく入国できました。
ここからは調査済みのエールフランスバス乗り場探して凱旋門（エトワール）に移動です。さすがに日本語表示なくなってきたんで空港関係者らしき人（もう、誰でも構わない、どんどん聞いちゃう）に尋ねるとアッチ！ってここに来ました。
するとここでバッタリ　Ｏｈ　ジェームス（仮称、機内で子守りしてたオジサン、名前聞いてなかった）！！　おまけに奥さんらしき人も一緒、どう見ても日本人女性です。日本人に悪い人いません。
アノー　凱旋門まで行くんですか?（流暢な日本語）と私。
はい、でもここでいいんでしょうか？（流暢な日本語）と奥様。
じゃ、オイラちょっと聞いてきますね。待ってろ、ジェームス。
で、近くのポーターらしき兄ちゃんに聞くとここで良いらしい。
戻って　だいじょうぶです（何が？）もうすぐ来ます。やはり小さいお子さんいるとエアコン付きのエールフランスバスですよねー、５ユーロ位安くてもロアシーバスは暑いですもんねー　って言うと
エッ！そうなんですかー、知らなかった。詳しいですねー。
フッフッフッ、伊達に4ヶ月も前から早朝にwebで調査してた訳じゃありません。
どうもこの夫婦はパリ初めてみたいです。（偉そうに、、、）

ホントにバスが来て（ああ、よかった）スーツケースはバスのおなかのトランクルームに入れてくれる。リュック一つで乗り込むとＣＤＧ１で何人か拾って　いざ！エトアールへＧＯ！
ポルト・マイヨで少し降りて1時間もしないでエトアール到着。ここでパリ初心者夫婦とお別れです。
またねージェームス、良い旅をー（もちろん英語です）
おおっ！これがガイドブックなどで見た本物の凱旋門かー。
んー　浅草の雷門よりかなりでかい！けどここでゆっくりしてたらホテルに着かない。もう午後6時、オイラには今日のミッションあります。この近くにパリ市観光案内所あるはず。明日に備えてパンフレット収集、メトロの回数券（カルネって言うんです）とミュージアムパス買える筈、石畳の道路をスーツケース　ゴロゴロいわせて歩き回るけど見つからない（汗）。
何人かに聞くと、そいつなら確かオペラガルニエ近くに移転したよ。
ガーン、私の情報古かったー（涙）。
しょうがない、空港でリカンフォーメーション取ったホテルへタクシーで行きましょ。タクシー乗り場で地図とホテルの外観画像と住所入ったメモ見せて　オテル　アブーキル　スィル　ヴ　プレ　って言うと　ウイーって、　よーし！今夜の宿はＧＥＴだぜ。

ところが、このオジサン（オイラより若いオジサンです）仏語以外全く解らない。　ウニュウニュ　ブ　ヴェネブ？　って全然わからない。
とりあえず　ジャポネ　って言うと、オー　サムライ！
解るの？
スモー　フジヤマ色々言ってもオジサン　サムライしか知らないみたい。
とにかく見覚えのある（グーグルのストリートビューで）ホテル到着！
　

7階建てのホテル外観です。ストリートビューで外観見てるからすぐ解ります。1階の青い部分は別の会社が入ってるみたいで日本のアイフル（チワワで有名な）のようなサラ金みたいです。滞在中一度も営業してるの見たことないから、たぶんお盆休み（フランスにはないか？そんなの）でしょう。何度かＣＤにカードいれてお金出してる人は見た。
左の赤いひさしが付いてるのがホテルのエントランス。間口1間（古い日本の表現です）位で2階以上はすべてホテルです。
入って元気よく　ボンジュール！
カウンターの黒人オジサンが　ボウジュール？
空港から電話した○△○じゃ！ジャパンから、、、（英語風に）
オー　よう　おこしやす（英語で）
で、宿帳もなく部屋のカードキー差し出して、なにやら話し出すけどオイラは聞いちゃいません。
サンキューってエレベーターのボタンを押す。ウイー　ガコッで到着。
廊下は真っ暗、手探りで進むとボーっとライトがつく。センサーライト！エコですね。
５１２にカード入れるとカチッ！開いた（当たり前）オオッこれは！
で下に続きます。

赤い部屋！ってなんか海外ミステリーの題名にあったような、、、
赤毛同盟じゃないですよ。どなたか知ってる方いらっしゃったら、教えてください。
ドガの裸婦のデッサン調のパネルが！
magnifique!(すばらしい！)
エドガー・ドガ　大好きな画家の一人です。９月から横浜でドガ展始まります。ソワソワ、ウキウキ緊張した踊り子の描写がすてきです。
あとでモンマルトル墓地行って、ドガのお墓に線香あげようっと！
線香売ってるかな？
さらに、

ベッドのヘッドにも、おしゃれなデッサンが、、、
ベッドの上に乗ってじっくり観ると、、、
すっごく安っぽいパネル。涙
ま、安っぽいオイラにピッタリかな？
気に入りました。
シングルベッドの回りはやっとスーツケースが広げられる位のスペース。
小さいクローゼットとバス・トイレこれで充分です。
小さいショルダーバッグ一つで付近の取材と食料調達に行きます。
フロントに戻って聞くと、近くのSentier（サンチェって呼ぶことにしました）駅に行ってみろと、、、

