2009/05/27 - 2009/05/31
1646位(同エリア6062件中)
kumさん
グルベローヴァが出演するオペラを生で観たい!
日本に帰国したら自由な時間が減るので今のうちに観なければ
と焦って休みが取れそうな3月と7月のバイエルン国立歌劇場のチケットをとろうとするもsold out。
休みがとれるか微妙だけど、ダメモトで申し込んだウィーン国立歌劇場の「ランメルモールのルチア」。なんと、チケットの割当ができますよとのメールがキター!!!
こりゃ、行くしかないぜ!と根回しに奔走し、弾丸ウィーンオペラ鑑賞旅行を実現させてしまいました。
【チケットの手配】
ウィーン国立歌劇場の公式ページ(http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node2/intro.php 日本語もあり)から。
1ヶ月前からチケットの一般販売が開始のようだが、それ以前から購入申込みを出しておくことができる。希望チケットの価格帯と遅くとも何日までにチケットの割当(アロケーション)が必要かを指定して、クレジットカードの情報をあらかじめウェブサイトから送信しておく。そうすると、指定した日までにチケットの割当が可能か連絡がくる。私の場合、打率をあげるために全部の価格帯ok、5月1日までにアロケーション希望としていたところ、4月末に一番高い席(192ユーロ)の割当が可能との連絡がきた。チケット本体は当日30分ほど前にオペラ座内のチケットオフィスで受け取ります。
ちなみに先方からのメールはドイツ語で来たので英訳を送っておくれと返信したところ、すぐに英語で打ち直してくれ、対応も良かったです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
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-
ホテルにチェックインした後、早速オペラ座へ。
今回の旅ではエアはSwiss Internationalを初めて使いました。NY-Zurich経由-Viennaです。
Valmontという東京で通っていたエステで使っていた化粧品がお手洗いに置いてあったのが感動でした。
スイスと言えば時計なので、チューリッヒの免税店はかなり期待したのですが、時計ショップはさほどブランド数が多くありませんでした。狙っていたブランドはなく、残念なようなホッとしたような…
午後3時頃ウィーンの空港に到着。市内まではCATで移動。この日の宿、Kolping Wien Zentral (65euro、朝食込み)にチェックイン。この宿は部屋は悪くないですが、フロントが感じ悪すぎてお勧めはしません。 -
7時開演で30分前くらいにチケットをチケットオフィスに取りにくるようにメールに書いてあったので、6時頃に行くとまだチケットオフィスは開いていなかった。
窓口が開いたと思ったらシステム障害でチケットをプリントできないからもう少し待てといわれる。 -
外に出てそこら辺で買ったサンドイッチを食べながらぼーっと人波を見ていたら、ダフ屋やチケットを売っている個人の人が何人かいた。この日(5/28)のチケットは完売しているようで、数人が値段交渉をしていた。
-
無事にチケットが発券できたようで、いざ中へ!
ウィーン国立歌劇場では7年前に初めて観劇し(フィガロの結婚でした)、オペラはもちろん、建物の外装、内装、インターミッションの間に売っているミニケーキなど全てが感動だった。 -
柱上部の隙間に猫背で正座している女の子
これはちょっと構図的にどうなのよ?? -
入り口はまだ開いていないみたい。
チケットの確認をするお兄さん達ですら絵になるわ。 -
本日のオペラ
ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」
高校生の時に初めて見たオペラで、私がオペラを好きになるきっかけになった作品です。
指揮: Paolo Arrivabeni
Enrico: Boaz Dariel
Lucia: Edita Gruberova
Edgardo: Matthew Polenzani
Arturo: Gergely Nemeti
Raymond: Dan Paul Dumitrescu
ちなみに、知らない人のために…
エディタ・グルベローヴァは「コロラトゥーラの女王」と言われている当代随一のコロラトゥーラ・ソプラノ歌手です。既に60歳を超えていますが、まだまだその声の圧倒的な美しさは健在(昔を知らないので比較はできませんが)。多少、解釈や歌い方にくせがあるようで、好みは分かれるみたいです。NYのメトにも昔来ましたが、そのときのNY Timesのレビューがあまり良くなく、それ以来メトでは歌っていないようです。。。 -
ヘーネルによる騎馬像。左右に一体ずつあり、ギリシャ神話のハルモニア(調和)とエラトー(芸術)が天馬に跨っている。
今宵も夢の世界に誘ってくれる。 -
ようやく開場♪
今回はオーケストラ席の前から5列目の右寄り。ちょっと前過ぎますが、悪くない席です。
メトを見慣れていると、小さく見えますね。客席数2200とメトの2/3以下なので当然かもしれません。豪華さはこちらの方が上ですけどね。
