2010/01/15 - 2010/01/18
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keithforestさん
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今回の目玉は二つあって、その二つ目がこの日の京都市観光協会主催の京都「千年の心得」という催しのひとつ、「京の料理人・瓢亭当主が魅せる京料理のいろいろ」というもの。
私は京都にはなんの縁もゆかりもなくて誰も知らないし、どこにも手がかりがないわけだから、こんなチャンスでも捉えないとこんなところにあがるきっかけがありません。
たまたま冬の特別な催しがないだろうかと探していて、偶然見付けました。すぐさま申し込み、間髪入れずにいただいたメールを受け取るやいなや焦るようにして代金を振り込みましたよ。
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前日にホテルのフロントで教えて貰ったように駅前から5番のバスに乗って「京都会館美術館前」でおります。どこに行くのかというと、平安神宮です。
バスを降りると辺り一帯は公共施設が集まっているところで、図書館には受験勉強なのか、若い人たちが入っていきます。あ、今日と明日がセンター試験ですな。 -
この土曜日はボランティアの方たちが集まって辺り一帯をお掃除して歩いておられるようで、たくさんの方々がゼッケンをつけて長いトングを持って歩いておられます。
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平安神宮は1895年に平安遷都1100年記念で創建されたということですから、ようやく115年ということですかね。
素晴らしいお庭があるんだそうですが、この時期では仕方ありません。しばらく私は冬にしか訪れるつもりが亡いので、入ることはなさそうですねぇ。
ここも修学旅行では来たことがある筈なんですが、全くなんの記憶もございません。修学旅行というのが観光という意味ではたいした意味がないんだなという、そんな証明のようでございます。 -
右近の橘はこんな具合によしずの中に囲われています。
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実はとても寒くて、なんだかちらほらとあられのようなものが降ってきていました。
ここもそうなんですが、京都の観光サイトはどこに行ってもトイレがとても綺麗に保たれていて、かつてから考えると驚くほどです。
こうしたところも相当に苦心されているのではないでしょうか。日本全国がそんな具合に神経を使っていかないと、「Yokoso, Japan」も合い言葉だけに終わりかねないですよね。 -
岡崎公園の野球場、テニスコートの横を抜けて動物園の煉瓦塀沿いに下ると琵琶湖疎水を渡ります。この流れを遡れば南禅寺です。
渡るとあたりはなんだかお金持ちが住んでいそうなマンションで、それにそって左に曲がると、どこかのお寺かお大尽の家のような大きな門が建っています。
その先の左側に瓢亭本店があります。 -
案内されて中に入るとなんだかまるで茶室が並んでいるような案配です。奥の部屋にもうすでに20数名の人たちが集まっています。
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私は迂闊にもここまで来てハッと思ったのは、畳の上に座らなくてはならないということでした。
近頃はすっかり膝が痛くなってきてしまっていて、あぐらを搔くのも、まして正座なんてまっぴらごめんになってきているのです。
ところが入ってみてびっくり。中はこんな具合になっていたのです。しかも、この足が着くところには蒲団が置いてあって、その下が床暖房のようになっているのです。 -
すでに今日の料理が書かれて手元に配られています。
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14代目の当主、高橋さんがこんな具合に皆さんの目の前で、解説をしながら三種類の料理をして見せてくれます。
驚くほどの手間のかけ方です。美味しくないわけがありません。そしてここの料理は懐石とはいいながらホンのひと箸ふた箸ではないのです。 -
鯛のアラと聖護院かぶらの煮付けを実際に、見せてくださいます。
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皆さん興味津々です。こちらのお話で驚いたのは出汁です。関西が昆布だしを多用するのに対して関東が鰹節の出汁を使うのはそもそも地の水に違いがあるからなんだということ、そしてこちらでは昆布は利尻で、鰹節は使わずその代わりに鮪節を二種類併用するという話です。
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さて、料理の間、それはそれは貴重な話が山とありましたけれど、それはここではしないことにして(笑)、いよいよ、料理です。
