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 いよいよ、今日が車旅の実質的な最終日である。 <br /><br /> 今日1日旅を楽しんだら、明朝はレンタカー会社に直行し、返却したら空港に向かわなければならない。 <br /><br /> 2泊して寛いだ温泉町を後に、向かったのは128号線を北へ少し走り、最初の信号を左折して山道へ。<br /> この道は昨日も走った化石の森がある道で、西へひと山越えるとワインの産地としても知られるソノマ・ヴァレーの北の外れに至る。それをさらに西へと進めば、サンタロサ(SANTA ROSA)に町に到着する。<br /> <br /> サンタロサは、スヌーピーの作者シュルツ氏が暮らした町として、ここ数年注目を集めている。 <br /> 90歳まで地元のアイスホッケーチームに属していたシュルツ氏だが、彼がプレイしたアイスホッケー場の一画に博物館が建設され、カフェと記念品を売る店もそろっている。 <br /><br /> 市内のオールドタウンを歩けば、スヌーピーをはじめ、ウッドストックやライナス、チャリー・ブラウンやルーシーなど、お馴染みの“ピーナッツ”の仲間達が、ストリート・ファニチャーになって出迎えてくれる。 <br /><br /> それ等の写真を撮ってから、向かった博物館にはなんと『CLOSED』の看板が掲げられているではないか・・。 <br /> しかも、フツーの休館日ではなく、地元の親子連れだけが見学できる日のようで、それらしい人たちは当たり前のように入ってゆく。 <br /><br /> つまり扉は開いているので、入り口だけでも見せてあげようと、我々も中へ。 <br />「係員に注意されたら、そのまま出てくればいいや・・」気分で入ったのだが、係員も見当たらない。 <br /><br /> こちらはココに来るのは3度目なので、見学できなくても構わないが、Sさんとしては、「わざわざ太平洋を越えてきたのに、休みだなんて許せない・・」と思ったようで、地元の人たちに紛れて1人博物館の奥へと消えてしまった。 <br /><br /> つまり、自己流の勝手な解釈によるルール無視。しかも、入場料を払うことなく“ただ観”である。 <br /> 正直こんな行動は、あまり好きになれない。 <br /> こちらは1人で、アイススケート場を観たり、土産物店を物色して時間を潰した。 <br /><br /> Sさんを待って車に乗り、101号線を南へ。<br /> 1時間も走れば、サンフランシスコである。 <br /> その途中にあるはずのアウトレットが見つからず、車はゴールデン・ゲート・ブリッジに辿り着いてしまった。<br /> 橋を渡りきり、料金所を過ぎたら、すぐに一般道へ。 <br /><br /> リンカーンパークの一画にあるという、『咸臨丸到着』の石碑を観るため車を走らせた。 <br /> 途中、現役で走るトロリーバスを何台も見かけた。<br /> トロリーバスとは、高架式のネットの様に張られた電線から、電車の天井にあるようなパンタグラフから電気を取って走る電気可動式のバスで、東京の町にも昭和30年以前まで走っていた。 <br /><br /> 咸臨丸の石碑は、咸臨丸入港100周年を記念して、在米日系人により建てられたもので、東洋から侍が到着したNEWSは、当時完成したばかりのポニー・エクスプレス(早馬乗り継ぎ伝達システム)で、翌月には東海岸に届けられたという。 <br /><br /> 念願だった石碑を確認し、サンフランシスコ湾の入り口付近から見える、ゴールデンゲート・ブリッジを写真に納め、すぐ隣にある橋と同じ名前を持つ公園へ。 <br /><br /> ゴールデンゲートパークの大きさは、ニューヨークのセントラル・パークより大きく(長さ4.8km)で、公園内には博物館に美術館をはじめ、日本庭園や音楽堂もあり、緑の深さも想像以上に濃い。 <br /><br /> 1894年、カリフォルニア冬季国際博覧会 (California Midwinter<br />International Exposition of 1894) が開催された会場が、まだ未完成だったこの公園で、その際一時的なアトラクションとして造られたのが、ジャパニーズ・ティー・ガーデン(The Japanese Tea Garden)と呼ばれる、広さ2万平方mの日本庭園である。 <br />  <br /> 日本庭園を設計したのは、日本人移民で庭師の萩原真で、彼は博覧会終了後、ゴールデンゲート・パークの設計者・運営者であるジョン・マクラーレン (John McLaren)に、「この庭園を恒久的な公園の一部にするよう」提案した。 <br /><br /> 緑茶が飲める日本庭園では、桜とツツジが同時に満開という、日本では観ることのできない光景に出くわした。 <br /><br />  サンフランシスコ市内の渋滞に巻き込まれ、やっとフリーウエイに乗りスーパー8モーテルを捜して、まだ明るいうちにチェックインした。 <br /><br /> スーパー8モーテルは、54ドル88セント+税金6ドル74セントで、モーテル6より若干高めだが、モーテル6には付いてない冷蔵庫と電子レンジが部屋に完備しているほか、時間限定の朝食が、シリアルやトースト、ワッフルやドーナッツなどから選べるのがいい。&#160;<br /> 飲み物もコーヒーだけでなく、オレンジ・ジュースやミルクもそろっているので、翌朝の充実した朝食代込みと思えば、「高い」という印象も多少薄れるはず。 <br /><br /> クーラーボックス持参の車旅にとっては、冷蔵庫があるのでをクーラーボックスを早めに空に出来、鞄詰めを前の晩に出来るので、車旅最終日はスーパー8モーテルと決めている。 <br /><br /> 近所にあるスーパーマーケットの場所を聞いて、買い物に出かけ、「最終日なんだから、ディナーは少し奮発してステーキにしよう」ということになった。 <br /> 奮発と言っても、骨付きリブアイのステーキが8ドル足らず。塩と胡椒を振り掛け、ミディアム・レアに焼いたステーキは、日本なら50ドルくらいの価値と旨さがあった。 <br /><br /> 食後は、それぞれの部屋に別れて、ベッドに荷物を広げて鞄にパッキング開始。 <br /> 思い描いていた土産物の半分くらいしか買ってないため、パッキングは楽勝。むしろ、鞄に余裕があるくらいだったので、99¢ストアで買ったペーパータオルや、食べ残したカップ麺まで詰めて、持ち帰ったほどである。 <br /><br /> 翌朝、早めに目覚めたので、101号線を跨ぐ歩道橋の中心までゆき、霧の湧く空の下、ひっきりなしにハイウエイを流れる車の写真を撮りまくった。 <br /> モーテルに戻り、カウンターでコーヒーをもらい、肌寒いと感じる身体を暖めた。 <br /><br /> レンタカー会社に向けて車を走らせ、車を返却後空港に向かったが、忘れ物をした事に気がついた。 <br /> ひとりレンタカー会社に引き返したが、車は洗浄した後で、「そんな忘れ物(老眼鏡)は届いてない」と言われてしまった。 <br /><br /> 1度目は、「書類がないと、車が特定できない」と空港に引き返し、2度目は『老眼鏡』の英単語を調べに引き返し、3度目は車の内部までチェックしたが、結局見つからなかった。 <br /><br /> 今回の車旅の期間中、デジカメのSDカード(撮影済み1GB)をはじめ、最終日の老眼鏡までいくつ忘れ物をしたのだろう・・。 <br /> 忘れた物さえ忘れるくらい、少なくとも3つ(目は、突然思い出したワインオープナー)か4つは忘れ物をしている。 <br /><br /> 同行者が居る旅が珍しく、気を遣ったためだろうか・・。それとも、“物忘れ世代”に突入したのだろうか・・。 <br /> とにかく1人旅ではなく、久しぶりのアメリカ3人車旅は、忘れ物の多さが印象に残る、反省ばかりの旅になってしまった。 <br /><br /><br /><br /> この旅行記を書いているうちに、「こんな旅をしてみたい」とメッセージを戴いた方が3人(mixi内)現れた。 <br /> 次回の車旅の予定は今のところ未定だが、次は何人旅になるか、はたまた1人旅にもどるかは、神のみぞ知る事柄である・・。

