東欧縦断弾丸ツアー⑤　～スロバキア・スピシュ城編～

2009/08/07 - 2009/08/17

1ヵ国1世界遺産を目指すことにしたものの…スロバキアの世界遺産って？？？

スロバキアに関する知識が乏しいムーラン、UNESCOの世界遺産サイトで検索してみると…

2009年8月現在、スロバキアの世界遺産は7ヵ所。東部に集中しています。（交通の拠点になる首都ブラチスラバは最西端なのに…）

この7ヵ所の中で、ひときわ目を引いたのが巨大なお城“スピシュ城(Spišsky hard)”。天空の城ラピュタのモデルになったお城らしいという情報もあって、俄然乗り気に！！

ただひとつ気になるのは…ポプラドからのアクセス情報があまりないこと。はたしてムーランは巨大なお城にたどりつけるのか！？

【UNESCO World Heritage List】
http://whc.unesco.org/en/list

エリア スピシュ城周辺(スロバキア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス レンタカー
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空

ザコパネのPKSバスターミナル前から、朝一番のスロバキアのポプラド行きバスに乗りました。

前日にバスチケットを購入しようとPKSバスターミナルのチケットカウンターに行ってみたら、ここでは買えないとのこと…STRAMA社という民営バス会社が運行してるため、PKSでは取り扱ってないようでした。

混んでる路線なのか？マイナー路線なのか？全く想像がつかなかったので、早めにバス停で待機することに。6：00発だったけど、5:30過ぎにはバス停に到着しました。一番乗り〜(^o^)v

この努力が実ったのか？それとも無駄だったのか？…なんとバスが出発する頃にはバス停に長蛇の列！！ほぼ満席でした。

ポプラドまでは20PLN。ムーランのお財布の中に残ったのは…5.78PLN。足りてよかった。

満席に近い状態で出発したけれど、ムーラン以外のお客さんは、み〜んなタトランスカー・ロムニツァ(たぶん)で降りちゃって、最後は貸し切りバス状態でちょっと寂しいくらい。

ポプラド・タトリ駅には予定より30分ほど早い7:30すぎに着きました。

さ〜て、次は電車でスピシュ城を目指します！！

【STRAMA社バス時刻表】
http://strama.eu/content/view/71/92/lang,pl/

スロバキアに到着したら、まずは両替。お金がないと電車にも乗れないし。早速ATMで現金を引き出そうすると…どうやらすでにユーロが流通しているみたい。スロバキア、なかなかやりますな。

そして、ポプラド・タトリ駅で衝撃の事実！！
スピシュ城の最寄り駅、スピシュスケー・ポドフラディエ(Spišske Podhradie)方面の電車は、予想以上に少なく、しかも乗り継ぎが異常に悪い(-_-;)これじゃあ、今日中にブラチスラバに行けない。。。

クラクフのホテルで検索したときに、妙に乗り継ぎ悪いなぁと思ったけど、マイナー路線だから情報が正しくないのかも〜なんて楽観視してたのよね。

日本人感覚だと、本数少ないのに乗り継ぎ悪いなんて、そんな意味のわからないダイヤは作らない気がしちゃうでしょっ！？(←ジコチューな発想)

スピシュ城は世界遺産！交通機関を整備してもうちょっと大々的に売り出そうよ… ^^;

それはそれとして。ほんとにスピシュ城への日帰りの道はないの？？？電車がなければ…バスがあるに違いない！！

こうゆうときのために、ザコパネを当初の予定よりも早く出発したんだし。気を取り直してバスターミナルへ。ムーランの旅テクもだいぶ上がってきたようで、あっさりバスの時刻表を発見(^o^)v そして運良くスピシュスケー・ポドフラディエ(Spišske Podhradie)を通るバスが目の前に現れました〜♪

【スロバキアバス時刻表】
http://cp.atlas.sk/bus/spojenie/

電車と違って、バスは1時間に1本程度コンスタントに出ているもよう。スピシュスケー・ポドフラディエまでは1時間ほど。途中レヴォチャも通ります。スピシュスケー・ポドフラディエは終点ではないので、熟睡は厳禁です(笑)

