2009/08/07 - 2009/08/07
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ぼすとんばっぐさん
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河井寛次郎はとても有名な方ですが、きちんと作品を観たのは足立美術館とアサヒビール大山崎山荘美術館くらいで、ほとんど良く知りませんでした。ただ、この「河井寛次郎記念館」の評判はとても良かったので以前から気になり、今回初めて訪れてみることにしました。作品やインテリアセンスが自分のツボに入り、ファンになってしまった。インテリアに興味がある方にもお勧めしたい美術館です。
●河井寛次郎記念館
http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/
近くには清水寺や建仁寺があります。
河原町からだと、祇園の花小路を通って建仁寺を通り抜け、五条坂へ出るというルートが風情があって良かったです。
(ただし、途中でちょっと道がわかりにくくなるかも知れません。)
-
ちょうど、この日は五条坂で全国最大規模の陶器市が開催。(8/7〜8/10)
http://www.toukimaturi.gr.jp/index.html
その陶器市の大通りから少し脇にそれたところに、河井寛次郎記念館がありました。
この記念館は1937年に建てられ、河井寛次郎が1966年に亡くなるまで過ごした自宅です。普通の京町家ではなく、日本各地の民家を参考にし、自身で設計デザインをしたこだわりの家です。 -
この入口の看板文字は棟方志功筆、それを黒田辰秋が彫り上げたらしい。
記念館内には河井寛次郎がデザインや製作した作品、友人から送られた品やコレクションなどが展示されていました。(記念館という名前になっていますが、ちゃんとした美術館です。)
それでは、中へ。 -
戸を開けて中へ入るとすぐに思いました。
この美術館、良い!!
洗練された木の空間が広がっています。
そして、作品はショーケースの中ではなく、家のあちこちに自然に置かれていました。それぞれ個性があるのに空間の調和がとれているのも良い感じ。
作品は保存の意味があってショーケースに致し方なく入っているけど、本当は似合う場所があって、そこで実物を見るのが一番良いですね。
写真の椅子は、河井寛次郎デザインの木製ベンチ。
断面が三角形になっていて、朝鮮の炊事台をヒントにしたらしい。
ちなみに、この建物の床も朝鮮張を参考にしているのだそう。 -
奥に見えるのは、河井寛次郎デザインの竹製家具。
竹の素材が活かされています。微妙に台形にもなっている。一番下のギザギザもポイントが効いています。シンプルだけどおしゃれ〜☆ -
奥の箱階段は、2階へ続く階段。
浜田庄司が新築時に寄贈したものらしい。
手前にあるのは、河井寛次郎製作の木彫二面象。
笑顔のおかっぱの女の子。 -
裏側は裸の別の表情。
-
柱時計は、柳宗悦が新築祝いに送ったもの。
時を告げる鐘の音が綺麗でした。 -
一階の様子。
手前にある三つの椅子は、河井寛次郎デザインの円形椅子。お尻の部分に丸く窪みがつけられています。この窪みにより、お尻が疲れにくくなるみたい。他の椅子にも窪みがつけられていました。
ちなみに、奈良の今井町(江戸時代の町並み)でも同じような椅子を見かけたので、日本の伝統技なのかな。 -
反対側も良い雰囲気です。
囲炉裏の上には自作の自在鈎。
日本の民家の中でも、特に飛騨高山の家を参考にして設計したらしい。 -
この飾り棚には神棚が付いていました。
更に屋根も付いています。この様子は後ほど2階から見学。
木造二面像が手に持っている花は、別の作品にも登場するようです。 -
囲炉裏の奥にある部屋。
更にその奥には掘り炬燵が見えます。
左側にある木製の駒犬は、古い家具の柱を自ら彫ってつくったものらしい。
中をくり抜いて、その中に好物のお菓子を入れて、晩年まで傍に置いていたのだそう。想像すると、何だか可愛らしい。 -
先ほどの箱階段を上がり二階へ。
階段の節目がいいですね。 -
中央は吹き抜けになっていて、一階の様子が見えます。
先ほどの屋根付飾り棚、上から見ると本当に面白い。 -
二階の様子。
この家の電灯笠も河井寛次郎のデザイン。
何を見てもオシャレに感じる。
奥の居間へ。 -
居間に飾られていた河井寛次郎の作品たち。
-
向かい合う二匹のウサギ。
面白い意味がありそうだけど、わからず。 -
左は三人の女性の横顔。
右は花の蕾を持った手。
囲炉裏脇にあった二面像が持っているのも花の蕾だった。何の花でしょう。
そういえば、手の作品といえば・・・ちょっとロダンを思い出した。ロダンの作品に興味はあったのかな。 -
三人の女性の横顔。
これ、面白いです。裏側を覗いてみると・・・ -
人の顔になっていました。
裏側はシンメトリーに彫られた顔。
この作品はお面シリーズの一つらしいです。
他のお面もこんな風になっているのかな。 -
日本髪の女性のお面。
木製にしないところがいいですね。
いくつか作品を観て感じたことですが、曲線や丸い形が好きな方だと思いました。個性的なのに、観ているとなごんでくる不思議な魅力があります。 -
これは、何の形を現したお面なのでしょう。
面白いのは、耳の箇所に‘狐’の手つきをして小さな玉を持っている様子が彫刻されています。
いくら考えても意味はわからないのですが、色んな側面から見たものがひとつの彫刻に現わされているのかな。
今まで他の美術館では陶芸作品を観ましたが、彫刻作品をこれだけ鑑賞したのは今回が初めて。面白い! -
床の間に掛けられていた掛け軸。
‘楽’の文字が可愛い。河井寛次郎の作品かな。
下にもお面が置かれていましたが、何の形を表しているのかはわからなかった。後で調べると、金魚のお面らしい。 -
同じ居間にあった金庫。
彫刻されているのは葡萄の葉っぱかな?