ハロー!! スヌーピー・タウン、咸臨丸に、日本庭園・・。 Vol.11

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2010/03/17 - 2010/03/25

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miyabi-do

miyabi-doさん

 いよいよ、今日が車旅の実質的な最終日である。

 今日1日旅を楽しんだら、明朝はレンタカー会社に直行し、返却したら空港に向かわなければならない。

 2泊して寛いだ温泉町を後に、向かったのは128号線を北へ少し走り、最初の信号を左折して山道へ。
 この道は昨日も走った化石の森がある道で、西へひと山越えるとワインの産地としても知られるソノマ・ヴァレーの北の外れに至る。それをさらに西へと進めば、サンタロサ(SANTA ROSA)に町に到着する。

 サンタロサは、スヌーピーの作者シュルツ氏が暮らした町として、ここ数年注目を集めている。
 90歳まで地元のアイスホッケーチームに属していたシュルツ氏だが、彼がプレイしたアイスホッケー場の一画に博物館が建設され、カフェと記念品を売る店もそろっている。

 市内のオールドタウンを歩けば、スヌーピーをはじめ、ウッドストックやライナス、チャリー・ブラウンやルーシーなど、お馴染みの“ピーナッツ”の仲間達が、ストリート・ファニチャーになって出迎えてくれる。

 それ等の写真を撮ってから、向かった博物館にはなんと『CLOSED』の看板が掲げられているではないか・・。
 しかも、フツーの休館日ではなく、地元の親子連れだけが見学できる日のようで、それらしい人たちは当たり前のように入ってゆく。

 つまり扉は開いているので、入り口だけでも見せてあげようと、我々も中へ。
「係員に注意されたら、そのまま出てくればいいや・・」気分で入ったのだが、係員も見当たらない。

 こちらはココに来るのは3度目なので、見学できなくても構わないが、Sさんとしては、「わざわざ太平洋を越えてきたのに、休みだなんて許せない・・」と思ったようで、地元の人たちに紛れて1人博物館の奥へと消えてしまった。

 つまり、自己流の勝手な解釈によるルール無視。しかも、入場料を払うことなく“ただ観”である。
 正直こんな行動は、あまり好きになれない。
 こちらは1人で、アイススケート場を観たり、土産物店を物色して時間を潰した。

 Sさんを待って車に乗り、101号線を南へ。
 1時間も走れば、サンフランシスコである。
 その途中にあるはずのアウトレットが見つからず、車はゴールデン・ゲート・ブリッジに辿り着いてしまった。
 橋を渡りきり、料金所を過ぎたら、すぐに一般道へ。

 リンカーンパークの一画にあるという、『咸臨丸到着』の石碑を観るため車を走らせた。
 途中、現役で走るトロリーバスを何台も見かけた。
 トロリーバスとは、高架式のネットの様に張られた電線から、電車の天井にあるようなパンタグラフから電気を取って走る電気可動式のバスで、東京の町にも昭和30年以前まで走っていた。

 咸臨丸の石碑は、咸臨丸入港100周年を記念して、在米日系人により建てられたもので、東洋から侍が到着したNEWSは、当時完成したばかりのポニー・エクスプレス(早馬乗り継ぎ伝達システム)で、翌月には東海岸に届けられたという。

 念願だった石碑を確認し、サンフランシスコ湾の入り口付近から見える、ゴールデンゲート・ブリッジを写真に納め、すぐ隣にある橋と同じ名前を持つ公園へ。

 ゴールデンゲートパークの大きさは、ニューヨークのセントラル・パークより大きく(長さ4.8km)で、公園内には博物館に美術館をはじめ、日本庭園や音楽堂もあり、緑の深さも想像以上に濃い。

