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木津川沿いは、大好きな十一面観音の宝庫。<br />面白いことに、寺々の来歴を辿ると必ず奈良東大寺に突き当たる。そう、木津川沿いは、天平の昔から奈良の都と強いつながりがあったのだ。<br />ずっとこの地域に興味のあった私は、多くのトラベラーさんの旅行記を拝見し、居てもたってもいられなくなってしまった。<br />いつもは公共交通機関で旅する私だが、バスも電車も不便な地域ゆえ、大冒険の車で行くことに。それも独りで。<br />1泊2日でてんこもりの仏像に会ってきた。<br /><br />なお、歴史的なことの多くはシロウトの勝手な空想なので、読み飛ばしてくださいね。<br /><br />全行程<br />1日目 島ヶ原正月堂(観菩提寺)、海住山寺、蟹満寺、寿宝寺、観音寺、西教寺<br />2日目 三井寺、醍醐寺<br />この旅行記は、その3

アイラブ仏像めぐり 川の流れに寄り添って3 蟹満寺

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2010/03/19 - 2010/03/19

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ゆうこママ

ゆうこママさん

木津川沿いは、大好きな十一面観音の宝庫。
面白いことに、寺々の来歴を辿ると必ず奈良東大寺に突き当たる。そう、木津川沿いは、天平の昔から奈良の都と強いつながりがあったのだ。
ずっとこの地域に興味のあった私は、多くのトラベラーさんの旅行記を拝見し、居てもたってもいられなくなってしまった。
いつもは公共交通機関で旅する私だが、バスも電車も不便な地域ゆえ、大冒険の車で行くことに。それも独りで。
1泊2日でてんこもりの仏像に会ってきた。

なお、歴史的なことの多くはシロウトの勝手な空想なので、読み飛ばしてくださいね。

全行程
1日目 島ヶ原正月堂(観菩提寺)、海住山寺、蟹満寺、寿宝寺、観音寺、西教寺
2日目 三井寺、醍醐寺
この旅行記は、その3

同行者
一人旅
交通手段
自家用車
  • 蟹満寺。<br />海住山寺から車でゆっくり走って30分弱。<br />ついさっきまでは奥山という趣であったが、山城郷土資料館を過ぎた辺りから付近の様相は一変する。北に向きを変えた木津川の流れに沿って、車も北へ。<br /><br />左右には近鉄やJRの車窓から幾度もみた景色が広がる。途中に上狛という駅。この辺りには高度な文明を持った渡来系の人たちが住んでいたのだろうか。<br /><br />国道沿いに寺の案内看板を見つけた。いよいよ蟹満寺だ。<br />駐車場に車を入れると、お寺の周囲は工事中の様子。<br />工事の方が、寺の入口はあちらですよとご親切に教えてくださる。<br />そして、正面に廻り込むと。<br />新品ピカピカのお寺が待っていた。

    蟹満寺。
    海住山寺から車でゆっくり走って30分弱。
    ついさっきまでは奥山という趣であったが、山城郷土資料館を過ぎた辺りから付近の様相は一変する。北に向きを変えた木津川の流れに沿って、車も北へ。

    左右には近鉄やJRの車窓から幾度もみた景色が広がる。途中に上狛という駅。この辺りには高度な文明を持った渡来系の人たちが住んでいたのだろうか。

    国道沿いに寺の案内看板を見つけた。いよいよ蟹満寺だ。
    駐車場に車を入れると、お寺の周囲は工事中の様子。
    工事の方が、寺の入口はあちらですよとご親切に教えてくださる。
    そして、正面に廻り込むと。
    新品ピカピカのお寺が待っていた。

  • はな☆さんと仰るトラベラーさんの旅行記を拝見し、訪問したいと思っていたのだ。<br /><br />が、別のところから、現在お堂の工事中で本尊拝観不可との情報を聞いていたので、蟹満寺訪問はあきらめていた。<br />つい最近、拝観が可能になったというので急遽今回の旅の行程に組み入れた。<br /><br />

    はな☆さんと仰るトラベラーさんの旅行記を拝見し、訪問したいと思っていたのだ。

    が、別のところから、現在お堂の工事中で本尊拝観不可との情報を聞いていたので、蟹満寺訪問はあきらめていた。
    つい最近、拝観が可能になったというので急遽今回の旅の行程に組み入れた。

  • 蟹満寺は、「今昔物語集」に出てくる「蟹の恩返し」の縁起で有名で、実際には蟹幡(かむはた)郷という古代の地名に由来する、白鳳時代末期(680年前後)に創建された寺院です。<br />本尊の国宝銅造釈迦如来坐像は、わが国の仏教美術史上最高傑作とされる奈良薬師寺金堂の薬師像に比肩しうる秀作とされています。このように優秀な仏像でありながらもその由緒、伝来がはっきりしないため、その来歴の謎をめぐって長い間論争が繰り広げられてきましたが、平成17年の調査では、蟹満寺本尊はやはり白鳳創建以来の旧仏であったことが判明しました。<br />【木津川市HPより】

    蟹満寺は、「今昔物語集」に出てくる「蟹の恩返し」の縁起で有名で、実際には蟹幡(かむはた)郷という古代の地名に由来する、白鳳時代末期(680年前後)に創建された寺院です。
    本尊の国宝銅造釈迦如来坐像は、わが国の仏教美術史上最高傑作とされる奈良薬師寺金堂の薬師像に比肩しうる秀作とされています。このように優秀な仏像でありながらもその由緒、伝来がはっきりしないため、その来歴の謎をめぐって長い間論争が繰り広げられてきましたが、平成17年の調査では、蟹満寺本尊はやはり白鳳創建以来の旧仏であったことが判明しました。
    【木津川市HPより】

