ローマの休日というか、ローマが休日。そんなローマで迎えたクリスマス。

2009/12/24 - 2009/12/26

ヨーロッパのクリスマスってどんな感じだろう？
調べれば調べるほど店が開いていないやら公共交通機関がストップする都市があるやらかなり観光に向かない、と言うことが判ったのは既にアムステルダム行きの航空券を買った後。

これはミスった！と思いつつ、どこが一番良さそうかと思って選んだのがここローマ。
遺跡系は外から見れるし、一級の観光地だからご飯にありつけない、というのもなさそうだし、26日のボクシングデーも休日じゃなさそうだし、暖かいし、飛行機の便も多く格安系も多数就航しているローマに決めました。

ホテルはインターコンチネンタルに泊まりたかったのですが、1泊200ユーロ〜と値段的に無理。
仕方なく「2 for 1（1泊すればもう1泊無料）」の美味しいプランがあり、2泊で130ユーロのクラウンプラザにしましたが、これが本当に良かったです。

ホテルと航空券ありきで場所を選んだため、ローマで特に何かしたいからローマに行ったわけではないので超適当に街を歩きましたが、バチカンで25日正午のローマ法王の説教を聴いたり、コロッセオやトレビの泉、フォロ・ロマーノ、パンテオン他主要観光地も何だかんだで回れました。

【旅程】（→は飛行機、〜は鉄道）
12/23：成田→アムステルダム〜デュッセルドルフ
◆12/24：デュッセルドルフ〜ケルン・ボン空港→ローマ
◆12/25：ローマ＆バチカン
◆12/26：ローマ＆バチカン→ドブロヴニク
12/27：ドブロヴニク
12/28：ドブロヴニク
12/29：ドブロヴニク→フランクフルト〜ケルン〜アーヘン〜ケルン〜ケルン・ボン空港→ロンドン・ガトウィック空港
12/30：ロンドン
12/31：ロンドン・ガトウィック空港→アムステルダム→成田（1/1日着）

エリア ローマ(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

宿泊先はクラウンプラザローマ・サン・ペーターズです。
フィウミチーノ空港からここへはホテルのシャトルバスが毎日1便出ていますがあいにく時間帯が合わない上、タクシーも40〜60ユーロと高く、しかもローマのタクシーはぼったくり率も高いようで何とか公共交通機関で行けないかと調べてみたら、トラステヴェレ駅までトレニタリアの普通電車で行って、そこからバスを乗り継いで行く方法があったので挑戦してみました。

初めてのローマ。初めてのバス。しかもクリスマスイブの午後とかなり難易度高そうな感じでしたが、ネットであらかじめバスマップを見て、「C6」というバスがトラステヴェレ駅近くの通りからホテル近くの乗換場所へ行くということが判ったのでそれに乗ろうとバスを待っても「C6」だけ全然来ないので、あきらめて8番トラムで終点まで行き（本当は終点の1つ手前で降りるのが正解）、その後本来「C6」バスが行くルートのバスに乗って途中で乗換え、最後に98番バスでホテル前まで行きました。相当しんどかったです。

乗換のポイントはGoogleストリートビューなんかで把握していたのでスムーズに行けましたが、肝心の「C6」バスが来なかったので、予備のバスルートを調べていくことをお勧めします。

と、超苦労してたどり着きましたが、プライオリティクラブのプラチナステータスのおかげで部屋はビジネスルームにアップグレードされました。
一番安い部屋から2ランクアップグレードです。
これで2泊で税込130ユーロの部屋です。しかも朝食ビュッフェ付。（最初朝食代は別だと思ってた）

バスルームもバスタブとシャワーでお湯の出も問題ないし、アメニティもクラウンプラザ標準レベルをクオリティ、種類ともに超越していました。
ベッドもダブルクッションで広いので寝心地も良かったです。

ウェルカムドリンクの水もガス入り、ガスなし両方あったし、ウェルカムチョコも美味しかったしもう何も言うことありません。

立地は超郊外で、市内へは881番バスと98番バス（バチカンまで行けます）か、ホテルの無料シャトルバスが1時間半に1本ヴェネツィア広場近くまで出ているのでこれを利用して上手く観光できました。