ホテル付近はこんなかんじ。５分ほど歩くと広い通りにでて駅前商店街（オイラはなんでも日本風に解釈します）が、
フラフラ歩くとスターバックス発見！小さいビストロ（カフェっていうのかな？）たくさんあるし、外国人（オイラが外人か）大勢、楽しそうにテラス席で食事、ビール、ワイン、、、
アッ　スーパーマーケット発見！部屋用の水など少し買います。システムはだいたい日本と同じ。買う物カウンターに置くと、若い店員さん、何か言ってる？？？？　　　　
えーと、、、
何？袋なら持ってるよと堂々と日本語で言いながらバッグからコンビニ袋出すと、レジ打ち出した。なるほど、袋が有料だから必要か？と聞いてたんですねー。　カンの良いオイラはすぐピン！と来ます。

正面から撮った写真あったと思うんだけど見つからない。左側のMARCHE U って書いてあるのが行きつけになったスーパーマーケット。20:30で閉店です。よそでもみたからチェーン店だと思います。行く人はコンビニ袋お忘れなく！
オイラは買った物詰め込んでたらマルエツの袋が切れちゃったんで慌ててレジ打ちのオネーサンに声かけて（私わりと声と態度でかいです）切れちゃったからそれちょうだい　って見せながら小銭出したら、いやな顔ひとつでおつりと袋くれました。

内側の白い袋がマルエツの、外側の緑の袋がマルシェＵの。
まだユーロ感覚ないからテキトーに小銭出したら、テキトーなおつりくれました。太っ腹というよりオバカです。
中身はハイネケン缶ビール６本、ロゼワイン、ミネラルウオーター、チーズクラッカーです。

初めてのお買い物も大成功したんで次は夕食です。午後８時過ぎの画像なんですが、夕暮れになりません。１０時過ぎに夜の帳が降りだすのは調査済み。
スーパーの先を曲がると何かピンと閃くお店発見、こういうの行き当たりばったりとも言います。
テラス席は常連さんたちが楽しそうに占拠してる。店内はすいてるみたい。
美味しい物食べさせてくれるかなー？高いのかなー？
まっ、ムーラン・ルージュ借り切るわけじゃないからダイジョブでしょう。
ヨシッ決めました！　えーと、ボンソワール、、

おー、なんかオイラのイメージするおしゃれアンティークフレンチレストランですねー　外国人のオッサンは場違いな気もしますがここはパリ！度胸決めます。
指さしながら、ココいい？首が縦に動いたから　どっこいしょ。
ウエイターがメニュー広げてくれる。薄暗いし眼鏡かけてないし、どっちみちフランス語は読めません。【旅の指さし会話帳】広げて　おすすめは何ですか？を指さしながらカタカナ読みすると、ウィ　これとこれとこれっ！
なんかわかってくれたみたいですが、オイラはサッパリ？です。それでいいやって　ウィ　って言うと困った顔。ピーン！３種類おすすめを指さしたのかー、、んじゃ一番上のコレッ！　　　ウイーで何か持ってきてくれそう。
アッ　あとビールもねー　待つこと１０分位で

お待たせしました。って言ったとおもいます。
ほー　これは、、食通でも何でもないオイラはよく解かりません、
ビーフシチュー？ビーフストロガノフ？boeuf bourguignonブフ　ブルギニョン？ってのも会話集にでてますが、どなたか知ってる方いたら教えてください。
牛肉は充分煮込んだようで柔らかくジューシー、ポテトもナイフを乗せるだけでスッと分かれる柔らかさ。
ムー　ウマイ！　会話集でセボン！ですね。

写真撮影は最初に承諾得ています。
どうも店内は最後までオイラだけだったような気がします。テラス席は近所の皆さんらしく楽しそうにやってる。いいカンジです。
ワインの飲んですっかりいい気分。ウエイターやカウンターの親父さんと目が合うたびにセボン！10回位言ったと思います。嬉しそうに笑顔返してくれる。喜び、感謝に国境ありません。
会話集みてお会計頼むとレシート持ってきた。エート、薄暗くて眼鏡ない、おまけに酔っ払いだからいくらだか解らない？テキトーに２０ユーロ出すと困った顔、もう１０ユーロ出したらニコッ。おつりはチップに渡しました。
メルスィ、セボン、オ　ルヴォワールで千鳥足でホテルに帰ります。
１０時前に帰宅じゃなく帰宿、シャワー浴びてさっさとお休みします。えーと、今日は２４時間より長い一日だった筈。ほろ酔いの上書きにワイン飲んでウトウト、、何故か4:30頃目が覚め、何故か小腹すいたので隙間が多かったスーツケースに詰めたマルちゃんのきつねうどん召しあがります。みなさん！スーツケースに隙間できたら軽くて安いカップ麺等入れるのお勧めです。7時近くなってやっと明るくなる。一人で今日の作戦会議です。えっと、今日は火曜日でルーブル、オランジェリー美術館休みだから、オルセー美術館から攻略ですね。

7時過ぎ、朝飯前にホテル出発です。
昨日は気づかなかったけどホテル前に自転車がずらり、、、、、、？
近所の自転車屋がしまい忘れてシャッター降ろしちゃった？
違います。事前調査で知ってます。確かデポジット制のレンタサイクル。左にあるのが全自動貸し出しマシーン（ホントはなんて言うのか知らない）
写真撮ってるうちに怪しいサラリーマン風の男が、、、
しばらく観察です。

このムッシュパリシィ　じっと自転車みて、おもむろに後輪持ち上げる（盗むの？）、手でペダルこいで回り具合みてブレーキかける。2台目も同様にしてからタイヤ空気圧チェック。どうやら当たり外れあるみたいです。それからサイクルポスト（今オイラが命名）操作して、自転車取り出す。颯爽と疾風のように走り去りました。なるほどー学習しました。
ちっとも絵画と遭遇まで進まず、とりあえずこの旅行記は終了です。
初パリ一人旅、彷徨いオヤジ　絵画の流れに身を任せ、、、、その２に続きます。