2010年6月　自転車で巡る京都と奈良&蹴上の都ホテル＆Bグルの　２日目

2010/06/06 - 2010/06/09

　写真は、高松塚。今日は、飛鳥、奈良を巡ります。
　40年前の飛鳥は、全く何もない場所で千年前のイメージをふくらませるところでした。それが、高松塚、石舞台などの有名場所はまるで公園のように整備されてしまいました。これでは、想像力が全く湧かきません。これが飛鳥のガッカリの始まり。
　なお、本日の最大の目玉は、次の公開の予想が付かないキトラ古墳の壁画を見ることです。
　また、表題にBグルと入れていますが、昨夜はホテルでディナー、今朝はホテルで３千円の朝飯と、ちょっぴり豪華めです。

２日目　６月７日（月）　　朝食:ホテル
　蹴上(8:32)→近鉄京都駅(9:10)→橿原神宮前駅)→（近鉄吉野線）
　→飛鳥駅→サイクリング(8?)　鬼の雪隠&俎→亀石→橘寺→石舞台
　→昼食：飛鳥藍染め染色館(田楽)→亀形石&酒船石→飛鳥寺
　→飛鳥資料館(キトラ壁画)→橿原神宮前駅→大和西大寺→近鉄奈良
　・興福寺(16:30まで)→近鉄奈良(18:17)→(19:03)京都
　　　　　　　　夕食：丸福(京都の定食)の筈が売り切れで閉店

エリア 飛鳥(奈良)

• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩

　近鉄の飛鳥駅です。
　左の観光案内所では、レンタサイクル、古墳、寺院、博物館などの入場料が団体割引になるパスポートを100円で売っています。完全にペイしますので、お得ですよ。

　ともあれ、レンタサイクルを借りて出発。
　だが、最初に行った高松塚で、私のパスポートが見つからないというトラブルがいきなり発生。連れより100円高い入場料を払う羽目になってしまいました。
　自転車屋で忘れたかと思い戻ると、何と、尻ポケットに入っているというお粗末。
　サイクリングを再開し、地図を頼りに坂道を登ると、地元の人に間違いを指摘され、その後も、坂道を上ったあげく間違いに気付き、実に大廻りするなどのトラブルが続出しました。
　その上、自転車は、180?の私には気の毒な26インチのママチャリだし、石舞台までは結構な上り坂だったこともあり、翌朝は、ふくらはぎが痛んでつらい思いをしました。

飛鳥駅 駅

　それでも、かつての風景に似た場所は残っています。

　これもそうです。

　有名な亀石です。

亀石 名所・史跡

　最も腹が立った石舞台です。
　40年前の石舞台は、緩やかな斜面に忽然と現れる異様な造形物でした。
　石舞台は、古墳の地中深くに設けられた遺体を納める玄室です。数千年の時は、厳重に隠された箇所ですら洗い出してしまうことを、その異形さで象徴するような場所でした。
　それを、古墳らしい雰囲気を作るためか、下を台形に掘り下げるという破壊を行っていました。

国営飛鳥歴史公園 公園・植物園

　無残な爪痕。
　御一行様は増えたでしょうが、こんなに即物的な場所には二度とくる気が起きません。

　キトラ古墳の壁画を公開していた、奈良文化財研究所　飛鳥資料館です。
　壁画の感想は、よくぞ残っていてくれたというものです。それにしても、高松塚も含め、劣化の問題は、実に残念なことです。
　昼飯は、此処でやっていたイベントの中で、吉野葛うどんなるものを食べましたが、やはりダメなものでした。

　興福寺の金堂と五重塔です。
　この左側に、阿修羅を含む八部衆を収めた国宝館があります。此処へは何度か来ていますが、いつ来ても、多数の立派な仏様に圧倒されています。
　なお、博物館や寺に行く際には、必ず双眼鏡を持って行きます。今回も当然持参し、しっかりお顔を拝見しました。八部衆のどなたも、美少年でおわしました。

　また、今回は修理中ということで行かなかったのですが、奈良で私の最も好きな場所は、東大寺の法華堂(3月堂）です。ですが、修理が終わっても、壊れやすい塑像の日光・月光の両菩薩様は戻らないのです。保存のためとはいえ悲しいことです。

興福寺 寺・神社・教会

　興福寺は、何故か建築ラッシュです。

　JR奈良駅の、かつての駅舎です。現在は、観光案内所になっていますが、たいしたものはありません
　また、帰りは、JR奈良線を利用しましたが、未だに単線なのには驚きました。
　それなのに、各駅停車と快速が入り乱れて走るのですから、大きな事故が起きても不思議ではないと感じました。
　さて、本日の最後のガッカリは、晩飯を摂る予定だった、Bグル界で有名な丸福が品切れで閉まっていたこと。
　仕方なく、駅地下で2,100円の豪華弁当を買いました。ところが、これが不味い上、悪い油を使っているというとどめを刺されてしまいました。そのため、持ち込んだウイスキーを飲んでふて寝しました。