2009/12/18 - 2009/12/18
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がりさん
宗谷本線を北へ、北へ。
昼から夕暮れ、そして夜になってようやくゴールが見えてきました。
鉄道での5日間の旅を終え、日本最北の稚内駅に到着です!
雪を浴びながら、ゴールの感慨に耽っていると…。
最北の駅はひとつのスタート地点でもあったのです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
-
仙台駅からいったいいくつの列車に乗ってきたことでしょう。
これがとうとう最後の列車です。
12時40分発の列車で日本最北の稚内駅を目指します! -
最後の列車ということで気分が昂揚して、発車の20分も前にホームに入ろうとしてしまい、駅員さんに「早いよ!」と言われました(笑)。
発車まで駅の中を歩いてたら見つけた広告。
日本最北端の稚内駅から最南端の鹿児島県・西大山駅まで旅しよう!というもの。
面白そうだけど、15万円以上もするっていうのは高すぎだなぁ。 -
稚内まで連れてってくれる列車です。
たった一両で、辺境へ向かうんだなという気がしてきます。 -
最北の宗谷本線。
利尻富士の絵がありました。 -
とうとうここまで来たんだなぁ。
仙台を出発したのが随分と昔に思えます。
ここまで来れて嬉しいような、ちょっと寂しいような。 -
でもここからまだまだ先は長いんです。
普通列車なので稚内到着まで4時間以上もかかります! -
最後なんだから良い席をキープしたい!
でもそんな心配は不要で乗客はかなりの少なさでした。
天塩川が見えると聞いた左側の席に座りました。 -
…が、窓が結露で景色が見えない…。
二重の窓だったので何度も窓を開けて、拭いて…を繰り返しました。 -
乗客は少なくて、わずかに地元の人とやはり最北端を目指すらしい旅人が乗ってるだけでした。
-
左手に天塩川が流れます。
白と黒の静寂の景色…。 -
智恵文駅。
夏のひまわり畑で知られる場所です。 -
美深駅。
この辺りは町になってるらしく、地元の人が乗り降りしました。 -
紋穂内駅。
小屋のような小さな駅がつづきます。 -
僕の前の席にはやはり一人旅の若者が座っていて、景色も見ずに寝ていました。
もったいないな、と思いました。
よほど疲れているのかもしれないけど、寝ていたんじゃ旅に出てきた意味がまるでない、と。 -
音威子府駅で少し長めの停車があり、外へ出てみました。
すると思いがけず、やはり外に出てきたさっきの若者が声をかけてきました。
「一番北まで行くんですか?」
そう、稚内へ。君も?
「はい、同じです」
やはり彼も最北の稚内を目指してるらしい。 -
僕は明日の朝のバスで宗谷岬へ行くつもりでした。
そこで、もしかしたら彼も同じく明日の朝に宗谷岬へ行くのかもしれないと思い、宗谷岬へはいつ行くの?と聞いたら意外な返答がありました。
「宗谷岬へは行かないです」
なんでだろうと思ってると、さらに続けて、
「すぐにまた行くところがあるので」
道東にでも周るのかなと思い、何の気なしに、どこ行くの?と聞いたら、びっくりするようなことを言いました。
「九州へ」
えっ、九州!? -
彼は18きっぷを使って、最北端の稚内駅をスタートし、北海道から九州まで陸路で旅するということでした。
さっきの広告にあったような旅を彼は一人でやろうとしている。
この雪景色の中でそれを聞くと、ちょっと感動…。
それはすごい!と言ってしまいました。
だからつまり彼にとって宗谷本線を北上するこの行程はゴールを目指す旅ではなく、最初のスタート地点を目指す旅だったのです。 -
彼の旅に比べれば僕の旅など小さなものだったかもしれない。
それにしても、と思う。
とくに鉄道ファンでもなさそうな彼が、日本縦断の旅をするのにはどんな理由があるのだろう…。 -
この音威子府村は豪雪地帯に位置し、北海道で一番人口が少ない所です。
-
音威子府駅の名物がそばです!
こんな小さな村の小さな駅なのに立派な駅そばがあるんです。
せっかくなので僕も食べてくことにしました。 -
シンプルに350円のかけそばを頂きます。
-
新聞を読んでたおじいさんに、すぐ出来ますか?と聞くと、できると言うので頼みました。
本当にあっという間に作ってくれます! -
おお、麺が黒い!
これが予想外に美味しかった〜。
またこの雪に覆われた駅で食べるっていうのがいいね。 -
かつて走っていた天北線の資料室。
-
なるほど、この音威子府からオホーツク沿岸の浜頓別を経由し、稚内まで走っていたのが天北線のようです。
今はもう幻の路線になっちゃったんだなぁ。 -
音威子府の特産品だという木工品。
-
再び北へと進みましょう!
-
さらに乗客が少なくなり、聞こえるのは列車が走る音だけ…。
-
すでに見慣れてきた雪景色が窓の外を流れていきます。
-
曇っていた空が晴れてきました。
-
雄信内駅。
「おのっぷない」と読みます。
昔のまま変わっていないような、風情のある駅です。 -
光が夕方のものに変わってきました。
窓ガラスの結露にキラキラと輝きます。 -
ずらりと数字が並んだ運賃表!