ホテルで休憩したあとは街を見にというより、飯を食いに無料シャトルバスでヴェネツィア広場まで来ました。

雨が降っていた上、日が暮れかけていたので観光はせずに店だけ探すような感じでした。

でも、要所要所写真は撮る（笑）

移動でいろいろ疲れたので近場のカフェに入ってピザを頼みました。

ピザの味はまあ普通。
カプチーノは結構美味しい。
値段も普通で記憶には残らない店でしたが外さずに良かったです。

夜のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂。

バスの時間までその辺をフラフラしてました。
そして無料シャトルバスでホテルに帰って風呂入って就寝。

翌朝。クリスマス当日です。

とりあえず朝食を食べようとフロントで割引の朝食を買おうとレセプションに行ったら朝食つきのプランだったのでそのままレストランに行ってビュッフェを頂きました。

種類はそこそこ多く、味はそこそこ。試してませんが地味にケーキやシャンパンも置いてありました。
ハム類は結構美味しかったです。スタッフもイタリア人らしからぬ勤勉さ＆サービスでプロでした。

この写真の通り外観はぱっとしませんが、中はいけてます。

飯食って部屋でだらだらしてたら11時位になってしまって、ちょうど良い時間の無料のシャトルバスを逃してしまったので市バスでバチカンまで行くことにしました。
市バスのチケットはホテルのレセプションで買えます。

市バスは結構な混雑でした。
立ってバチカンまで20分位。
距離的には近いのに信号やバス停の停車が多く長かったです。

バチカンはこちらの旅行記でどうぞ
http://4travel.jp/traveler/eme10/album/10414976/

バチカンで生ローマ法王を見て、キリシタンではありませんが大観衆に混じってクリスマス当日の説教を聞いてバチカンを後にしました。

たまたまバチカンに行ったら広場に人が集まってて正午になってローマ法王が出てきたので何かラッキーでした。
結果的に一番クリスマスっぽいことをしたのかもしれない。

バチカンから一斉に人が散って行っています。

ノープランで行きの機内で貰ったJALMAPを見つつ歩きました。
天気は最高に良いので暖かいし、写真栄えもするしかなり歩きやすい日なので名所を徒歩で制覇することに。

まずはバチカンから一番近いサンタンジェロ城へ。

ふと横を見るとローマを囲んでいる城門に飾られているイコンが。

サンタンジェロ城を目指して進んでいくと、バチカンのサンピエトロ大聖堂が見えました。

まっすぐこの道を来ればよかったなと若干後悔。
なんか、無駄に遠回りした感がありました。

クリスマスは観光地もクローズするので外から見るだけです。この時期にローマカードとか買っちゃったら後悔しそうな予感が。

ローマはまだ外から見て楽しめる遺跡が多いので退屈しませんが、クリスマスはレストランと土産物屋以外のほとんど全ての店が閉まっていたのでこの時期は結構きついです。

ただ、ヨーロッパ北部と比べると相当暖かく、東京よりもすごしやすい気候だったのは良かったです。

テヴェレ川を渡ってローマ市中心部へ。

流石、観光客だらけです。
意外にも日本人観光客はそれほど見かけませんでした。

サンタクロースが窓の外に。
いろいろなところで結構良く見たクリスマスの飾りです。

途中レストランで休憩しました。
開いているレストランが少ないのか、どこも人が沢山いました。ここのレストランもまた然り。
ピザ頼んだら出てきたのが30分後とかでした。
客が多すぎて厨房で捌ききれていません。

ピザの味は特に覚えていないというか、普通でしたが、とりあえず頼んでみたガスなしのミネラルウォーターが激ウマでびっくりしました。
NATIA、後味のとても良い水でお勧めです。

