アヌラーダプラのスリー・マハー菩提樹、ロハ・プラサーダ、ワンウエリ・サーヤ大塔、イスルムニヤ精舎を、巡った旅行記です。<br /><br />アヌラーダプラは、今から２５００年以上前にスリランカの最古の都であった所で、紀元前５００年頃にこの一帯をウィジャヤ王子が統治しており、その一族がシンハラ民族の祖先といわれています。紀元前３８０年にパンドゥカーバヤ王が、この地を都とし１０００室にも及ぶ宮殿に住み、金の尖塔がある寺院が天空にそびえて建っていたといいます。この地に栄えた王朝は、非常に高度な文明を持っており、広大な貯水池を造り灌漑施設を整備し、上下水道も造られていました。<br /><br />紀元前３世紀、デーワーナンビャ王の時代に、インドのアショーカ王の息子マヒンダによってスリランカに仏教が伝えらます。その後、インドでは仏教がヒンドゥ教ーに吸収されて衰退していきますが、スリランカではこの地から全土に広がり、さらにミャンマー、タイ、カンボジャ・・・世界へと広がっつていきました。しかし、アヌダーラプラに栄えた王朝も、インドからの侵入者（タミル族）との抗争の繰り返しの末、１０世紀に約１４００年間の幕を閉じることになりました。<br /><br />

スリランカの旅（２）・・スリランカ最古の都、アヌラーダブラを訪ねて

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2009/04/24 - 2009/04/24

75位(同エリア164件中)

#世界遺産

YAMAJIさん

アヌラーダプラのスリー・マハー菩提樹、ロハ・プラサーダ、ワンウエリ・サーヤ大塔、イスルムニヤ精舎を、巡った旅行記です。

アヌラーダプラは、今から２５００年以上前にスリランカの最古の都であった所で、紀元前５００年頃にこの一帯をウィジャヤ王子が統治しており、その一族がシンハラ民族の祖先といわれています。紀元前３８０年にパンドゥカーバヤ王が、この地を都とし１０００室にも及ぶ宮殿に住み、金の尖塔がある寺院が天空にそびえて建っていたといいます。この地に栄えた王朝は、非常に高度な文明を持っており、広大な貯水池を造り灌漑施設を整備し、上下水道も造られていました。

紀元前３世紀、デーワーナンビャ王の時代に、インドのアショーカ王の息子マヒンダによってスリランカに仏教が伝えらます。その後、インドでは仏教がヒンドゥ教ーに吸収されて衰退していきますが、スリランカではこの地から全土に広がり、さらにミャンマー、タイ、カンボジャ・・・世界へと広がっつていきました。しかし、アヌダーラプラに栄えた王朝も、インドからの侵入者（タミル族）との抗争の繰り返しの末、１０世紀に約１４００年間の幕を閉じることになりました。

エリア

アヌラダプーラ(スリランカ)

旅行の満足度: 3.5

観光: 3.5

ホテル: 3.0

グルメ: 3.0

ショッピング: 3.0

交通: 3.0

アヌラーダプラのスリー・マハー菩提樹。紀元前３世紀に、インドのアショーカ王の王女サンガミッタが、インド・ブッダガヤの菩提樹（仏陀が悟りを開いた所で現在は枯れて残されていない）の分け木をここに運び、当時のデーワーナンビヤ・ティッサ王が植樹したものといわれている。スリランカでは、仏陀の歯が安置されているキャンディの仏歯寺とともに最大の祈りの場である。
スリー・マハー菩提樹。１９世紀に入り、ゾウなどの野生動物からこの菩提樹を守るため、周囲に石積や鉄柵が造られた。
スリー・マハー菩提樹の献花所
スリー・マハー菩提樹の献花台
スリー・マハー菩提樹の仏堂

スリー・マハー菩提樹の厳重な鉄柵
スリー・マハー菩提樹。左の柱に支えられている部分が植樹当時から生き続けている枝です。スリランカ各地の仏教寺院にある菩提樹は、ここから分け木されたものと聞きました。
樹齢２２００年以上の菩提樹の枝にズームアップ
アヌラーダプラのローハ・プラサーダ。スリー・マハー菩提樹の近くにある紀元前２世紀の僧院跡である。
ローハ・プラサーダの石柱群
アヌラーダプラのルワンウエリ・サーヤ大塔。紀元前２世紀に建てられたもので、完成当初は高さ１１０ｍもあったといわれている、現在の高さは５５ｍである。
ルワンウエリ・サーヤ大塔の正面
ルワンウエリ・サーヤ大塔は、土台の側面のゾウの彫刻により守られている。
ルワンウエリ・サーヤ大塔の献花台
ルワンウエリ・サーヤ大塔の献花した蓮の花を食べる、スリランカ・ハイイロテナガザル。

ルワンウエリ・サーヤ大塔の創建当時の遺跡
ルワンウエリ・サーヤ大塔の仏堂
仏堂の仏像
仏堂の仏像前で説明する現地ガイドのスサンタさん
アヌラーダプラのイスルムニヤ精舎の蓮池
蓮池の近くで出会ったシキチョウ
蓮池近くで出会ったインドトサカゲリ
イスラムニヤ精舎。紀元前３世紀に建てられた僧院が修復され寺院になつたもので、岩肌を彫るように造られた御堂と岩の上に造られた仏塔、極彩色に塗られた仏像のある本堂、貴重な発掘物を保管する宝物館から構成されている。
イスルムニヤ精舎の御堂
御堂の仏像
イスラムニヤ精舎の御堂裏の岩山
岩山の頂上
岩山頂上のマーラが瞑想した場所。紀元前２世紀にこの地を治めていたドゥッタガーマニー王の息子サーリヤ王子の恋人がマーラ。マーラはカーストが低かったため周囲は、この恋を認めなかったが、王子は自分の身分を捨ててまでこの結婚を望み妻とする。
イスラムニヤ精舎の仏塔
イスラムニヤ精舎の沐浴場
沐浴場の岩肌に彫られた象のレリーフ
イスラムニヤ精舎の正門
岩山の頂上から望むアヌラーダプラの貯水池
イスラムニヤ精舎の本堂の寝仏
寝仏の顔
本堂の内部とツバメの巣
イセラムニヤ精舎の宝物館
宝物館の「恋人の像」。サーリヤ王子とその恋人マーラの像である。
宝物館の「王族の像」。中央がドゥッタガーマニー王とその妻で、その左がサーリヤ王子、王の妻の傍らに小さく彫られているのがマーラである。
宝物館の石の玉座