第二次大戦の際に一部破壊されたそうで、昔はもっと豪華だったそうです。見たかった〜 -
オーケストラピット
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張り切りすぎて早く中に入ってしまったようで、周りにはまだほとんど人がいない。
日本人らしき人達が何人もいましたが、ウィーン在住者なのかしら?それとも私のようにはるばるやってきているのかしら? -
ちなみにプログラムは有料でした。10ユーロだったかな。
ほとんどドイツ語で書いてあるので読めないのですが、あらすじだけ英・独・仏・日で書いてありました。こんな所に日本語があるって、日本人すごい。遠いいのに、どんだけ来てるんだ(^^) -
そして開演・・・
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序盤、オーケストラと歌が合っていなくて「???」という感じでした。指揮者のせいなのかしら?そのせいでオーケストラについてはあまり満足はいかなかった。隣のオーストリア人のおじさんも指揮者に対しては敢えて拍手をしていなかった。
しかし、歌はやはり、、、、なんというか、、もうめちゃめちゃ感動でした。
グルベローヴァ様はもちろん、エンリーコのDanielやエドガルドのPolenzaniも良かったです。声量もあり、グルベローヴァ相手という難役を見事にこなしていたと思いました。 -
結婚式のシーンが終了したところでインターミッション
正直、見せ場以外では最近の歌手と比べ、演技がたいしたことないように思いましたが、見せ場では歌も演技もすさまじいですね。
特に、この後の狂乱のシーンの狂女っぷりは迫真の歌唱・演技でした。ヒステリックになったり、夢見るように情熱的になったり、糸がぷつりと切れたように無気力そうになったりと、めまぐるしく変わる表情、歌い方がものすごくリアルで上手すぎでした。 -
インターミッションは1回のみ
ケーキも食べたいけど、せっかくなので写真を撮らなきゃ!
正面階段の天井 -
パリのガルニエに比べると豪華さは劣るかもしれません。照明がシンプルです。
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正面階段を飾る7つの石像はJoseph Gasser(ジョセフ・ガッサー)というオーストリアの彫刻家によるものです。7つの芸術(建築、彫刻、詩、舞踊、音楽、劇、絵画)を表しているのだそうです。
これらは戦禍を免れたもの。 -
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この大きな鏡も戦前からのものだそうです。
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ホワイエ
ここも戦禍を免れた建物部分でとてもゴージャス♪
幸せな気分になります。 -
お菓子美味しそ〜
実は開演前に時間があったので一つ食べちゃったのだけれども。。。 -
ホワイエのシャンデリア
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実際の色に近づけようと、ホワイトバランスを変えてみました。まだなんか違うなぁ。
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マーブル・ルームのシャンデリア
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マーブル・ホールに入った所で時間切れ…
ケーキがぁ… -
感動のあまり涙がこぼれそうになった狂乱のシーン。結婚式のシーンの時にもグルベローヴァが先に進めようとする動きを見せるも、拍手が鳴り止まないという場面があったが、狂乱のシーンの拍手はその時以上にいつまでも鳴り止まなかった。
この人は地声がとてもいいし、声量もあるし、技術もあるのでしょうが、歌い方での表現の仕方も私は好きですね。
そして幕が降り、カーテンコール。
カーテンコールもいつまでも拍手が鳴り止まず、照明が明るくなって、もう終わりかなーとお客さんが帰りだしても、一部のお客さんはまだ拍手を止めず、グルベローヴァはそれにちゃんと応えて出てきてくれました。 -
いやはや、生で観て、聴くのはCDで聴くのとは全く違いますね。改めて実感しました。
生まれて初めてオペラを観た時のルチアと同じように、あるいはそれ以上に、今回のルチアも強い感動を呼び起こしてくれました。
今シーズンメトで観たネトレブコのルチアがだいぶ色あせてしまいました(苦笑)。
一度は観たいと思っていたグルベローヴァのオペラ。でも一度観たらまた観たくなっちゃいましたよ。中毒性があって危険ですね!
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この旅行記へのコメント (4)
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- ちょんたさん 2009/11/03 22:12:52
- ARICさんが先に来ているとは・・・・!!
- kumさん、こんばんは!