レストランで休憩して、中心部へ歩きます。
どこに行こうとは特に決めていませんでしたが、道なりに行くとアルゼンチーナ広場の遺跡がありました。

地図を確認するとパンテオンがこの近くにあるようなので、次はパンテオンへ行くことに。

徒歩10分位で着きました。
貯水タンクみたいな形をしています。

ここも観光客が沢山います。

真正面から見ると円錐状の部分が見えないのでアテネのパルテノン神殿のような感じです。

名前もパンテオンとパルテノン。イタリア語とギリシャ語の違いくらいなものなので建物の意味や目的とかはほぼ同じなのでしょう。

ちょっと角度をつけると違いがわかります。
円錐の建物にドームの天井。これが約2000年前の建築物ってのが驚きです。

ローマでよく見たクリスマスシーズンのシンプルなイルミネーションです。

雪が降るかのように上から下へ電球が光ります。
シンプルですがセンスは流石。手間もお金もかからない良い装飾です。

次はヴェネツィア広場へ。
ここ自体は目的地ではなく、これからコロッセオやフォロロマーノに向かうための中継地点です。

でも写真はしっかり撮ります。

ヴェネツィア広場のクリスマスツリー。

なんだか怪しい雲行き。

反対側は雲ひとつない冬晴れ。

フォロ・アウグスト。
遺跡が街中に点在しています。

遺跡を見ながら結構歩いていくとその先にはコロッセオが見えてきました。

これがあのコロッセオかー。
こういう教科書で見たような史跡がローマには沢山あるのでそういうのを見つけるのもまた楽しいです。

こうしてみると過去に結構修復されているのがわかります。

中は例の如くクリスマスで閉まっていました。
残念。

フォロ・ロマーノ側の教会跡。

コロッセオはこの角度から見ると何故か感動が薄い気がします。

凱旋門とコロッセオ。

空がドラマチック。

フォロ・ロマーノと夕暮れ。

夕暮れ時は空が素敵です。

しばらくしたらローマの空に物凄い数の鳥が現れました。
こうもりでしょうかね？

物凄い数の鳥でした。圧巻。
次はトレビの泉へ徒歩で向かいます。
地下鉄使おうかと思ったらなんと駅が閉まってた。

流石クリスマス。半端無い。

クリスマスツリー

トレビまで徒歩20分位か。
流石にずっと徒歩だからへとへとです。
アップダウンも微妙にあったり、公共交通機関は使いにくいしローマは疲れる。

けどこのトレビの泉は流石でした。
こんな優雅な噴水があったらやっぱり観光地になるわ。

夕方は雰囲気があってよかったですが、人も凄いことになってました。

またローマに戻って来たいかはともかく、とりあえず1ユーロセントコイン1枚を投げ入れてみました。

投げ入れた金額が金額なので再訪できなくても構いません。
そしてへとへとになってホテルに戻って寝ました。

翌日、この日は天気が悪い。
気温も前日よりは冷え込んでいましたが、それでも13℃位あったので東京並みですが、最低気温はローマのほうが高いので多少楽でした。

大体の遺跡は外から見たので、まだ行っていないスペイン階段を目指します。

ここらのお洒落なブティックは全て閉まっていました。
12月26日（土）です。
土曜日で閉まっていたのか、ボクシングデーで閉まっていたのかは知りませんが、クリスマス時期は買い物目的でローマへは行かないほうが良いでしょう。

流石に観光地だけあり、人は沢山いますが、何故かここには警官がいません。

アラブ系の花売りやパチモノバッグ露天商、むかつく日本語を話すミサンガ巻きつけ売りなんかがいて治安は悪そうでした。

階段を登っていくと、見知らぬイタリア人が寄ってきて・・・

「イェーイ！」
「シュンスーケ　ナカムーラ！」
ノリが良い。（この時点ではミサンガ売りと言うことはわからず）
ミサンガを出した。（なんだよミサンガ売りかよ）
即「ノー」と断る。
「ビンボー」
「サヨナラビンボー」
と捨て台詞を吐いて去っていった。。。
過去最高にむかつく物売りだ。うぜえ。

てか日本語できるならそんなもん売ってないでガイドの仕事でもすりゃいいのに。

なんかスペイン広場は油断ならぬ雰囲気だったので早々に立ち去りました。

雨降ってて寒いし、傘も差していたので写真を撮って隙を見せたくない雰囲気でした。

スペイン階段頂上の教会に一応入ってみました。

スペイン階段の後はホテルに帰ってから荷物をピックアップしてバスとトラムとトレニタリアの普通列車で空港まで行くも、やたら乗り継ぎが悪く、駅は窓口が閉まっていて自動券売機だけだし、しかも前に並んでいたイタリア人の操作がとろいこととろいこと。

おかげで乗るはずだった電車を逃して30分も待った！！
なんでイタリア語わからん日本人の方が操作が何倍も早いんだよって突っ込んでやりたかったわ。

空港に着いたらダッシュでドブロブニク行きのクロアチア航空のカウンターに行って出発の30分位前で無事カウンターにてチェックインでき、次なる訪問地クロアチアへと一応無事に飛び立てました。