山東省之旅(4)歴代の中国の皇帝に習い、巡回バスとロープウェイで泰山の山頂に至る。

2009/07/17 - 2009/07/20

午前中に曲阜を出発しお昼には泰安のインターに到着しました。山東省は高速が発達しているのでバスでの移動は快適です。市内とはいえ街外れの高級ホテルで昼食です。この日は泰安の名物料理が並びました。特に変わっていたのは平らな段ボールのような？昔の落とし紙の分厚いような？四角いクレープ状の折畳んだ皮にオカラと野菜を空炒めしたような具材を巻いて食べる料理でした。触感も髪を食べているようにボソボソしていますが美味しいのです。食後は一服する間もなくバスで移動です。正面側の中天門側のロープウェイでは無く裏側の桃花源策道の下まで行きます。泰山の中腹からは一般車両は乗り入れ禁止なので巡回バスに乗り換えます。山頂まで裏側から登るのは残念ですが、他の団体も多く、混雑を避けての事のようでした。実際表側からの人が必ず通る南天門は凄い人でした。ここで１時間の自由行動になりました。当然山頂の玉皇頂を目指します。約３０分の登りでした。ここの頂からの眺めは素晴らしく、標高1,500メートル程の山なのに雲海を携える姿は流石中国一の名峰と思いました。泰山は富士山とも姉妹提携をしているようです。富士山に登ったことの無い富士宮出身の妻も感激していました。同じルートで下山して泰安で宿泊となりました。

エリア 泰山(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

曲阜を11時に出て午後１時前には高速の集票処を通過しました。山東省は高速網が発達しているので長距離の移動が比較的疲れません。

と言っても首枕は必需品です。日差しも強いし、紫外線も強烈でしたのでサングラスも。

街外れの高級ホテル泰山国際飯店で昼食です。閑散としていますが、中国のドメスティックな経営のホテルにしては垢抜けて明るく開放的でした。

料理の写真を撮る間もなくみなさんの胃袋に収まってしまいました。残念。ここでは北京の燕京ビールが出ました。

路線バスの終点でもある所から巡回バスに乗り換えて泰山に向かいます。他にお客もあまり無く、長閑な雰囲気です。

大きな山の塊全てが泰山になるそうです。

ここでマイクロバスに乗り換えます。入山料に往復のバス代金にロープウェイの往復料金を考えるとツアー代金はお徳です。個人で行けばここだけで3,500円くらいはかかります。

バスで30分ちかく九十九折の道を登ります。渓谷沿いの道なので景色も良く飽きません。

桃花源索道乗り場に着きました。

有名な石段の参道が見えないのは残念ですが、こちらはこちらで自然の景色を満喫出来ます。

山麓駅を見返ります。標高は高くないので緑が豊かです。紅葉時も素晴らしい景色だそうです。

６人乗りです。

中天門からの索道の山頂駅が見えます。

山頂部の位置関係図です。

南天門を見ます。下からの石段は人ごみと雲で見えませんでした。

ここを中国全土を治めた皇帝でさえ自力で登ったと考えて同じ場所に立つと感無量です。

天街を目指します。

天街です。宿屋とお食事処と言った門前町の雰囲気です。

往復1時間の自由行動なので往路は立ち止まれません。

突然墨絵のような景色が現れます。

そしてあっという間に雲間に消えてゆきます。

いたるところの岩に文字が刻まれています。

巨大な線香が売られています。大きなものは大人の身長くらいあります。１メートル程の直径３センチほどのもので１０元でしたが一体いくらするのでしょう？
下から担いだ方が徳があるのか安いのか分かりませんが、みなさん南天門あたりで買って担いでいます。

流れる雲の中から玉皇頂が姿を現しました。壮大なマジックを見ているようです。

どこも絵画のような景色です。

世界遺産のマークも同じように刻まれて朱色に塗られています。

ここから急な坂になります。

振り返るとこんな風景です。

階段には弱いのです。残念ながらここには「大姉！大姉！」と声を掛けてくれる籠屋はいません。

こんな大きさになります。

唐摩崖に到着です。

ある意味壮大な落書きです。

有名なアングルです。何が有名かですって？

これです。「五嶽独尊」
５元紙幣の裏側です。
２０元の興坪の村外れや杭州西湖にも行きました。
後はチベットですね。

斜めに突き出た岩が拱北石です。この岩の先にご来光を眺めるのが有名だそうです。つまり５元紙幣に描かれたままです。

玉皇頂に到着です。ちょうど３０分かかりました。
家族の健康を祈っておきました。この年になって
健康が一番だと思うようになりました。

石の巨大さが分かります。

さあ時間がありません。

先を急いで戻りましょう。

クレープ状に粉を引いて卵を落として、腸詰と白葱を１本。豪快です。山東省は野菜庫と言われ葱に白菜などの野菜が有名だそうです。

後ろがガイドの梁君。３０歳にしては少し割腹が良すぎます。さあ市内に戻りましょう。