スリランカの旅（１）・・スリランカ最大の石窟寺院、ダンブッラを訪ねて

2009/04/24 - 2009/04/24

ダンブッラには、スリランカ最大の石窟寺院があります。紀元前１世紀にシンハラ王のワラガムバーフ王によって造られたのが最初です。当時都であったアヌラーダプラからタミル軍の侵略によって追放され、一時この地ダンブッラに身を隠し、王権奪回の機会を狙っていた。その後、タミル軍を破り、再び王座に返り咲いた王は、感謝の意を込めてここに寺院を建てたという。初めは少なかった仏像や壁画も次第に増え、アヌラーダプラ期、ポロンナワル期、キャンディ期など、歴代の王により何度も修復され現代に至っています。

キャンディ・ロードのすぐ脇に黄金の仏像がそびえる寺院があり、その左脇から続く階段を登ると２０分位で石窟寺院に着きます。第１窟から第５窟まであり、古い順に並んでいます。今回はバスで石窟寺院近くまで行き、まず石窟寺院を見学し、その後で黄金の大仏を見学しました。

第１窟は、デーワ・ラージャ・ヴィハーラで、名前の意味は「神々の王の寺」で、ダンブッラ最古の石窟です。
第２窟は、マハー・ラージャ・ヴィハーラで、名前の意味は「偉大な王の寺」で、ダンブッラ最大の石窟です。
第３窟は、マハー・アルト・ヴィハーラで、名前の意味は「偉大な新しい寺」で、１８世紀後半の王キルティ・スリ・ラージャーハーにより造られた石窟です。
第４窟は、バッツィーマ・ヴィハーラで、名前の意味は「３人の王の寺」で、キャンディ王朝の末期に造られた石窟です。
第５窟は、デワナ・アルト・ヴィハーラで、１９１５年に造られた最も新しい石窟です。

エリア ダンブラ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

クルネーガラ・ロックの頂上には大仏がある。クルネガーラは１３世紀４８年間シンハラ王朝の都だった所で今はスリランカ有数の商業都市である。

クルネーガラ貯水池。スリランカには無数の貯水池がある。シンハラ王朝は遷都の度に巨大な貯水池を造り経済の基盤を支えた。

ダンブッラのスリランカ最大の石窟寺院がある岩山

石窟寺院の入場門

石窟寺院全景

石窟寺院で出会ったサル、トークマカク。

石窟寺院のブルーロータス（青い蓮）

第１窟の涅槃仏の顔。第１窟はダンブッラ最古の石窟で紀元前１世紀から造られた。

涅槃仏の足の裏

巨大な涅槃仏

第１窟の壁画

第２窟の仏像。第２窟はダンブッラ最大の洞窟で、幅約５２ｍ、奥行き２５ｍ、高さは入口付近で６ｍで奥に行くほど低くなる。

第２窟の仏塔

第２窟の壁画

第２窟の染み出る聖水。ダンブッラとは「水の湧き出る岩」という意味で、この第２窟が名前の由来となっている。

第２窟の聖水を受ける瓶。天井からしみ出た聖水は、ぽたぽたとこの瓶にしたたり落ちているが、減りもせず増えもしないという。重要な儀式の時のみ僧侶が飲むという。

第３窟の寝仏。第３窟は１８世紀後半に造られ、全長９ｍの寝仏と５７体の仏像がある。

第３窟の中心仏

第３窟の仏像

第３窟の壁画

第４窟の内部。第４窟にはキャンデイ王朝末期に造られた比較的新しい仏像が多い。

第４窟の中心仏

第４窟の仏像

第４窟の壁画

第５窟の寝仏。第５窟は１９１５年造られた最も新しい石窟である。

寝仏の顔

第５窟の仏像

第５窟の壁画

石窟寺院の周辺はいちめん椰子畑

石窟寺院からシーギリヤ・ロックを望む。右の岩山がシーギリヤ・ロック。

黄金寺院の看板

黄金寺院の仏塔

黄金寺院の巨大な大仏。地元の僧侶によって新しく造られたもので、入口はシンハラ族のシンボルであるライオンの口になつており、１階部分は博物館になっている。

黄金寺院の修行僧の像

黄金の大仏にズームアップ