小さなツボに入った柿なますと縁高がまず出てきます。半熟の卵は「瓢亭玉子」といって昔からの名物なんだそうです。ぶどう豆のミツ煮が実にどうも堪らない。絵馬クワイというのはクワイを絵馬の形にしてあって、よく見るとそこに虎の絵が。
私にとってはこの縁高だけで満足しちゃいそうです。 -
一本だけいただいた燗酒がこれがまた美味しいのです。薄い白いおちょこはチョコ受けにのって供されます。そのチョコ受けにもひょうたんが。
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横から見るとおちょこにも、ほうら、やっぱり瓢箪ですよ。
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汁は白味噌のお雑煮。これがなんともまぁ美味しくて、帰りに京都駅の伊勢丹の食品売り場で、思わず白味噌を購入に及んでしまいました。こんな具合に家でできるわけもないのですけれどね。
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先ほど、微に入り、細に入り教えて戴いた鯛の細作り昆布〆でございます。
問題はこのわりだしなんです。なんと酢を一滴も使ってなくて、かぼす、レモン、すだち、そして柚子を使っているのだそうです。ご主人はご自分が酢のつんと来るところがお好きでないと仰る。そしてこのわりだしは飲めちゃう程度の味付けにするというのです。
えぇ、もちろん最後は飲んじゃいましたよ。ここに岩海苔とうぐいす菜がついてきます。綺麗です。 -
そして鯛とかぶらの炊き合わせです。黄色いのは針柚子です。ほじくりながら、おっ!意外にあるぞ、なんぞと楽しく味わってしまいますが、その淡泊な味付けに柚子が効きます。
しかし、この辺から大分お腹が満ちてきます。結構な量なんです。 -
箸をつけてしまってから、あっしまったっ!と撮った写真で申し訳がありませぬ。
畑菜(初めて見ました)と油揚の辛子和えでございます。これは旨い!あ、しまった、これ「も」旨い。こんな簡単に見えるものでも手がかかっていることを知りました。
これまた帰りに関東のものに較べてとても大きなこちらの油揚げを買って帰りました。家に帰った翌日に早速いただきました。 -
煮物椀ですが、右から蛤しんじょ、京人参、その上が菜の花、そして南禅寺麩で、すっきりと味わい深いおだしです。それに色が綺麗ですよ。
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写真のできがまずくて申し訳のないことなんですが、なんとご飯はかにとしめじのかやくご飯。香の物はすぐき、共菜、赤蕪の千枚漬け、なんですが、ここまできて私は全部を平らげることができませんでした。ま、もったいない!
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最後に水物。グレープフルーツのミツ漬け、苺、キリッシュとマラスキーノのジュレをかけて、石榴を散らしてあります。
すっきりとさっぱりと。今想い出しても口の中につばきが湧いてきます。 -
これでおしまいなんですが、みなさん、すぐには席を立てないというくらいの感動でございますな。
私も至る所侘びの世界で満たされているこちらの雰囲気の中にもうしばらくいたいような雰囲気でございました。 -
寒い中、こうしてすべてのお客さんが出て行かれるまで見送っておられるんですよ。
皆さん早く、撤収!え?一番遅いのがうち?
焦って出て行ったので正面の写真を撮るのを忘れました。 -
お店の前の道をご主人にお伺いしたまま、まっすぐ西に向かってそぞろ歩いて参りますと気がついたら神宮道です。阿含宗の角を左に曲がりますと三条を渡りその先を登りますと、そこはもうすでに青蓮院ですよ。
なんだ、結構近いんですねぇ。 -
青蓮院の巨木を左に知恩院に向かいます。なにしろあの三門が特別公開されているんです。
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これはなに!?とここにさしかかった方が皆さん書いておいでですね。京都造形芸術大の学生さんがお作りになった天女だそうです。
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こちらに法然上人も創られているというところを落としてはまずいでしょうから、ちゃんと載せておきます。
こちらの三門に上るのは私たちには結構大変です。ロープにつかまりながら、ヨイショ、ヨイショと登ります。
昨年、妙心寺の三門が公開されていて登ったことを想い出します。あちらは下に花園大があったかと思いますが、こちらは華頂短大がありますな。本尊もその周りに十六羅漢があるのも似ています。
そして上から周囲の景色も写真にしてはだめというのも同じです。