  • 国宝の釈迦如来坐像は、鍍金が落ちて黒光りし、薬師寺の薬師如来のような堂々たる金銅仏だ。<br /><br />お寺でいただいたパンフによると、像高8尺8寸(267センチ)。<br />頭から胸まで丸々と豊かで、全身からみなぎる力に、ぱちんとはじけそうな勢い。<br /><br />厳しいような優しいような不思議な表情を浮かべ、手には曼網相(まんもうそう 指のあいだの水かき)が、はっきりと分かりやすく表われている。<br /><br />国宝薬師三尊がおわす薬師寺は天武、持統天皇が国家事業として建立したものだが、ここ蟹満寺の釈迦は誰がつくったのかはっきりしないという。<br />これほどの大きな金銅仏を持つことができた氏族は相当の力を持っていたに違いない。<br />すぐ近くには狛(こま)という地名もあり、渡来系の氏族なんだろうな。<br />

    国宝の釈迦如来坐像は、鍍金が落ちて黒光りし、薬師寺の薬師如来のような堂々たる金銅仏だ。

    お寺でいただいたパンフによると、像高8尺8寸(267センチ)。
    頭から胸まで丸々と豊かで、全身からみなぎる力に、ぱちんとはじけそうな勢い。

    厳しいような優しいような不思議な表情を浮かべ、手には曼網相(まんもうそう 指のあいだの水かき)が、はっきりと分かりやすく表われている。

    国宝薬師三尊がおわす薬師寺は天武、持統天皇が国家事業として建立したものだが、ここ蟹満寺の釈迦は誰がつくったのかはっきりしないという。
    これほどの大きな金銅仏を持つことができた氏族は相当の力を持っていたに違いない。
    すぐ近くには狛(こま)という地名もあり、渡来系の氏族なんだろうな。

  • 古いお堂の時代に観音堂にかけてあった蟹の扁額。<br />蟹が大蛇と戦っている。

    古いお堂の時代に観音堂にかけてあった蟹の扁額。
    蟹が大蛇と戦っている。

  • 釘隠しにも蟹の意匠

    釘隠しにも蟹の意匠

  • 瓦にももちろん蟹

    瓦にももちろん蟹

  • 駐車場の横(寺の北東)に鳥居が見えたので寄ってみることに。<br />綺原(かんばら)神社、式内社。

    駐車場の横(寺の北東)に鳥居が見えたので寄ってみることに。
    綺原(かんばら)神社、式内社。

  • なるほど、秦氏か。<br />秦氏といえばその名を、太秦の広隆寺、宇治の橋寺でも見かけた。<br />木津川、宇治川、桂川と川伝いにその勢力圏を延ばしたのか、それとも治水や橋梁工事に力を発揮したのか、いろいろと興味は尽きないが、私の知識では限界。

    なるほど、秦氏か。
    秦氏といえばその名を、太秦の広隆寺、宇治の橋寺でも見かけた。
    木津川、宇治川、桂川と川伝いにその勢力圏を延ばしたのか、それとも治水や橋梁工事に力を発揮したのか、いろいろと興味は尽きないが、私の知識では限界。

  • そういえば、木津川側からこの神社の奥(真東)を望むと、さきほど行った海住山寺のある三上山がある。<br />三上山から登る朝日に対面することのできるこの地に、太古の人は神を見出したのだろうか。

    そういえば、木津川側からこの神社の奥(真東)を望むと、さきほど行った海住山寺のある三上山がある。
    三上山から登る朝日に対面することのできるこの地に、太古の人は神を見出したのだろうか。

  • 境内に遥拝所。<br />遥拝の先は西?東?<br />東には三上山。<br />西には木津川、生駒山地。<br />それとも、戦中の東方遥拝の名残?<br />ご存知の方がいらしたら教えてください。<br /><br />新しくて古〜い蟹満寺を満喫して、次なる目的地へ。

    境内に遥拝所。
    遥拝の先は西?東?
    東には三上山。
    西には木津川、生駒山地。
    それとも、戦中の東方遥拝の名残?
    ご存知の方がいらしたら教えてください。

    新しくて古〜い蟹満寺を満喫して、次なる目的地へ。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • のーとくんさん 2010/03/22 19:59:10
    蟹満寺行きたくなりました
    ゆうこママさん

    こんばんは。

    蟹満寺、前回国宝を求めていったのですが、お堂は工事中、国宝の釈迦如来座像は見れませんでした。

    いまは、こんな立派なお堂ができ、是非行ってみなければという思いでいっぱいになりました。

    みれば、ちゃんとした木造建築物で立て直させている模様、ますます興味がもてます。

    いいですね。

    住職の思いが伝わってくるようです。

     のーとくん

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2010/03/23 21:47:06
    RE: 蟹満寺行きたくなりました
    のーとくんさん
    こんばんは。

    4月3日が落慶法要のようですよ。
    蟹満寺はこれから何百年と歴史を重ねていくことでしょうから、
    その記念すべき年に対面できたことにとても感謝してます。
    少し大きくなったお堂で、国宝のお釈迦様もゆったりしてらっしゃいます。
    是非、愛車でお出かけを!

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