この金庫、いいですね! -
居間より高くつくられた上段の間。
ここにも手の彫刻と、その奥には猫の彫刻。
左の窓からは窯と陶房が見えます。 -
上の写真の猫の像のアップ。
ポーズが可愛い♪
実は陶房の前にも大きな猫石像が置いてあり、この猫石像も同じポーズをしていました。
猫石像は新築時に市内の道具屋で購入したものらしく、たぶん、この作品はその猫石像を模写してつくったのだと思います。左窓の下にその猫石像も合わせて見えます。 -
丸と四角の風景。
丸い机は、河井寛次郎デザインの折りたたみ式文机。
花形をしているのが良いですね♪
この部屋は、また別の居間。 -
吹き抜けの向こうに見える書斎へと進みます。
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当時の面影をそのまま残している書斎。
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河井寛次郎がいつも見ていた机。
机の上には、当時の写真が飾られていました。 -
この椅子に座っていたんですね。
愛用の椅子の形を見ていると、何だかやっぱり可愛らしい人だったのではないかと思ってしまう。(この椅子は作品ではなさそうです。) -
壁にかけられていた拓本摺。
摺られているのは、河井寛次郎の言葉。
下にある丸い玉は何なのでしょう。
この美術館では、たくさんの丸みを感じました。 -
書斎の風景。
この椅子は鳥居の形をしていますね。
河井寛次郎のデザイン。 -
河井寛次郎の写真が飾られている書斎の風景。
手前にある丸い机のようなものは、大うすらしいです。親交のあった川勝堅一という方が1948年に寄贈したものらしい。
奥には、先ほどの上段の間が見えます。 -
書斎から見た上段の間。
‘手’が座っているようにも見えます。
手の作品には、どのような思いが込められているのかな。 -
書斎の入口にあった、立派な棚。
他の調度品にも同じ模様が入って、統一感が出ていました。
続いて、再度1階へ。 -
中庭の風景。
更に左側には茶室もあります。
置かれている丸石は、郷里の知人たちから寄贈されたもので、あちこちに動かして置き場所を検討した結果、最終的にこの場所へ置くことに決めたらしい。
もともと、知人たちはこの庭に燈籠を送ろうと思っていたそうですが、本人がそれなら丸石を送って欲しいと希望を出したとのこと。
記念館のHPにも、この丸石に寄り添っている河井寛次郎の写真が載せられています。この方はやっぱり丸いものが好きなんだと思う。 -
中庭から見た自宅。
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注連縄が飾られていた窯。
この方は彫刻だけではなく、有名な陶芸家でもあります。 -
多才ぶりが表れている作品陳列室。
棚の一番左端には陶芸作品も数点展示されていました。 -
一番下に並んでいるのは、真鍮のパイプ。
これらも全て河井寛次郎デザインです。 -
色んな天狗の顔。
-
下の段は、河井寛次郎が描いたカット集(小間絵)。
上の段には本人作の詩。
河井寛次郎は、たくさんの言葉も残しているようです。 -
そして、その沢山の言葉に囲まれている‘花を持つ手’。
これは、蕾ではなく咲いています。
この花はもしかして・・・・・ -
中庭に咲いているこの花なのだろうか・・・。
作品については、ほとんど知らないままにやって来ましたが、とても楽しめました。河井寛次郎のセンス、好きです☆
作品だけではなく、空間をとても大切にしている美術館。
日本にもこんな美術館があったんですね! -
河井寛次郎記念館を出たあと、烏丸まで歩いてこちらのカフェへ。(歩くとかなりの距離があります。念の為。)
お店の名前は、Cafe Bibliotic Hello!
(カフェ ビブリオティック ハロー)。
以前から気になっていた町家カフェで、今回初めて立ち寄ってみることに。
店前の大きな木はバナナの木。河井寛次郎記念館 美術館・博物館
-
このカフェの特徴は、壁面いっぱいに備え付けられている本棚。本は自由に読んで良いらしく、大きな机で本を読みながら、まったりとしている人たちもいました。
・・・って、本棚の写真はないのかい??
このカフェは一人で入ったので、大胆に撮る勇気がなく、適当にこの辺りを素早くパシャっと・・・店の様子は、実際に行って見て下さい。^ ^ ゞ -
アイスコーヒー¥450と一緒に、
レーズンバターサンド(プレーンと抹茶のセット)¥240を注文。
レーズンバターサンドはこのお店の名物らしい。
どちらかというと、プレーンが美味しかったです。
お皿やコップも可愛いくて、インテリアも凝っています。最初からこのカフェに来ていたら、また印象が違ったと思うのですが、河井寛次郎邸を見学した後にここへやってくると、どうしても物足りなさを感じてしまいました。ちょっと、全体的に磨きが足りない??飲食店だからしょうがないかな。
何も知らずにフラッと入ると、いい感じのお店と思ったような気もします。二条城からも近いです。また、近くには日本最初の小学校碑もありました。
●Cafe Bibliotic Hello!
http://cafe-hello.jp/index.html
京都市中京区二条柳馬場東入ル晴明町650
TEL:075-231-8625
地下鉄東西線 烏丸御池駅から徒歩約7分
(二条通りと富小路通りが交差したところからすぐ)
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