この羅列が長い旅路を感じさせます。 -
幌延駅では30分以上も停車。
暇なのでここも外へ出てみました。 -
幌延はトナカイ牧場のある町。
そして北緯45度の北半球ど真ん中の町のようです。 -
トナカイ可愛い!
本物も見たかったな〜。 -
しかしトナカイ肉なんてのも…。
-
この旅でお世話になった北海道&東日本パスの広告。
僕のような関東の人にとっては北海道へ行くための切符って感じですが、北海道の人にとっては東京のほうへ行くための切符なのかもしれませんね。 -
幌延駅。
豊富温泉がありますが、乗り降りする観光客はいませんでしたね。 -
あちこちにサロベツの文字。
ここはサロベツ原野の玄関口でもあります。
冬の今は雪に閉ざされてるでしょう。 -
幌延の町はどこまでも静か…。
-
駅の周辺を歩きましたが、とくに何もなさそうでした。
夕暮れの空だけが綺麗です。 -
駅近くの水上商店を覗きました。
CDや文具、そして少ないながらも本が売ってます。
いつもの癖で好きな作家の本の品揃えをチェック。
面白かったのは、村上春樹さんの本では「羊をめぐる冒険」と「ダンス・ダンス・ダンス」だけがあったこと。
どちらも北海道が登場する作品なんだけど、まさかここが北海道だからってことで? -
駅のストーブ。
あったかい〜。 -
再び列車が出発。
終着駅はもうあとわずかです。 -
稚内を目指して今まで旅をしてきました。
いくつもの駅を過ぎて、ようやく到着となります。
雪に降られたりはしたけれど、大きなハプニングもなくここまで来れてよかった。 -
ですが、到着間際にちょっとした出来事がありました。
突然、列車が急停車!
なんだ!?と思ってると…。
なんと鹿と接触したとのこと!
運転手さんが外に見に行って、僕達も覗きましたが、暗くてよくわからない…。
やがて運転手さんが戻ってきて、列車は再出発。
運転手さんの話では、鹿は無事だったということです。
ふ〜、鹿が無事でほんとによかった! -
そんなこんなで、ついに…!
-
着きました。
着いてしまいました! -
ひたすら北上して目指してきた稚内駅です。
-
夜の稚内駅は吹雪でした。
まるでゴールを祝うかのようなシャワー。
寒いけど、そう思いたい。 -
間違いなく、日本最北端の駅です。
もちろん明日、宗谷岬まで「北上」する旅がまだ残っているけど、これがひとつのゴールではある。
ひとつのことを成し遂げた気分でした。 -
東京駅からは1600kmほど。
そもそもの旅のはじまりは東京からの夜行バスだったから、確かにこれだけの距離を移動してきたんだね。 -
指宿駅からは3000km以上!
-
その長い道のりをこれから旅する人もいました。
音威子府駅で話した若者は、駅で写真だけ撮ると折り返しの名寄行きの列車に乗り込んでいきました。
稚内駅をスタートして、日本を「南下」する旅のはじまりでした。 -
一方の僕は改札を出ました。
稚内駅は自動ではなく有人改札。
明日は宗谷岬へ行くこともあり、パンフなど手に入れました。 -
日本最北の駅そば。
-
日本最北のキヨスク。
さらに日本最北の宝くじ売場なんてのもありました! -
外に出ると、やっぱり寒いっ!
最北の街なんだよなぁ。 -
最北端の線路。
ここがゴールでありスタートである。
日本の端の街に来たことを強く実感しました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- jyugonさん 2010/01/30 22:54:10
- 忘れられない風景
- 極寒の美しい風景
雪のシャワーで祝ってくれたのでしょう〜
きっと忘れられへん想い出の風景として心に留まることでしょうね。
お疲れ様でした。
ひと時、昔を思い出しながら一緒に旅をさせて頂きました。
宗谷本線各駅停車の旅 懐かしい駅名 風景…
ありがとうございましたm(__)m
jyugon
- がりさん からの返信 2010/01/31 21:06:07
- RE: 忘れられない風景
- jyugonさん、こんばんは〜!
宗谷本線の旅は、今回の長い旅路の中でもとくに印象深い時間でした。
北に少しずつ向かっていくあの感覚がいいんですよね〜。
各駅停車の長い道のりがあったからこそ、稚内に着いたときの感動も深くなりました。
飛行機でビュンと行ったのでは味わえないものだと思います。
僕も何十年後かに懐かしい気持ちで思い出せる旅になれたかな。
> ひと時、昔を思い出しながら一緒に旅をさせて頂きました。
> 宗谷本線各駅停車の旅 懐かしい駅名 風景…
そのように感じて頂けて、すごく嬉しいです!
宗谷本線沿線は風景の大きな変化はないようですね。
いつの時代も変わらない雪景色、なのかなぁ。
ただ稚内駅だけは今、変貌をしている真っ只中なんですよ。
駅前再開発として駅と一体型の近代的ビルを建設中で、僕が行った時は雪の降る夜も工事を行っていました。
今年5月には、なんと映画館までできるそうです!(もちろん日本最北の映画館)
ただ地元の人はあまり歓迎してないようでしたけど…。
あのひっそりとした佇まいの、いかにも終着駅らしい稚内の駅舎が消えてしまうのは寂しい気がしますね。
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