中山道の宿場を巡り、乗鞍高原を歩く(1) 中津川宿 ～2009年5月～

2009/05/23 - 2009/05/24

今シーズン初の乗鞍高原行き。例年よりも早く5月です。

korotamaの中では「乗鞍へ行ったら上高地」なのですが、今回は、初日に中山道の宿場町を巡り、2日目は乗鞍高原の散策にとどめてみました。

まずは、中山道六十九次のうち、江戸から数えて45番目に当たる中津川宿です。
そもそもは訪れる予定のない宿でしたが、高速を降り、郵便局で用を足した際にその存在を知ってしまい、寄り道することになったのでした。

エリア 中津川(岐阜)

• 交通手段: 自家用車

渋滞に遭わないよう、自宅を4時半頃に出発。

中央道を走っていると、左手に南アルプスの山々が見えてきました。

正面には八ヶ岳

中央道沿いに作られた、北杜市の太陽光発電施設ですー。

車中から見た山々が美しかったので、じっくり見るべく、八ヶ岳P.A.に寄りました。

まずは八ヶ岳を堪能。

次に、南アルプスを堪能。

右のこんもりしたのが、標高2,967ｍの甲斐駒ケ岳ですね。
左の雪をかぶっているなだらかな山が、鳳凰三山と呼ばれる山々らしいです。

岡谷JCTで名古屋方面に入り、駒ケ岳S.A.で休憩をしました。
早々に出発しようと思っていたら、レストランの裏手からのびる自然遊歩道に気が付いてしまいました！

高く伸びる赤松林の誘惑に駆られ、さっくり歩きます。

林の中でたくさん咲いていた、ムラサキマムシグサ（紫蝮草）。
昨年、上高地では6月に咲いているのを見ました。
里はやはり早いんですね。

全身のお姿も。
この、下の方の模様がマムシのようだから、マムシグサ、なんですね。

ちょっと失礼！

しゃがんで、中を覗かせていただきました。

マムシグサの下の部分だけのものを発見。
これから葉を出し、花をつけるのかな？



わずか10分ほどの朝の散歩でしたが、気分爽快(*^。^*)

木曽の山々は、雲の合い間に見え隠れ、でした。

最初の目的地、馬籠へ向かうため、中央道を中津川I.C.で降りました。
郵便局に用事があったため、中津川市内へ。

おや？
郵便局の前が旧中山道、ということで、落ち着いた風情に整備されていました。

ちょっと面白そう。

郵便局の隣に「間家大正の蔵」との看板をつけた門がありました。
まだ開館前でしたが、敷地内は見学可。

「まいえ たいしょう」さん、ってどういう人なのかな〜？って中に入ってみると、、、、

まいえさんではなく、中津川の豪商「間杢右衛門さん」家の大正時代の蔵でした(^_^;)

右の方が杢右衛門さん。
庭木の奥の建物が蔵。

この蔵は、1916年（大正5年）頃に造られたらしいとのこと。
鉄筋コンクリート構造と壁式構造が混ざったもので、壁の一部には煉瓦も使われています。
3階建てで、言われなければ普通の家のように見えますねぇ。

現郵便局を中心として、中山道沿いに広いお屋敷があったのだそうです。

昔風な石の橋。

四ツ目川というのですね。
町中の川ではありますが、水は澄んでいました。

川を眺めていたら、遠くの踏切がカンカンカンカン鳴り始めました。
望遠いっぱいにして待つこと数分。

中央本線快速 名古屋行きが中津川駅を出てきました。
調べてみたら、74分で終点名古屋駅に着くのだそうです。
そして、このエリアはJR東日本ではなくて、JR東海なんですね。

川まで来たら車に引き返すつもりだったのですが、この案内板を見て、予定がくるってしまいました(^_^;)

今でも往時を忍べる町並みが残っている！
ちょっとだけ、ちょっとだけ寄り道しようね。

先ほどの四ツ目川が中津川の宿場の中央を流れているのだそうです。
そしてこの川はよく氾濫していたのだとか。


川を渡ってすぐのところが宿の中心地。
火伏せの神様という秋葉神社の祠がありました。

中津川宿本陣跡です。
街道沿い五軒続きの長屋の奥に建坪283坪の本陣があったのだそうです。
広い！


今は駐車場です。

本陣跡の斜向かいに建つ脇本陣・庄屋屋敷。
ウォルター・ウェストンさんもここに泊まったのだとか。

脇本陣・庄屋屋敷。

構造部分は江戸中期のものと推測されているそうで、市の指定文化財。
そして、今も住宅として使用されています！

民家の格子に鯉のぼりが泳いでいました。

道が直角に左、右、と折れ曲がる「枡形」です。
本陣や脇本陣のある中心部が見通すことができないようになっています。

隣家からの類焼を避けるための防火壁「卯建」がありました。

枡形を折れ折れ進むと、造り酒屋さん(^。^)
残念ながら、開いていませんでした(ToT)


ここで引き返すことにしました。

戻りがてら、行きに興味をそそられた酒屋さんに入りました。


中山道 「大鋸（おおが）」さん
〒508-0041
岐阜県中津川市本町１丁目２−９

店内、お酒がいっぱい(*^。^*)

やはり、日本酒〜〜〜。
いっぱいありすぎて悩んでいたら、お店の奥さんが説明してくださいましたー。

で、とってもお薦めされた1本を購入。

中津川の造り酒屋 三千櫻酒造さんの特別純米「三千櫻」。
「愛山」という酒米を原料にしているそうで、このシリーズの純米大吟醸酒はJAA（日本アジア航空）の機内でも楽しめるのだそうです〜〜〜。

中津川の特産品を原料にした日本酒や焼酎も並んでいます。
大鋸さんオリジナルなんだそうです。

で、予定外の焼酎までも購入…。

中津川市西山の栗を原料にした中山道大鋸のオリジナル栗焼酎「栗林」。
栗焼酎なんて、初めて(^。^)

三千櫻も栗林も、味わうのが楽しみです〜。

ただお酒を買うだけなのに、なぜか長居。

大鋸さんの建物は木造建築の変わったデザイン。
定期的に試飲会を行っているという2階を見学させていただきました。
かなりの面積を1階からの吹き抜けにあてている贅沢な造り。
そして木肌が温かい。

すっかり楽しませていただきました。


さて、本来の目的地 馬籠に向かって出発です！