先ほどはコメントをありがとうございました。そのなかで、ARICさんのことを書いていたのですが、kumさんのこの旅行記に来てびっくり!
なんと!ARICさんがコメントを寄せていらっしゃるではありませんか?
びっくりです〜〜。
それにしても、オペラをこんなに簡単に見に行けるなんて、「セレブ」っぽくて素敵ですよ〜〜kumさん、ARICさん!!!
伊東の田舎に住む身にとっては、夢のまた夢です!!
う〜!!!うらやましい。
素敵な旅行記が見つかって嬉しくなりました!またお邪魔致しますね!!
ちょんた
- kumさん からの返信 2009/11/04 02:53:30
- ドミ様
- ちょんたさん、こんばんは!
ご訪問と書き込みを有り難うございます♪
ARICさんとは私もオペラ談義をさせていただいております〜♪♪
とてもお詳しい方ですよね。
私は足下にも及ばず、お恥ずかしい限りです。
> それにしても、オペラをこんなに簡単に見に行けるなんて、「セレブ」っぽくて素敵ですよ〜〜kumさん、ARICさん!!!
いや〜、このウィーンはかなり思い切りましたよ。
グルベローヴァが年が年なので
いつまでオペラに出演するか分からないし、と余計な心配をし
当時NYに住んでいたので日本よりは近いしと言い訳しつつ
無理して行ってしまいました^^;
ドミンゴは、ARICさんにはこれまた遠く及びませんが好きです。
当たり外れがあるような気はしましたが。
あの年でまだ新たな役柄に挑戦したり、
指揮や芸術監督をしたり、若い歌手の育成に協力したりと
音楽家としても尊敬します。
kum
-
- ありママさん 2009/06/17 16:43:12
- 興奮したぁ〜!!
- Kumさん、いいな、いいなあ〜。
数年前、びわ湖ホールで、ボローニャ歌劇場公演”清教徒”をグルベローヴァで聞きました。
中央最前列指揮者の真後ろで。
普通、最前列は良くないと言われますが、オペラの場合はオケピがあるので、声が頭上を飛んで行く感覚はなく、むしろ自分のために歌ってくれていると自己満足できるので、いつも指定します。
ルチアはまだ生演奏を聴いたことがなく、もっぱらグルベローヴァのCDで楽しむのみです。
私も、聞きたいオペラがあれば、いつでもすっ飛んで行けるような生活したいなあ。
9月に、ロサンゼルスとサンフランシスコで5演目鑑賞予定です。
そろそろ予習しなくっちゃ。
ではまたお邪魔しますね。
ARIC
- kumさん からの返信 2009/06/18 03:12:07
- RE: 興奮したぁ〜!!
- ARICさん、こんにちは〜
> 数年前、びわ湖ホールで、ボローニャ歌劇場公演”清教徒”をグルベローヴァで聞きました。
ほ〜、なんと!
後で知ったのですが、彼女、結構日本に来ているみたいですね。
日本ではリサイタルが多いのかと思いきや、フルのオペラもでてたのですねー。
見たかったー。清教徒はまだ見たことないのです。
> 中央最前列指揮者の真後ろで。
> 普通、最前列は良くないと言われますが、オペラの場合はオケピがあるので、声が頭上を飛んで行く感覚はなく、むしろ自分のために歌ってくれていると自己満足できるので、いつも指定します。
なるほどー、そうなのですね。
確かにオーケストラ(特に管かな)は2階席、3階席か少し離れたオーケストラの方がいい気がしますが、歌声は前の席だからといって私の耳で聞き分けられるような音の悪さを特に感じた記憶はないですね。
オケと違い3階席だとちょっと…と思ったことはありましたが。音の広がり方が割と違うのですね。勉強になります。
> 私も、聞きたいオペラがあれば、いつでもすっ飛んで行けるような生活したいなあ。
十分してるじゃないですか〜(笑)!!
こんなかんじとか↓↓^∇^↓↓
> 9月に、ロサンゼルスとサンフランシスコで5演目鑑賞予定です。
5演目ってすごいですね。連続で見られるんですよね?贅沢で素敵だわ〜。
アメリカではメト以外のオペラは一度しか観た事がなかったです。ワシントンDCには観に行きたかったのですが…
旅行記を拝見したところによると、ARICさんは合唱をされているのですね。
だからオペラへの造詣も深いのかしら。
またお邪魔します。オペラの話、楽しすぎです。
kum
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