蘇州 -江南の旅-

2009/04/06 - 2009/04/09

蘇州は上海の西にあり、古くは春秋戦国時代の呉の国があったところで、かつては絹織物の名産地として栄え、日本では着物のことを「呉服」という。旧市街には水路が巡り、至る所に名園がちりばめられており、それらは世界遺産にも登録されている。

上海では風邪を引いていたので、少しでも湿度のありそうな蘇州に移動するために列車に乗ると、あっという間に到着した。巨大都市の喧騒を離れて、夜道にぽつぽつと露天が出ている風景を見るだけでほっとするし、旅心もくすぐられた。

市街の中心地、観前街の一つ南の通りに、「松鶴楼」「得月楼」「王四酒家」の三大レストランが建っているけれど、周りに他の蘇州料理店は見当たらないので、観光客はここでお金を落とすことになりそう。中国料理は辛いという固定観念があったので、とくに松鼠桂魚の甘さは驚きだった。実際呉と蜀（四川）はスペインとポーランドくらい離れているので、中華料理にもヨーロッパの様々な国の料理くらいのバラエティがあってもおかしくはない。

エリア 蘇州(中国)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.0

• 交通手段: 鉄道 自転車
• 航空会社: 中国国際航空

定慧寺

中国語で挨拶すると返事してくれます

王四酒家
長い筒でお茶を入れるパフォーマンスが面白い。

名物の泥の包み焼き、叫化童鶏100元。これは土を割っているところ。

切り分けているところ。

うーん正直、あまり特徴のない味。鳳凰で食べた香草鶏の方が美味しかった気がするけど･･･スープは普通、小籠包もいまいち。

滄浪亭

十全街を自転車で走っていたところ、「老劉家緑豆餅」という店に行列ができていたので並んでみた。

非常にあっさりとした甘さの緑豆餡がふっくら入った、あつあつの緑豆餅。もっと買えばよかった！他の客はみんな袋一杯に買い込んでいました。

桂花糕松と書いてある

米糕。中がほんのりと甘い

得月楼
東坡肉、50元。昼間のこともあり勇気が要ったが、四川料理やファーストフードでお茶を濁すわけにもいかないので、次は得月楼に挑戦してみることにした。

東坡肉は、さすがに美味しかった。外はプルプルで中はホロホロで豚肉料理の一つの究極とさえ思える。

松鼠桂魚、150元。カリカリに揚げた魚に甘いソースをかけた蘇州の名物。ちなみに「王四酒家」では198元する。油物のうえに甘いので、胸焼けして全部は食べられなかった。