京都市内で一番高い山、愛宕山が雲に覆われていたのですが、みるみるうちに稜線が見えてきました。ガイドの方のお話だと、比叡山と愛宕山がたけくらべをして、口惜しくなった比叡山が愛宕山を叩いたらそこがたんこぶになったのが、あの出っ張りです、と教えてくださった。
戦前のものと覚しきいたずら書きがあちこちに残っているのが痛々しいものがあります。 -
三門から、これまたヨイショ、ヨイショと下ってきてから今度は石段をヨイショ、ヨイショと・・・。今日はヨイショばかり。失礼がなくて良いかもしれませんね。
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去年もそう思ったのですが、こちらのお寺は本当に外国人のツアーがとても目につきます。
あちらにもこちらにも非英語言語の方が殆どですが、かなり積極的に歩く人たちばかりです。 -
鉛筆の様というか、筆の軸のようなお線香です。
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こちらの本堂ではずっとお坊さんが念仏を唱えておいででした。
こういうところに来るといつも思うのですが、京都はひとりで来られている若い方たちが随分目につきます。そしてそういう方たちは本堂で、きちんと正座をされて、手を合わせておられるんです。
この手すり、切り出してあるんですよ、この格好に。 -
「大鐘楼」というくらいの大きな鐘です。かつて「行く年来る年」で生中継されて、「ごぉ〜〜ん〜〜」と響かせていたのがこの重さ、なんと70トンもあるという鐘です。
どうやってここにくくりつけたんすかね? -
大鐘楼のところから境内から外れて南に下がっていくとあたりは食べ物屋さんばかりになります。
そしてここにある公衆トイレがまぁ周囲の景色に溶け込んでおることに感心してしまいましたよ、私は。 -
ほうら、多分これも料理屋さんですよ。料亭「左阿彌」ってんだそうです。なんでも由緒あるお店なんだそうでございますよ。
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長楽寺の参道にさしかかると奥からおじさんがお一人で出てこられて「女性がひとりおられるだけで静かですよ」と仰る。
この景色でもう良いかという雰囲気になり、そのまま大谷祖廟に向かってしまう。 -
こんなところまでも外国人観光客の方が上がってこられているんです。ご苦労様なことです。
しかし、あの仮設の屋根のようなものはなんでしょうねぇ。門が綺麗に見えませんものねぇ・・・。 -
そのままどんどん降りていってしまって、今日のもうひとつのチェック・ポイント、長楽館にずんずんと入る。下でも良いなぁと思っていたんだけれど、上に案内される。実はご案内くださるお店の方のペースにくっついていくことができない。あの知恩院三門の上り下りが効いていると見える。
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昨年の三月にここで食べたキンカンのタルトが忘れられなくて、やってきたのだけれど、今年はまだ早いどころではなくて、予定に入ってもいないのだそうだ。残念至極である。
あまりにも残念で、ミルク・ティーを頼んだっきり。尤もあのお昼ご飯のフルコースが充分に効いているのですよ。 -
連れ合いが「柚子プリン」なるものを発注。さっぱりして、これはこれで美味しうございます。
それにしてもキンカンのタルト、どこかでやってませんかねぇ。 -
さて、そろそろ日が傾いて参りました。今日の予定は東大路通りを上って新橋通りを西に折れ、「そうだ、京都行こう」のポスターになったんだからここは見ておかなくてはと強迫観念に駆られたようにいう連れあいにつきあって巽橋を見に行く。
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JRの「そうだ、京都行こう」のポスターの巽橋。
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なるほど、何組も若い女性たちが集まってきていて、その割にはなんだか静かで、ちょっと近頃にない変わった雰囲気になっているんですよ。
でも、その雰囲気に呑まれることなくさっさと写真を撮って白川南通りを川に沿って歩いて行きます。 -
連れ合いによると昨年ここで食べたいと思ったのだけれど、席が取れなかったのはこの店だというのであります。開店直前の慌ただしい様子が川のこっちからも見て取れます。何しろ今日は土曜日ですからお忙しいのでしょう。
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先斗町を歩いてみたいという要望にお応えしてお付き合いをいたしまして、紙屋町を河原町に戻ってきたときには、もうすっかり疲れ果てておりまして、たまたま通りかかったバスに飛び乗るようにしてホテルに帰って参りました。
いやぁ、盛りだくさんの一日でございました。
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