 1894年、カリフォルニア冬季国際博覧会 (California Midwinter
International Exposition of 1894) が開催された会場が、まだ未完成だったこの公園で、その際一時的なアトラクションとして造られたのが、ジャパニーズ・ティー・ガーデン(The Japanese Tea Garden)と呼ばれる、広さ2万平方mの日本庭園である。
 
 日本庭園を設計したのは、日本人移民で庭師の萩原真で、彼は博覧会終了後、ゴールデンゲート・パークの設計者・運営者であるジョン・マクラーレン (John McLaren)に、「この庭園を恒久的な公園の一部にするよう」提案した。

 緑茶が飲める日本庭園では、桜とツツジが同時に満開という、日本では観ることのできない光景に出くわした。

サンフランシスコ市内の渋滞に巻き込まれ、やっとフリーウエイに乗りスーパー8モーテルを捜して、まだ明るいうちにチェックインした。

 スーパー8モーテルは、54ドル88セント+税金6ドル74セントで、モーテル6より若干高めだが、モーテル6には付いてない冷蔵庫と電子レンジが部屋に完備しているほか、時間限定の朝食が、シリアルやトースト、ワッフルやドーナッツなどから選べるのがいい。 
 飲み物もコーヒーだけでなく、オレンジ・ジュースやミルクもそろっているので、翌朝の充実した朝食代込みと思えば、「高い」という印象も多少薄れるはず。

 クーラーボックス持参の車旅にとっては、冷蔵庫があるのでをクーラーボックスを早めに空に出来、鞄詰めを前の晩に出来るので、車旅最終日はスーパー8モーテルと決めている。

 近所にあるスーパーマーケットの場所を聞いて、買い物に出かけ、「最終日なんだから、ディナーは少し奮発してステーキにしよう」ということになった。
 奮発と言っても、骨付きリブアイのステーキが8ドル足らず。塩と胡椒を振り掛け、ミディアム・レアに焼いたステーキは、日本なら50ドルくらいの価値と旨さがあった。

 食後は、それぞれの部屋に別れて、ベッドに荷物を広げて鞄にパッキング開始。
 思い描いていた土産物の半分くらいしか買ってないため、パッキングは楽勝。むしろ、鞄に余裕があるくらいだったので、99¢ストアで買ったペーパータオルや、食べ残したカップ麺まで詰めて、持ち帰ったほどである。

 翌朝、早めに目覚めたので、101号線を跨ぐ歩道橋の中心までゆき、霧の湧く空の下、ひっきりなしにハイウエイを流れる車の写真を撮りまくった。
 モーテルに戻り、カウンターでコーヒーをもらい、肌寒いと感じる身体を暖めた。

 レンタカー会社に向けて車を走らせ、車を返却後空港に向かったが、忘れ物をした事に気がついた。
 ひとりレンタカー会社に引き返したが、車は洗浄した後で、「そんな忘れ物(老眼鏡)は届いてない」と言われてしまった。

 1度目は、「書類がないと、車が特定できない」と空港に引き返し、2度目は『老眼鏡』の英単語を調べに引き返し、3度目は車の内部までチェックしたが、結局見つからなかった。

 今回の車旅の期間中、デジカメのSDカード(撮影済み1GB)をはじめ、最終日の老眼鏡までいくつ忘れ物をしたのだろう・・。
 忘れた物さえ忘れるくらい、少なくとも3つ(目は、突然思い出したワインオープナー)か4つは忘れ物をしている。

 同行者が居る旅が珍しく、気を遣ったためだろうか・・。それとも、“物忘れ世代”に突入したのだろうか・・。
 とにかく1人旅ではなく、久しぶりのアメリカ3人車旅は、忘れ物の多さが印象に残る、反省ばかりの旅になってしまった。



 この旅行記を書いているうちに、「こんな旅をしてみたい」とメッセージを戴いた方が3人(mixi内)現れた。
 次回の車旅の予定は今のところ未定だが、次は何人旅になるか、はたまた1人旅にもどるかは、神のみぞ知る事柄である・・。

同行者
その他
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
レンタカー
航空会社
デルタ航空

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