スピシュスケー・ポドフラディエでバスを降りた後、地元のおじさんが教えてくれたスピシュ城の方向に歩きだすと、ⓘ(インフォメーション)発見！！とりあえずⓘで情報収集しときましょっ。

ⓘでスピシュ城までの地図を入手し、いざ出発！と思ったら、ⓘのお姉さんにムーランの相棒ソフトキャリーはここに置いて行くことを強固に勧められました。それじゃあ、お言葉に甘えて…身軽になってお城へゴー☆

スピシュ城の裏門。戦国時代をイメージさせます。

草いっぱいの道なき道を、人も行くけどトラックも行く。

スピシュスケー・ポドフラディエのバス停から歩くこと30分。ようやくスピシュ城の敷地へ到着！！

つかれた…軽く山登りだわ(-_-;)

ソフトキャリーはお留守番で正解(笑)

お城の中は博物館になっています。

馬車の車輪かと思いきや…

拷問グッズ ^^;

足元が気になります。

鎧に布ブーツ！？

巨大なお城に…こじんまりとしたキッチン。

あまり人が住んでいなかったのかしら！？

塔への階段。

かなり細くて、しかも暗い。
※写真は比較的明るい場所をフラッシュ使用で撮影したもの。

下りがたいへんそう。。。

塔からの眺め。

360°緑のグラデーション！！

ぽつっとある小さな街とこの巨大なお城以外、な〜んにもありません。

ここなら敵は攻めてこなさそう(笑)

スピシュ城が廃墟になった理由は…

東方から攻めてくるモンゴル人(タタール人)やトルコ人の襲来に備えて13世紀前半に建てられたスピシュ城は、その後何世紀にもわたって手を加えられたものの、1780年の火事で焼け落ちて巨大な廃墟となってしまった。（地球の歩き方より）

石で造られていても、火事には勝てないのね。

それにしても、大昔の人は元気だわ。モンゴルからこんなとこまで攻め込もうなんて！！肉食系！？

お城に似つかわしくない雨どい。

スピシュ城見学終了。オーディオガイドの貸し出し時間は90分だけど、ムーランは1時間くらいで十分たのしめました〜♪

【スピシュ城博物館】
http://www.spisskemuzeum.com/spissky%20hrad.html
（オーディオガイドは、デポジット€10。オーディオガイド貸し出し時にサインした紙と交換で€10返却してくれます。）

スロバキアのこんな片田舎までたどり着けたことに感無量！！

ポプラド・タトリ(Poprad-Tatry)に戻ってきました。

行きのバスは€2.10だったのに、帰りのバスは€2.50。

まぁ、行きのバスでお釣りをごまかされたから、往復とも€2.50払ったけど(笑)

駅近くのレストランでランチ☆

ハルシュキ(Halušky)

ニョッキのチーズソース和え。かな〜り濃い味。スロバキアの郷土料理だそうです。

小奇麗なレストランで、格安食堂の雰囲気は全くないので、ユーロの国ではいまだかつて見たことのない値段がメニューにずらり。このハルシュキ、3€です！！

感動の価格破壊♪ユーロ導入直後だからこそのお得感だよね〜

あっという間に、物価が何倍にもなっちゃうんだろうけど…

ポプラド・タトリ駅前広場

駅の南側は綺麗に整備されています。

駅の北側に見えるのは、数時間前にバスで越えてきたタトラ山地！！

タトラ電気鉄道

ポプラド・タトリ駅のホーム

駅構内は現在工事中。廃墟のようで一瞬入るのをためらうかんじ。

でも、ホームは真新しくてピッカピカ☆

14:36発IC404でブラチスラバに向かいます。ブラチスラバまでは4時間くらい。2ndクラスで€17.91でした。

せっかくの世界の車窓でも、4時間は飽きちゃいそうと心配していたけれど…朝早かったせいか爆睡 ^^;

最近、飛行機の中でも爆睡することが多くて、パーソナルモニターが活躍しないこともしばしば。長時間の移動も苦にならなくなってきました。成長なのか？それとも老化？？？