響け鐘の音ー五島列島教会巡礼；福江島【井持浦、福江、大瀬崎断崖】

2009/09/30 - 2009/10/04

福江島（下五島）教会巡礼１日で９教会でした。天候不順でしたが予定のコースは回れました。それぞれ特徴のある教会でしたがすべては「潜伏キリシタン」の受難、殉教その証として万民に見える形として、信仰の素晴らしさを示されたものが教会堂だと思っています。明日は中通島（上五島）を巡礼です。

【井持浦教会（通称；ルルド）】
１８８８年フランス人ペルー神父が全五島の主任司祭として堂崎に着任、神父は月/１〜２回櫓舟で巡回、命がけの伝道でした。
１８９７年、木造教会建立、その時敷地内から湧き上がる水を見て「ルルド」再現を思い立った。日本で始めて作られた「ルルド」。「ルルド」再現には神父、信徒の労苦いとわず精魂傾け、すべての岩を五島各地から舟で運び作り上げた。
本場フランスの「ルルド」から奇跡の水を取り寄せ、洞窟脇の泉に注がれた。大正から昭和にかけて百件ほどの信者が日曜日ごと舟を漕ぎ、ミサを受ける為に集まって来た。玉之浦は全五島の聖地と言われ各地の信者が泊り込みで祈り、黙想し、ルルドの水を
大切に持ち帰っていった。現在の教会は昭和６２年の台風で大ダメージを受けた為、翌年に再建、新会堂となった。

＊「ルルドの聖母とベルナデッタ」は、聖母マリアの「無原罪の御宿り」として、少女ベルナデッタに出現され、マリアの指示によって土を掘ると水が湧き出し、その水を飲む事で多くの重症患者が癒された奇跡の泉として、今も全世界からフランスのルルドに巡礼団が押し寄せている。

【福江教会】
イエス･キリストの御心に献げられた教会として、大正３年４月堂崎から分離独立。昭和３７年現在の聖堂が建立。五島市中心部に立つ白亜のコンクリート造りの教会。
ペルー神父の時代久賀島から「野浜ナツさん」が福江に来られ、最初の信者となった。神父は野浜宅でミサを捧げていたが、明治４３年現在地の病院を買い取り、改造し教会としたのが始まり。

【大瀬崎断崖】
東シナ海に突き出た断崖。日本一の灯台がある。

エリア 五島列島(長崎)

曲がりくねった道を玉之浦目指して走っていると、視界が開けて、目指す井持浦教会が見えました。
胸ワクワク、感動の一瞬です。

教会上がり口にバス停がありました。
バス停の名前は「ルルド」なるほど！！
さすがに由緒ある教会の「ルルド」です。
バスは１日数本？でもまだ１台も見た事ありません。

坂の途中に「ルルド舘」があり、キリストが迎えてくれます。教会はさすがに重厚な造りです。

教会堂の正面です。レンガ積みがとても美しく荘厳さを反映しています。

教会堂の横から（ルルドの庭から）
窓の縁取りが目立ち会堂の重厚さを目立たせています。

教会の尖塔です。とても変っている造り。
初めて目にする尖塔。

教会堂の内部。祭壇です。

教会堂内部

ルルドの全体光景です

ルルドの聖母マリア様「無原罪の宿り」と名のられた。白い着物に空色の帯を締めて、右手にロザリオを掛けておられた。

聖母マリア様が出現された洞窟の名前は「マッサビエーユ」フランスはピレネー山脈のふもと、フランス南西部のオート＝ピレネー県の人口１５０００人程の小さな村。

水汲み場

玉之浦湾

玉之浦湾

教会の裏山を車で上っていくと大瀬崎断崖を一望する事の出来る展望台がある。

展望台から見て右側が大瀬崎断崖である。

大瀬崎断崖は日本で最後に夕日が沈む場所。

大瀬崎断崖に建つ「大瀬崎灯台」
日本灯台５０選
深い紺碧の東シナ海に突き出た断崖と白亜の灯台との調和が美しい。
２００万カンデラと言う日本一の明るさで海を照らす。夕日１００選の場でもある。

展望台（大瀬崎園地）より断崖の左側を見る景色

福江教会正面で会堂中央部にキリストが大きく手を広げ人々を呼んでいる。また信仰者を抱き締め様とされている。

キリストと神の言葉

近代的な教会内部

会堂内部の十字架のステンドグラスと椿の花を見立てたステンドグラスが荘厳さを表している。

十字架のステンドグラスが会堂の雰囲気を高め会堂内部を広く見せている